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福岡市立 香椎浜小学校
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福岡市立 香椎浜小学校

2月

2月27日(木) 6年生・社会科「ウガンダを通しての国際協力」

 20日の「教育実習生が学ぶための示範授業」としても載せましたが、前回に引き続き、JICAの吉原伸彦さんに再びお越しいただき、「これからの国際協力の在り方」について考える授業を行いました。

 子どもたちは、先生が作った資料やこれまでJICAの吉原さんから聞いたことなどを根拠にしながら自分の考えをつくり、友達と交流していきました。 

また吉原さんからは、子どもたちの考えでよかった点を評価していただいたり、吉原さん自身が大切にしている国際協力の在り方について語っていただいたりしました。

吉原さんが国際協力に取り組む上で大切にしている点を2つ話してくださいました。一つ目は「その国の人々がどんな支援を望んでいるのか『聞くこと/相手を知ること』」、二つ目は「(その国の人々の願いの上に)現地の人々のパートナーとして一緒に創っていくこと(=「共創[きょうそう]」)」でした。「共創」という言葉はいわゆる造語になりますが、「一方的(思い込みや押し付け)な支援ではなく、相手側の必要に応じて共に支援の在り方を探り、創っていく」という考え方です。

共創の考え方は、子どもたちはもちろん、授業を行った吉田先生・参観していた校長の私自身、大きく目を開いていただいたような考え方でした。 

2月26日(水) 教育実習生・髙田翔先生 2年生・査定授業(道徳)

 教育実習生の髙田先生は、2週間の教育実習の成果として道徳による査定授業に臨みました。

 この時間の教材は「とくべつなたからもの」というお話で、子どもたちが「親切な気持ち」について考える学習でした。

 ママに作ってもらったカバンに宝物のドングリをいっぱい入れて歩いていた「くまくん」は、その途中で穴に落ちてしまっている「ねずみの子」を見つけます。くまくんは “ぶどうのつる” を見つけて穴におろし、ねずみの子を助けるために穴の中に降ります。ねずみの子をカバンに入れれば、そのままつるを伝って登ることができるのですが、そうするには宝物のドングリを諦めなければなりません。しかしくまくんは、結果的にカバンの中のドングリを穴の中で全部出し、代わりにねずみの子を入れて穴を脱したのでした。

 穴の外に出た時に、くまくんはねずみの子から「一つのドングリ」を渡してもらいました。ねずみの子が一つだけドングリを持ってきてくれていたのでした。ねずみの子の手に握られていたドングリはぽかぽかしていました。くまくんが「1つでも、これは特別な宝物なんだ。」と心の中でつぶやいた …という話です。

 2年生の子どもたちは、『どうしてくまくんは、ねずみの子を助けたのか』『特別な宝物とは、どういう意味なのか』などについて、自分の考えを友達と交流して確かにしていきながら考えていきました。

 「ねずみの子がかわいそうだから」だけだった考えが、「ドングリはまた拾えばいいけど、(ねずみの子の)命は一つしかないから」の友達の意見に納得したり、「ねずみの子が持ってきてくれたドングリだから」の考えが「拾ってくれた手でぽかぽかして嬉しかったから」の意見を取り入れたりして、それぞれが考えを深めていくことができました。 

 最後は髙田先生が、これまでの2年生のみんなの取組を写真で紹介し、「親切な気持ち」が感じられる場面を価値づけて紹介し、学習を終えました。 

2月26日(水) 5年生「救急救命講習」

 この日、5年生は体育館で「救急救命講習」を受け、仮想の状態における体験的活動を行いました。

 内容は主に2つ。一つ目は、屋外で倒れている人を発見した時の「胸部圧迫(心臓マッサージ)」の体験的活動で、二つ目はその倒れている人にAEDの処置が必要な場合の「AEDの取り付けと使用」に関する体験的活動です。

 講師は今年度、救急救命講習の資格認定を取得した、4年2組担任の藤吉日向先生でした。自分の学級の時間をこの日の授業のために割いてくださいました。初めにAEDが一般に普及する前に起きた痛ましい心臓突然死の事例をDVDで視聴しました。

 健康だった高校生がスポーツの途中で倒れ、亡くなってしまった事例や、平成17(2005)年の愛知万博で突然倒れたが、居合わせた医学生たちが会場にあったAEDを使ったことで一命をとりとめた事例、そしてそこで命を取り戻すことができたご本人が、その経験をもとにしたAEDと心肺蘇生のための講演活動が、その後のAEDの普及につながった経緯であることなどについて知ることができました。 

