福岡市立平尾中学校の校長、古賀新二です。昨年度末に定年退職を迎えましたが、4月より再任用校長として引き続き平尾中に関わらせていただきます。
本年度、平尾中学校は生徒数785名(1年生246名、2年生268名、3年生271名)通常学級23、特別支援学級3の全26学級、関係職員63名でスタートを切りました。本校全ての生徒が安心して学校生活を過ごすことを第一に、しっかり教育活動を進めて参ります。
今年度の学校教育目標は、「これからの社会を生きていくために、自ら考え、判断し、行動し、結果や過程を振り返り、学び続ける生徒が育つ学校」です。予測困難なこれからの社会において、本校生徒たちが、自分の人生を自分で舵取り出来るよう、授業を始め学校生活の様々な場面で、自ら考え、判断し、行動し、結果や過程を振り返る自律的な学びが出来るよう支援していきます。また正式に前期・後期の2期生とし、10月10日までを前期とします。3連休と1日を加えた4日間の休みを経て、10月15日から後期といたします。年間で定期考査は2回、通知表も2回として、週末の「学力向上タイム」(単元テスト等を実施)も月3回程度継続して行います。昨年度同様に月曜と金曜を5時間とし、教職員と生徒が向き合う時間を確保します。
また学校行事では、どの学年もリーダーを中心に生徒を主体とした運営を行います。第63期生徒会スローガンは「HiraON!~Hiraoをつなげる個性のスイッチ~」です。平尾中が活気に満ち、やる気スイッチを「ON」にして学校生活を送って欲しいという願いが込められています。学級活動では生徒が交流し合う平尾ハートフルタイムを設定しています。また毎週木曜日の1時間目の道徳を、全校一斉に自分の心と向き合う時間と位置づけ、道徳的価値の高い資料と出会わせ、心の交流の時間を確保しています。さらに総合的な学習の時間では、キャリア教育(人生のモチベーションを上げる教育)の視点でSDGsを含めた様々なキャリア学習等を通して特色ある学校づくりをおこなっていきます。なお、今年度7月には、5年ぶりに2年生の職場体験学習を実施する予定です。
さらに今年度も学校経営の中心に対話重視を掲げます。そのため昼休みと放課後を使って生徒全員と校長面談を実施したり、毎月末「心のアンケート」をとったり、年回3回、教育相談を実施したり等、生徒理解に努めます。対話を重ね、教職員同士、生徒・保護者・地域との信頼を、誠実さとスピードと結果で得ることを約束いたします。私たち教職員は、チーム平尾中として一丸となり、生徒の目標達成のために全力を尽くします。保護者の皆様、地域の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
『英知』考えを深め、合理と創造を尊ぶ生徒
目標を持ち、学習に励み自分の言動に責任を持つ生徒
『礼節』人間関係を正し、明るい社会をつくる生徒
礼儀正しく自他の人権を尊重する生徒
『練磨』心と体を鍛え、粘り強く最後までやり遂げる生徒
豊かな心と思いやりのある逞しく生きる力を持った生徒
『校訓および教育目標』
伝統的な文化を大切にしながら、自らの手で新しい文化を創造しようとする意志を持ち、心身共に健康で、国際社会の一員としての役割を果たしていく人間の育成を目指し、次の校訓を定め、その達成に努める。
今日の平尾中学校の校風がこのように隆盛を誇るようになったのは、昭和38年の創立以来、ここに集う者が中学校時代を十二分に謳歌しているからだろう。
思えば、創立当初、鴻巣山を切り開き、赤土の上にぽつんと一棟の校舎が建ち、机と椅子の他は掃除道具さえ充分になかった。当時は全くの都会の辺地校、寒風吹きすさぶ青空の卒業式、そして教室・廊下での開校式典だった。学校として物的な条件を揃えるのと同時に、より重要なのは、いかに「精神的風土」を作るかだった。
校章の私は、当時のPTA・地域の皆さんや生徒会の熱い創設の思いの中から、平尾中学校の教育目標を元に誕生した。
心豊かで気品ある人間性、人間関係を正し明るい平和な社会を築く人になってほしいと言う願いから、学校所在地の「平和」をイメージさせる「ハト」をベースにした。
勉学に励み、考えを深め合理と創造を尊ぶ人となれの願いから「ペン」を「中」の上にのせた。こうして、左右対称の美しい命をもった校章が誕生した。
