EdgeAI Device Console
User's Manual
© 2019 EDGEMATRIX Inc.
目次
本ドキュメントについて
ドキュメントの構成
本ドキュメントについて
このマニュアルに関して説明しています。
EdgeAI Device Consoleの概要
EdgeAI Device Consoleの概要と主な機能について説明しています。
基本的な使い方
プロジェクトの作成から、AIアプリのインストール、状態監視までの一連の手順を説明しています。
プロジェクト管理
プロジェクト管理機能の詳細について説明しています。
デバイス管理
デバイス管理機能の詳細について説明しています。
カメラ管理
カメラ管理機能の詳細について説明しています。
アプリケーション管理
アプリケーション管理機能の詳細について説明しています。
HDMI出力の使い方
HDMI出力の使い方の詳細について説明しています。
アカウント管理
EdgeAI Device Console のユーザーアカウントの管理機能の詳細について説明しています。
Edge AI Device Consoleの概要
Edge AI Device Consoleとは
Edge AI Device Consoleとは、Edge AI BOXを一元的に管理するためのマネージドコンソールです。また、AIアプリの状態やアップデートを管理する機能も有しています。
Edge AI Device Consoleを用いることで、以下のようなことができます。
Edge AI Boxの設定
設置カメラの遠隔操作
Edge AI Box、カメラのステータス監視
カメラが撮影している映像の確認
AIアプリの設定
AIアプリのインストール
サポートする動作環境
下記のウェブブラウザをサポートしています。
Google Chrome / PC
Firefox / PC (使用できる Video Codec は VP8, VP9 です)
Edge / Windows (ChromiumベースのEdge)
Safari / iOS (*)
Google Chrome / Android (*)
(*) 一部画面表示が正しくされない場合があります。使用できる Video Codec は VP8, H.264 です。
RTSPカメラと産業用USBカメラをサポートしています。いずれの場合もフレームレートが変動しない必要があります。
サポートする言語
日本語、英語
言語の切り替え方
通常はOSとブラウザの言語設定に従って表示されます。言語を指定したい場合はブラウザの設定を行ってください。指定した言語がサポートされない場合、英語表示になります。
○Chrome
Chrome のメニューを開き「環境設定」をクリック。
画面の一番下まで移動し「詳細設定」をクリック。
「言語」の中の「言語」をクリック。
希望の言語がない場合は「言語を追加」します。
右端の「:」(点三つ)のアイコンをクリックして、希望の言語を上にします。
○Firefox
Filefoxのサポートページに従って設定してください。
○Edge
Edgeのサポートページに従って言語設定画面を表示し、優先する言語を設定してください。「Microsoft Edge をこの言語で表示」の実行は必須ではありません。
主な用語の説明
Edge AI Box
エッジサイドで大量データをAI処理できる性能と機能を有したハードウェア。
Edge AI Boxを利用することで、現場のカメラ映像に対するAIアプリの処理を、現場で行うことができるようになります。
Edge AI Device Console
Edge AI BoxやAIアプリを一元的に管理するためのマネージドコンソール。Edge AI Boxの設定や状態監視、AIアプリのインストール等を、このコンソール上で完結することができます。
AIアプリ
Edge AI Boxを利用して、現場のカメラ映像に対して行うAI処理。
ストリーム
Edge AI Boxで利用する映像データのソース。
プロジェクト
EdgeAI Device Console上で、作成・管理します。ストリームやAIアプリを、このプロジェクト単位でそれぞれ管理するようになります。
その他
ONVIF: ネットワークカメラの遠隔制御手順。(アクシス、ボッシュ、ソニー共通仕様)
PTZ: カメラの視野制御のことで「Pan Tilt Zoom」の略。"Pan"はカメラを水平方向に、"Tilt"は垂直方向に回転させる機能で、"Zoom"は拡大・縮小をする機能。
ROI: 画像データのうち操作の対象として選ぶ領域のことで、"Region of Interest"の略。
WebRTC: Webブラウザを介した映像や音声のデータをリアルタイムでやり取りする規格。
以下の章では、これらの機能の基本的な使い方や、各機能の詳細について説明しています。
基本的な使い方
〜登録設定からAIアプリの適用・状態確認まで〜
