つながりプラットフォーム

「つながる」をテーマに、

行政や各支援団体、

第三の居場所やフリースクール、

通信制高校などを取材します

vol1. よりそうなかま インタビュー記事

① 「よりそうなかま」とは?

不登校・ひきこもり・精神障害・発達障害・セクシャルマイノリティーなど、生きづらさ を感じている方々に寄り添う石川県内の自助グループ(親の会・居場所活動・学習会・フ リースクールなど)のことです。

平成30 年の講演会が取り組みのきっかけになり、身近な地域の社会資源情報を届けるために冊子が作られました。

また、インターネットで情報を閲覧できるようにと、令和2年2月からよりそうなかまポ ータルサイトも開設しました。

最初は26 団体から始まりましたが、年々加入団体は増え続け、令和5年は52 団体が掲載されています。

このような情報をまとめた冊子やポータルサイトは金沢市が先駆的に取り組み始めまし た。

また自助グループだけではなく、公的相談窓口なども掲載していますので、幅広く活用していただけるサイトになっています。

② どこが作成、管理をしていますか?

金沢市駅西・泉野・元町福祉健康センターになります。

(問い合わせ先は金沢市元町福祉健康センター)

③ どんな人たちに届けたいですか?

ご本人だけではなく、ご家族や周囲に人たちにも届けたいです。

また行政機関や関係機関(社会福祉協議会や医療機関など)にも活用していただきたいと思っています。

④ 「よりそうなかま」はどこに設置されていますか?

各福祉健康センターにあります。

設置はされていないので、窓口で声をかけていただければお渡しできます。

また、よりそうなかまのホームページからもダウンロードしていただけます。



⑤ どこ(どんな人)に配布されていますか?

公的相談窓口や、医療機関、石川県臨床心理士会等に送付しています。

 金沢市内の小中学校には一部ずつ配布しています。

「よりそうなかま」が出来てから何年か経ったが、市民に周知されていると感じますか?

令和2 年にポータルサイトが出来た時のアクセス人数(サイトへの訪問人数)は、1,500 人で、月によって増減することがありましたが、現在では毎月平均2,000人近くの方が見 てくれています。

最近では他県の方からの問い合わせもあります。

情報は少しずつ届いていると感じています。

⑦ 「よりそうなかま」がこれから目指すところは?

もっと多くの人に情報を届けたいと思っています。

また、行政と支援団体(自助グループ)を繋いだり、支援団体同士の横の繋がりを作れる場を提供していきたいと思っています。

これに関しては年に一度、石川県の公的機関・石川中央圏域(白山市、かほく市、野々市市、津幡町、内灘町)の市町・地区社会福祉協議 会担当者、「よりそうなかま」の団体代表者等による「ひきこもり広域ネットワーク連絡 会連絡会」を開催しています。

今年度は6 月18 日に久しぶりに通常開催ができ、たくさんの方にお集まりいただきました。

(編集後記)

今回は「よりそうなかま」の冊子やポータルサイトを制作・管理をされている、元町福祉 健康センターのご担当者様にお話を聞くことができました。

お忙しい中、お時間を作っていただけたことに感謝しております。

今回取材をさせていただけた事で様々な話を聞くことができ、今まで何気なく見ていた 「よりそうなかま」にたくさんのアイディアや優しさが詰まっていることを知りました。

また私自身も「よりそうなかま」を通して、情報をもらえたり、自助グループ同士の繋が りを作ることができています。

何より、行政がこのようなポータルサイトを作ってくださっていることに、安心感と心強さを感じています。

今回の取材を通して「よりそうなかま」が、少しでも必要な人に届くお手伝いができたら 嬉しく思います。

取材担当 S




「よりそうなかま」はこちらからご覧いただけます

vol2. フリースクール協議会 インタビュー記事

ー 森さんはフリースクール協議会の代表をしているということなのですが、フリースクール協議会ってなんですか?

 

山野前市長が「こういう子たちも金沢市民だ!!支援したい!」と言って下さり、

フリースクールの母体としてできたものなんです。

年に3回連絡会があり、金沢市、教育委員会、フリースクールが集い話をしていたり、

不登校に関してのチラシを作成したりしています。

 

 

 

ー フリースクールってどんなところなんでしょうか?

 

1人1人が尊い存在として、認められる場所。

偏屈だったとしても、それも許される。

行動や言動などにおいて、社会的に許されないことは、大人として注意をしますが、

【ありのままの自分でいいんだ 】と子ども自身が感じることができる場所として、活動しています。

 

 

ー自分でいいんだと思わせてもらえるんですね。

 

そうだね

 

 

ー 石川県にフリースクールってどのくらいあるんですか?

 

石川では、ここ5、6年で増え、7団体程あるかな。

ただ、フリースクールという名称ではなくても、居場所も含めると、30〜40ほどあるんじゃないかな。

 

運営方法や活動内容は様々だけど、限定された場所としてではく、

いろんな人にとってのいろんな居場所が増えたらいいなと思います。

 

例)   週一の活動

        おばあちゃんの料理教室 

 

ー 思っていたフリースクールのイメージよりも自由なイメージで意外でしたが、そう思ったら居場所沢山ですね!