 校長の私もこれまで職務上、このDVDを幾度か見てきましたが、何度見ても身につまされる思いと、AEDの使用のみならず、人命のために自ら行動できる人の姿に学ばねばという思いに駆られます。

  さて、実際に路上などで倒れている人を発見した際はどうすればよいのか、次のDVDでその手順等について学びました。

 詳細は藤吉先生が説明してくださいました。倒れた人を発見した際は、初めに周囲を見て安全確認をし、その人の所へ駆けつけます。そして倒れた方に大きな声で「大丈夫ですか?」と声をかけ、呼吸の有無などを確認します。反応がなかったり、呼吸が停止、もしくは通常の呼吸ではない不自然な音を発していたりする状況では、すぐに応急措置が必要であると判断しなくてはなりません。

 そこで一人で行うのではなく、「誰かいませんかーっ!/119番に連絡をお願いします!/AEDを持ってきてください!」と大声で助けを求めることが大切だと説明がありました。

 救急隊やADEの到着を待つ間に行う「胸部圧迫」の模擬体験においては、児童一人一人が体験的活動に取り組めるように、AEDの練習用教材「あっぱくんライト」という人間の上半身を模した絵のある大きなシートと、胸部圧迫の際に押す心臓を模したハート形の器具(強く押すとキューキュー音が鳴る)、そしてAEDを取り付ける際の粘着パッドの代わりになるパッドが準備されていました。

    使用の説明を受けた後、児童一人一人が大声で助けを求めて来た人に指示を出す練習、自ら胸部圧迫を行う活動に取り組みました。実際に説明通りに行ってみると、かなりの力が必要で、教えられたテンポも結構速いために結構疲れます。人手が足りていれば、リズムを切らないように素早くバトンタッチする方法についても教えていただき、実際に友達と交互に胸部圧迫の練習に取り組みました。 

 交代での胸部圧迫の練習の後は、再びDVDの視聴を通してAEDの使用方法について学びました。子どもたちが使った練習用の人体シート(上半身)にはパッドを装着する場所が示されていましたし、AEDの電源を入れたら、AEDがその後の指示を音声で伝えてくれるシステムになっています。

 子どもたちはシートを使ってAED操作の練習を行い、講習を終えました。最後は5年生代表の児童が、まるで救急救命士のように分かりやすく的確な指導をしてくださった藤吉先生に、お礼の言葉を述べてくれました。

 AEDがあったとしても、「自分が何とかしなければ!」という意思をもって、一歩踏み出す勇気がなければ人の命を助けることはできない、ということを子どもたちは学ぶことができたと思います。 

2月22日(土) PTA「花いっぱい運動」

 この日PTAの主催で、卒業式に向けたプランターへの花植えを行いました。少し風は冷たく感じましたが、日差しがあり、活動するにはちょうど良い感じの日となりました。

 花植えの指導は、前年に引き続き、緑友会の吉岡さんにお願いし、初めに植え方の説明をいただきました。植え方の実演を見せていただいた後、事前に準備した花植え用の土と腐葉土を大きなブルーシート上でほぐしながら混ぜ、プランターに入れました。その後、ポットの中のパンジーとマーガレットをポットから外し、根の下部をほぐした後に3つずつプランターに植えます。

 老若男女が一緒になって、楽しく植えることができました。植え終わると、下にこぼれた土を箒で掃いて片付ける人とプランターの花に水やりをする人とに分かれ、手際よく作業を進めました。参加した子どもたちも積極的に花植えや片付け・水やりを行い、楽しい活動は1時間弱であっという間に終わってしまいました。 

2月21日(金) 教育実習生・髙田翔先生 2年生・国語に挑戦

 お別れ集会の日の午後、実習生の髙田先生は略案(略式の学習指導案)を書いて国語の授業に臨みました。2年生・漢字の熟語の学習です。「2つの漢字をつなげて言葉をつくろう」というめあての下、子どもたちは楽しく熟語づくりを行いました。また作った熟語をクイズにして、近くの友達と問題を出し合って交流することができました