ここでは、Edge AI Boxの設置後、AIアプリを使えるようにするまでの、基本的な使い方について説明します。
全体の流れ
設置しているEdge AI Box上でAIアプリを利用できるようにするまでの流れは、以下のようになります。
デバイスへのカメラ登録
ストリームの設定
カメラ稼働の開始
モニタービューによる稼働確認(AIアプリ未インストール)
AIアプリのインストール
AIアプリマニフェストの設定
カメラ稼働の開始
モニタービューによる稼働確認(AIアプリインストール済み)
プロジェクトの登録
カメラをプロジェクトに追加
1.デバイスへのカメラ登録
所持デバイス一覧画面に所持しているEdge AI Boxとカメラの一覧が表示され、この中から対象の Edge AI Box を選んでカメラを登録します。
カメラを登録したいEdge AI Box の名前をクリックして選びデバイス詳細画面に移動します。
表示されたデバイス詳細画面で、カメラ追加ボタンを押します。
RTSPカメラの場合、ONVIFに対応しているカメラでは一部自動で情報の設定ができます。自動追加の場合は見つかったカメラの名前とIPアドレスが表示されます。追加するものを選んで先に進みます。自動追加でうまくいかない場合は手動追加してください。
USBカメラの場合、手動追加してください。(※AIBox Advance は USBカメラをサポートしていません)
カメラのストリームの登録情報を入力します。
ストリームID は 英数, ’_’, ’-’ (アンダーバー、ハイフン)が使用できます。8文字以上必要です。名前はお好みのものを設定してください。他は未入力でも構いません。
入力が完了したら、追加ボタンを押してください。
カメラが追加されるとデバイス詳細画面に名前が表示されます。名前をクリックして、カメラのストリームの設定をします。
2.ストリームの設定
ONVIF設定
RTSPカメラがONVIFをサポートしている場合、カメラ詳細画面で、設定ボタン->ONVIF設定によりONVIFの設定をします。USBカメラの場合はこの設定は必要ありません。
STREAM設定
カメラ詳細画面で、設定ボタン->STREAM設定によりストリームの設定をします。
RTSPカメラの場合
ONVIF対応機種ではURI を自動取得できる場合があります。アンダーラインの動きが止まるまで待ってください。
ONVIF未対応の機種の場合は、ストリームの RTSP の URL をカメラのマニュアルなどで調べて入力してください。rtsp://nnn.nnn.nnn.nnn/mpeg4/media.amp のような形式です。
RTSPユーザー名とパスワードを設定してください。
USBカメラの場合
カメラ詳細画面 の 設定 - STREAM設定 を参照ください。
3.カメラ稼働の開始
カメラ詳細画面で「開始」ボタンをクリックし、カメラ撮影を開始します。
4.モニタービューによる稼働確認(AIアプリ未インストール)
カメラ詳細画面からモニタービューを選択しモニタービュー画面を開き、カメラが正常に稼働することを確認します。
5.AIアプリのインストール
アプリがインストールされていない場合は「インストールされていません」というテキストと、+ インストールのボタンが表示されます。インストールボタンをクリックすると、パッケージのインストール画面が表示されます。
パッケージのインストール画面でアプリを選択してインストールを開始します。
6.マニフェストの設定
マニフェストは通常、直接編集する必要はありません。詳細は カメラ管理 - マニフェスト編集 を参照ください。
7.カメラ稼働の開始
カメラ詳細画面で「開始」ボタンをクリックし、カメラ撮影を開始します。
8.モニタービューによる稼働確認(AIアプリインストール済み)
カメラ詳細画面からモニタービューを選択しモニタービュー画面を開き、カメラが正常に稼働していることを確認します。
また、必要に応じてPTZ設定での画角の調整を行います。
※上記1~8の作業は、デバイスの管理者が依頼する設置作業者によりEdge AI Boxとカメラの設置作業の一環として行われます。
9.プロジェクトの登録
ストリームを管理するためのプロジェクトの作成を行います。
プロジェクトID には 英数, ’_’, ’-’ が使用できます。8文字以上必要です。
名前はお好みのものを設定してください。
入力し追加ボタンを押してください。
プロジェクトを追加したらプロジェクト設定ボタンを押してプロジェクト設定画面へ移動します。
10.カメラをプロジェクトに追加
作成したプロジェクトの名前の右端のスイッチをクリックして、ストリームをプロジェクトに追加してください。
以上が、Edge AI Box上でAIアプリを利用できるようにするまで一連の流れになります。
プロジェクト管理
プロジェクト一覧画面
ログインすると通常この画面が表示されます。プロジェクト一覧画面では下記の操作ができます。