  

 (笑顔)

 

 

ー そうなると、フリースクールと学校の違いってなんですか?

 

今の学校は、勉強やスポーツを中心に評価され、大人や周りの視線を感じながら、子ども達は頑張ってるよね。

 

そういうことに疲れて不登校になる子どもは、学校に行っていないことに負い目を感じて過ごすことが多い。

 

ワンネススクールでは、机上での勉強だけではなく、実体験(特に自然との関わり)が必要だと考えています。

 

学校か、フリースクールか、というどちらかだけではなく、どちらも選択していいんだよと子ども達に伝えたいです。

 

 

ー 両方でもいいんですね!選択肢が増えた感じがしました!

ー ちなみに、フリースクールの相談はいつが多いんですか?

 

ここ(ワンネススクール)は秋が新学期になるんです。

全てのお子さんではありませんが、4月から新学期から少しずつ行き渋りが始まり、

ゴールデンウィーク明けに保護者の方が相談に来られることが多いです。

その後、夏休み中に元気になって、また、二学期から学校に通ってほしいと願う保護者の方が、

お子さんと一緒に見学や体験に来ることがあります。

なので、夏休み明けが、一番お問い合わせが多いです。

 

フリースクールとしては、学校に行かない、行きたくない理由をあえてお子さんには聞きません。

 

フリースクールで過ごす時間の中で、スタッフとお子さんとの信頼関係が出来てくると、お子さんの方からお話ししてくれることもあります。


ー 夏休み明けの9月なんですね。心と向き合う時間をとってから、新しい場所で新学期になるのはいいですね。



ー 森さんはワンネススクールを運営されていますが、どうしてワンネススクールを始めたんですか?

 

 

勉強が苦手な子どもでも、例えば鳥の鳴き声を聴いて、

その鳥の名前を全て言い当てることが出来る子がいる場があってもいいんじゃないか?

と思い、週末だけ活動する【感性を育む】自然学校からスタートしました。

 

イベント来てた子が不登校で、平日に行く場所がなかったので、

【ここなら平日空いてるよ!どうぞ。】という形で始まりました。

 

 

ー 最初から決めて始めた訳ではなかったんですね!不登校の子の居場所としてが最初だったんですね。

 

 

ー ちなみに、ワンネススクールには何歳から入れて何歳までいられるんですか?

 

基本的に小学校高学年から、ご利用いただけます。

なぜなら、小学校低学年のお子さんの場合、マンツーマンで関わらなければならないことが多いので、

限られたスタッフの人数で、お子さん7〜8人と活動するには、安全面等を考慮すると、難しいところもあるからです。

 

また、ワンネススクールは、通信制高校のサポート校にもなっていますので、高校生もご利用されています。

 

義務教育期間は、フリースクールが、お子さんのペースでゆっくり楽しく過ごせる場所であればよいと思いますが、中学校2・3年くらいになると、お子さん自身が進路について不安を感じ始めます。

 

フリースクールで過ごす時間は、お子さんにとって、必要な時間である一方、学校生活の中で経験することを経験できないこともあります。

進路について、お子さんと一緒に悩んだり、考えたりしながら、お子さん自身が自分で選択出来るように関わっています。


ー メリット、デメリットありますよね。子供自身にきちんとそれを理解してもらって、その上で自分で決める力をなんて、私自分の子に対してできるか怪しいです(笑)

 



ー ワンネススクールは石川県で一番長く20年とのことですが、運営する上での大変なところや想いはなんですか?

 

母体なくフリースクール作るのは難しい。現場も宣伝もは難しいよね。

子供と関わるのが楽しくてやって来ているから、子どもと関わらなくなったら意味ないと思ってる。

とはいえ、去年あたりから小学生の子達とサッカーに対して、腰が重いと感じたよ。

ははは…

 

大人の価値観で子供を見ないことが大事。

小学生は孫世代、親は子ども世代だから、自分たち大人の価値観で見ないことを大事だよね。

 

あとは、大人になると変わりにくい。

15歳までが鉄を打てる時期(柔軟)で、人格ができる時期だから、違ったら違うと言ってサポートしている。

 

 

ー 時代の変化に追い付くのに必死で焦ることが私自身多いのですが、学校の授業内容も進化しているから、

やっぱりフリースクールも同じように進化していってるんですね。

 

そうですね。

ここにも3Dプリンタなど色々あるんです。

頑張れば家まで作れちゃうような本格的な機械もありますよ。

(笑顔)

 


ー 森さんがフリースクールをやっていて嬉しかったことはなんですか?

