6月27日(金) 番外編「先生たちの研修」
この日の放課後は、「指導力向上研修」という若手職員を中心とした研修の時間でした。全体の計画や進行等を榎並先生が担当しています。この日は、主幹教諭の髙田先生に「校内講師」としてお話していただいたりグループで意見交換等を行ったりました。
髙田先生はまだ(ギリギリ)30代ですが、本校に赴任するまでは学級担任・学年主任として、あるいは体育主任等を担当されていた経験もあります。現在は学校教育を推進する要として、学校長の経営方針に基づいて月や週の予定を立て、担任の先生方のリーダーとして学校の運営を牽引しておられる存在です。特に若手の先生方からは、そんなリーダーシップをとっている髙田先生に「働き方」として時間を有効に使う仕事の工夫や、担任として意識しておくべきこと、今しておくべきこと等々について、事前に質問を出していましたので、髙田先生はそれらの質問に答えながら、資料を提示して説明したり、グループで意見交流をするように指示してもらったりして研修を深めていきました。
子どもたちと本気でぶつかる先生方が、香椎浜小学校にはたくさんおられます!
6月27日(金) 「なかよし集会」
本校では2学期に縦割り掃除に取り組みます。現在も掃除中は「無言」、すなわち「もくもく掃除」で行っていますが、これは縦割り清掃になっても同じです。
2学期にいきなり顔合わせして無言で掃除してもグループで協力するのは難しいため、1学期のこの段階でグループの顔合わせをすると同時に仲良くなっておこうと、6年生が中心となって集会としてグループごとの遊びを行いました。
それぞれの教室で、6年生が準備したゲームやレクリエーション等でみな楽しそうでした。2学期は仲良くなった縦割りの仲間と協力して掃除に励んでほしいと期待しています。
6月27日(金) 「七夕用の笹」搬入!
昨年度もそうでしたが、香椎浜校区自治協議会の方々が学校用に「七夕用の笹」を切り運んでくださいました。中学校用や公民館用など何か所もの分をトラックで切り出してきてくださいましたが、一番初めに小学校に来られ、2本おろしてくださいました。(ちなみに、自分が現在の「はまっこ日記」を始めた第1弾も、七夕でした。「はまっこ日記・令和6年度7月」参照)
笹をトラックから降ろした後、私はオンライン研修と3時間目の「なかよし集会」の写真撮りがあったので、その後で七夕の準備をしようと思っていましたが、その間に髙田先生があっという間に校長室前に笹をセッティングし、長机に色画用紙の短冊と鉛筆、消しゴムを準備してくれました(私が用意できたのは、短冊を結び付ける「紙紐」だけでした…)。
30日・月から児童に紹介するつもりでしたが、早く用意ができてしまい、子どもたちが早速見つけて書きに来ました。
来週30日から七夕の日まではコーナーとして設置します。さらにたくさんの短冊が笹を彩ることでしょう。来週、素敵な短冊と子どもたちの様子をまた紹介しようと思います。
6月27日(金) 1年生・九産大教授らの研究における「体力測定」
先日より、九州産業大学の泉原嘉郎 准教授からの依頼で、小学生の体力をドイツの小学生と比較(1年生)したり、「コーディネーショントレーニング」に継続して取り組むことで認知機能が向上するかどうかを調べたり(6年生)したいという旨の、研究協力依頼がありました。泉原 准教授は、本校の髙田主幹教諭も中心メンバーである、福岡市の体力向上推進委員会にも関わっておられる方です。今回の依頼は市の体力向上推進とは別物ですが、泉原准教授は「コーディネーショントレーニング」の第一人者ということで、その研究データを取るための協力依頼でした。
学校で予定している教育指導計画上の活動を邪魔しないということが確認できましたので、協力依頼を受けることにしました。
この日は泉原准教授の他に、指導者1名とその研究に携わるゼミの学生数名もやってきていました。
1年生は、定位置から布に入ったおもり(数種類)を少し離れた1mほどの高さのバーを越えて的に着地させる運動、椅子に座った状態で指示された方の手と足を決まったリズムで動かす運動、手前の白い箱から放射状に位置させている別々の色の箱まで指示通りに往復してタイムを計る運動、板の上に設置した細い角材の上に片足で乗ってバランスを取る運動… などに挑戦しました。
