EdgeAI Device Console

User's Manual

© 2019 EDGEMATRIX Inc.

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目次

本ドキュメントについて

ドキュメントの構成

本ドキュメントについて

このマニュアルに関して説明しています。

EdgeAI Device Consoleの概要

  EdgeAI Device Consoleの概要と主な機能について説明しています。

基本的な使い方

  プロジェクトの作成から、AIアプリのインストール、状態監視までの一連の手順を説明しています。

プロジェクト管理

プロジェクト管理機能の詳細について説明しています。

デバイス管理

デバイス管理機能の詳細について説明しています。

カメラ管理

カメラ管理機能の詳細について説明しています。

アプリケーション管理

アプリケーション管理機能の詳細について説明しています。

HDMI出力の使い方

HDMI出力の使い方の詳細について説明しています。

アカウント管理

EdgeAI Device Console のユーザーアカウント管理機能の詳細について説明しています。

Edge AI Device Consoleの概要

Edge AI Device Consoleとは

Edge AI Device Consoleとは、Edge AI BOXを一元的に管理するためのマネージドコンソールです。また、AIアプリの状態やアップデートを管理する機能も有しています。

Edge AI Device Consoleを用いることで、以下のようなことができます。

サポートする動作環境

下記のウェブブラウザをサポートしています。

(*) 一部画面表示が正しくされない場合があります。使用できる Video Codec は VP8, H.264 です。

RTSPカメラと産業用USBカメラをサポートしています。いずれの場合もフレームレートが変動しない必要があります。

サポートする言語

日本語、英語

言語の切り替え方

通常はOSとブラウザの言語設定に従って表示されます。言語を指定したい場合はブラウザの設定を行ってください。指定した言語がサポートされない場合、英語表示になります。

Chrome

Firefox

Filefoxのサポートページに従って設定してください。

Edge

Edgeのサポートページに従って言語設定画面を表示し、優先する言語を設定してください。「Microsoft Edge をこの言語で表示」の実行は必須ではありません。

主な用語の説明

Edge AI Box

エッジサイドで大量データをAI処理できる性能と機能を有したハードウェア。

Edge AI Boxを利用することで、現場のカメラ映像に対するAIアプリの処理を、現場で行うことができるようになります。

Edge AI Device Console

Edge AI BoxやAIアプリを一元的に管理するためのマネージドコンソール。Edge AI Boxの設定や状態監視、AIアプリのインストール等を、このコンソール上で完結することができます。

AIアプリ

Edge AI Boxを利用して、現場のカメラ映像に対して行うAI処理。

ストリーム

Edge AI Boxで利用する映像データのソース。

プロジェクト

EdgeAI Device Console上で、作成・管理します。ストリームやAIアプリを、このプロジェクト単位でそれぞれ管理するようになります。

その他

ONVIF: ネットワークカメラの遠隔制御手順。(アクシス、ボッシュ、ソニー共通仕様)

PTZ: カメラの視野制御のことで「Pan Tilt Zoom」の略。"Pan"はカメラを水平方向に、"Tilt"は垂直方向に回転させる機能で、"Zoom"は拡大・縮小をする機能。

ROI: 画像データのうち操作の対象として選ぶ領域のことで、"Region of Interest"の略。

WebRTC: Webブラウザを介した映像や音声のデータをリアルタイムでやり取りする規格。

以下の章では、これらの機能の基本的な使い方や、各機能の詳細について説明しています。

基本的な使い方

〜登録設定からAIアプリの適用・状態確認まで〜

ここでは、Edge AI Boxの設置後、AIアプリを使えるようにするまでの、基本的な使い方について説明します。

全体の流れ

設置しているEdge AI Box上でAIアプリを利用できるようにするまでの流れは、以下のようになります。

1.デバイスへのカメラ登録

所持デバイス一覧画面に所持しているEdge AI Boxとカメラの一覧が表示され、この中から対象の Edge AI Box を選んでカメラを登録します。

カメラを登録したいEdge AI Box の名前をクリックして選びデバイス詳細画面に移動します。

表示されたデバイス詳細画面で、カメラ追加ボタンを押します。

RTSPカメラの場合、ONVIFに対応しているカメラでは一部自動で情報の設定ができます。自動追加の場合は見つかったカメラの名前とIPアドレスが表示されます。追加するものを選んで先に進みます。自動追加でうまくいかない場合は手動追加してください。

USBカメラの場合、手動追加してください。(※AIBox Advance は USBカメラをサポートしていません)

カメラのストリームの登録情報を入力します。

ストリームID は 英数, ’_’, ’-’ (アンダーバー、ハイフン)が使用できます。8文字以上必要です。名前はお好みのものを設定してください。他は未入力でも構いません。

入力が完了したら、追加ボタンを押してください。

カメラが追加されるとデバイス詳細画面に名前が表示されます。名前をクリックして、カメラのストリームの設定をします。

2.ストリームの設定

ONVIF設定

RTSPカメラがONVIFをサポートしている場合、カメラ詳細画面で、設定ボタン->ONVIF設定によりONVIFの設定をします。USBカメラの場合はこの設定は必要ありません。

STREAM設定

カメラ詳細画面で、設定ボタン->STREAM設定によりストリームの設定をします。

RTSPカメラの場合

ONVIF対応機種ではURI を自動取得できる場合があります。アンダーラインの動きが止まるまで待ってください。

ONVIF未対応の機種の場合は、ストリームの RTSP の URL をカメラのマニュアルなどで調べて入力してください。rtsp://nnn.nnn.nnn.nnn/mpeg4/media.amp のような形式です。

RTSPユーザー名とパスワードを設定してください。

USBカメラの場合

カメラ詳細画面 の 設定 - STREAM設定 を参照ください。

3.カメラ稼働の開始

カメラ詳細画面で「開始」ボタンをクリックし、カメラ撮影を開始します。

4.モニタービューによる稼働確認(AIアプリ未インストール)

カメラ詳細画面からモニタービューを選択しモニタービュー画面を開き、カメラが正常に稼働することを確認します。

5.AIアプリのインストール

アプリがインストールされていない場合は「インストールされていません」というテキストと、+ インストールのボタンが表示されます。インストールボタンをクリックすると、パッケージのインストール画面が表示されます。

パッケージのインストール画面でアプリを選択してインストールを開始します。

6.マニフェストの設定

マニフェストは通常、直接編集する必要はありません。詳細は カメラ管理 - マニフェスト編集 を参照ください。

7.カメラ稼働の開始

カメラ詳細画面で「開始」ボタンをクリックし、カメラ撮影を開始します。

8.モニタービューによる稼働確認(AIアプリインストール済み)

カメラ詳細画面からモニタービューを選択しモニタービュー画面を開き、カメラが正常に稼働していることを確認します。

また、必要に応じてPTZ設定での画角の調整を行います。

※上記1~8の作業は、デバイスの管理者が依頼する設置作業者によりEdge AI Boxとカメラの設置作業の一環として行われます。

9.プロジェクトの登録

ストリームを管理するためのプロジェクトの作成を行います。


プロジェクトID には 英数, ’_’, ’-’ が使用できます。8文字以上必要です。

名前はお好みのものを設定してください。

入力し追加ボタンを押してください。

プロジェクトを追加したらプロジェクト設定ボタンを押してプロジェクト設定画面へ移動します。

10.カメラをプロジェクトに追加

作成したプロジェクトの名前の右端のスイッチをクリックして、ストリームをプロジェクトに追加してください。

以上が、Edge AI Box上でAIアプリを利用できるようにするまで一連の流れになります。

プロジェクト管理

プロジェクト一覧画面

ログインすると通常この画面が表示されます。プロジェクト一覧画面では下記の操作ができます。

プロジェクトの追加

プロジェクトの作成ができます。

プロジェクトID には 英数, ’_’, ’-’ が使用できます。8文字以上必要です。
名前はお好みのものを設定してください。

ユーザーサポート操作を許可すると、ユーザが要請した場合に、Device Console の運営のスタッフによりプロジェクトやストリームの操作が行われます。拒否とした場合はプロジェクトのメンバーしか操作できません。

各プロジェクトの設定画面へ移動

各プロジェクトに登録されているカメラマップへ移動

各プロジェクトのグローバルビューワーへ移動

所持デバイス一覧画面へ移動(※デバイス管理者のみ利用可能)

所持デバイスマップへ移動(※デバイス管理者のみ利用可能)

プロジェクト詳細画面

各プロジェクトの情報の編集や追加されているストリームの確認ができます。

プロジェクトの編集(右上の丸いアイコン)