 

子供達にとって、ここが母校になる。

死ぬまで家族の場!戻ってこれる場所と思ってやっている。

20代になるとまた悩むから、自分の価値観とかの話ができるから相談して会いに来てくれると嬉しいね。

大人になって社会の経済価値観を知ることでどうなるか。(笑顔)

 

でも大人になっても、思いやりがあったりする子のままで、会いに来てくれるのは嬉しいよ。

 

20年前から来てた子がイベントの時、戻ってきてくれたり、「フリースクールと学校と両方行ったことで、2倍人生楽しめた!」と言っていたり、

(最初から)そのつもりでいたけど、安心できるとこまで見届けることができる場所があるのはいいな。みんなが安心でして顔が出せる場。ははは

 


NPO法人ワンネススクール 

【金沢校舎&事務所】

石川県金沢市久安5丁目8 

vol. 金沢にじのま インタビュー記事

「金沢にじのま」さんは、竪町商店街のメインストリートから小道に入ったところにあります。

築100年以上金沢町家で、LGBTQ+をはじめとする、あらゆる人が安心して集い、寛げ、語り合える居場所です。



今回は、金沢にじのまの代表の松中 権さんにお話を聞くことができました。



ー 金沢にじのまとは?


今年2月にOPENした、金沢市のAIビレッジ形成促進補助金とクラウドファンディングによって出来上がった居場所になります。

LGBTQ+等の性的マイノリティはもちろん、多様性に関する取り組みをする団体・個人と、様々な分野におけるクリエイターの方々が集い、交流することによって、さらに新しい価値を生み出していく場所を目指しています。

もちろん、どなたでも、差別されることなく、安心して集えることが大前提となっています。



ー どんな人が運営していますか?

株式会社ミッションズ(松中さん個人会社)が経営し、運営面を一般社団法人金沢レインボープライドがサポートしています。



ー にじのまを立ち上げた経緯

松中さんは金沢で生まれ育ちましたが、大学進学をきっかけに金沢を出て、そのまま東京で就職されました。

その後2010年にLGBTQ+に関する様々な場作りをする活動を始めてから、ご自身の中でも気持ちの変化が大きくなり、

さまざまな活動をする中で、神奈川の葉山一色海岸でのサマーカフェづくりや、渋谷の神宮前でのコミュニティスペースづくりを通じて、多様な人たちにとっての居場所の重要性を学ぶこととなりました。

『みんなと違うけど、自分らしく、一緒にいたい!』と殻を破って意思表明する人も、

『まだまだ自分のことは明かせないけど、いつかきっと』と未来に希望を持つ人も、

いろんな方々を受け入れていける場所をもっともっと増やしていきたい、と思い始めました。



20年弱金沢に戻りませんでしたが、親にカミングアウトする事で金沢へ帰省する機会も少しずつ増えていきました。

このまちには、自分のことを隠している人もたくさんいるので、

子どもの頃から訪れることのできる、安心安全の場を金沢で作りたいと思いました。



ー どんな人達が利用していますか?

どなたが当事者であるか、どのような立場にいたり、仕事をしているかなどをスタッフから聞くことはありませんが、

当事者であることを明かしてくださる方、保護者、学校の先生、養護の先生、企業で働く方など、多様な方が利用されています。


最近では、高校生が探求活動(各自が興味のあるテーマについて探求する活動)で研究にくる方も多い。

時代的なもので、カミングアウトしてる人が周りにいたり、本人は「そう」とは言わないけど、友人同士数人で来て暗黙で話を聞いてみようと来る人たちもいます。



ー どんな活動をされていますか?

東京や金沢市以外の地域から新しい情報や人を呼び、交流をすることで、今後これをやっていこうよ!という流れに持っていき、実践をするという、クリエイティブなことが生まれる場所づくりを目指しています。

先日は、ソプラノ歌手で多様な子どもたちが音楽を楽しめる活動を推進しているコロンえりかさんをお招きし、

手や体の動き、表情などをつかって歌を歌う、「手歌」のレッスン教室も開催しました。

カフェでは平日は常連さんや不登校の子、週末は新規の方やコミュニティとしての居場所だったり、相談会をしており、

企業の会議で使用してもらったり、ワークショップやギャラリーやスペース貸しもしています。



ー 小、中、高、大学生の利用している割り合い

小学生、中学生は保護者と来ています。

高校生、大学生は1人で来たり、友人同士で来ています。



ー みなさん、どのように過ごされていますか?


安心して過ごしてもらえるよう、常連しかいない・スタッフとだけ話すとかにならないように、こちら側も気をつけています。

また団体の知り合いがきたり、企業の方の出入りもある場所となります。



ー いつ利用できますか?

火・水以外はご利用いただけます。

土日祝が人が多く、

平日は常連さんや不登校の子が来られることもあります。

週末は新規の方やLGBTQ+コミュニティの方が多く、

基本的に0人ということはなく、スタッフは常駐しています。



ー 「安心安全」ということを大切にされいるとのことですが、具体的にはどのようなことを意識されていますか?