プロジェクトの追加
プロジェクトの作成ができます。
プロジェクトID には 英数, ’_’, ’-’ が使用できます。8文字以上必要です。
名前はお好みのものを設定してください。
ユーザーサポート操作を許可すると、ユーザが要請した場合に、Device Console の運営のスタッフによりプロジェクトやストリームの操作が行われます。拒否とした場合はプロジェクトのメンバーしか操作できません。
各プロジェクトの設定画面へ移動
各プロジェクトに登録されているカメラマップへ移動
各プロジェクトのグローバルビューワーへ移動
所持デバイス一覧画面へ移動(※デバイス管理者のみ利用可能)
所持デバイスマップへ移動(※デバイス管理者のみ利用可能)
プロジェクト詳細画面
各プロジェクトの情報の編集や追加されているストリームの確認ができます。
プロジェクトの編集(右上の丸いアイコン)
プロジェクト名、説明、ユーザサポート操作設定の変更ができます。
プロジェクトに所属するユーザの一覧
ユーザの追加、ユーザロールの設定とユーザのプロジェクトからの削除ができます。
ユーザの追加を完了するには、ユーザのメールアドレスで承認依頼メールを受け取り、メールに示されるURLにウェブブラウザでアクセスして承認する必要があります。承認するまでは、対象のユーザはまだプロジェクトにアクセスできません。
○ユーザーロールについて
プロジェクトオーナー
プロジェクトオーナーは、プロジェクトのメンバとしてデバイスコンソールにて操作可能なものを全て操作できます。
プロジェクトユーザー
プロジェクトユーザーは、プロジェクトオーナーと比較すると次の操作が制限されます。
プロジェクト名と説明の変更
プロジェクト通知の追加削除
プロジェクトメンバの追加削除
プロジェクトビューアー
プロジェクトビューアーは、閲覧のみ可能です。
プロジェクト通知の通知先の一覧
プロジェクトのオーナーは、プロジェクトに追加されているカメラに対応する Edge AI Box の状態についての通知を受け取るメールアドレスを、プロジェクトに登録できます。
登録を完了するには、登録するアドレスで承認依頼メールを受け取り、メールに示されるURLにウェブブラウザでアクセスして承認する必要があります。
○通知ルール
下記の組み合わせで指定できます。
デバイスイベント
Edge AI Box の状態の確認結果を、正常、及びオフラインと判断した場合に通知します。(オフライン警告も指定されているものとみなします)
現在、通常およそ5分に1度通知しますが、必ずしも定常的に通知されるものではありません。この時間は変更される場合があります。
オフライン警告
Edge AI Box がオフラインになっていると判断した場合に通知します。(以前あったルール、デバイス警告と同じ動作です)
ストレージ警告
Edge AI Box のストレージが下記の状態になった場合に通知します。
ブートドライブの使用量が次の割合以上に達している時。
82% / Standard Indoor, Standard Outdoor, Standard Indoor Mk2, Advance
97% / Light, NX Indoor, NX Outdoor
セキュアドライブの使用量が次の割合以上に達している時。
71% / Light, Standard Indoor, Standard Outdoor, NX Indoor, NX Outdoor
97% / Standard Indoor Mk2, Advance
カメラ警告
プロジェクトに登録されているカメラに問題を検知した場合に通知します。
○通知登録の承認依頼メール
送信しない
複数のアドレスを同時に登録する際には、まず「送信しない」で登録し始めてください。最後のアドレスを登録する際に、「送信する」で登録すると、未承認のアドレス全てに承認依頼メールを送ります。
送信する
未承認のアドレス全てに承認依頼メールを送ります。
○Edge AI Boxのバージョンによる違い
プロジェクトに追加されているカメラに対応する、全ての Edge AI Box のソフトウェアのバージョンが v2.4 以降の場合、通知の文面は日英併記となります。プロジェクトに v2.3 以前のバージョンの AI Box が一つ以上追加されている場合は、英文となります。
プロジェクトに追加されているカメラの一覧
プロジェクト登録カメラ詳細画面へ移動できます。
プロジェクトの削除
ログインしているユーザが該当プロジェクトの唯一のメンバで、そのプロジェクトのオーナーの場合、削除ができます。
カメラマップ画面
プロジェクトに登録されているカメラの設置場所と状態をアイコンで確認できます。
カメラの名称をクリックすると、カメラ詳細画面に遷移します。
各カメラの左のチェックボックスをチェックして、モニタービューを表示できます。複数チェックすると、まとめてモニタービューを表示します。
グローバルビューワー