研究の意図は知らない1年生ですが、指示に従い、楽しみながら懸命に挑んでいました。別日で他クラスの1年生、6年生が「体力測定」に臨むことになります。
6月25日(水) 5年生・社会科「水産業の盛んな地域」
この日、5年1組の吉田先生が、社会科の公開授業を行いました。全市の社会科研究で、主には若手の先生方を中心に授業を参観してもらい、学習の進め方はもちろん、学習に向かう子どもたちの姿も見ていただき、互いに切磋琢磨して学び合うための授業研究会でした。
この日のために、吉田先生は博多漁港を(夜中に)取材してせりの様子をビデオに収め、資料としての活用していました。また本時は、この単元の学習問題をつくる時間でしたので、資料をもとに子どもたちからの疑問を引き出すことが大事という場面でした。
「魚が店頭に並ぶのは、採られてから3~4日後」なのに、「魚は、25℃の温度下では2時間で悪くなる(腐ってしまう)」という2つの事実をもとに、問いを生み出すというものでした。
「なぜ3~4日で届くのに、魚自体は2時間でダメになってしまうのか」「どうして悪くならないまま店に届くのか」「荷受け→買取 の過程はどのようになっているのか」などの疑問の上に、『水産業にかかわる人たちは、どうして新鮮で安全なまま私たちに魚を届けることができるのだろう?』という学習問題に集約させることができました。
実はこの公開授業、福岡市内各地だけでなく、遠くは糸島や宗像などの他郡市等からも先生方が来られていたのですが、皆さん異口同音に「5年生の学習規律や意欲的に学ぶ姿が素晴らしかった」「しっかり考えて対話する様子がさすがだった」「廊下ですれ違った他学年の児童も、みんな気持ちのいい挨拶をしてくれた!」と褒められていました。校長としても、子どもたちの姿をこのように褒めていただけることは大変嬉しく有難いことでした。
6月26日(木) 4年生・保健「からだと心の変化」❷
月曜日に1組でこの授業が行われましたが、この日は2組・3組も同様に、保健室の湯浅先生による「第2次性徴」の学習が行われました。(すみません。写真は2組の分しか撮れませんでした。)
前回と同じく、男子と女子が成長していく上で起こってくる体の変化、特に男性器・女性器の名称と役割などについて、教科書で調べてプリントに書き込む活動を行いました。
ただ前回の1組の学習後に、1つ改善が必要な点を見つけました。それは「男子の精巣で作られる精子は、1回の射精の中に3~4億個が入っている」という内容で、数字で『数が多い』ことは分かっても、4年生の子たちにはピンときにくいと感じた点です。そこで、自分が初任者の頃(もう30数年前)に保健の授業で作った「これが人の精子だ!」という、約3億の精子を拡大して可視化できるようにした資料の提示をお願いしました。
「精子画像(?)」を何枚も貼り付けた模造紙は、最近自分の家の部屋における「断捨離」で、「もうそろそろ捨てようかな」と思っていた資料でした。これがあったことを思い出し、4年生の授業に使ってもらおうと持ち込みました。
子どもたちは「からだの変化」の学習の後に、「こころの変化」についても学びました。異性が気になる人もいるし、女子が女子を好きになる人や男子が男子を好きになるという人もいる。どちらにも興味がないという人もいる。そうした気持ちが訪れるのも、人によって差がある、つまり何事も「個人差」があるということを学びました。
まだピンと来ていない子が多いように感じましたが、「このことだったのか…」という気付きはいつ訪れるでしょうか。
ちなみに「受精/命」の学びの一つとして、5年生の理科で「メダカの成長」の学習があります。メダカの卵(受精卵)は肉眼で見えますが、直径1~1.5mm程度の小さな卵です。当然孵化したての稚魚も小さいのですが、孵化する前の卵の段階でも「この卵が生きている!」と実感できる方法があります。
それは「ミクロビクス」という理科機材を使って観察するもので、シャーレに入れた(ある程度成熟した)メダカの卵をミクロビクスにセットし、プロジェクターに繋いでスクリーンに投影すると、スクリーンいっぱいに卵が見えるのです。
