気候と社会の接点

人間と気候の関わりを地域のシステムとして理解する都市化や農地化などの土地利用変化による地域気候の変化を明らかにする 日々の気象変化や異常気象が人間活動に与える影響を明らかにする。


【台風による大雨は将来強くなるのか?】地球温暖化によって台風接近時の降水量は増加するのだろうか? シミュレーションによって再現された1000個を超える台風の中から、将来の強い降水の空間分布が…

【札幌の都市化が気温の長期変化に及ぼす影響の評価 北海道では、都市化によって年平均気温が1℃上昇(モデル)。都市化による気温上昇(約1℃)は過去100年間の気温上昇(約2℃)の約半分→温暖化予測において局地的な土地利用変化の効果が重要。

【都市は降水を強める?】12年分の降水レーダーデータのうち、総観規模の降水が周囲になく、奥秩父に強い降水エコーが発生した71日を解析。山岳で降水が発生して2.5~3.5時間後に都市に降水域が到達。都市域では周囲に比べて有意に降水頻度が高く、都市が降水システムを強化する可能性を示唆。

【温暖化と都市化で北海道の電力需要はどうなる?】電力需要の気温感応度をもとに、電力需要予報モデルを構築。長期的には夏の需要が増加し、冬の需要が減少すると予想されるため、それに応じた長期のエネルギービジョンが求められる。

【複数GCMのダウンスケールによる北海道の冬の気候予測】いずれの結果も、石狩平野や十勝平野など根雪期間が短期化する低地で、周囲に比べて顕著な気温上昇が現れた。北海道内陸部で冬季降水量の増加、日本海上で降水量の減少が確認できる。

【地球温暖化と砂漠化による地域気候への影響】モンゴルでは、地球温暖化、砂漠化ともに夏期平均気温を上昇させる。今世紀前半は砂漠化と温暖化による昇温は同程度、その後は温暖化による昇温卓越する。

【地球温暖化による北海道の雪質の変化】擬似温暖化ダウンスケーリングで得られた温暖化時の気象データを用いて、積雪変質モデルSNOWPACKを駆動。高温化により、ざらめ雪層が積雪初期から常時出現する。積雪は減少しても積雪荷重は増加する可能性がある(建築や雪崩対策に関与)