競技英語ディベートとは、英語で行われる議論の競技です。設定された論題について、自分の意見とは関係なく賛成側と反対側に分かれて、それぞれの立場を主張し、相手の主張に反論します。ジャッジをより納得させる事ができたチームが勝利となります。
英語ディベートは、論理的思考力や表現力、聴解力などの英語力を高めるだけでなく、幅広い知識や社会問題への関心も深めることができます。
ここでは、英語ディベートがどのように行われるものなのかを解説していきます。
単刀直入に言うと、ディベートをすることの最大の目的は、論理力・英語力・表現力の向上です。
そもそもディベートとは、英語を利用した議論をする競技です。社会問題について論理的に議論をすることや英語で自分の意見を表現していくことを通じて自分や仲間たちと成長していくもので、知の総合格闘技とも言われています。決して、相手を論破すればいいというものではないんです。
では、そのディベートの中でディベーターたちが目指すことはなんでしょうか?
それは、「第三者(ジャッジ)を説得すること」です。
論理的な意見を述べることや、英語でユニークな表現をすることを通じて、第三者であるジャッジをより納得させた方の勝利です。
これからその具体的な方法を少しだけ説明します。
ディベートでは、主に立論や反論を利用して自分の意見をジャッジに伝えます。
また、他人のスピーチ中にPOI(Point Of Infomation)と呼ばれる短い質問をすることが出来ます。
立論は、なぜ自分がその意見に賛成・反対するのかを筋道立てて説明するものです。
理由を複数並べたり、例を上げたり、ときには証拠を提示したり、なぜそれが重要化を説明したりすることでより納得しやすいように説明します。
反論は、相手の立論を否定し、自分たちのほうがより納得されやすいようにするものです。
相手の立論の矛盾を指摘することや重要性を下げること、ときに相手の立論をすることもあります。
相手のスピーカーが説明しているときに"POI"か"Point of infomation"と言いながら相手に質問することの許可を撮ることが出来ます。
許可された場合、15秒以内で質問をすることが許されます。
この他にも相手の意見と自分の意見を比較するやり方や反論を受けた自分の立論を再度立て直す再立論などのやり方があります。
また、以下で説明するディベートのスタイルによっても、何をするのか・どのような能力が必要なのかもかなり変化します。
競技英語ディベートには、準備型と即興型の2つのスタイルがあります。
準備型ディベートは、チームごとにテーマを決めて、資料を集め、準備した後に議論するスタイルで、議論の質が高い一方、時間配分や資料整理が必要です。
準備型ディベートは、主にHEnDAという大会があります。
一方、即興型ディベートは、テーマが発表された瞬間から議論を始めるスタイルで、思考力や表現力が必要で、緊張感が高いです。
即興型ディベートの主なスタイルは、PDAやAsian(主にHPDUという大会で行われる)などがあります。
ここまでディベートがどのようなものなのかを説明してきました。
自分が置かれた側に沿った内容のものを考え、英語で表現し、第三者に伝えるという競技である英語ディベートは、一丁一刻でできるものではありません。
しかし、この競技を続けることで得るものは大きいです。
ぜひ、栄光祭での公開試合で「英語ディベート」を体感してみてください。