成熟した卵なら、肉眼でも「2つの黒い点」を確認することができます。これは「目玉」です。肉眼ではそこまでですが、ミクロビクスで映すと「2つの目玉の間辺りで規則的な動きをする赤い『心臓』」を確認することができるのです。ピントがしっかり合えば、心臓から流れ出る「赤血球の粒」が流れる様子も見えるのです。これを見ると、数の子の粒のように小さな卵にも、しっかりと命が宿っていることが目で見て分かるのです。「命が大切だ」と100回唱えるより、この生きている卵を見れば、小さな命の存在を理解することができるはずです。
これも自分がかつて担任だった時に学習で子どもたちに見せていた経験から、理科専科の深浦先生に機材の使い方等を教えて、5年生に見せてもらったものです。残念ながら、その時の5年生の理科の授業そのものは撮ることができませんでしたが、授業後の話ではなんと観察中に卵が孵化して、子どもたちが「うぉーー!!」と感動し盛り上がったという報告を受けました。
6月26日(木) 1年生とアサガオ
前日までの雨が上がり、この日は朝から久しぶりに日が差していました。1年生は、自分のアサガオを早く見たくて、早く水やりをしたくてたまらなかった様子でした。
「校長先生、ボクのアサガオ、(支柱に)ツルが伸びとうよ!」「(ツルが)クルクルなっとう!」
ほとんどの1年生が、昇降口に入る前にペットボトルのジョウロで自分のアサガオに水をかけていました。前日までかなりの雨量があったので、本当は水をあげなくても済むのですが、アサガオに早く生長してほしい1年生の、可愛らしく微笑ましい姿でした。
これから夏の日を浴びて、アサガオも1年生もぐんぐん伸びていくことでしょう。
6月25日(水) 5年生・社会科「水産業の盛んな地域」
この日、5年1組の吉田先生が、社会科の公開授業を行いました。全市の社会科研究で、主には若手の先生方を中心に授業を参観してもらい、学習の進め方はもちろん、学習に向かう子どもたちの姿も見ていただき、互いに切磋琢磨して学び合うための授業研究会でした。
この日のために、吉田先生は博多漁港を(夜中に)取材してせりの様子をビデオに収め、資料としての活用していました。また本時は、この単元の学習問題をつくる時間でしたので、資料をもとに子どもたちからの疑問を引き出すことが大事という場面でした。
6月23日(月) 4年生・保健「からだと心の変化」
4年生くらいになると、いわゆる「第2次性徴」が見られ始めるころです。もちろん、それは「個人差」があるということも、
その後で学ぶことになるわけですが、4年生ではそろそろ変化がおとずれる男性器・女性器の正しい名称や役割、異性を意識しが
ちになる心の変化などについて学習しました。
この学習においては、保健室の湯浅先生が学習プリントも準備して、授業をしてくださいました。身体や心の変化については、その段
階の成長に至っていないような、まだピンとこない子の方が多いようにも感じました。しかし学習プリントの最後には、身体や心の悩
みを友達から相談された場合にどう答えるかを考える箇所があり、子どもたちなりに一生懸命考えているようでした。
6月23日(月) 1年生「プール開き」
6年生のプール開きから1週間遅れにはなりましたが、やっと1年生の「プール開き」ができました。蒸し暑くはありましたが、気温や水温が基準以下だったり気温と水温の差が大きかったりする場合はプールの使用を見合わせる場合があります。特に体の小さな1年生は温度差に大きく影響されるので、より配慮が必要になりますが、この日にプール開きを行うことができました。
学校長の話は他学年と大きくは変わりませんでしたが、文字と%の数値での提示は分かりにくいと思いましたので、人は身体を10等分したうちの7つ分くらいの量が「水分」でできているという図を提示し、説明しました。そして、次の2点を話しました。
⓵ 人は「植物(野菜・果物など)」「動物(魚・肉など)」の『命』をいただいて生きている。直接の命でないが、体に取り入れる必要があるものは「水/塩」くらいである。また身体の約7割が水でできている。それだけ水は人にとって必要不可欠なものだが、その反面、人は洗面器1杯の水でおぼれることもある。水の中で学習するので、「自分の命は自分で守る」ことを意識して、真剣に臨むこと。
⓶ 泳ぎが好きな人もいれば、水に入ったり水に顔をつけたりするのが怖いと思う人もいる。自分の目標を決めて、楽しく水遊びをしてほしいこと。
他の学年と同じく「カンフーパンダ」の準備運動を行って、「地獄のシャワー」へ。何もかもが初めての1年生は興奮しっ放しで「キャー!キャー!」の声が治まりません。