・誰かのことをこうだと決めつけない

・否定しない

これらは、にじのまの中でのグランドルールであり、スタッフ全員この概念でいます。

他にも、

・入口もフラットにし、車椅子でも来れるようにしてあります。

・全フローリング、オープンキッチン、天井抜いてオープンな感じ、基本的に開放感あふれるようにしてあります。

・トイレは3ヶ所(ジェンダー、ALLジェンダー、多目的)

・和を基調にした6色レインボー(シンボル)

・町屋はバリアフリーが一番難しいけど、フルリノベしないように使いやすいようにしてあります。

・大家さんのご先祖様が家具屋さんだったので、古い家具を使用し温かさがあります。




ー 子ども達に思うこと、伝えたいこと

子ども達が自分の事に気づくのは保育園頃から。

もし気がついても、それを言ってはいけない雰囲気だから言わないだけだったり、耳をそば立てて大人の会話を聞いているもの。

カミングアウトは無理に言わないといけない、ということはないということを伝えたい。




ー 保護者の方に向けてアドバイスするとしたら?

『うちの子がそうだったらどうしよう。』という発想の方は

『LGBTQ+だったら幸せになれないんじゃない?』と思っていると思うから、そこが変われば。


大人のする【かわいそうな眼差し】は、子どもが一番感じてしまうこと。

【みんなと少し違うんだ】と思えたら。

居場所が家にも学校にも地域コミュニティにもないなら、家が居場所になるようになったらと思います。 

金沢にじのま 

石川県金沢市池田町三番丁21-2  

vol. ミミミラボ インタビュー記事

 

金沢市芳斉にある、「デジタルに触れ、表現する10代だけのクリエイティブラボ」

ミミミラボの溝渕館長と吉川コーディネーターにお話を聞きました。

 

 

ー ミミミラボさんは、どういう場所ですか。

 

ミミミラボは、10歳から18歳までの子どもたちが無料でデジタル機器を使える施設で、登録をしていただければ、誰もがその日からすぐに機器を使い始めることができます。

デジタルやテクノロジーを通じて、子どもたちが次の時代に対応できるよう支援することに加えて第3の居場所としての役割も果たしています。多くの施設がデジタル教育の場や第3の居場所のどちらかに比重を置いている施設が多い中で、ミミミラボはその両方を合わせ持つ、新しいタイプの施設なんです。

 

 

ー この事業を始められたきっかけ、何かありますか。

 

この事業を始めたきっかけは、最初に開設した石川県加賀市にある「コンピュータクラブハウス加賀」の取り組みを三谷産業さんが見て、「これは素晴らしい事業なので、ぜひ金沢にも作りたい」と言ってくださったことにより実現しました。

 

 

ー 第3の居場所というのは、子供が学校に行った後に通えるというのと、学校に行ってない子も通えるなど、いろいろな意味が含まれてるんですか。

 

そうですね、第3の居場所というのは、家や学校以外の安全で心地よい場所としての役割になっているので、学校に行ってる子も、不登校の子どもたちも、すべての子どもたちが自分たちの居場所として自由に使ってもらうことができます。

自分らしく入れる場所を自由に作り上げてくれればと願っています。

 

 

ー 実際に参加される子供たちは、何歳ぐらいの子が多いですか。

 

近隣に中央小学校があることもあり、小学生がもっとも多く来ていますね。

全体の約6〜7割かな。それから中学生が約2割〜3割、高校生は1割ほどです。

最近では高校生の来場者も増えています。一般利用的な使い方ではなく、学校の総合探究の時間を利用して来場することが多いですね。

 

 

ー 実際に利用されてるお子さんたちは、どういうふうに過ごされてるんですか。

 

私たちの施設では、ここに来たから何かをしなければならないというルールはないので、子どもたちが自分のやりたいことを自分のペースで取り組んでいます。

 

タブレットでイラストを描いたり、マインクラフトでさまざまな建築物を作ったり、自分たちでゲームを考えたりする子もいれば、3階の音楽ルームで、自由に音楽を作ったり、ドラムを叩いたりと音楽活動をする子もいます。

中にはチームを組んで動画制作をする子もいます。

そのような感じでアクティブに動く子もいれば、まったりとクッションに座りながらiPadやスマートフォンでYouTubeやTikTokを見て楽しむことたちもいます。

創作活動と居場所が混在しているので見る人にとっては少し変わった施設に見えるかもしれません。

 

 

ー 子供同士で仲良くなることもあるのですか。

 

友達が増えるケースは多くみられます。

学年や学校、環境といった垣根がないため、子どもたちの友達の輪は自然と広がっていきます。

不登校の子どもと通学している子どもが一緒に遊んだり学んだりしていることもよくあります。

社会的な境界がないので、まるで自宅にいるようなリラックスした雰囲気の中でコミュニケーションを取っています。

大人が心配するような壁はなく、子どもたちはここで自分たちの居場所を作っています。

 

ここでは、自分らしさを自由に表現でき学べるため、とても明るくポジティブな雰囲気が流れているので、知らない者同士でも自然と仲良くなっていってます。

 

 