プロジェクト名、説明、ユーザサポート操作設定の変更ができます。

プロジェクトに所属するユーザの一覧

ユーザの追加、ユーザロールの設定とユーザのプロジェクトからの削除ができます。

ユーザの追加を完了するには、ユーザのメールアドレスで承認依頼メールを受け取り、メールに示されるURLにウェブブラウザでアクセスして承認する必要があります。承認するまでは、対象のユーザはまだプロジェクトにアクセスできません。

○ユーザーロールについて

プロジェクトオーナーは、プロジェクトのメンバとしてデバイスコンソールにて操作可能なものを全て操作できます。

プロジェクトユーザーは、プロジェクトオーナーと比較すると次の操作が制限されます。

プロジェクトビューアーは、閲覧のみ可能です。

プロジェクト通知の通知先の一覧

プロジェクトのオーナーは、プロジェクトに追加されているカメラに対応する Edge AI Box の状態についての通知を受け取るメールアドレスを、プロジェクトに登録できます。

登録を完了するには、登録するアドレスで承認依頼メールを受け取り、メールに示されるURLにウェブブラウザでアクセスして承認する必要があります。

○通知ルール

下記の組み合わせで指定できます。

Edge AI Box の状態の確認結果を、正常、及びオフラインと判断した場合に通知します。(オフライン警告も指定されているものとみなします)

現在、通常およそ5分に1度通知しますが、必ずしも定常的に通知されるものではありません。この時間は変更される場合があります。

Edge AI Box がオフラインなっていると判断た場合に通知します。(以前あったルール、デバイス警告と同じ動作です)

Edge AI Box のストレージが下記の状態になった場合に通知します。

プロジェクトに登録されているカメラに問題を検知した場合に通知します。

○通知登録の承認依頼メール

複数のアドレスを同時に登録する際には、まず「送信しない」で登録し始めてください。最後のアドレスを登録する際に、「送信する」で登録すると、未承認のアドレス全てに承認依頼メールを送ります。

未承認のアドレス全てに承認依頼メールを送ります。

○Edge AI Boxのバージョンによる違い

プロジェクトに追加されているカメラに対応する、全ての Edge AI Box のソフトウェアのバージョンが v2.4 以降の場合、通知の文面は日英併記となります。プロジェクトに v2.3 以前のバージョンの AI Box が一つ以上追加されている場合は、英文となります。

プロジェクトに追加されているカメラの一覧

 プロジェクト登録カメラ詳細画面へ移動できます。

プロジェクトの削除

ログインしているユーザが該当プロジェクトの唯一のメンバで、そのプロジェクトのオーナーの場合、削除ができます。

カメラマップ画面

プロジェクトに登録されているカメラの設置場所と状態をアイコンで確認できます。

カメラの名称をクリックすると、カメラ詳細画面に遷移します。

各カメラの左のチェックボックスをチェックして、モニタービューを表示できます。複数チェックすると、まとめてモニタービューを表示します。

グローバルビューワー

プロジェクトに登録されている複数のカメラを一度に見ることができます。右上の列数を変えると、画面内に表示するカメラの列数を変更できます。

PTZに対応しているカメラの場合、各カメラ画像の右下のスイッチで、PTZ機能を有効にして、カメラの画角の変更ができます。この画角はPTZ機能をOFFにするか、グローバルビューワー画面から移動すると、元に戻ります。グローバルビューワーのPTZは AIBox v2.5以降で使用できます。

各カメラ画像の右上の四角のアイコンをクリックすると、一つのカメラ画像を全画面表示にできます。PTZを有効にしてから全画面表示にすると、全画面状態でPTZを操作できます。

WebRTC設定 (画面右上の歯車アイコン)

WebRTCの設定ができます。詳細は、カメラ詳細画面 の 設定 - WebRTC設定 をご参照ください。

管理者の方へ

デバイス管理者またはプロジェクトオーナーのアカウントでは、グローバルビューアーについての下記の設定を、カメラ詳細画面のマニフェスト編集で行えます。

マニフェストのJSONのルート直下の要素として、"gv_config" オブジェクトを配置します。全ての要素が個別に省略可能です。

    "gv_config": {

        "ptz": {

            "moving_time": {

                "pan": 1,

                "tilt": 1,

                "zoom": 1

            }

        },

        "external_url": "https://example.com",

        "external_url_name": "関連サイト"

    }

デバイス管理

所持デバイス一覧画面

ログインユーザが管理している Edge AI Box とそれに紐づくカメラの状態を確認できます。

デバイスをクリックするとデバイス詳細画面へ、カメラをクリックするとカメラ詳細画面へ遷移します。

所持デバイスマップ画面

ログインユーザが管理している Edge AI Box の設置場所と状態をアイコンで確認できます。

デバイスをクリックするとデバイス詳細画面へ遷移します。

デバイス詳細画面

デバイスの状態

グレー/緑/黄/赤色のアイコンとともに表示されます。オフライン、オンライン、または、注意が必要なデバイスの状態がわかります。

デバイスの編集(右上の丸いアイコン)

名称、説明、住所、緯度、経度 を設定します。設定された緯度と経度はマップビューでの地図上の表示場所に使用されます。

ステータス表示

デバイスの状態の詳細を参照できます。boot drive の使用量、secondary drive の使用量、OS の load average、OS のメモリの使用量、GPUの温度、追加されている Stream の状態が確認できます。

再起動

デバイスを再起動します。

定期リスタート設定

AIBoxの安定性を維持するため、AIBoxのソフトウェアはデフォルトでは日曜日23時から、v2.5以前は3時間の間、v2.6以降は1時間の間のランダムなタイミングでリスタートします。この時カメラおよびAIアプリが開始されていれば、これらも一旦停止しリスタート後に自動的に開始します。

この画面で、定期リスタートのスケジュールを任意のタイミングに設定します。毎日あるいは曜日の指定と、一時間単位の時間(0~23)を設定します。設定された時間から、v2.5以前は3時間の間、v2.6以降は1時間の間のランダムなタイミングででリスタートします。

定期リスタートなしの設定も可能ですが、AIBoxやAIアプリに潜在する問題が蓄積すると、AIBox自身の監視機能により、リスタートが不定の時間に行われる場合があります。

なお、代理店により定期リスタートの設定を変更している場合、この画面での設定変更が反映されないことがありますので、代理店にご相談ください。

HDMI出力設定

HDMI出力の使い方 を参照ください。

ステータス履歴

デバイスのステータス履歴を表示する画面へ移動します。詳細は デバイスステータス履歴 を参照ください。

ライセンス確認

このAI Boxにライセンスがあるアプリケーションが確認できます。

アップデート

AIBoxの新しいソフトウェアがある場合にボタンが表示されます。詳細は AIBoxのソフトウェアアップデート を参照ください。

カメラ一覧

追加されているカメラのカメラ詳細画面への移動ができます。

カメラ追加

カメラの追加作業を開始します。基本的な使い方 の デバイスへのカメラ登録 も参照ください。

RTSPカメラの場合

USBカメラの場合

(※AIBox Advance は USBカメラをサポートしていません)

AIBoxのソフトウェアアップデート

AIBoxの新しいソフトウェアがある場合、下図のように「デバイスの新しいソフトウェアがインストール可能です」とメッセージが表示されます。

アップデート ボタンを押すと、次のようなダイアログが表示されます。指示に従って 更新 ボタンを押すと、ソフトウェアの更新が始まります。

接続終了

何らかの理由でEdge AI Box が応答しなかったとき、右図の様に接続終了と表示され、AI Box の監視を停止する場合があります。再度状態を確認するには、ブラウザのリロード操作を行ってください。

なお、対象の AI Box のサブスクリプションの有効期間が満了している場合にも、同様に監視を停止します。

デバイスステータス履歴

デバイスのイベントとステータスの履歴を表示する画面です。

履歴は新しいものから古いものの順で表示されます。各履歴の行の右端の矢印をクリックすると、履歴の詳細が表示されます。

画面右下の ">" のボタンでさらに古い履歴があればページを移動して表示します。"<" のボタンは新しい履歴のページに戻ります。

保存期間は、状態通知以外のイベントとステータスが空欄でない履歴は約365日、ステータスが空欄の状態通知は30日です。

イベントには下記の種類があります。

ステータスには下記の種類があります。

カメラ管理

カメラ詳細画面

カメラ状態表示

デバイスとストリームの状態を表示します。グレー/緑/黄/赤色のアイコンとともに表示されます。状態には通常下記の4つがあります。

- オフライン / ステータス不明

- ステータス確認中

- オンライン / 停止中

- オンライン / 実行中

注意が必要なデバイスの状態がある場合は、それらが表示されます。

カメラ編集 (右上の丸いアイコン)