その後、水慣れやプールへの入り方の指導を経て、ようやく水の中へ入りました。男女それぞれが1列になって、水中で再び「カンフーパンダ」を行い、また、水中に5秒間潜るのにチャレンジしたり水中ジャンケンしたりして「水遊び」を楽しんでいました。水に苦手意識のある子もまだいるようですが、遊びを通じて少しでも抵抗感がなくなってくれれば、と願っています。
6月20日(金) 2年生「プール開き」
上の学年から順に行っている「プール開き」。この日は2年生の番でした。この日、校長の私は出張が入っていたため、2年生の坂田先生からお願いされた「学校長の話」は、緒方教頭先生に託すことにしました。
これまでの他学年と同様に、「バディ」の確認、「カンフーパンダ」の準備運動の後、(子どもたち曰く)「地獄のシャワー」に耐え(?)、大きなプールに入りました。低学年は「水泳」ではなく「水遊び」として水に慣れることが学習内容です。遊び的な要素を入れながら、これから活動を行っていくことになります。
6月19日(木) 平和学習「福岡大空襲」
ミストを解禁したこの日、ちょうど80年前にはこの福岡市がアメリカのB29爆撃機から焼夷弾による空襲を受けた「福岡大空襲」のあった日でした。
3時間目に平和学習担当の森田先生による全校放送の話を受けた後、各学年では児童の発達段階に合わせた平和学習に取り組みました。当時の様子・事実を各教材で学んだ後、子どもたちは「平和とは何か?」「自分たちが平和な世の中を築いていくにはどうしていけばよいのか?」などについて考え、学級の中で話し合いました。
6月19日(木) ミスト解禁!
今年は梅雨に入るとすぐに「熱中症」に気を付けねばならず、既に各地のニュースでも熱中症による死者が出るなどの報道を聞くことがあるような状況です。
外に日影が少ない本校では、昨年度の夏「ミスト」を昇降口上部に設置しました。気休め的な感じではありますが、この日の中休み・昼休み、そして下校時にミストを出しますと、「やったー!!久しぶりやん!」「校長先生、ありがとうございます!」などの喜びの声が上がりました。子どもたちの喜ぶ笑顔を見ることができるので、こちらも嬉しくなります。これから終業式までの間、雨の日以外は活躍することになりそうです。
6月18日‘(水) 4年生・3年生「プール開き」
前日の5年生の次は、4年生そして3年生と「プール開き」が続きました。学校長の話は、5・6年生に話したことに加え、次の問いを投げかけました。「先月までのプールの色はこんなにきれいではありませんでしたね。どうしてこんなにきれいになったんでしょうか。」と。さすがに4年生も3年生も分かっていて、「5年生と6年生が掃除してくれたから!」「先生たちも頑張ってくれたから!」と異口同音に答えてくれました。校長としては「そうした人たちのお陰で、こんなにきれいなプールを使って学習できることに『感謝』して学習に臨みましょう。」と話しました。また『感謝』をするとは、「自分の目標をもって取り組むこと」、「自分で自分の命を守るための学習として真剣に取り組むこと」、と付け加えました。
4年生、そして3年生も、準備運動・シャワー・水慣れ…と行い、久しぶりのプールに大満足の様子でした。ちなみにあまり馴染みのなさそうな準備運動は「カンフーパンダ」というエクササイズ的なもので、「カメハメ波~!」というところはお気に入りの子が多いようで、みんな笑顔でした。 また、命を守るためのシステム「バディ」のペアも、お互いが手をつなぎ、大きな声で「バディ!!」と声を上げて確認をしました。
6月17日(火) 5年生「プール開き」
今年度のプール掃除で6年生と同様に活躍した5年生が、前日の6年生に続いて「プール開き」を行いました。「学校長の話」の内容は、これまた6年生と同様の内容で話をさせてもらいました。
5年生も準備運動・シャワー・水慣れの後、きれいになったプールで「洗濯機」でプールをグルグル回って「流れるプール」などを行い、久しぶりの水泳学習を楽しんでいました。
6月16日(月) 2年生「食に関する指導」
栄養教諭の松尾先生は、全市における給食の献立をつくる仕事や日常の給食を調理業務員の先生方と協力して作られる仕事の他に、子どもたちに「食育の指導」を行うことも職務です。
この日は、2年生からとった「事前アンケート(苦手な食べ物)」の結果をランキングとして提示して、自分の身体のために苦手な食べ物とどう向き合っていくかを考える授業をしてくださいました。