ー 不登校の子の割合的にはどれぐらいいらっしゃいますか。

 

月の来館実人数が約100人を超えるぐらいで、そのうち不登校やフリースクールに通っている子どもたちは、大体10~20人ほどですね。およそ1〜2割を占めているかと思います。

 

 

ー 不登校の子供たちは、どのようにしてここを知るのですか。

 

ホームページやInstagramを通じて施設を知ることが多いようです。

コロナ禍が明けてからは保護者間の口コミが増えています。

お母さん方のネットワークは、その点で非常に重要だなと感じています。

それから、他の公共施設のスタッフの方々が推薦してくれることもあれば、心療内科の先生が勧めてくださるケースもあります。

 

 

ー 子供たちがここに通うきっかけについて

 

子どもたちがミミミラボを利用するきっかけの一つは、ここが非常に居心地の良い場所だからだと思います。

子どもたちは「好きな時間に来て」「好きな時間に帰れる」上に「好きなことができる」、全てが自分の意志で選択できる自由な空間になっているからだと思います。

 

最近の子どもたちはデジタルなモノが生活の一部となっているので、コミュニケーションのきっかけもデジタルを通して仲良くなる子も多いです。子どもたちにとって「デジタル」は共通言語になっているようです。例えば、マイクラやゲームやボカロなどもその一つで、デジタルを通してのワードがコミュニケーションを活発にし、話題も広がり、それにより友達の和も広がっているようです。

 

それから貧困家庭の子どもたちを支援する団体様とも連携を強化しているので、子どもたちが外の世界に出るきっかけを作る場所としての役割も果たしています。子どもたちが家に閉じこもることなく、親から離れて安心して過ごせる時間を提供することが重要だと考えています。なので子どもたちが自分のやりたいことに集中できるように、私たちスタッフも施設内の空間の使い方に柔軟性を持たせたり、それぞれのニーズにも配慮するようにしています。

 

 

 ー ホームページで見たテクノロジー教育のイメージと、実際の雰囲気がすごい違いますね。

いい意味ですごいフラットというか、過ごしやすい空間ですね。

 

ミミミラボではデジタル教育に関して特定のカリキュラムは存在しないので、メンターが子どもたちと並走し、分からないことがあれば一緒に調べるというようにしています。

メンターは「教える」という上からの立場ではなく、子どもたちとともに成長していくパートナーのような存在になるようにしています。

 

ミミミラボのメンターは、大学生で構成されています。

それぞれ異なる大学や学部に所属しており、多様な専門知識も持っているので、自分の専門を子どもたちに見せることで、子どもたちがさまざまな分野に触れるきっかけを提供できるようにしています。

 

それから子どもたちの活動が施設内だけにならないように必要に応じて大会を告知してチャレンジすることもサポートしています。なのでロボットプログラミング大会では2年連続で石川予選を勝ち抜いて全国大会に出場したり、マイクラカップなどの大会にも挑戦しています。

 

 

ー 子どもたちへのメッセージ

 

自分らしさを大切にして、創造的な活動をどんどんトライしていってほしいなと思います。自分が大切にしていることを持ち続けることや自分らしさを追求することは、人生を豊かにし多様な楽しみ方につながり、将来の財産になると思います。

 

みなさんもぜひミミミラボに遊びに来てみてください!  

ミミミラボ 

石川県金沢市芳斉1丁目3−3  

vol. ユースセンター金沢 ジュウバコ インタビュー記事

 

今回は泉野町にある若者たちの第三の居場所『ユースセンター金沢 ジュウバコ』の高山さんにお話を聞かせていただきました。

 

ジュウバコは、ユースの方が思い思いに過ごせる場所です。

ボードゲームや、みんなでデジタルゲームをしたり、自習をしたり、お喋りをしたり、ただくつろいだり、スタッフや友達と話をしたり……

そして、ユースたちの「〇〇をやってみたい」という声からイベントが生まれたり。

そんな素敵な居場所です。

 

 

ー ジュウバコはいつスタートしたんですか?


2022年6月にユースセンター金沢準備員会を発足して準備を進めて、今年の5月の下旬にスタートしました。

 

 

ー 運営はどなたがされているんですか?

 

大学の先生や元教師、高校魅力化に携わる方など、教育に思いのあるサポーターが所属する、一般社団法人第3職員室が運営をしています。

現在、現場は社会人ユースワーカー3名に大学生ユースワーカー・ボランティアなどを含めて総勢15名で運営しています。

 

 

ー 「ユースセンター」ってどういう場所なんですか?

 

フィンランドを含む欧州などで盛んで、中学校が一つあったらユースセンターという居場所が一つあるくらいの感じなんです。

公民館のような感じなんですが、公民館と違うのは、必ず「ユースワーカー」というユースたちに寄り添って話を聞いたり、背中を押してあげる存在がいるというところです。

 

 

 

ー 「中高生のためのサードプレイス(居場所)」であり、なおかつユースワーカーがいる場所ということですか?