2月21日(金) お別れ集会

 これまで委員会活動・クラブ活動だけでなく、日常的にも様々な場面で学校を支え、リーダーシップを発揮してくれた6年生。その6年生の卒業式を3週間後に控えたこの日、各学年が6年生に感謝の気持ちを直接伝える「お別れ集会」が開かれました。

 順番は2年生をトップバッターに、3年生・4年生、そして6年生に一番お世話してもらった1年生と、今後学校のニューリーダーとして6年生の後を継ぐ5年生の順で発表しました。どの学年も異口同音に「朝活などをはじめとする『すめおおの挨拶』の姿」、「くつ並べの手本の姿」、「右側を安全に歩く廊下歩行の姿」、「もくもく清掃の姿」などなど、6年生のリーダーとしての素晴らしさ、常に手本となる姿を示してくれたことに対して、呼びかけやダンス・歌などでその感謝の気持ちを伝えました。

 各学年の感謝の出し物の後は、6年生も「お返し」としての出し物を披露してくれました。またその後で、「香椎浜小学校のリーダー」が6年生から5年生へ引き継がれる『引継式』も行われ、6年生代表から5年生の代表へそのバトンが渡されました。

 各学年の感謝の出し物の後、教頭先生からサプライズで「先生方からのメッセージビデオがあります」と紹介してもらい、事前準備していたビデオが体育館後方の壁面に大きく映し出されました。(シャッターが間に合わなかった学年等もありますので、ご容赦ください。) 

 最後も入場の時と同じく、6年生が大きな花のアーチをくぐって、みんなからは大きな拍手が送られました。

 本校で推進している「感謝・思いやりの心」の涵養において、この日は特に下級生が「感謝」を形にする日。どの学年の内容もその演出も大変素晴らしいもので、6年生に対する感謝の気持ちが十二分に伝わってきて、学校長である私も涙が止まらない感動的なお別れ集会でした。その6年生自身も、この日はきっと感動で忘れられない日になったことでしょう。 

2月20日(木) 教育実習生が学ぶための「示範授業」 その3

  6年2組・吉田先生「社会科」

 吉田先生は社会科を中心に研究されている先生です。今回、教科書だけでは学べない国際協力の内容を、JICAの吉原伸彦さんという、実際にウガンダで学校教育における支援を行われた方で教材化しました。吉岡さんにはゲストティーチャーとして実際に学校で子どもたちの学習の様子を見ていただき、また吉原さんの考える「国際協力の在り方」について語っていただきました。

 子どもたちは吉田先生作成の資料をもとに、学習問題の答えにつながる事実を探し、友達と対話をして考えを確かにし、活発に発表して意見交流を行うことができました。 

2月19日(水) 教育実習生が学ぶための「示範授業」 その2

  4年2組・藤吉先生「音楽科」

 今年、藤吉先生の音楽の授業を度々見せていただきましたが、いつもナチュラルに音楽を楽しむ学級の様子に温かさを感じています。教育実習生のみならず、他の先生方が見られても勉強になる面が多くあると思うような授業です。

 この日は「いろいろな音の響きを楽しもう」という、フルートを中心に演奏されるバッハの「ポロネーズ」の鑑賞の学習でした。曲の「ア」と「イ」のフレーズの違いを、「強弱/音色/リズム/旋律/音の重なり/速さ/拍」などの視点から比較していく学習です。視点を明らかにすることで、子どもたちは感じたことをプリントに書くことができていました。そして自分がどのようなことを感じたか、友達はどのように感じたかを交流する対話活動で、子どもたちがしっかりと伝え、そして聞く姿が見られました。その後で、ほとんどの児童が自分の意見を大変活発に発表していました。 

2月18日(火) 教育実習生が学ぶための「示範授業」 その1

  1年2組・狩所先生「道徳科」、 3年2組・大津先生「社会科」

 1月に「学生サポーター」として本校に来てくれていた大学生の髙田翔先生が、17日からの2週間は「教育実習生」として各学年の先生の授業を見たり、実際に自分で授業に取り組んだりして学びます。主には2年2組の梶原先生の学級を中心に、梶原先生からの指導を受けて2週間学ぶことになります。

 さて、この日は1年生の学年主任・狩所先生の道徳科の授業と、3年生の学年主任の大津先生の社会科の授業を見せていただきました。

 1年生の道徳では「それって、おかしいよ」という話をもとに考える学習でした。滑り台に行列をつくって順番待ちをしていたところへ “割り込み”をしようと入ってくる友達がいました。「主人公のぼく」は「いけないよ」と注意するわけですが、その友達が「昨日、ボールを貸してやったからいいじゃないか」と正当化する発言をすることによって葛藤するという話です。