苦手な食べ物の上位は「野菜」が多く、アンケートからは苦みや酸っぱさ・食感などが障壁となる場合が多いことが分かりました。その後ビデオ資料で、給食の先生方が暑い給食室の中で丁寧に調理される様子を見ました。また、ほうれん草と小松菜の実物を提示していただき、似ているこの2種類の野菜の違いを比較して、子どもたちが苦手とする野菜を正しく知る学習を行いました。
子どもたちは、野菜が体に果たす良い役割などを学び、「ごはんと一緒に食べる」や「作ってくださる給食室の先生たちに感謝して食べる」「あまり深く考えないようにして食べる」など、子どもたちなりに苦手な野菜との向き合い方を考えていました。来週は2年生の他の学級でもこの授業に取り組みます。
6月16日(月) 6年生「プール開き」
4日に5・6年生と職員がきれいに掃除した学校のプール。内張りのブルーがきれいに見える気持ちの良いプールになりました。そしてこの日は、特にプール掃除で活躍してくれた6年生が「こけら落とし的」に今年度プール使用の先陣を切る形でプール開きを行いました。
この後の各学年の職員もそうですが、6年生担任も「校長先生、プール開きで “校長先生のお言葉” をお願いいたします。」と丁寧なお願いをされていましたので、水にかかわる話をいたしました。
「大人…約55~60%、赤ちゃん…75~80%」を画用紙に書いて提示しました。皆さんは何の数字と思われるでしょうか。これは、「人体に含まれる水分の割合」です。小学生であれば、およそ70%前後といったところでしょうか。
人間が「食」として身体に取り入れるのは「植物(野菜・果物など)」か「動物(魚・肉など)」に由来するものがほとんどです。ですから『命』をいただくので「いただきます」と言います。直接の命でないものがあるとすれば、「水/塩」くらいではないか、と思います。ちなみに、人は食べ物が何もない状態でも、水と塩があれば5日間くらいは命をつなぐことはできるといいます。
さて、これほど人間にとっても大切な「水」。もちろん食べ物としての「植物/動物」も水無くしては生きることも成長することもできません。しかしながらこれほど水を必要とする人間も、洗面器1杯の水でおぼれ死ぬことも有り得るのです。そこで6年生には、水泳学習に取り組む上で次の2つを心に留めて頑張ってほしいと話しました。
⓵ 水泳(泳力)の得手不得手は人それぞれなので、自分の目標をしっかり決めてそれに向かい、努力すること
⓶ 水中という普段と異なる場での活動であり、自分の「命を守る」学習でもあることを心得て、真剣に取り組むこと …の2つです。
三村先生も、「小学校生活最後の水泳学習として…」と、学校長の話を踏まえて6年生に向けた話をしてくれました。その後、6年生は準備運動・シャワー・水慣れ…を経て、久しぶりのプールを楽しんでいました。有意義な水泳学習になることを願います。
6月11日(水) 6年生・社会科「選挙/出前授業」
6年生は1学期に「政治」の学習を終え、現在「歴史」の学習に入っています。この日は政治の学習にもあった「選挙」について、具体的な話とともに『選挙の模擬体験』を行って政治への関心を高め、選挙の仕組みを正しく理解する学習でした。
現在は18歳で成人になることに伴い、選挙権も18歳からもつようになりますが、政治に関心をもたないまま選挙に足を運ばない若者が増加してきているため、小学生段階での体験的学習が推進されています。
選挙に関するクイズに参加した後、今回の出前授業のメインである『選挙の模擬体験』を行いました。
選挙に使用した「記載台」や「投票箱」「用紙交付用の機械」等は、実際の選挙で使用する『本物』をもってきていただき、それを使っての模擬選挙でした。
模擬選挙の設定は『最後の給食議員選挙』で、3人の立候補者が演説を行い、6年生が「有権者」として「この人に “小学校生活最後の給食メニュー” を任せたい!」と思う候補者に投票する、というものです。
さて立候補者は、6年2組の三村先生(からあげ党公認「からあげ太郎」)、はまかぜ2組担任の真方先生(カレー党公認「ふるつかれん」)、6年1組担任の山田先生(ハンバーグ党公認「みとポテ子」)の3人です。有権者である6年生の前で一人ずつ立会演説をしました。主な主張点は以下の通りです。