プロジェクトに登録されている複数のカメラを一度に見ることができます。右上の列数を変えると、画面内に表示するカメラの列数を変更できます。
PTZに対応しているカメラの場合、各カメラ画像の右下のスイッチで、PTZ機能を有効にして、カメラの画角の変更ができます。この画角はPTZ機能をOFFにするか、グローバルビューワー画面から移動すると、元に戻ります。グローバルビューワーのPTZは AIBox v2.5以降で使用できます。
各カメラ画像の右上の四角のアイコンをクリックすると、一つのカメラ画像を全画面表示にできます。PTZを有効にしてから全画面表示にすると、全画面状態でPTZを操作できます。
WebRTC設定 (画面右上の歯車アイコン)
WebRTCの設定ができます。詳細は、カメラ詳細画面 の 設定 - WebRTC設定 をご参照ください。
管理者の方へ
デバイス管理者またはプロジェクトオーナーのアカウントでは、グローバルビューアーについての下記の設定を、カメラ詳細画面のマニフェスト編集で行えます。
マニフェストのJSONのルート直下の要素として、"gv_config" オブジェクトを配置します。全ての要素が個別に省略可能です。
"gv_config": {
"ptz": {
"moving_time": {
"pan": 1,
"tilt": 1,
"zoom": 1
}
},
"external_url": "https://example.com",
"external_url_name": "関連サイト"
}
ptz.moving_time
パン、チルト、ズームそれぞれについての移動量を秒単位の小数値で指定します。デフォルトは1。external_url
ビデオ表示左下部に、指定したURLへのリンクを配置します。external_url_name
ビデオ表示左下部に配置するリンクの表示名です。デフォルトは "関連サイト"。
デバイス管理
所持デバイス一覧画面
ログインユーザが管理している Edge AI Box とそれに紐づくカメラの状態を確認できます。
デバイスをクリックするとデバイス詳細画面へ、カメラをクリックするとカメラ詳細画面へ遷移します。
所持デバイスマップ画面
ログインユーザが管理している Edge AI Box の設置場所と状態をアイコンで確認できます。
デバイスをクリックするとデバイス詳細画面へ遷移します。
デバイス詳細画面
デバイスの状態
グレー/緑/黄/赤色のアイコンとともに表示されます。オフライン、オンライン、または、注意が必要なデバイスの状態がわかります。
デバイスの編集(右上の丸いアイコン)
名称、説明、住所、緯度、経度 を設定します。設定された緯度と経度はマップビューでの地図上の表示場所に使用されます。
ステータス表示
デバイスの状態の詳細を参照できます。boot drive の使用量、secondary drive の使用量、OS の load average、OS のメモリの使用量、GPUの温度、追加されている Stream の状態が確認できます。
再起動
デバイスを再起動します。
定期リスタート設定
AIBoxの安定性を維持するため、AIBoxのソフトウェアはデフォルトでは日曜日23時から、v2.5以前は3時間の間、v2.6以降は1時間の間のランダムなタイミングでリスタートします。この時カメラおよびAIアプリが開始されていれば、これらも一旦停止しリスタート後に自動的に開始します。
この画面で、定期リスタートのスケジュールを任意のタイミングに設定します。毎日あるいは曜日の指定と、一時間単位の時間(0~23)を設定します。設定された時間から、v2.5以前は3時間の間、v2.6以降は1時間の間のランダムなタイミングででリスタートします。
定期リスタートなしの設定も可能ですが、AIBoxやAIアプリに潜在する問題が蓄積すると、AIBox自身の監視機能により、リスタートが不定の時間に行われる場合があります。
なお、代理店により定期リスタートの設定を変更している場合、この画面での設定変更が反映されないことがありますので、代理店にご相談ください。
HDMI出力設定
HDMI出力の使い方 を参照ください。
ステータス履歴
デバイスのステータス履歴を表示する画面へ移動します。詳細は デバイスステータス履歴 を参照ください。
ライセンス確認
このAI Boxにライセンスがあるアプリケーションが確認できます。
アップデート
AIBoxの新しいソフトウェアがある場合にボタンが表示されます。詳細は AIBoxのソフトウェアアップデート を参照ください。
カメラ一覧
追加されているカメラのカメラ詳細画面への移動ができます。
カメラ追加
カメラの追加作業を開始します。基本的な使い方 の デバイスへのカメラ登録 も参照ください。
RTSPカメラの場合
このボタン押下後に表示されるダイアログで、自動追加か手動追加を選択します。自動追加はONVIF対応のカメラの場合に使用できる場合があります。