デバイス管理者の場合に選択できます。

名称、説明、住所、緯度、経度を設定します。

緯度、経度はマップビューでの表示場所に使用されます。デフォルトではデバイスに設定されている緯度、経度が設定されます。

マニフェスト編集 (右上の丸いアイコン)

デバイス管理者、および、プロジェクトオーナーの場合に選択できます。

ストリームやAIアプリの詳細な動作設定をします。マニフェストは通常、直接編集する必要はありません。

マニフェストに書くべき内容はアプリベンダから入手してください。

次のようなケースで直接編集する必要がある場合があります。

詳細表示

デバイス管理者の場合に表示されます。

カメラの説明、住所、経緯度、URI、LoginID,Password情報、UUID、ONVIFなどの情報を表示します。

マニフェスト表示

デバイス管理者、および、プロジェクトオーナーの場合に表示されます。

カメラのマニフェストの原文を参照できます。

開始

カメラおよびAIアプリの動作を開始します。

停止

カメラおよびAIアプリの動作を停止します。

モニタービュー

モニタービューを開きます。カメラが開始している必要があります。詳細は モニタービュー を参照ください。

録画ビュー

録画されている映像を検索し再生できます。カメラが稼働している必要があります。詳細は 録画ビュー を参照ください。

録画設定

録画に関する設定を行います。詳細は 録画設定画面 を参照ください。

ライセンス確認

このカメラが登録されているAI Boxにライセンスがるアプリケーションが確認できます。

設定 - ONVIF設定

ONVIF対応カメラの場合に使用する、カメラのIP、カメラのユーザー名、パスワードを設定します。PTZ 設定を使用するのに必要です。

設定 - STREAM設定

RTSPカメラの場合

カメラに接続するための URI / ユーザ名 / パスワードを設定します。URIは通常 rtsp:// から始まります。

USBカメラの場合

usb:///dev/video0 などです。実際の値は次の方法で確認してください。

kioskアカウントで、sshあるいはHDMIでAIBOXのターミナルを開き、gst-device-monitor-1.0 Video/Source コマンドを実行。その出力中の device.path = /dev/video? の行が URI に使用する情報です。? の部分は数値です。usb:// と /dev/video? を繋げて、usb:///dev/video? として URI に指定します。

kiosk@nvidia-desktop:~$ gst-device-monitor-1.0 Video/Source

Probing devices...



Device found:


name  : ELECOM 2MP Webcam

class : Video/Source

caps  : video/x-raw, format=(string)YUY2, width=(int)1600, height=(int)1200, pixel-aspect-ratio=(fraction)1/1, framerate=(fraction){ 30/1, 15/1, 10/1, 8/1, 6/1, 2/1 };

        video/x-raw, format=(string)YUY2, width=(int)1280, height=(int)720, pixel-aspect-ratio=(fraction)1/1, framerate=(fraction){ 30/1, 15/1, 10/1, 8/1, 6/1, 2/1 };

        video/x-raw, format=(string)YUY2, width=(int)1280, height=(int)720, pixel-aspect-ratio=(fraction)1/1, framerate=(fraction){ 30/1, 15/1, 10/1, 8/1, 6/1, 2/1 };

        video/x-raw, format=(string)YUY2, width=(int)800, height=(int)600, pixel-aspect-ratio=(fraction)1/1, framerate=(fraction){ 30/1, 15/1, 10/1, 8/1, 6/1, 2/1 };

        video/x-raw, format=(string)YUY2, width=(int)640, height=(int)480, pixel-aspect-ratio=(fraction)1/1, framerate=(fraction){ 30/1, 15/1, 10/1, 8/1, 6/1, 2/1 };

        video/x-raw, format=(string)YUY2, width=(int)352, height=(int)288, pixel-aspect-ratio=(fraction)1/1, framerate=(fraction){ 30/1, 15/1, 10/1, 8/1, 6/1, 2/1 };

        image/jpeg, width=(int)1280, height=(int)720, pixel-aspect-ratio=(fraction)1/1, framerate=(fraction){ 30/1, 15/1, 10/1, 8/1, 6/1, 2/1 };

        image/jpeg, width=(int)1280, height=(int)720, pixel-aspect-ratio=(fraction)1/1, framerate=(fraction){ 30/1, 15/1, 10/1, 8/1, 6/1, 2/1 };

        image/jpeg, width=(int)800, height=(int)600, pixel-aspect-ratio=(fraction)1/1, framerate=(fraction){ 30/1, 15/1, 10/1, 8/1, 6/1, 2/1 };

        image/jpeg, width=(int)640, height=(int)480, pixel-aspect-ratio=(fraction)1/1, framerate=(fraction){ 30/1, 15/1, 10/1, 8/1, 6/1, 2/1 };

        image/jpeg, width=(int)352, height=(int)288, pixel-aspect-ratio=(fraction)1/1, framerate=(fraction){ 30/1, 15/1, 10/1, 8/1, 6/1, 2/1 };

properties:

udev-probed = true

device.bus_path = platform-3530000.xhci-usb-0:2:1.0

sysfs.path = /sys/devices/3530000.xhci/usb1/1-2/1-2:1.0/video4linux/video0

device.bus = usb

device.subsystem = video4linux

device.vendor.id = 056e

device.vendor.name = "Alcor\\x20Micro\\x2c\\x20Corp."

device.product.id = 701a

device.product.name = "ELECOM\ 2MP\ Webcam"

device.serial = Alcor_Micro__Corp._ELECOM_2MP_Webcam

device.capabilities = :capture:

device.api = v4l2

device.path = /dev/video0

v4l2.device.driver = uvcvideo

v4l2.device.card = "ELECOM\ 2MP\ Webcam"

v4l2.device.bus_info = usb-3530000.xhci-2

v4l2.device.version = 264588 (0x0004098c)

v4l2.device.capabilities = 2216689665 (0x84200001)

v4l2.device.device_caps = 69206017 (0x04200001)

gst-launch-1.0 v4l2src ! ...

YUY2、H264です。

カメラがサポートするフレームレートを指定してください。通常、カメラがサポートするフレームレートと解像度の組み合わせは決まっています。

7.5など、少数を含むフレームレートは対応しておりません。

カメラがサポートする横方向の解像度を指定してください。

カメラがサポートする縦方向の解像度を指定してください。

共通

センサー連携に使用します。詳細は別紙パッケージのマニュアルを参照ください。

動画エンコーダの動的な最適化を無効にします。チェック有りは画質優先、無しは速度優先になります。ネットワークが不安定な場合に、無効にするとモニタービューが安定する場合があります。

設定 - PTZ設定

カメラの画角調整画面を開きます。パン・チルト・ズーム (PTZ) 設定画面 を参照ください。

設定 - ROI設定

カメラの画面のうちAIアプリの処理対象にする領域を指定します。Region Of Interest (ROI) 設定画面 を参照ください。

設定 - WebRTC設定

WebRTC設定はモニタービューに関する設定です。

設定 - YouTube設定

カメラ画像のYouTubeへの配信の設定を行います。YouTube設定画面 を参照ください。

設定 - Sensor連携設定

カメラとセンサーの連携の設定を行います。詳細は別紙パッケージのマニュアルを参照ください。

設定 - 定期スナップショット設定

カメラ画像を定期的に静止画として保存し、メールで送信する設定を行います。定期スナップショット設定画面 を参照ください。

設定 - テロップ設定

モニタービューの画面上に重畳表示する画像を設定できます。対応しているフォーマットは色深度8bitのRGBまたはRGBAイメージタイプ(truecolor)のPNGです。座標系は、左上が0点、AIアプリの出力ビデオサイズが描画域です。

(※本機能は AIBox Advance は非対応です。)

Locationを空にして保存すると、テロップの登録を解除し、AIBoxにアップロードされているテロップの画像ファイルを全て削除します。

カメラアクション実行制限ON/OFF

カメラアクションルールを設定してあるカメラの場合に、一時的にアクションの実行を停止したい場合は、この設定をONにしてください。この設定は手動で切り替えるまで変わりません。なお、録画アクションとsnapshotアクションはこの設定の対象外です。

プロジェクト

デバイス管理者として所持デバイス一覧から表示した場合は、デバイス管理者が所属するプロジェクトの一覧が表示されます。右端のスイッチで、カメラを該当のプロジェクトへ登録、登録解除します。

カメラが登録されているプロジェクトは右端のスイッチがプロジェクト登録済みになっています。

プロジェクトへの登録ができるのは、デバイス管理者が、該当のプロジェクトのプロジェクトオーナーまたはプロジェクトユーザーの場合です。プロジェクトビューアーの場合はスイッチが薄いグレーになり登録できません。