【からあげ太郎】 … 小学校での給食最後のメニューは『鶏のから揚げとわかめスープ』。(自分の身体を誇示しながら)自分の “ムキムキな身体” はタンパク質豊富な鶏のから揚げが不可欠だとして、育ち盛りの小学生にもぴったりだということ。これにミネラル豊富なわかめを合わせて、栄養面でもパーフェクトであること。当選した暁には、鶏のから揚げを「いつもの2倍」提供するということ。
【ふるつかれん】 … 小学校での給食最後のメニューは『カレーとフルーツ盛り合わせ』。(カレーも人気メニューであることから)給食のカレーは家のカレーとはまた一味違うこと。友達と一緒に食べると、さらに美味しさがアップすること。このカレーに、最後の給食だからこそビタミンたっぷりのフルーツ盛り合わせを出すこと。当選した暁には、特別にカレーのトッピングとして「白身魚のフライ」を付けること。
【みとポテ子】 … 小学校での給食最後のメニューは『煮込みハンバーグとポテトフライ』。ただでさえ美味しいハンバーグには、濃厚なソースがしみ込んでいることを想像してほしいこと。付け合わせは、ホクホクのフライドポテト。そのまま食べても、ソースをつけてもとっても美味しいこと。当選した暁には、特別にハンバーグに「とろけるチーズをトッピング」すること。
3人は、それぞれ表情豊かに「最後の給食メニュー」をアピールし、有権者(6年生)の関心を高め、体育館が大いに盛り上がりました。それぞれの候補者は最後に「清き1票をお願いいたします!」と演説を締めくくり、有権者はその後の投票へと進みました(すみません、3人目の「みとポテ子」の写真が撮れていませんでした) 。
さて、3人の票数はどのようになり、どの候補者が当選したでしょうか?
票数は「みとポテ子」が42票で当選、2位は「からあげ太郎」で15票、3位が「ふるつかれん」で8票、という結果で、「みとポテ子」の圧勝でした。
現実の選挙では『絶対的な正解』のような『この人なら確実!/この人しかいない!』という決定打はなかなか無いように思いますが、自分たちの暮らしを少しでも良くしてくれると思える代表者を、自分たちで選び出し、自分の1票で意思表示をすることの意義と大切さを少しでも分かってくれていたら、と願っています。
6月10日(火) 3年生「社会科見学」
この日、あいにくの雨模様ではありましたが、3年生の子どもたちが楽しみにしていた社会科見学を予定通りに実施いたしました。
教室で、教科書を使ってだけではなかなか理解しづらいことを学ぶための体験活動が行えることや、自分の目で直接見て学べることが「社会科見学」のよさです。また、貸し切りバスを使って行く折角の機会なので、学習した内容を復習するために行く施設、これから学習する内容を先に体験で学んでおくために行く施設… と少し欲張りな内容になっています。
まず最初に行ったのは「福岡市民防災センター」。この「火災からくらしを守る(防災)」学習は、3年生の後半の学習なのでまだ先の内容ではありますが、初めは「地震などの災害が起きた際に、どのように身を守るのかについて動画で学ぶ学習」がありました。その後で、体験学習として「煙が充満していく薄暗い建物の中を移動して脱出する体験」、「スクリーンに映し出される火事の火元をグループの仲間と消火器を使って消す体験」、「部屋のセットに入って、椅子に座り机のふちをつかんだ状態で『震度6強』の揺れを身をもって感じる体験」を行いました。
薄暗い建物から脱出する体験では、煙を吸い込まないためにハンカチで鼻と口を押え、姿勢を低くして這うようにして逃げます。火災では、焼死よりも煙(一酸化炭素)を吸って意識を失ったり、熱気で肺が火傷状態になったりして命を落とすケースが多いので、そのことを頭に入れて逃げるのですが、煙(訓練用の煙は無害で甘い香りがする)を結構吸ってしまった子どもたちが多かったようです。
消火器を使った消火体験では、訓練用の消火器(薬剤ではなく水が放出されるもの)で ①黄色のピンを抜く ⓶ホースを火元に向ける ⓷レバーを握って放水する の3段階で消火活動に挑みました。上手く火元に当て続けられると映像の火が鎮火しますが、もたついて放水が遅れたり火元にうまく当たっていなかったりした場合は映像の火が大きく炎上して「消火不能」の文字が表示されます。子どもたちは「消火」の表示が出るように、楽しみながらも一生懸命に活動することができました。