 狩所先生が「このとき、『ぼく』はどんなことを心の中で思いましたか」と問い、児童にはそれをプリントに書かせました。「いやいや、それは関係ないでしょ。」「順番に並んでいる人がいるからいけないよ。」「割り込みされた人の気持ちを考えて!」などと、人の立場に寄り添って考える1年生の発表がありました。本校で推進している「感謝・思いやりの心」を育んでいく上でも、このように『人の立場に寄り添って考える学習活動』は重要です。子どもたちはしっかりと考えていました。 

 3年生の社会科では、「市の移り変わり」の学習を見せていただきました。3年生はこれまでに、福岡市の「土地の使われ方の様子」や「市でつくられるもの(いちご「あまおう」)などの学習をしてきましたが、その福岡市がどのような変遷を経てきたのか、そのように変わってきたのはなぜなのかを学ぶ内容です。

 子どもたちは「市の土地の使われ方が変わってきたわけ」を予想し、副読本の資料をもとにその根拠となる事実を調べ、発表していきました。社会科は「予想の根拠となる事実を資料で調べ、予想とつないで考える学習」です。調べる過程では、隣の人と対話して各人が考えを確かにしたり広げたりする対話活動も多くありました。これからの時代に生きていく子どもたちに必要なコミュニケーションスキルを鍛える様子を見せていただくことができました。 

2月18日(火)~ 6年生「立つ鳥運動」

 約1か月後に卒業となる6年生。「立つ鳥跡を濁さず」の言葉にある通り、6年間学んできた学校をきれいにして卒業する「立つ鳥運動」は、かなり昔から、そしてほとんどどの学校でも取り組まれていますが、もちろん「毎年6年生が行っているから」行うのではなく、6年担任と6年生が今自分たちがすべきことを考える中で結果としてたどり着く主体的な活動です。

 日頃使っている場所ではあるが掃除時間では十分にきれいにできていないところ、例えば特別教室である「理科室/図工室/音楽室/家庭科室/図書室」や、教室ではないが教具を収納している階段下、体育倉庫、体育館、昇降口、あるいは毎日の掃除時間では行き届か居ない廊下の窓ガラスや窓のサンなどなどです。また家庭科室のメンバーは、体育の時間によく使った各色の「ビブス」もキレイに洗濯して干してくれていました。 

  6年生は、みな自分が担当した場所を責任をもって、黙々と掃除しきれいにしてくれました。何事にも下級生の手本になっている6年生。それぞれの場所をきれいにしてくれたこと自体もそうですが、掃除に向かう姿勢も、誰が見ていなくとも「さすが最上級生」というべき姿でした。 

2月14日(金) 初任者授業研究

 今年教師生活を始めた3年1組神戸周作先生と1年1組井上瑠奈先生は、この日教育センターの主任指導主事に授業を見てもらうべく、授業研究に臨みました。約1年間、拠点校指導教員の大城先生や校内指導教員で主幹教諭の髙田先生に度々授業を見てもらってきた2人の先生は、この1年の一区切りとするための授業でもありました。

 2人とも「算数」で授業を公開し、3年1組の神戸先生は「三角形を調べよう」、1年1組の井上先生は「かたちづくり」といずれも図形の学習でした。

 3年生の三角形の学習では、「三角形は辺の長さが異なると形が変わる」ことを前の時間に学んだ上で、ビニル紐の輪っかで三角形を自由に作る活動から、形が変わるときに「角の大きさ」も関係していることに気付き、三角定規を重ねて比較する活動を行いました。 

 1年生の「かたちづくり」の学習では、三角形の色板で「ずらす/裏返す/まわす」の移動方法を使いながら、様々な形を作っていきました。「ねじった袋入りのアメ」「金魚」「おうち」「ネコの顔」などなど。

 作った形は、「はじめの状態から『どのように移動させて作ったのか』を明らかにして友達に説明する活動がありました。また、幾人かは各教室に導入された「ミライタッチ」という大型電子黒板を使って手元の操作をダイレクトに映しながらみんなに説明していきました。