カメラ詳細画面 の 設定 - STREAM設定 で、左上のラジオボタンの RTSP を選択してください。
USBカメラの場合
このボタン押下後に表示されるダイアログで、手動追加を選択します。
カメラ詳細画面 の 設定 - STREAM設定 で、左上のラジオボタンの USB を選択してください。
(※AIBox Advance は USBカメラをサポートしていません)
AIBoxのソフトウェアアップデート
AIBoxの新しいソフトウェアがある場合、下図のように「デバイスの新しいソフトウェアがインストール可能です」とメッセージが表示されます。
アップデート ボタンを押すと、次のようなダイアログが表示されます。指示に従って 更新 ボタンを押すと、ソフトウェアの更新が始まります。
接続終了
何らかの理由でEdge AI Box が応答しなかったとき、右図の様に接続終了と表示され、AI Box の監視を停止する場合があります。再度状態を確認するには、ブラウザのリロード操作を行ってください。
なお、対象の AI Box のサブスクリプションの有効期間が満了している場合にも、同様に監視を停止します。
デバイスステータス履歴
デバイスのイベントとステータスの履歴を表示する画面です。
履歴は新しいものから古いものの順で表示されます。各履歴の行の右端の矢印をクリックすると、履歴の詳細が表示されます。
画面右下の ">" のボタンでさらに古い履歴があればページを移動して表示します。"<" のボタンは新しい履歴のページに戻ります。
保存期間は、状態通知以外のイベントとステータスが空欄でない履歴は約365日、ステータスが空欄の状態通知は30日です。
イベントには下記の種類があります。
状態通知
AIBox起動
AIBox再起動開始
EAPインストール完了
EAPアンインストール完了
カメラ開始完了
カメラ停止完了
ステータスには下記の種類があります。
空欄 : 特記事項なし
オフライン : デバイスがオフラインになった。
オンライン : デバイスがオンラインに復帰した。
カメラエラー : 特定のカメラにエラーが発生した。
デバイスエラー : AIBox全体に影響のあるエラーが発生した。
その他のエラー
カメラ管理
カメラ詳細画面
カメラ状態表示
デバイスとストリームの状態を表示します。グレー/緑/黄/赤色のアイコンとともに表示されます。状態には通常下記の4つがあります。
- オフライン / ステータス不明
- ステータス確認中
- オンライン / 停止中
- オンライン / 実行中
注意が必要なデバイスの状態がある場合は、それらが表示されます。
カメラ編集 (右上の丸いアイコン)
デバイス管理者の場合に選択できます。
名称、説明、住所、緯度、経度を設定します。
緯度、経度はマップビューでの表示場所に使用されます。デフォルトではデバイスに設定されている緯度、経度が設定されます。
マニフェスト編集 (右上の丸いアイコン)
デバイス管理者、および、プロジェクトオーナーの場合に選択できます。
ストリームやAIアプリの詳細な動作設定をします。マニフェストは通常、直接編集する必要はありません。
マニフェストに書くべき内容はアプリベンダから入手してください。
次のようなケースで直接編集する必要がある場合があります。
特殊な RTSP URL を設定する。
トラブルシューティングのため revision を手動で増やす。
既存の action_rules の設定をコピーする。アプリケーション管理 - カメラアクションルール も参照ください。
ROI を設定する。Region Of Interest (ROI) 設定画面 も参照ください。
詳細表示
デバイス管理者の場合に表示されます。
カメラの説明、住所、経緯度、URI、LoginID,Password情報、UUID、ONVIFなどの情報を表示します。
マニフェスト表示
デバイス管理者、および、プロジェクトオーナーの場合に表示されます。
カメラのマニフェストの原文を参照できます。
開始
カメラおよびAIアプリの動作を開始します。
停止
カメラおよびAIアプリの動作を停止します。
モニタービュー
モニタービューを開きます。カメラが開始している必要があります。詳細は モニタービュー を参照ください。
録画ビュー
録画されている映像を検索し再生できます。カメラが稼働している必要があります。詳細は 録画ビュー を参照ください。
録画設定
録画に関する設定を行います。詳細は 録画設定画面 を参照ください。
ライセンス確認
このカメラが登録されているAI Boxにライセンスがあるアプリケーションが確認できます。
設定 - ONVIF設定
ONVIF対応カメラの場合に使用する、カメラのIP、カメラのユーザー名、パスワードを設定します。PTZ 設定を使用するのに必要です。
設定 - STREAM設定
RTSPカメラの場合
カメラに接続するための URI / ユーザ名 / パスワードを設定します。URIは通常 rtsp:// から始まります。