時代は移り、どんなに社会が変化しようとも、自分の夢を持ち粘り強く生き抜く人であれ、私は平尾中学校に集う者たちをいつまでも見守り応援している。
周年行事記録より
1.那の津をのぞむ 丘にたち
三年の励み たゆみなく
われら求めん 叡智の光
ああ希望ある 学び舎
平尾 平尾 平尾
われらが母校
2.陽光土に 照り映えて
若人の意気 空に満ち
われらきたえん 伸びゆく体
ああ光ある 学び舎
平尾 平尾 平尾
われらが母校
3.背振りの峯も はろばろと
学ぶ友だち 手をくみて
我ら築かん 幸ある世界
ああ進みゆく 学び舎
平尾 平尾 平尾
われらが母校
〜昭和〜
37年 福岡市高宮中学校小笹分校として開校
38年 福岡市立平尾中学校として独立,全26学級
開校記念文化祭(於,平尾小講堂)
39年 東京オリンピック聖火リレー参加(2名)
体育館建築開始
40年 体育館落成、中庭に噴水池完成
放送コンクール優勝(市・県大会)
41年 平尾中応援歌完成、植樹(校門前ヒマラヤシイダ)
ブラスバンド発表会
42年 玄関建築完成、渡り廊下完成
体育大会を「平和台陸上競技場で開催」
45年 プール完成、プール完成記念庭園落成
噴水池に鯉の飼育を始める
46年 交通安全優良校の表彰を受ける
日本PTA協議会より表彰を受ける
福岡市教委指定研究発表会「主体的学習に取り組んで」
47年 開校10周年記念式典<BR>テニス部九州大会,全国大会各3位入賞
48年 福岡市中学校給食始まる(平尾中,高宮中二校実施)
卓球全国大会出場(個人)
運動場、夜間照明設備完了
52年 階下教室電灯増設、焼却炉修理
53年 第3次給水宣言始まる、臨時地下水槽設置
54年 鉄筋校舎一期工事完工(特別教室8、普通教室9、管理室3、付属室8)
55年 鉄筋校舎二期工事完工
57年 体育館新築完成
創立20周年、校舎落成記念式典
58年 格技場完成、20年史編集、 運動場ネット張り完成
59年 運動場施設完成(砂場高低鉄棒、バレー、バスケット、テニスコート完成)
(体育倉庫、校庭整備工事)
62年 陸上、水泳(各個人)全国大会出場
各階廊下大型鏡設置、校門横の池改修
63年 各種補修工事(体育館、焼却炉、技術科教室、非常階段等)
市制100周年記念植樹
〜平成〜
1年 国体リハーサル大会(開・閉会式) 吹奏楽(50名、助員50名)
2年 とびうめ国体出演(ブラスバンド部49名、62名)
3年 校訓碑除幕
パイロット平尾中学校区結成大会
武道場横側溝工事完成 体育館ステージ、掲揚バトン設置
10年 校舎空調整備工事完了
合唱祭開催(メルパルクホール福岡)
11年 陸上部ジュニアオリンピック出場(3名)・心の教室完成
12年 陸上部九州大会出場(5名)
津軽三味線吉田兄弟演奏会
ニュージーランド高校生交流会
13年 陸上部九州大会出場(5名)・陸上部全国大会出場(1名)
陸上部国民体育大会出場(1名)・ジュニアオリンピック出場(1名)
ソウル野搭中学校修学旅行団来校
合唱祭開催(メルパルクホール福岡)
14年 平成14・15四年度福岡市研究指定を受ける
プサン 光武女子中学校との相互ホームステイ実施
エプソム女子高(NZ) ペンロスカレッジ女子高(AS)来校 交流実施
創立40周年記念式典
15年 プサン 光武女子中学校との相互ホームステイ実施
合唱コンクール(メルパルクホール福岡)
16年 エプソム女子高(NZ) ペンロスカレッジ女子高(AS)来校 交流実施
合唱コンクール開催(メルパルクホール福岡)
韓国修学旅行 ホームステイによる相互交流
17年 全国大会出場 陸上(1名) 水泳(1名)
ジュニアオリンピック出場 陸上(1名)
韓国修学旅行 ホームステイによる相互交流
18年 全国大会出場 陸上(1名) 水泳(1名)
フィギュアスケート全国大会4位・国体出場
ジュニアオリンピック出場 陸上(2名)
エプソム女子高(N2)来校交流実施
韓国修学旅行・ホームステイによる相互交流
19年 全国大会陸上出場(4名)
放送コンテスト県大会出場(2名)
20年 県大会出場 水泳
全国大会出場 陸上(4名)
21年 県大会出場 水泳
全国大会出場 陸上(3名)
吹奏楽コンクール 県大会金賞
22年 県大会出場 水泳
全国大会出場 陸上(7名)
吹奏楽コンクール 九州大会金賞
西トイレ改修工事 校舎耐震工事 技術室立て替え工事
外部送水管埋設工事 消化ポンプ室移動