 

まだ日本ではユースセンターの定義はバラバラなところはありますが、自分たちはそのように考えています。ユースワーカーの存在は重要ですね。

 

 

ー ユースワーカーとは何ですか?

 

北欧などでは、ユースワーカーとはインフォーマル教育、余暇活動などを通して、若者の自立や成長を促す存在で、海外では専門教育や資格がある国もあります。

ゲームに詳しいユースワーカーがいたり、ものづくり系に詳しいユースワーカーがいたりしますが、ジュウバコではユースのキャリアに寄り添ってきたので、得意分野のあるいろんなユースワーカーが必ずいます。

ユースの成長を支えたり、寄り添うことを大切にしています。

 

 

ー ジュウバコには何人のユースワーカーがいるんですか?

 

ユースワーカーは僕を含め3人です。

大学生は「大学生ボランティア」とジュウバコでは呼んでいて、ユースに寄り添えるよう研修をしながらやっています。

大学生ボランティアは今12人います。

 

 

ー ジュウバコという名前はどうやってつけたのですか?

 

「ユースと一緒に作っていく」ということを大切にしているので、オープンする時にユースみんなで決めました。

その時に多数決で決めるのではなく、みんなで議論を重ねて、みんなが納得してこの名前が良いとなるまで話し合いました。

募集をしてから決まるまで二ヶ月くらいかかりましたね。

「10代の自由な場所(箱)」という想いが込められています。

今ではみんなが「ジュウバコ」「ジュウバコ」と呼んでいて、いい名前だなと思います。

 

 

ー 素敵な決め方ですね。今の学校や社会では、多数決が一般的な決め方なのに、話し合ってみんなで決めるってとても素敵だと思います。ただ、今の子どもたちは、多数決で育ってきていると思うのですが、子どもたちに戸惑いや苦手意識はなかったんですか?

 

そうですね。だから時間は結構かかりました。

でも戸惑っているという感じではなく、ユースの中でもそれ(話し合うこと)を大事にしようと決めていたので、みんなで表を作って、ユニークさや呼びやすさ、思いがこもっているかなどの点数付けをしたりして決めていました。

あと名前だけではなく、本棚やテーブルも一緒にDIYで作ってます(笑)

 

 

 

ー 大学生ボランティアのみなさんは、どんな想いでジュウバコと関わっているのですか?

 

想いや動機はそれぞれですが、共通しているのは、「ユースと話すのが楽しい」であったり、「ユースと将来について話をして、ユース自身がじゃあこうしよう!って決めるプロセスが嬉しい」ですかね。

大学生はボランティアで来てくれています。

大学生にとっては良い立地(交通の便)ではないと思うのですが、こうやって関わってくれるのは嬉しいですね。

 

 

ー 普段はどんな人たちが利用していますか?

 

今は比率は高校生が多いですが、対象は中高生を中心とした概ね10代となっています。

平均的に、6~7人は来ていますね。多いときは10何人が来るときもあります。

男女比率も特に偏りはないですが、もしかしたら女子の方が多いかもしれないですね。

 

 

ー 女子が多いのは意外でした!

 

(取材時)今も女子の方が多いですしね。

 

ー (取材時6~7人ほどいたが)ホントですね!(笑)

みんな来たらどんな風に過ごすんですか?

 

みんな自由に過ごしています。

こちらからあれこれやってとは言わないので、ゲームをしたり、本を読んだり、くつろいだりと自由に過ごしてますね。

でも大学生がくると、恋バナで盛り上がっている時もあります(笑)

もちろん将来の話をしている時もあります。

 

 

ー 大学生ユースワーカーといろんな話をしているんですね。

  そこまでいろんな話ができるのは、もう信頼関係が出来ているんですね

 

そんな感じがしますね。

「斜めの関係」(親でも先生でも友達でもない第三者との関係)として、歳の近い信頼できるお兄ちゃんお姉ちゃんという感じなのかもしれないですね。


 

ー 他にはどんなことをして過ごしているんですか?

  宿題や勉強もするんですか?


たまにそういう子(試験勉強や宿題)もいます。いろいろなイベントもやっています。

 


ー ユースワーカーがユースと関わる上で大切にしていることはありますか?

 

いくつかあります。

ユースセンターを立ち上げた経緯にも関係するのですが、

社会に対してもそうだし、自分が行動して上手くいくかもと思える「自己効力感」や「自己肯定感」は大事だと思っています。

そういったものは、居場所がたくさんあると育まれる傾向があるという研究があったりもするので、こういう第三の居場所がまず増えていったらいいなと思っています。

 

例えばここ(ジュウバコ)だと、勉強や部活以外でも、ゲームができると「ゲームが上手いね」って言ってもらえたり、虫の話をすると興味を示してもらえたりして、「自分はこれでもいいんだ!」「自分らしくいられる」と思えて、自分のことをポジティブに捉えることができて、それがいろいろなチャレンジに繋がっています。

そういう子たちがどんどん増えたらいいなと思うので、それぞれの個性を尊重して、それぞれの強みを活かせるような関わりを大事にしています。

 