地震体験のコーナーでは、居間風のテーブルの周りの椅子にグループごとの4人が座り、『震度6強』の横揺れを体験しました。この体験が「怖そう」と思う子は、見ているだけでもO.K.としました。体験と分かっていたから「楽しかった。」と言っていた子もいましたが、「あんなに揺れると思わんかった。」と怖さをかみしめていた子もいました。
福岡市民防災センターから「福岡市博物館」への移動は徒歩でもすぐでしたが、途中で雨が降ることも考えられたので(実際、小雨がふっていました)、バスで移動しました。
到着後、入口内のホールで説明・諸注意があり、学級単位で常設展示室を見学しました。
最初に出てきたのは、福岡を代表する「国宝・金印」です。薄暗い展示室のガラスケースの中で、スポットライトの照らされた金印は、6年生の教科書に載っているまさにそれでした。
金印を過ぎ、「古代~中世~近世~近代」へとその時代その時代の遺物・史料の展示を見て回りました。子どもたちにとっては初めて見る物珍しいものばかりだったようで、限られた時間の中で皆懸命にしおりへの書き込みを行っていました。
さらにバスで「福岡タワー」へ移動し、やっと昼食となりました。子どもたちが待ちに待った「お楽しみタイム」でしたが、日程の都合で短い昼食時間となりました。それでも、お家の方々が心を込めて作ってくださったお弁当を友達と一緒に楽しく食べることができました。
昼食後は、5月までに学習していた「福岡市の土地の様子」を直接(四方位として)展望台から見る見学の時間です。晴天時のようには南側の「脊振山」までは見えなかったものの、「油山」辺りまでは見ることができましたし、東側や西側もある程度遠くまで見ることができました。ここでも子どもたちは「土地の様子」として分かったことをしおりに書き込んでいました。
教室で見ていた地図・立体地図で見たことが、今回の見学で見た直接の風景とつながったのではないかと思います。
たっぷり1日かけた「社会科見学」は、バスのマナーや施設内での過ごし方等にはやや課題が残りましたが、学習内容としては大変充実した意義あるものばかりでした。これまでに学んだ内容に関してはより深い理解になり、これから学ぶ内容に関しては、よい予習となったようです。
6月9日(月) 校区人尊協・あいさつ運動
香椎浜校区人権尊重推進協議会(=校区人尊協)が取り組んでくださるあいさつ運動の日は、おそらく昨年度も雨模様だったと思いますが、この日も少し怪しい天候でのスタートでした。
前日に九州北部も「梅雨入り」したとのニュースがあり早速後半は雨が降り出しましたが、正門を通るたくさんの子どもたちと元気な挨拶を交わすことができました。
校区人尊協の皆様、ありがとうございました。また次回もよろしくお願いいたします。
6月5日(木) 3年生・総合「大好き!かしいはま」
昨年度の3年生に引き続き、3年生は今年度も「総合的な学習の時間」に地域の方々の活動等を調べる学習に取り組んでいます。この日は、校長である私を含め、6部門・7名のゲストティーチャーを招いて学習を行いました。
2校時は、香椎浜小学校に関する歴史や現状(久保田)、ぽてとはうす(宮嵜さん)、秋祭り(清水さん)の3人、3校時は、さくら通り(足立館長)、はまっこパトロール(牟田口さん・原岡さん)、香椎浜中央公園(永松さん)の4人を各教室に迎え、お話を聞いたり質問したりする時間でした。
主な質問事項は、事前に3年生の先生方が集約してくださってしたので、まずはその内容から(プレゼンテーションなどを使って)お答えするところから始めました。
私が担当したグループもそうでしたが、GTの話をみな真剣に話を聞いたり、聞いた話からさらに疑問をもって質問したりと、大変意欲的な学習の様子に話す側もよい刺激を受けました。
しっかり調べてまとめ、良い発表ができることを期待しています。ゲストティーチャーの皆様、ご多様な中ご準備等もいただきまして、本当にありがとうございました。
6月4日(水) 5年生・6年生・職員「プール清掃」
6月中旬からの水泳学習に向けて、プール清掃を行いました。
まずは3・4時間目に5年生が、そして5・6時間目に6年生が、そして放課後に仕上げとして職員が総出で、1年間放置状態で汚れ切っていたプールをピカピカにしました。
5年生・6年生の担任からは、あらかじめ「校長先生、プール掃除の前に、子どもたちに話をしてください。」と頼まれていましたので、活動前に5分程度の話をしました。