AIアプリ設定

○インストール

該当の AI Box にライセンスされている AIアプリケーションを選んでインストールします。

複数のリビジョンがある場合、通常は最新のリビジョンのみがリストに表示されています。アプリケーションのリストの左側の詳細表示ボタンを押して、すべてのリビジョンを確認してインストールできます。

アプリケーションの数が10個を超える場合、画面の右下のボタン "<" と ">" で表示するページを切り替えてください。

アプリケーションのリストの右側のボタン上に表示されている数値は、インストール済みの数 / インストール可能な数 を表します。

アプリのファイル名取得

インストールされているアプリの名前を取得します。

○上書きインストール

v2.6以降対応

同一のアプリケーションをアンインストールせずに、上書きインストールします。全てのリビジョンがインストールできます。アプリケーションの設定は引き継がれます。ただし、アプリケーションのリビジョン変更により、設定の項目に変更がある場合は、その旨画面上で注意を表示します。変更がある場合に、アンインストールせずに上書きインストールができるかどうかは、アプリケーションベンダーにお問い合わせください。

上書きインストール中に一時的に画面にエラーが表示される場合がありますが、インストール完了時に消える場合は問題ありません。

v2.5以前のAIBoxでは、エラーになり上書きインストールはできません。

カメラアクションルール

AIアプリが行なった判断に応じて、任意の動作をさせる機能です。設定する内容はマニフェストの action_rules です。こちらでGUIで設定できます。詳細は アプリケーション管理 - カメラアクションルール を参照ください。

オプション設定

AIアプリ固有の設定値を指定する機能です。詳細は アプリケーション管理 - オプション設定 を参照ください。

SNMPアクションルール

AI Boxが受信するSNMPトラップに応じて、任意の動作をさせる機能です。詳細は カメラ管理 - SNMPアクションルール を参照ください。

このカメラを削除

カメラ詳細画面を削除します。事前にAIアプリをアンインストールし、全てのプロジェクトから登録解除しておく必要があります。

注意:カメラを削除するとAI Box内に保存してあるそのカメラで録画した動画は全て削除されます。

接続終了

画面上に ×接続終了 と表示された場合、Edge AI Box の監視が停止しています。詳細は デバイス詳細画面 - 接続終了 を参照ください。

モニタービュー

カメラの映像を表示する画面です。

右上の S / M / L のアイコンで映像の表示サイズを変更できます。

映像上で右クリックでメニューを表示し、「全てのコントロールを表示」にチェックを付けると、全画面表示にするアイコンが表示されます。(ブラウザによって表現や操作が異なる場合があります)

マウス入力モードON

AIアプリが対応している場合に、映像上でのマウスのクリックをAIアプリに送信する機能を有効にします。

ワイパーのON/OFF

AIBoxとカメラが対応している場合に、カメラ画像の下にワイパーのON/OFFを指示するボタンが表示されます。ワイパーは通常、一定時間(カメラにより異なる)経過後に停止しますが、OFFを指示してからモニタービューを閉じることを推奨します。

録画ビュー

AIBoxのバージョンが2.6.11-1以降の場合 

録画ビューを開くと、初期状態では当日が選択された状態となります。左上の日付をクリックしてカレンダーを開くと、録画が存在する日付が選択できます。

ビデオの上に一時間毎のタイムスロットで区切られたバーがあり、タイムスロット内での、常時録画数、アクション録画数、各アクションの実行数、のアイコンが表示されます。なお、snapshotアクションは対象外です。

各アクションの実行数は、アクション実行のカウントに1秒のインターバルがあり、1秒以内に複数回実行されたアクションは1回としてカウントされるため、実際より少ない値になります。

これらの各アイコンをクリックすると、該当する録画がそれぞれリスト表示されます。

リストから各ファイルを再生して確認できます。

録画映像の保存・削除ボタンを押すと、ファイルを選択するためのチェックボックスが現れます。

AIBoxのバージョンが2.6.11-1より前の場合 

録画ビューを開くと、最初に 録画映像の検索設定 ダイアログが開きます。ここで希望の日時範囲と対象の録画を設定して検索します。

検索すると、見つかった録画のリストと、再生確認をする検索結果画面が表示されます。この画面では、各ファイルを再生して確認できます。

録画映像の保存・削除ボタンを押すと、ファイルを選択するためのチェックボックスが現れます。

保存

チェックを付け、保存ボタンを押すと、録画ファイル保存のダイアログが開きます。

○所持デバイス一覧 から来た場合

メールアドレスの入力欄をクリックすると、デバイス管理者のメールアドレスが選択できます。任意のメールアドレスも指定できます。改行キーで一つのアドレスの入力を完了し、複数のアドレスを追加できます。

○プロジェクト設定 から来た場合

メールアドレスの入力欄をクリックすると、該当のプロジェクトの、プロジェクトオーナー、プロジェクトユーザー、通知アドレスが選択できます。複数選択可能です。別のアドレスを入力することもできます。

保存ボタンを押すと、数分後、指定したアドレスにダウンロードの方法の記載されたメールが届きます。

録画の再生をしている場合は、その間メールは送られません。録画ビューを閉じた後に準備をしメールが送信されます。

届いたメールのリンクをクリックすると、ファイルのリストの画面が開きます。

この画面でダウンロードします。

削除

チェックを付け、削除ボタンを押すと、録画ファイルを削除します。

全削除

リストに表示されている録画ファイルを全て削除します。リストに無いものは削除されません。

録画設定画面

ストレージ容量制限による削除

録画はこの画面での設定とは無関係に、Edge AI Boxのストレージの残り容量によって古い方から削除されます。

この容量制限による動作が、この画面の設定より優先されます。


各設定

常時録画する場合はチェックを付けてください。

この時間録画すると、録画先を新しいファイルに変えます。

0以上の値。この値を超えると、古いものから下記の処理がされます。

Bits per seconds です。大きな値ほど録画画質は良くなりますが、データサイズが大きくなります。


アクションルールによる録画を含む、全ての録画ファイル数の上限を設定し、AWS S3 にアップロードまたは削除する場合、チェックを付けてください。

0 にすると、録画時間完了後、1分以内に上限時の動作をします。1以上の場合は 10分間隔です。


アクションルールによる録画について

録画ファイルの上限設定の「ファイルの総最大数」から常時録画の「ファイルの最大数」を引いた数が、アクションルールによる録画ファイルの最大数となります。

常時録画が設定されていない場合は、以前に録画した常時録画ファイルが残っていればそれらと、アクションルールによる録画ファイルの全ての中から、「ファイルの総最大数」を超えたものが古い順から処理されます。


ファイルの最大数とファイルの総最大数の設定による動作の違い

常時録画数: 最大数が上限 (削除 / S3)

アクション録画数: 総最大数 - 最大数 が上限 (削除 / S3)

常時録画数: 最大数が上限 (削除)

アクション録画数: ストレージ容量制限に従う (削除)

以前に録画した常時録画とアクション録画を合わせて、総最大数が上限 (削除 / S3)

以前に録画した常時録画とアクション録画を合わせて、ストレージ容量制限に従う (削除)


S3設定

以下は S3 へアップロード を選択時に必要な設定です。

AWSアクセスキー。最小限の書き込みのみの権限の IAM ユーザを使うことを推奨します。

AWSシークレットキー

AWS S3 のリージョン

AWS S3 のバケット名

AWS S3 のバケット内での prefix (folder) です。

<device_id>/<stream_id>/<rec_type>/<year>/<month>/<day>/<hour> のように指定できます。詳細は画面上の説明を参照ください。


常時録画の推奨ビットレートについて

 常時録画で設定するビットレートは、M.2 SSDのI/O性能と書き換え寿命の両方の観点から、1週間超(8日以上)の保存期間が確保できる設定を推奨しています。これは、デフォルトの128GBのディスクの場合、ビットレートは1Mbps相当となります。これよりも大きなビットレートを使用したい場合は、256GBまたは512GBのディスクを利用するとことで、それぞれ2Mbps/4Mbps相当まで引き上げることが可能です。

 もし、この推奨ビットレートよりも大きな値を設定した場合は、I/O関連の不具合が発生したり、通常よりも早くディスクが壊れるなど、致命的な問題が発生しやすくなりますので、ご注意ください。

パン・チルト・ズーム(PTZ)設定画面

PTZ設定をカメラ画像を見ながらできます。

PTZ設定を変更する際に、プリセットが保存されていない場合は、まずプリセットの保存が必要です。変更する前の位置に戻せるようにするためです。保存せずにPTZ 操作を行おうとするとエラーとなり操作できません。