音楽が好きな子はここで音楽を作っていますし、イベントをやりたいという子がいたら企画から一緒に考えたりしています。

 

ユースたちが、自分の事をポジティブに捉えたり、自分らしくいられる、自分が何かチャレンジをすると社会が良くなるかもしれないし、自分にとってもポジティブなことが起こるかもしれないと思えることが大切だと思うので、それを意識しながら関わっています

チャレンジすることは、些細なことでもいいと思っています。

でもチャレンジや行動をすることが絶対ではなくて、ここ(ジュウバコ)を居場所として自分らしく、ユースの大事な期間を過ごしてくれているだけでもいいと思ってます。

 

 

 

 

ー 誰かの「こんなことをしてみたい」ということに寄り添って、時には後押しもしてくれるんですね

 

そうですね。そこにも「やりたい事ボード」というのもあります(笑)

みんながやりたいことをとりあえず書いていくみたいな感じです。


(ボードにはめちゃめちゃ楽しそうなことがたくさん書いてありました♪)

ここでのイベントのほとんどは、ユースが考えたものばかりです。

 

 

ー ユースたちはここをどうやって見つけてくるんですか?

 

高山さん 友達同士の口コミだったり、SNS(InstagramやX(旧Twitter)など)で見て「楽しそうだから来ました!」っていう子もいます。 

InstagramやX(旧Twitter)の運営は、大学生ボランティアやユースも関わってくれてます。

デザインもユースが作ってくれてます。


 

 

ー 可愛いデザインだと思っていたんですが、ユースが作っていたんですね♪

  利用しているユースたちの中で、不登校の子はいるんですか?

 

学校に行ってないけどという子も、たまに遊びに来てくれてます。

そういった子の問い合わせも最近増えてきています。そういった子たちの居場所になったらいいなとも思っています。



 

ー 中学生ですか?高校生ですか?

 

どちらもいますが、高校生の方が多いかもしれないです。

まずイベントに遊びに来てくれることが多くて、その時はみんなと楽しく話したりしています。

 

 

 

 

ー 高山さんたちから見て、今の中高生はどういう風に見えていますか?

 

すごく忙しそうですね。学校もそうだし、宿題や部活など大人並みに忙しそうですね。

だからこそ、余白の時間をどう使うのか。その時間を誰とどこでどういう風に過ごすか。どんなことをするのか。というのが大切なのかな。

そういった時間を、こういう居心地のいい場所で、自由に発想しながら過ごしてもらう時間が大事だなあと思います。

 

面白い大人や大学生と出会うことが、好奇心が拡がるきっかけや、変わるきっかけになると思うので、そういうきっかけ作りも大事だなと思います。

 

後は話を聞いていると、「大人が自分たちの話を真剣に聞いてくれると思わなかった」「大人に話を聞いてもらえたのは初めて」と言ってくれる子もいます。

僕もそうでしたが、恥ずかしさや照れなどで親や先生に話せないことも多かった気がします。

親や先生以外の大人と話す機会も大事だと思うので、ここで大学生や自分たち大人がそういう役割を担っていけたらと思います。

 

 

ー 今後ジュウバコが目指すところはどこですか?

 

こういう居場所が一つじゃ全然足りないなと思っていて、今ここに来れるユースは学校が近いか家が近いかっていう子が多いと思うんですよ。

だから他の地域にももっとユースセンターを増やして、たくさんのユースの居場所を作っていけたらいいですね。

 


ユースセンター金沢 ジュウバコ 

石川県金沢市泉野町3丁目3−3  

vol. 通信制高校 インタビュー記事

 

金沢市上堤町にある、アットマーク国際高等学校の有川校長と入学相談担当の青山さまに お話を聞きました。

 

 

ー 全日制高校と通信制高校の大きな違いはどんな点がありますか?  

(通い方、単位取得、費用など)

全日制高校も通信制高校も3年間 で74 単位以上の取得が必要という点は同じですが、 全日制課程、通信制課程という課程の違いにより、求められる出席数が異なるというのが大きな違いの一つです。

全日制高校では年間の授業数が決まっていて、時間割によって単位取得をします。 

学校を休み続けると単位取得の権利を失い、もう一度同じ学年に在籍してやり直す留年という制度があります。

 一方通信制高校では、留年はなく学年はあがっていきますが、卒業予定年次を迎えた時に、必要な卒業要件を満たしていなければ卒業延期となってしまいます。

各学校により特色はありますが、特区学校の通信制高校では、特区内でのスクーリング・レポートの 提出・単位認定試験等を行い単位を取得します。

そのため当校においては、学習センターと呼んでいる教室にお子さんたちが通ったとしても、それはあくまでも補習活動であって、授業としての認定はされません。

通信制高校は単位制なので、学年のしばりはなく、留年もありません。

 全日制高校のように、学年制ではなく、1年次2年次などと呼んでいます。

費用についてですが、特に特区学校の広域通信制高校においては、各都道府県にある私学協会等の組織に属していないため、補助金や助成金等があまりないのが現状です。

 運営は学費でまかなうことになるので、費用が割高になってしまう傾向があります。

ご利用いただける制度としては、世帯収入にもよりますが、就学支援金制度があります。

もともと通信制高校は通うことを前提としていませんでしたが、時代の流れとともに 通うことを希望される方が増えてきました。

通学コースはネットコース等のいわゆる毎日通学しないコースと比較すると少し費用が高くなります。

※特区学校・・・法律に基づいて学校づくりを認められた区市町村に作られた学校。  中央高校、泉丘高校通信制は特区学校には該当しないため、出校日に授業 受けて単位を取得


