筆記対策
試験科目が多く、幅広い試験対策が必要
それぞれの区分によって難易度や試験内容が異なり、専門科目が課される場合と教養科目のみの場合がある
専門科目
行政系(政治学など)、法律系(憲法など)、経済系(ミクロ経済など)
教養科目
文章理解、数的処理、社会科学、自然科学、人文科学
国家公務員と地方公務員の併願も可能だが、併願する場合には更に幅広い試験対策が必要
〔〕は総合職向け
主要5科目(憲法・民法・行政法・ミクロ・マクロ)
最低限1周〔総合職の問題も1周〕はできていることが望ましい。
まだインプットメインで大丈夫。
教養科目(文章理解・数的処理・資料解釈など)
数的処理に比重をおいて勉強する方がいい。
文章理解や資料解釈は1日1問触れられれば十分いい。
自然科学や人文科学は高校で履修した教科を選択するのが無難。
主要5科目(憲法・民法・行政法・ミクロ・マクロ)
この時期からはアウトプットを意識して問題集を回す。
憲法・行政法は判例を意識した勉強を
ミクロ・マクロは簡単な計算問題は間違えないくらいが理想
〔民法は知識の整理を ex.債権と物権の共通点や性質の違いなど〕
〔記述対策〕
解答例を参考に書き方の流れを掴む
はじめはいきなり書かずに解答例を読むだけでもいい
法系科目(刑法・労働法・商法など)
インプットをメインに取り組む
〔問題集などでアウトプット〕
学系科目(政治学・行政学など)
理解以上に暗記がメイン
教養科目(文章理解・数的処理・資料解釈)
数的処理に比重をおいて勉強する方がいい。
1日5問〔応用レベルを含んで〕は最低限やっておきたい。
文章理解や資料解釈は1日1問は触れたい。
自然科学や人文科学も比重は抑えつつも触れ出す。
主要5科目(憲法・民法・行政法・ミクロ・マクロ)
間違ったことのある問題をメインに問題集を回しつつ過去問にも取り組み出す。
過去問は5割くらい取れてれば十分良い方
苦手な分野や知識の穴を埋める時期
民法以外はもう少し取れても良いかも
〔記述対策〕
調べながらでもいいから自分なりに書く練習を
法系科目(刑法・労働法・商法など)
インプットをしつつ問題集などでアウトプット
学系科目(政治学・行政学など)
問題集を回しつつ過去問にも取り組み出す。
教養科目(文章理解・数的処理・資料解釈)
問題集を回しつつ過去問にも取り組み出す。
数的処理は時間を意識して解けなさそうな問題を捨てる練習
自然科学や人文科学はコスパが悪いので比重低めで取り組む
問題集を回しつつ週一くらいで過去問に取り組む
6〜7割取れてれば一次試験は突破できる水準まできている
苦手な分野よりも簡単な問題を落とさない勉強を
※1.あくまでも参考例のため合格を保証するものではありません。
※2.問題集は大学生協で配布されたものを想定していますが、資格試験研究会の「公務員試験 新スーパー過去問ゼミ」等で代替可能です。
論作文試験とは
論作文試験とは、筆記試験の教養試験だけでは測ることのできない受験生の公務員としての資質や適性を判断するために実施される試験である。最も一般的な字数は1,000〜1,200字程度であり、時間制限は60〜90分であることが多い。その意義としては以下のようなものが挙げられる。
公務員としての資質
総合的な知識や理解力
思考過程や論理の構成力
受験生の人柄や人間性
頻出テーマ
少子高齢化社会
環境問題
ワークライフバランス・働き方改革
雇用問題
危機管理・災害対策
情報化社会
etc
評価の基準
形式的な面からの評価
表記法に問題はないか
文脈にあった語句が使用されているか
内容的な面からの評価
問題の意図を把握しているか
内容が整えられており、段落を設けているかなどの論作文の構成に不備がないか
総合的な面からの評価
公務員に必要な洞察力や創造力、基礎的な知識を有しているか
考え方や視点が公務員として望ましいか
試験によって何を重視するかは当然変わってくるが、公務員はその職務として公文書を取り扱うことからも、民間企業等以上に形式的な面の評価も意識する必要がある点が特徴と言える。
対策例(制限時間60分の場合)
1.問題の意図を把握
2.全体の構想を練る(課題の抽出&その解決策)
ここまではメモ書きで、15分以内に!
3.答案用紙に
「現状分析」「結論」「具体策」「再結論」
の順で落とし込む
a.具体策は2〜3コ程書けるとベター
b.具体策を書く際には行政的な観点は必須
c.完璧な解決策はないため、それぞれの策に留意点を設けておくのもベター
d.上記で言う結論とは具体策をまとめた方向性のこと
執筆時間は40分!!
(20字/分で800字前後となる)
4.点検を5分で!
※下記参照
・公務員試験研究会『◯◯県の公務員試験』、共同出版
・大学生活協同組合『論作文テキスト』