PTZ設定を行うには、事前にONVIF設定が必要です。

カメラアクションルールを設定してあるカメラの場合に、PTZ設定が変わっている状態ではアクションを動作させたくない場合は、PTZ設定を変える前に、画面左上の「この画面を閉じるまでカメラアクションの実行を制限する」を有効にしてください。なお、カメラ詳細画面で、カメラアクション実行制限ON を設定してある場合は、操作できません。なお、録画アクションとsnapshotアクションはこの設定の対象外です。

Region Of Interest (ROI) 設定画面

カメラ詳細画面の、設定-ROI設定 で開きます。

AIアプリが処理対象とする映像の領域を指定します。

左上を原点として top, left, bottom, right の座標を指定します。上下左右の数値をドラッグすることで変更できます。

この画面での設定はストリームのマニフェストに反映されます。

ROIを設定すると、ROI設定画面を開くメニュー項目が、「ROIクリア」に変わります。ROIの設定を再度行う場合や、ROIを無くして映像の領域を全領域に戻すには、このROIクリアを選択してください。

なお、ROIを無くして映像の領域を全領域に戻すのは、マニフェスト編集で roi を top, left, bottom, right を全て 0 にして保存することでも、引き続き実施できます。

 (※AIBox Advance には次の制限があります。カメラの解像度とAIアプリの入力解像度が一致する場合、ROIを設定すると、モニタービューが映らない、常時録画が保存されない、という現象が起きます。)

YouTube設定画面

概要

 ここでは、カメラの映像をYouTubeでライブ配信するための設定を行うことができます。ライブ配信は、YouTubeヘルプの「ライブ配信を始める」に従って設定されますが、ここに明記されているように、「1. ライブ配信を有効にする」ことができるYouTubeのアカウントを所有し、配信されるカメラの映像が「配信可能な内容」であることが前提となりますので、必ず確認してください。なお、EDGEMATRIXサービスで配信する方法は、「2. 配信方法を選択する」のエンコーダになります。

 YouTubeでライブ配信を行う前に、いくつかの専門用語とその概念を理解しておく必要がありますので、それらについて先に説明します。ここでは、配信または配信オブジェクト(以降、一般的な用語としての配信との違いを明確にするため配信オブジェクト)とストリームまはたストリームオブジェクト(以降一般的な用語としてのストリームとの違いを明確にするためストリームオブジェクト)について理解する必要があります。配信オブジェクトは、YouTube上のURLを持った、エンドユーザーが視聴できるコンテンツのことを意味します。例えばライブ配信で言うと、配信前の状態で近日配信となっているもの、配信中でライブとなっているもの、また配信が完了しており録画されていたために動画で閲覧可能なもの、があります。ストリームオブジェクトは、実際のストリーミングを表しているもので、ストリームキーで区別され、配信オブジェクトに関連づけられます。ストリームキーが同じ場合、ストリームオブジェクトは同じものを指していますので、同一ストリームキーを2箇所以上で使用しないようにしてください。

 先ほどのライブ配信の例で言うと、近日配信の場合は待機中、ライブの場合は配信中、完了の場合はもうその配信オブジェクトには関連づけられていない状態、に、ストリームオブジェクトの状態が遷移していきます。

 デバイスコンソールのYouTube Live配信には、手動配信と自動配信の2種類があります。手動配信は、YouTubeヘルプに記載されている「エンコーダでライブ配信を作成する」相当を実現するものです。自動配信は、主に通信障害によるエラーからの復旧と、曜日別のスケジュール配信を自動化するもので、手動配信に伴う作業の効率化と死活監視の機能を持たせたものになります。これらは、カメラ詳細画面の設定にあるYouTube設定(下図参照)で設定することができますが、ここでは、これらについて詳しく説明します。なお、手動配信は無料で利用できますが、自動配信は有料となり、ライセンスの購入が必要になりますので、担当営業までお問い合わせください。

手動配信

 デバイスコンソールで手動配信を設定する前に、準備が完了している必要があります。この準備は「エンコーダーでライブ配信を作成する」場合、共通のものですので、このYouTubeヘルプに従って順番に確認していきます。

 まず、「1. ライブ配信を有効にする」ことが必要ですので、まだ有効になっていない場合は、有効にしてください。有効になるまでに”最大24時間かかることがあります”とあるように、すぐには有効になりませんので、今有効にした場合は、明日、この準備を再開することをおすすすめします。

 次に、「2. エンコーダをインストールする」とありますが、EDGEMATRIXサービス用のサービスボックスは、YouTube Live連携に必要なエンコーダはすでにインストール済みですので、ここでは特に作業は不要です。

 つづいて、「3. ハードウェアを接続する」ですが、物理的なカメラとサービスボックスの接続はもちろん、デバイスコンソール上でカメラを作成しておく必要があります。ここで、念のため接続確認をする場合は、開始ボタンを押してカメラを開始し、エッジビューを使ってカメラの映像が見れることを確認してください。

 さて、これで準備は完了です。ライブ配信の実施となる「4. エンコーダを接続してライブ配信を開始する」へと進みましょう。「今すぐライブ配信を開始する」と「ライブ配信をスケジュールする」の2種類ありますが、配信オブジェクトの開始時刻を現在に設定するか、未来に設定するかの違いだけですので、ここでは前者を例に説明します。手順としては、以下の通りです。

 まず、「ライブ配信する解像度・フレームレート・ビットレートを設定する」ですが、YouTubeのライブ配信では、YouTubeの推奨に従うことが強く求められています。これは、YouTubeヘルプの「ライブ エンコーダの設定、ビットレート、解像度を選択する」に詳しく説明されています。ここで注意してほしいのは、解像度に対して推奨ビットレートが定義されていることです。したがって、まずは安定通信可能なビットレートを見極め、それに合う解像度に設定する必要があります。配信に関するヒントの「ネットワークに関するヒント」には、一般的なガイドラインとして、アップロード可能帯域の20%程度が推奨されています。例えばLTEの場合は、数Mbpsが一般的に安定送信可能なビットレートですから、この20%相当ということで、500kbps程度、つまり480p以下の解像度にすることが一般的です。こうしておけば、エッジビューで映像を確認したいときにも、アップロード帯域に余裕を持たせていることにもなります。ここからは、EDGEMATRIX山梨研究所による「今日の甲斐駒ヶ岳」のライブ配信を事例に、一般的な設定として以下の設定で進めます。

 では、これでライブ配信する設定値が決まりましたから、実際に以下の順番に設定します。

 1と2を設定したら、3に進みますが、ここからはいよいよ、「今すぐライブ配信を開始する」の手順に従って進めていきます。

オプション設定による出力解像度の設定(Simple Recorderの場合)

 カメラの詳細画面の設定からYouTube設定を選択し、YouTube設定ダイアログを表示させてください。ダイアログの右上のYouTubeのロゴをクリックして、YouTube Studioを開きます。これで、「今すぐライブ配信を開始する」の「まず、ライブ配信を作成します」の1が完了しましたので、手順に従って、ライブ配信を作成してください。ライブ配信の作成が完了すると、以下のようなストリーミングの待機画面になり、これで、配信オブジェクトが作成されたことになります。

  あとは、ストリームオブジェクトを作成して、配信オブジェクトに関連づけると、ライブ配信を開始できますが、これが、「次に、ストリームをエンコーダに接続してライブ配信を開始します。」に相当します。EDGEMATRIXサービスの場合は、先ほど開いたYouTube設定ダイアログで、下図「YouTube設定の手動設定例」のように設定します。ストリームURLとストリームキーは、ライブ配信画面からコピーし、ビットレートは検証したビットレートの値、ifameintervalにはフレームレートの2倍の数字を入力してください。

YouTube設定の手動設定例

 設定を保存するとカメラは停止した状態になりますが、カメラを開始すると、実際にストリーミングが開始され、配信が始まります。カメラを開始したら、下図のようにYouTube Studioの待機画面にカメラの映像が映し出され、ライブ配信が開始されるのを確認してください。この時、ストリームの状態が「非常に良好」または「良い」状態が継続することも併せて確認します。なお、下図「YouTube Studioでのライブ配信警告」の通り以下のような警告が発生しますが、これらは問題ありません。

 その他、YouTubeでのライブ配信で表示される各種エラーメッセージについては、YouTubeヘルプの「ライブ配信のエラーメッセージ」を参照してください。

YouTube Studioでのライブ配信警告

 ライブ配信をしばらく実施して問題なければ、ひとまず安定配信可能なことが確認できます。ライブ配信を完了させるには、カメラを停止させてストリーミングを終了させてから、YouTube Studioで「ライブ配信を終了」ボタンを押して完了させます。