ー 多様な学びが尊重される時代ですが、まだまだ中学卒業後は受験をして全日制高校に  通学するという考え方が多いと思いますが、通信制高校を選択されるお子さんは  どのような理由で入学する方が多いですか? 

通信制高校を選択する理由は、地域格差があると感じています。

都市部では社会構造の変化により、価値観が多様化し、自ら好んで通信制高校を選ぶ お子さんが多いようです。

「やりたいことをしたい」「縛られたくない」などの理由で選択 されることが多いので、見学や体験に来られた生徒は自らの選択に期待感を持ち、嬉々とした様子がうかがえます。

一方地方では、石川県も含めて、「全日制高校に行けなかったから」「誰にも見られたくない」 など俯きかげんで参加されるなど、『仕方なく選択』という感じで、まだまだ後ろ向きな 選択肢になっている感じがしています。

 ただ、これについては生徒に問題があるわけではなく、多様な生徒の受け皿が少ないという社会の構造に、子どもたちが振り回され、一時的に自尊感情が下降している状態なのだと捉えています。

また新入生と転校生でも少し選択される理由が違うようです。

新入生では、個々の発達の特性に対して個別最適化な環境の調整が必要な生徒が多いように感じます。

 転校生は人間関係のもつれやねじれが原因のことが多いです。

入学当初、精神エネルギーが落ちている状態の子でも、過ごしやすい環境や成功体験を積み重ねることにより、再び精神エネルギーが満ち、またその子らしいパフォーマンスができるようになります。

 そのため、不適応と発達障がいを同じ定義で語るのではなく、そもそもどの生徒においても一人一人状況が違うと考えています。

ー 義務教育の間、不登校だったお子さんの進路の一つとして、通信制高校を選択される  方が近年増えているように感じます。 

受け入れる学校側は、どのようにお子さん達に寄り添って対応していらっしゃいますか? 

本校では入学が決まったら、カウンセラー(公認心理士)の面談をします。 保護者の方からお子さんの成育歴について伺います。

 お子さんの人格は 15~16 年かけて形成されているので、入学された時点では「点」としてしか分かりません。

アセスメント(生活環境や困りごとの把握など)を行うことで、お子さんへの理解を深め ていきます。

カウンセラーからの情報をもとに、社会適応はどのくらいなのかを把握し、学校側のフレー ムに入れるのではなく、お子さん自身のフレームの中で関係性を構築していくように努めています。

ただ発達の特性については専門的に学んでおかないと介入は難しいと考えているので、 その点はまだまだ足りないことも多いと感じています。

教員であって支援者ではないので、入社してくる教員には、「特性のある子もいますよ」 「1対大人数ではなく、個別指導が好きじゃないとできない仕事ですよ」と伝えてあります。

 定期的にカウンセラーを中心に職員間で情報を共有したり、希望すれば職員もカウンセラ ーと面談はいつでもできます。

ー アットマークさんには、通われている保護者の方たちによる親の会があると伺いま  した。親の会はどのような活動をされていますか? 

 

月に一回程度、開催されています。

保護者の方々が同じ悩みを共有したり、 「私だけじゃないんだ」と安心感を持てるようなコミュニティとしている自由参加の会 です。

ー 通信制高校といっても、いろいろな特色の学校があります。 

どのような点を大切にして学校を選んだらよいですか? 

 

どの高校とかではなく、自分が居心地が良いと思える、または自分らしく過ごせると思える学校(コミュニティ )を探してほしい と思います。 (それを見つけるのが大変だということは重々承知の上ですが…)

社会に出ると異年齢との関わりが多いのに、大学生までは同じ年代の人としか関わりが ほとんどありません。

今の時代は、どこの学校を卒業したかではなく、「何ができますか?」「何をやってきましたか?」が問われる時代です。

できること、やってきたことに胸を張って言える学校に出会えたらいいですね。

子どもの知っている大人像は親か先生がほとんどなので、この特定の大人の価値観を受けやすくなると考えます。

保護者や先生の価値観や経験則だけが本当にお子さんの幸せ像ですか?ということを我々学校側が問うていく必要があると同時に、 いろいろな価値観に触れるべきは私たち大人の方なのかもしれません。

アットマーク国際高等学校

石川県金沢市上堤町1-35