   自由な発想で形を作り、どのように移動することで形を変えることができたかを、順序良く友達に説明することができました。 

2月10日(月) 4年生「福岡市科学館一日見学」

 4年生は、1月30日(木)に社会科の学習で「うきは市・小石原地区」への一日見学を行ったところですが、今度は理科の学習で福岡市科学館へ行ってきました。同施設は、以前長浜にあった「少年科学文化会館」をリニューアルする形で、九州大学教養部跡地に建設された施設です。

 出発式で、学校長としては2つの話をしました。「五感を使って、教室では学べない新しい発見をしてくること」、「準備をしてくださった担任の先生、お弁当を作ってくださったお家の方、安全運転で科学館までの送迎をしてくださるバスの運転手の方、詳しい説明や体験などのお世話をしてくださる科学館の職員の方…」などのお陰でこの一日見学が成り立っていることに感謝すること」です。

  感謝は「おはようございます」の挨拶や、「ありがとうございます」など言葉で伝えることはもちろん、話をしてくださる方に対する話の聴き方、姿勢、館内での静かな移動などなど、態度で示すことが感謝を示すことであると話しました。 

 科学館では西陵小学校の4年生と一緒に「朝の会」を行い、館内での一日のスケジュール・過ごし方などの説明を受けました。    1時間目は「プラネタリウム」。直径25mの大きな半球型のドーム内のリクライニングシートに座りました。驚きの “サービス” は、ドーム内の夕刻の景色が西陵小学校から見た景色や、香椎浜小学校から見た景色で映し出されるというものです。自分たちが日頃見ている運動場からの四方の星空を見上げる形で、月や星の動き、星座にまつわる様々な話を聞きながら、美しい映像を見ることができました。 

 2時間目はコース別の学習でした。事前に希望をもとに分けていた「化学」「生物」「物理」の各コースごとにそれぞれの部屋へ移り、専門の先生のご指導の下、実験や観察を通して科学の不思議に迫る貴重な体験をすることができました。

 「化学」コースでは、紫キャベツの煮汁を用いた『水溶液の実験』で、酸性・中性・アルカリ性などについて楽しく学びました。「生物」コースでは、顕微鏡の使い方を学んだ後、生きているミジンコを実際に観察してプリントに絵や気付いたことなどについて書き込みました。「物理」コースでは、磁石を用いて、釘が空中に浮くような不思議体験をすることができました。

  どのコースでも、子どもたちは初めて見るものに驚き、五感を研ぎ澄ませながら学習を進めることができたようです。 

 各コースでの学習が終わると、みんな楽しみにしていた昼食(お弁当)タイムです。みんな美味しくいただきました。ご準備いただいた保護者の皆様、大変ありがとうございました。 

 午後(3時間目)は、「基本展示室」での自由学習でした。全体的に薄暗い館内は、大きく「生活」「生命」「環境」「宇宙」の4つのゾーンに分かれ、たくさんのブースで様々な体験を行いながら、まさに五感で学ぶことのできる施設になっていました。

  子どもたちは班単位でそれぞれのブースでの体験を、時間いっぱい楽しむことができました。 

 帰りの会で一日の振り返りを行いました。西陵小学校は1学級のみでしたので、本校2学級の代表と合わせて3名の代表児童が、一の学習の振り返りを発表してくれました。

  安全運転のバスで帰校し、楽しい一日見学が終わりました。 

2月7日(金) 入学説明会

 令和7年度に入学してくる1年生の保護者向け説明会を開きました。令和7年度に本校に入学する予定の1年生は、現在99名。3学級になる見込みです。しかし、近隣の新しいマンションの入居に伴ってどのくらい小学生が入ってくるのかがまだはっきり分からないため、1年生ももう少し増えるかもしれません。

 大変寒い一日でしたので、保護者の皆様には暖房設備のない体育館で申し訳ありませんでしたが、1時間弱で説明会を行わせていただきました。学校長の挨拶と本校の概要説明、教頭・栄養職員からは学校で必要となる学用品や給食とそれに伴う費用等の説明、1年生担任からは現在の1年生の学校生活の様子を紹介するとともに、必要となる事項等について説明いたしました。またPTAからは、PTAという「保護者・教師(学校)が『対等な立場』で連携し、子どもたちの健全育成のために支援していく組織」であること、「今年度より従来からの委員会活動を休止して『できる人が、できる時に、できることを行う』というボランティア型に組織改革」を行っていることなどの説明をしていただきました。