これで、いつでも手動配信を実施する準備は整いました。上記の通り、「今すぐライブ配信を開始する」の手順に従って、手動配信を開始することが可能です。手動配信を完了させるには、試験時と同様に、カメラを停止させてから、YouTube Studioで「ライブ配信を終了」ボタンを押して完了させてください。

自動配信

 手動配信で説明した通り、YouTubeでのライブ配信自体は、手動配信で実現可能ですが、以下のような課題がある場合があります。

 このような場合に、あらかじめ検証した設定で、作成された週間配信スケジュールに従って、ライブ配信の開始と完了、状態の監視と障害時の復旧などを自動で実施するのが、この自動配信です。

 自動配信は、以下の手順で実施します。

 「検証済みの手動配信コンテンツ」を用意する方法は、自動配信したい設定で手動配信を実施、検証し、成功を確認してから完了させるだけです。この、成功した手動配信の設定を利用して、自動配信を行います。なお、自動配信では、YouTubeのガイドラインに従って適切に分類できるよう、タイトルに日付が自動的に追加されます。

 「検証済みの手動配信コンテンツ」が用意できたら、このコンテンツのidをコピーしておきます。YouTubeのコンテンツのidは、そのコンテンツの短縮URLの"youtu.be/"の次に続く部分で、配信オブジェクトのidを表しています。YouTube設定で自動配信を設定する場合に必要ですので、このidをコピーしてください。下図は、YouTube Studioで、コンテンツの詳細画面を開いて、idを確認する方法を示しています。なお、この詳細画面でいくつかの設定は変更可能ですが、変更した場合は、それ以降作成されるライブ配信の配信オブジェクトに反映されます。

 では、YouTube設定で自動配信を設定するため、YouTube設定を開いてください。Automation enabledにチェックし、下図を参考に、必要な項目を入力してください。全ての項目を設定したら、保存します。

 保存ボタンを押した後、Automation enabledがチェックされていなかった状態からチェックした状態に変更した場合は、自動配信設定に基づくYouTubeへのライブ配信操作をEDGEMATRIXサービスが実施する承認プロセスが走りますので、自動配信を可能にするには、以下の手順に従って承認手続きを行なってください。

 1)デバイス認証のためのコードをコピーしてから、表示されたリンクをクリックしてデバイス認証ページへ行く

2)開いたデバイス認証ページでコピーしたデバイス認証コードを入力する

3)自動配信を利用したいチャンネルを持つGoogleアカウントを選択し、「EMI YouTube Automation」に操作を許可します(必ず実際にライブ配信するチャンネルのアカウントを選択すること

4)承認手続きが完了しました

5)完了後、通常2、3分で承認プロセスが完了し、警告が画面から削除されます。もし、引き続きデバイス認証要求の警告が表示される場合、YouTube側での承認が認められていないか、操作を代行するためのトークン発行が失敗したことを意味しています。通常、しばらく時間をおくと許可されますので、1時間程度待ってから、再度1から実行してください。

 YouTube設定で自動設定保存後、承認プロセスに関する警告が削除されたら、カメラを開始してください。カメラを停止中の場合は、意図的な停止中とみなされ、自動配信は開始されません。同様に、停止操作を行うことで、自動配信を停止することが可能です。もし、カメラを開始した時刻が配信時間帯に該当する場合は、その時刻からライブ配信が開始されます。

 自動配信を実行中は、自動配信で使用しているストリームキーを使用した配信オブジェクトは自動管理されている一つのみとなります。もし他の配信オブジェクトが存在した場合は、自動的に完了、削除されます。

 また、一度設定した曜日の配信スケジュールを削除したい場合ですが、下図のようにfromを空にして保存すると、削除することができます。

 なお、DVRを有効にする場合、以下のようなYouTubeの制約がありますので、ご注意ください。

 このため、自動配信では、DVRが有効で公開設定が公開のライブ配信の場合、ライブ配信完了後、自動的に公開設定を非公開に変更します。

 また、12時間を超えるライブ配信記録は、非公開コンテンツであっても、「このライブストリームの記録は、ご覧いただけません。」と表示され、閲覧できなくなることがあります。そのため、1日のライブ配信が12時間を超えるスケジュール設定の場合は、自動的に正午を境に午前と午後に分割し、一つのライブ配信が12時間を超えないようにしています。この時、AMまたはPMの接尾語をタイトルに追加することで、どちらかを識別できるようにしています。

YouTubeライブ配信の状態確認

 手動配信、自動配信どちらの場合でも、YouTubeのライブ配信状態を確認するには、デバイス詳細画面からステータス表示を展開し、下図の部分を参照してください。

YouTubeライブ配信状態表示(rtmp_automation)

YouTubeライブ配信自動配信の死活監視について

YouTubeライブ配信を自動配信で実施している場合、Recovery action on errorの設定値による死活監視の違いについて説明します。いずれの場合も、ストリームのエラーとして、デバイスイベントの通知で、エラー発生時にメールで連絡を受け取ることが可能です。

よくある質問

YouTube設定項目一覧

マニュアル配信を行います。

チェックすると、カメラの開始に合わせ配信します。下記 Automation enabled を有効にする場合は、この項目は無視されます。

一度「ライブ配信を終了」した場合は、再度エンコーダ配信を作成してからカメラを開始する必要があります。

Youtubeへの配信先の rtmp:// から始まる URL。

上記URLへアクセスするのに使用します。

ビットレート

FPS (Frames Per Seconds) の倍の値を設定します。詳細は YouTube の下記文書を参照ください。

https://support.google.com/youtube/answer/3006768


配信のオートメーションを行います。

指定されたスケジュールで配信の開始と停止をコントロールする機能を有効にします。また、配信が何らかの理由で停止しても自動再開ができます。

この機能は別途オプションライセンスが必要です。ご使用を希望の場合は、サポートまでご相談ください。

ライセンスをお求めいただいた後に、有効にして保存すると、暫く後に、デバイスの認証のページへ移動するようダイアログが表示されます。記載されている指示に従ってください。

オートメーションを行うのに必要となります。

YouTube の動画リンクの終わりの / (スラッシュ) の右側の文字列を指定します。

下記のようなYouTubeの配信設定のページや配信自体のURLの、cXzepjc7qMc の部分です。

https://studio.youtube.com/video/cXzetyu7qMc/livestreaming

https://youtu.be/cXzetyu7qMc

この文字列を取得する際は、下記のように実施してください。

エラー発生時の復帰方法を指定します。

ライブ配信の開始時間です。

ライブ配信を終了する時間です。

定期スナップショット設定画面

カメラ画像を定期的に静止画として保存し、メールやLINEで送信する設定を行います。

なお、定期リスタートと定期スナップショットのタイミングが重なる場合があり、スナップショットが送られない場合があります。

保存に使用する画像フォーマットを JPEG / PNG から選びます。

Email送信を有効にします。

LINE送信を有効にします。

送信間隔の指定に使う単位を hour / minute から選びます。

送信間隔です。

1~24を指定できます。

(例) 6を指定 -> 6:00 / 12:00 / 18:00 / 24:00 にメールが送信されます。

(例) 23を指定 -> 23:00 にメールが送信されます。

1~59を指定できます。

(例) 20を指定 -> 毎時20 / 40 / 60分にメールが送信されます。

(例) 50を指定 -> 毎時50分にメールが送信されます。

その他の Email と LINE の設定項目は、カメラアクションルールのメール通知とLINE通知の設定項目と同じ意味です。

Email の Subject と Text、LINE の Message には、カメラアクションルールのメール通知と同じ置き換え文字列を使用できます ( {event_string} を除く)。カメラアクションルールのメール通知の説明を参照ください。

画像サイズ参考例

注意)圧縮率は画像の内容によって異なります

SNMPアクションルール

SNMPアクションルールは、AI Boxが受信するSNMPトラップに応じて、任意の動作をさせる機能です。

SNMPアクションルールを使うと、例えばセンサー入力に応じて通知を受けたりすることができます*。(* センサー信号をSNMPトラップに変換するインターフェースコンバーターをご用意いただく必要があります。)

SNMPアクションルールは、照合するSNMPトラップの設定 (SNMP input) と、アクションの設定 (Action) から構成されます。

SNMPアクションルールは複数設定できます。同一の内容の SNMP input と複数の異なるアクションの設定もできます。

SNMPアクションの実行はカメラが実行中の時のみ有効となります。カメラを停止するとSNMPアクションも無効になります。

SNMPトラップの仕様:

アプリケーション管理

カメラアクションルール

(カメラアクションルールはカメラ詳細画面にあります)

カメラアクションルールは、AIアプリが行なった判断に応じて、任意の動作をさせる機能です。以下の種類があります。

どの種類が使えるかは、AIアプリによって異なる場合があります。

上記各種類について、イベントが発生したと判定する際の、AND条件とOR条件を設定できます。条件は、

people = 10

のように、キー、演算子(=, !=, <, <=, >, >=)、値、の組みで1セットです。

キーとして何が使えるか、そしてその意味は、AIアプリによって異なります。


録画 

action_name : record

イベントが発生した時に、イベントの発生前後の動画を記録します。

パラメータ

max_duration_in_seconds を duration_in_seconds より大きい値にする必要があります。

録画最低時間を秒で入力してください。

ただし入力した半分の時間(秒)を検知前から録画を開始します。20と入力した場合検知した10秒前から録画を開始し20秒後録画を停止します。その際アクションが継続している場合引き続き録画を行います。

この設定は20秒以上を推奨します。

例:20

1ファイルの最大録画時間を秒で入力してください。

アクションが継続している場合duration_in_secondsで設定した時間を無視し継続して録画を行いますが、Max_duration_in_secondsで設定した時間に到達した場合録画は一旦打ち切られ再度新しいファイルで録画を開始します。60と入力した場合1回あたりの録画時間は最大60秒となります。

例:40

イベント前後の録画時間を個別に設定する場合

max_duration_in_seconds を pre_duration_in_seconds と post_duration_in_seconds の合計より大きい値にする必要があります。

イベント発生前の録画最低時間を秒で入力してください。AIBoxのバージョン2.6.7-2以降で使用できます。

この設定は10秒以上を推奨します。

イベント発生後の録画最低時間を秒で入力してください。AIBoxのバージョン2.6.7-2以降で使用できます。

アクションが継続している場合は引き続き録画を行います。

この設定は10秒以上を推奨します。


アップロード

action_name : upload

イベントが発生した時に、AWS Kinesis Firehose へ情報をアップロードします。

情報の内容はAIアプリによって異なるため、各項目(deliveryStreamName 等)については、AIアプリ購入の際各AIアプリベンダーから提供される、アップロードに必要な情報やマニュアルを参照し、各項目の設定値を入力してください。

尚独自に設定する場合はAWS Kinesis Firehoseから必要な情報を取得し設定してください。Kinesis Firehose については AWSのサイト をご参照ください。

パラメータ

デリバリーストリームの名前を入力してください。

AWSのアクセスキーを入力してください。最小限の書き込みのみの権限の IAM ユーザを使うことを推奨します。

AWSのシークレットアクセスキーを入力してください。

伝送路の輻輳によるデータ欠損を低減する機能を有効にします。AIBoxのバージョン2.6.4-2以降で使用できます。
これは、送信前のデータをストレージを使ったFIFOキューに入れて、キューから出したものを送信が成功するまでリトライする機能です。
FIFOキューはデフォルトで700件まで送信データを保存できます。それ以上のデータが入ってくると古いものから削除されます。
通信エラー等で送信が失敗した場合、その日のデータ欠損数とキューの使用状況をカメラ詳細画面のエラーメッセージの後につけて表示します。

例:「(エラーメッセージ); Missed: 0, Queue: 9/700, Retrying...」


メール通知

action_name : email

イベントが発生した時に、指定したメールアドレスに通知メールを送るアクションです。複数の宛先設定が可能で、送信元について設定可能です。送信元のSMTP等の設定項目詳細については、各メールアドレスサーバーの設定を確認願います。

例)Gmailのメールアドレスから送信する方法

https://support.google.com/mail/answer/7126229

パラメータの subject と text には、下記の置き換え文字列を使用できます。中括弧も含めて使用します。

SNMPアクションルールの場合、SNMP Trap Data になります。
例 : {"iso.3.6.1.2.1.1.3.0": "21:6:26:32.02", "iso.3.6.1.6.3.1.1.4.1.0": "iso.3.6.1.4.1.55412.1", "iso.3.6.1.4.1.55412.1.1": "3.140000"}

パラメータ

SMTPサーバのアドレスを入力してください。

例:smtp.mail.〇〇〇〇.co.jp

SMTPサーバのポート番号を入力してください。

※通常であれば465か587の設定値が多いです。

例:465

送信元になるメールアドレスを記載してください。

例:〇〇〇〇@edgematrix.com

senderで記載したメールアドレスで使用しているパスワードを入力してください。

例:password

通知メールを受け取るメールアドレスを記載してください。複数のメールアドレスの指定が可能です。

例:〇〇〇〇1@edgematrix.com 〇〇〇〇2@edgematrix.com

メールの題名にしたい文字を入力してください。

例:テスト

メール本文を入力してください。

例:テストメールです。

0 にするとイベント全てについてメールを送りますが、多量となる可能性がありますのでご注意ください。

1にすると、メールの本文に、対象のカメラのモニタービューを開くリンクを追加します。0にすると追加しません。

スナップショットを同時に撮る場合のフォーマットを JPEG / PNG から選びます。

スナップショットの最小の撮影間隔を指定します。AIBoxのバージョン2.6.6-1以降で使用できます。
この値は少数で指定可能です。システムのI/O負荷上昇を抑え、且つ、添付漏れを防ぐための推奨値は1秒です。
snapshotを「同時に撮る」設定しているときは、添付する新規のsnapshotを最大1秒待ってから送信します。


LINE通知

action_name : line

イベントを LINE Notify で通知します。通知の内容はAIアプリによって異なります。LINE Notify については、LINE Corporation のサイト をご参照ください。もし設定方法がご不明な場合は、担当の代理店までご連絡ください。

パラメータの message には、メール通知と同じ置き換え文字列を使用できます。メール通知の説明を参照ください。

パラメータ

取得したトークンIDを入力してください。

LINEに送るメッセージ本文を入力してください。

例:LINEテストトークです。

LINEに送るスタンプIDの設定をそれぞれ入力してください。

stickerIdとstickerPackageIdについては下記URLを参照してください。

https://developers.line.biz/ja/docs/messaging-api/sticker-list/

尚、値が大きすぎると送れない可能性があります。

0 にするとイベント全てについて通知しますが、多量となる可能性がありますのでご注意ください。

スナップショットを同時に撮る場合のフォーマットを JPEG / PNG から選びます。

スナップショットの最小の撮影間隔を指定します。AIBoxのバージョン2.6.6-1以降で使用できます。
この値は少数で指定可能です。システムのI/O負荷上昇を抑え、且つ、添付漏れを防ぐための推奨値は1秒です。
snapshotを「同時に撮る」で設定しているときは、添付する新規のsnapshotを最大1秒待ってから送信します。


SNMP

action_name : snmp

イベント発生時に、指定したSNMP対応機器にSNMPトラップ(TRAP)を送信します。オブジェクトIDやバリアブルバイディング等の設定が可能です。機器の指定方法はIPアドレスとポートになります。またSNMP機器側にも設定が必要な場合があります。

パラメータ

オブジェクトIDを入力してください。EDGEMATRIXのPENナンバーは55412ですので、EDGEMATRIXのIDは「1.3.6.1.4.1.55412」となり、以下は任意の構造を設定することが可能です。特定のSNMP Trapが用意されている機器の設定値については、機器のマニュアルや設定内容を確認してください。

例:1.3.6.1.4.1.55412.1

受信機器側のIPアドレスを入力してください。

例:192.0.168.100

受信機器側のポート番号を入力してください。通常であれば162になります。

例:162

設定値については機器のマニュアルや設定内容を確認してください。

例:1.3.6.1.4.1.55412.1.1

設定値については機器のマニュアルや設定内容を確認してください。

例:1

TRAPのコミュニティ名を入力してください。

設定値については機器のマニュアルや設定内容を確認してください。

※GETないし受信コミュニティはデフォルト値ではpublicに設定されています。

例:public

0 にするとイベント全てについて送りますが、多量となる可能性がありますのでご注意ください。


HTTPS

action_name : https

アプリ内の値をユーザー名(ID)とパスワードで認証(Basic認証)し指定のサイトにアップロードします。

アプリケーションが生成する JSON 形式のデータを送信します。送信データの内容はAIアプリによって異なるので各AIアプリのマニュアルを確認してください。url, user, passwordについては各AIアプリのベンダーに確認をお願いします。

送信方法はスナップショットの有無によって異なります。

スナップショット無しの場合

Content-Type: application/json

Request Body: JSON

スナップショット有りの場合

multipart/form-data で送信します。仕様の詳細については RFC7578 をご参照ください。

JSONの part

Content-Disposition: form-data; name="event"