4年生までは当たり前のように使っていたプールは、その当時の5・6年生がきれいに掃除してくれていたことに改めて「感謝」するとともに、今度は自分たちが下学年や自分たち自身の水泳学習のために掃除ができる、活躍できる年齢になったことにも「感謝」して掃除に取り組んでほしいこと。今後衛生的で気持ちのよいプールという場で命を守るための学習ができることにも「感謝」して水泳学習に臨んでほしいこと、などについて話しました。
また、その前の週に、2年生がプールにいたヤゴを「救助」した際に、校長の私が見つけていた真っ赤な「ショウジョウトンボ」の写真も提示して、「きっとこのシーズンが終わったら、またこうした美しいトンボも君たちに “感謝” してここに次の世代を託すことになると思いますよ。」と話しました。
5年生はプールの中も掃除しましたが、メインはプールサイドやトイレ・更衣室・シャワー室の掃除。暗くて見えにくい場所も多かったようですが、清掃用具を用いて時間いっぱい、きれいにしてくれました。
前日にプール担当の職員が、プールの中の水を足首程度までに落としていたので、下には泥や泥のように腐敗した落ち葉などが汚れとなって堆積していましたが、みんなでデッキブラシや水切りなどを使って排水溝へと流していきました。
午後(5・6時間目)は6年生の出番。5年生に続いて、今度はプールの内面を中心に苔を落としてきれいにしていきました。床面だけでなく、側面にもヌルヌルとした汚れがあるのですが、磨く側からすると大変磨きづらい場所です。しかし、さすが6年生。みんなで協力しながら根気よく汚れを落としていってくれました。強い日差しの下でしたが、6年生は最上級生としての自覚をもって、最後まで楽しみながらプールをきれいにしてくれました。
そして児童が下校した放課後、職員が総出でプール清掃の仕上げに取り掛かりました。
5・6年生がかなりきれいにしてくれていましたが、やはり最後の仕上げは職員が責任をもって行わねばなりません。きれいに見えてもまだヌルヌル感が残るところ、タワシで磨いてみると周りとの違いが現れる所も少なくはなく、みんなで時間いっぱい取り組みました。私も職員と一緒に汗を流す気持ちの良い時間をもてたことを嬉しく思いました。
底を磨くために後から注入した水も、磨いた最後の汚れとともにまた排水溝へ押し流し、プールは本来のきれいなブルーの面を現しました。これからしばらくの間、プールは天日干しで日光消毒を行い、後日水泳学習のための水を注水することになります。
6月4日(水)4年生・社会「こども水道教室」
この日、水道局の方々をゲストティーチャーに招いて、こども水道教室を実施いたしました。
特に日頃水が当たり前にある日本では、そのありがたみを感じる機会は少ないと思われますが、その日本・福岡市においても、過去には大渇水に見舞われ、断水が続いて市民が苦しんだ時期が存在しました。
日本の水、水道局によって供給されている水がどのように集められ、浄化され、供給されているのか、目で見て分かりやすい具体的な実験も交えながら、学習を進めていただきました。
泥水が凝固剤によってあっという間に水と汚れに分離したり、透明な見た目だけでは違いが分からない塩素の有無を試薬で可視化したりすることで、子どもたちが驚きをもって「安全・安心な水道水」について理解することができました。
6月4日(水) 5年1組・算数授業研究
本校の先生たちは、授業で子どもたちの力をどのように伸ばしていくか、日々研究しています。この日は授業研究のリーダーを務める吉田先生が、算数の授業で「導入の工夫」を中心に授業を通して校内の他の先生方に公開してくれました。
学習問題の数値の一部を敢えて□にして穴あきにすることで、子どもたちが立式する上でその数値の必要性を実感したり、他の分かりやすい整数に置き換えて式を考えたりすることができるようにするなどの工夫を見せてくれました。
新しい学年・学級になってわずか2か月ですが、子どもたちは素晴らしい学習規律を身に付け、担任や友達の話をしっかり聞き、発表や対話活動などでも自分の考えをしっかり表現して学習を深めていきました。
参観していた他の先生方もよい刺激を受けたことでしょうし、今後他の学級でも授業で子どもたちの力を伸ばしていくための授業研究が進んでいくことが期待されます。