  月400円の会費は、全ての子どもたちに配布する「浜っ子ノート」や入学・進級祝いの名札、観劇会等の補助、卒業生への記念品等、また下校時に誰でも利用できる貸し出し用の傘等々に役立てられるので、是非会員になっていただき、子どもたちのために支援していきましょう、という呼びかけをしていただきました。 

 保護者の皆さんも、子どもたちの学校生活に対する期待や不安等があるかと思いますが、児童も職員も新入生の入学を心待ちにしてその準備等も進めてまいりますので、安心して入学していただければと思っています。 

2月7日(金) 「アーティストとであう(馬頭琴の演奏鑑賞)」

 福岡市文化芸術振興財団の石松佳さんを通じ、子ども文化芸術事業の一環として、 この日2年生が馬頭琴の演奏鑑賞や、馬頭琴の故郷・モンゴルの文化に触れる体験学習を行いました。

 子どもたちは国語の物語教材で「スーホの白い馬」を学習している最中。話に出てきたモンゴル・馬頭琴に興味津々です。 

 学校に来てくださったのは「モンゴルホト九州馬頭琴文化館」のドランさんと中村通さんのお二人。子どもたちが体育館に入った時には、ステージ上に3種類の馬頭琴と羊の骨で作った遊び道具、皮で作った水筒などがセッティングされていました。 

 まずは、ドランさんが「モンゴルってどんな国?」かを、スクリーン上に写真を提示して紹介してくださいました。

 やはり羊が多い国で、1家族が数百頭の羊を飼っているのが普通だそうです。羊以外には馬、ヤギ、ラクダなども飼われているそうです。夏は緑の草原が広がっていますが、その草原は秋には赤く変化し、そして冬には雪で真っ白に変わります。

 羊が草を食べ尽くすと同じ場所に居続けるのは困難なので、移動する生活が前提になります。それで、家は「ゲル」という折り畳みが可能な大きなテントのような建物を使っています。内部の写真が映し出されると、子どもたちから「うわぁ~!」と驚きの声が上がりました。 

 牧畜で生計を立てている人たちの伝統的な食べ物は大きくは2種類で、「白い食べ物」と「赤い食べ物」。白は羊の乳由来の生乳・チーズ・バターなど。赤は羊やラクダなどの肉。定住して野菜を収穫する生活ではないので、基本的にはこの白と赤の食べ物なのだそうです。いただく命は無駄にしないように、捨てるところがないくらいにきれいに食べるといいます。そして骨や皮も道具などに使用するので、無駄になりません。

  昔ながらの牧畜生活の中では、馬のレースやモンゴル相撲 などもあるそうですが、しかし時代の波は確実にモンゴルを変えているということで、都心には高速道路が通りビルが立ち並んでいます。地下鉄もありますが、さすがモンゴルだと感じられるのは、座席を隔てる手すりの頭に、文字通り「馬頭琴」風の馬の頭が飾りにあるものでした。 

 いよいよ馬頭琴の演奏です。ドランさんと中村通さんが馬頭琴の楽器としての説明を行った後、息の合った馬頭琴演奏を披露してくださいました。子どもたちは初めての馬頭琴の音色に聴き入り、しばしモンゴルの空気を味わっているようでした。

 演奏の後は、子どもたちの中から数名がモンゴルの民族衣装を試着させてもらいました。さらに馬頭琴の演奏体験もあり、みな興奮気味でした。最後は、ドランさんが子どもたちからの質問にも丁寧に答えてくださり、スーホの故郷により近づけた感じになりました。 

2月5日(水) 2日遅れの「全校朝会の話」

 2月3日(月)に全校朝会を行いましたが、この日校長は、その前の週末から新型コロナによる体調不良によって、4日(火)まで自宅療養をしていたため、全校朝会に出ることがかないませんでした。

 それで、(医者から「人に感染する心配がなくなる」と言われた)職場復帰の5日(水)に、2日遅れで話をすることにしました。時間は、子どもたちが給食を食べている時間帯で、オンラインを使って校長室から各教室の「ミライタッチ(電子黒板)」に登場させてもらいました。