Content-Type: application/json

スナップショットの part

Content-Disposition: form-data; name="snapshot"; filename="NAMEOFFILE";

Content-Type: image/jpeg あるいは image/png

NAMEOFFILE は送信時に決定します。

パラメータ

HTTPSサーバのURLを入力してください。

例:https://www.○○○○○.com

HTTPS認証時のユーザー名(ID)を入力してください。

例:admin

HTTPS認証時のパスワードを入力してください。

例:password

HTTPリクエスト時に送るリクエストヘッダのUser-Agentの内容を指定します。空にしておくとデフォルトとなります。

0 にするとイベント全てについて送信しますが、多量となる可能性がありますのでご注意ください。

スナップショットを同時に撮る場合のフォーマットを JPEG / PNG から選びます。

送信時に付加するユーザ定義のHTTPヘッダと値を設定できます。

伝送路の輻輳によるデータ欠損を低減する機能を有効にします。AIBoxのバージョン2.6.4-2以降で使用できます。
これは、送信前のデータをストレージを使ったFIFOキューに入れて、キューから出したものを送信が成功するまでリトライする機能です。
FIFOキューはデフォルトで700件まで送信データを保存できます。それ以上のデータが入ってくると古いものから削除されます。
HTTPSアクションのスナップショットオプションを有効にしている場合は、画像データもFIFOキューに一時保存されます。
通信エラー等で送信が失敗した場合、その日のデータ欠損数とキューの使用状況をカメラ詳細画面のエラーメッセージの後につけて表示します。

例:「(エラーメッセージ); Missed: 0, Queue: 9/700, Retrying...」

スナップショットの最小の撮影間隔を指定します。AIBoxのバージョン2.6.6-1以降で使用できます。
この値は少数で指定可能です。システムのI/O負荷上昇を抑え、且つ、添付漏れを防ぐための推奨値は1秒です。
snapshotを「同時に撮る」で設定しているときは、添付する新規のsnapshotを最大1秒待ってから送信します。


PLAY

action_name : play

イベント発生時に指定のRTSPストリームをHDMI出力で再生します(HDMI設定をONにする必要があります)。再生が終了すると自動で終了します。終了がないRTSPストリーム、例えばカメラのRTSPストリームを指定した場合は、カメラを停止するまでアクションが終了しないのでご注意ください。動画のエンコード方法によっては再生できない場合があります。

パラメータ

再生する動画のURIを入力してください。

例:rtsp://wowzaec2demo.streamlock.net/vod/mp4:BigBuckBunny_115k.mp4


静止画表示

action_name : imagefreeze

イベント発生時に指定の静止画をHDMI出力で表示します(HDMI設定をONにする必要があります)。画像のエンコード方法によっては表示できない場合があります。空のuriを設定すると非表示にすることができます。

パラメータ

再生する画像のURIを入力してください。AIボックス内のファイルはfile:///home/kiosk/Downloads/sample.jpegのように指定できます。

例)file:///home/kiosk/Downloads/sample.jpeg


UDP

action_name : udp

イベント発生時に、指定したUDP対応機器にUDPデータを送信します。送信方法はUTF-8でエンコードし送信します。機器の指定方法はIPアドレスとポートになります。

パラメータ

受け取り側の機器のIPアドレスを入力してください。

例:192.168.0.150

受信機器側のポート番号を入力してください。

例:5000

送信する値を入力してください。入力した値はUTF-8 でエンコードして送信します。

例:100


Snapshot

action_name : snapshot

イベント発生時に、カメラ映像を静止画として保存します。この Snapshotアクションで保存した画像を、メール通知、LINE、HTTPS の各アクションで送信するよう、それらのアクションに設定できます。メール通知などのイベント発生時に、それより過去60秒以内に撮影した静止画を、メール通知などのアクションで送信したい場合に使用します。

パラメータ

静止画のフォーマットを JPEG / PNG から選びます。

アクションの最小の発生間隔を指定します。AIBoxのバージョン2.6.6-1以降で使用できます。
この値は小数で指定可能です。システムのI/O負荷上昇を抑え、且つ、他のアクションによる添付漏れを防ぐための推奨値は1秒以上60秒以下です。
HTTPS、Email、LINEなど他のアクションが「Snapshotアクションで撮ったものを添付」を設定しているときは、過去60秒以内に撮られたものを添付し、新規のsnapshotを待たずに送信します。

オプション設定

(オプション設定はカメラ詳細画面にあります)

オプションは、AIアプリ固有の設定値を指定する機能です。キーと値の組みで1セットです。

値は、数値、文字列、リスト、の場合があります。

キーの名前が polygon 又は line で始まる場合、マウス操作で設定するための専用のGUIを開くことができます。マウスで各頂点を移動して位置を指定します。また、クリックして選択した頂点の位置を、キーボードのカーソルキーを使用して微調整できます。

HDMI出力の使い方

Edge AI Box のHDMIポートにディスプレイを接続することで、モニタービューと同じ映像をより大画面で見ることができます。また、PLAYアクションで指定したストリーミング映像もHDMI出力となります。


Edge AI Box 本体の準備

Edge AI Box のHDMIポートにディスプレイを接続し、USBポートにキーボードとマウスを接続します。

接続したディスプレイとキーボードにより、kioskアカウントにログインします。パスワードは納品時にお知らせいたします。ログイン以外特に何もする必要はありません。


注意:

AIアプリ開始後に、kioskアカウントからログアウトすると、AIアプリが停止します。

AIアプリの動作時に、HDMI出力を使用できるかどうかは、AIアプリによって異なります。詳細はアプリベンダにお問い合わせください。

kioskアカウントログインし、Webブラウザなど、Linuxアプリケーションを実行した場合は、必ず全て終了して運用してください。Linuxアプリケーションを立ち上げたままにすると、予期しない動作不良を引き起こす原因となります。

HDMI出力を使用しない場合は、kiosk アカウントからログアウトしておいてください。AIアプリが対応していない場合、ログインしたままにすると、予期しない動作不良を引き起こす原因となります。HDMIケーブルを抜くだけでは、kiosk アカウントからログアウトはされませんのでご注意ください。


モニタービューのHDMI出力

注意:HDMI設定を変更するときは、その Edge AI Box の全カメラのアプリが一度停止します。設定変更後、個別に再開してください。

○デバイス設定

HDMI出力設定は Edge AI Box をリブートしても保存されます。

HDMIポートにディスプレイを接続し、kioskアカウントにログインしていないと、HDMI出力設定は有効化できません(下図参照)。

○カメラ設定

しばらくすると接続したディスプレイ上に、モニタービューと同じ映像が再生されます。

PLAYアクションのHDMI出力

Edge AI Box 本体の準備以外に必要な設定はありません。アクションについては「アプリケーション管理」 > 「カメラアクションルール」 > 「PLAY」 の項をご参照ください。

アカウント管理

画面右上の ユーザIDをクリックし、アカウントを選ぶと、アカウント管理画面に移動します。


パスワード変更

パスワードの変更ができます。

Email

Emailの変更ができます。

認証方法

ログイン認証の方法の変更ができます。より安全な Password and Email の使用を推奨します。

ログイン状態は1時間で終了します。

ログイン状態は24時間で終了します。


外部IDの登録

今ログインしているデバイスコンソールのアカウントに、外部IDを登録すると、それらのIDでログインできるようになります。

登録するには、画面上にある下記の表記のリンクをクリックしてください。

ドコモ ビジネスdアカウントでデバイスコンソールを利用できるようにする

Googleアカウントでデバイスコンソールを利用できるようにする

必要に応じて外部IDの画面で外部IDとパスワードの入力をした後、「この外部IDでデバイスコンソールにログインできるようしますか?」と尋ねる画面に移動します。ここで、登録するIDを表す説明を入力してください。

登録が完了すると、画面上に下記のように登録した外部IDが入力した説明とともに表示されます。


登録済み ドコモ ビジネスdアカウント:

   削除     iPhone8


登録済み Google アカウント:

   削除     会社



外部IDでのログイン

登録した外部IDでログインするには、ログイン画面で、下部にある希望の外部IDの種類のボタンを押してください。必要に応じて外部IDの画面で、外部IDとパスワードの入力をした後、デバイスコンソールにログインできます。この場合、ログイン画面上部のデバイスコンソールのユーザーIDとパスワードの入力欄は使用しません。

外部IDの削除

登録した外部IDをデバイスコンソールから削除するには、上記例にある、外部IDの説明の左の「削除」ボタンを押してください。