 いきなり画面上では「赤鬼」の面をかぶって登場。横からの「鬼は~外、鬼は~外!!」の声に、赤鬼は自分の顔を指さして、「えっ?自分のこと?」と言わんばかりの反応をして、画面外へフェードアウト。横から続いて「福は~内、福は~内!!」の声で、今度は福の面をかぶって学校長が画面に登場しました。「コロナによる体調不良で、5日間『福は内(家)』におりました。」と、全校朝会を欠席した理由を説明してから、本題に入りました。 

 1か月前の1月4日。「福岡で起こった悲しい出来事」とは、マリンワールド海の中道で長きに渡って人気を博してきた『ラッコのリロ君』が亡くなってしまったことでした。

 ラッコの国内における飼育頭数は、30年前まで122頭いたのですが、数年前から三重県・鳥羽水族館のメス2頭と、マリンワールドのリロ君(オス)1頭の、計3頭のみの状態になっていました。リロ君は17歳で亡くなりましたが、ラッコの寿命が10~15歳、長くても20歳と言われていることから、リロ君は人間でいえば約80歳相当の“おじいちゃん”だったことになります。繁殖の難しいデリケートな生き物なのです。

 ラッコは自然界でも減少傾向にある希少な動物の一種です。かつては北半球の太平洋北部沿いに広く分布していましたが、現在はその生息域も頭数も減少の一途を辿っています。日本ではかつて北海道にいたラッコが「もう絶滅した…」と思われていましたが、現在北海道東部の霧多布岬に10頭余りが生息しているのが確認され、絶滅してはいないことが分かりました。とは言え、おそらく家族を中心にした群れだと思われるので、種として今後繁栄していくことは、かなり困難であると言わざるを得ません。 

このようにラッコは現在細々と生き延びていますが、日本では既に「絶滅」してしまった種もいます。以前に子どもたちに話した「ニホンオオカミ」がその代表ですし、他にも日本の沿岸に広く生息していた「ニホンアシカ」、同じく国内の河川に広く分布していた「ニホンカワウソ」は共に30年ほど前から生きた個体の正式な発見・捕獲がなく、絶滅したといわれています。鳥類で有名のなのは「トキ」。現在、新潟県佐渡島の保護下で少しずつその数を増やしていますが、これは中国から譲り受けた数羽のトキを大事に繁殖して増やしたもので、日本産のトキは私が学生の頃に最後の1羽も死んでしまい、絶滅しました。同じく「コウノトリ」も日本産は絶滅しました。そしてロシアから譲り受けた数羽を、兵庫県明石市で人工繁殖して、現在300羽ほどに増えました。写真は3年ほど前に、宗像市に飛来していた個体を私が見つけて撮った写真ですが、私が撮った2日後に新聞でも「宗像にコウノトリが飛来!」と記事になっていました。

さて話をラッコに戻しますと、ラッコはグルメでも知られています。エビ・カニなどの甲殻類、ウニ、ハマグリなどの貝類、イカ・タコなどの軟体動物…と、人間も食べたがる高級食材が大好物です。これら餌となる生き物の多くは、約60mにもなる「ジャイアントケルプ」と呼ばれる巨大なコンブの森に多く生息しますし、一生を海で過ごすラッコは、このジャイアントケルプを体に巻き付けて潮に流されないようにして寝床にしています。ジャイアントケルプの森がある環境はラッコの生息に不可欠です。

しかし、ラッコの餌が「漁師さんとの衝突」につながることに加えて、人間の体毛の160倍の毛量を誇る「世界一毛深い」毛皮が狙われてしまい、人間に狩られる対象になってきました。 

人間はラッコの毛皮だけでなく、象牙(ゾウの牙)、鼈甲(タイマイという亀の甲羅)、ヘビやワニの皮、世界三大珍味の一つとされるキャビア(チョウザメの卵)に代表されるように、人間の欲のために様々な生き物を乱獲してきた歴史があります。

それだけでなく、海上におけるタンカーの事故などによる海洋汚染で、ラッコだけでなく海鳥や魚、クジラなどが死んでしまう甚大な被害を出してしまうことがあります。これは人による災害、「人災」であると子どもたちに教えました。

  絶滅してしまったら、その生物が地球上に現れることは二度とない。「自分は関係ない」と人が関心をもたないことが、あらゆる人類の課題の解決を阻んでしまうこと。それゆえに身近な環境・生き物などに関心をもつことが大事であるという話をしました。


 ※ HP「学校だより」にも載せておりますので、ご覧いただけると嬉しいです。 

福岡市教育委員会
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