USBカメラの場合
URI
usb:///dev/video0 などです。実際の値は次の方法で確認してください。
kioskアカウントで、sshあるいはHDMIでAIBOXのターミナルを開き、gst-device-monitor-1.0 Video/Source コマンドを実行。その出力中の device.path = /dev/video? の行が URI に使用する情報です。? の部分は数値です。usb:// と /dev/video? を繋げて、usb:///dev/video? として URI に指定します。
例
kiosk@nvidia-desktop:~$ gst-device-monitor-1.0 Video/Source
Probing devices...
Device found:
name : ELECOM 2MP Webcam
class : Video/Source
caps : video/x-raw, format=(string)YUY2, width=(int)1600, height=(int)1200, pixel-aspect-ratio=(fraction)1/1, framerate=(fraction){ 30/1, 15/1, 10/1, 8/1, 6/1, 2/1 };
video/x-raw, format=(string)YUY2, width=(int)1280, height=(int)720, pixel-aspect-ratio=(fraction)1/1, framerate=(fraction){ 30/1, 15/1, 10/1, 8/1, 6/1, 2/1 };
video/x-raw, format=(string)YUY2, width=(int)1280, height=(int)720, pixel-aspect-ratio=(fraction)1/1, framerate=(fraction){ 30/1, 15/1, 10/1, 8/1, 6/1, 2/1 };
video/x-raw, format=(string)YUY2, width=(int)800, height=(int)600, pixel-aspect-ratio=(fraction)1/1, framerate=(fraction){ 30/1, 15/1, 10/1, 8/1, 6/1, 2/1 };
video/x-raw, format=(string)YUY2, width=(int)640, height=(int)480, pixel-aspect-ratio=(fraction)1/1, framerate=(fraction){ 30/1, 15/1, 10/1, 8/1, 6/1, 2/1 };
video/x-raw, format=(string)YUY2, width=(int)352, height=(int)288, pixel-aspect-ratio=(fraction)1/1, framerate=(fraction){ 30/1, 15/1, 10/1, 8/1, 6/1, 2/1 };
image/jpeg, width=(int)1280, height=(int)720, pixel-aspect-ratio=(fraction)1/1, framerate=(fraction){ 30/1, 15/1, 10/1, 8/1, 6/1, 2/1 };
image/jpeg, width=(int)1280, height=(int)720, pixel-aspect-ratio=(fraction)1/1, framerate=(fraction){ 30/1, 15/1, 10/1, 8/1, 6/1, 2/1 };
image/jpeg, width=(int)800, height=(int)600, pixel-aspect-ratio=(fraction)1/1, framerate=(fraction){ 30/1, 15/1, 10/1, 8/1, 6/1, 2/1 };
image/jpeg, width=(int)640, height=(int)480, pixel-aspect-ratio=(fraction)1/1, framerate=(fraction){ 30/1, 15/1, 10/1, 8/1, 6/1, 2/1 };
image/jpeg, width=(int)352, height=(int)288, pixel-aspect-ratio=(fraction)1/1, framerate=(fraction){ 30/1, 15/1, 10/1, 8/1, 6/1, 2/1 };
properties:
udev-probed = true
device.bus_path = platform-3530000.xhci-usb-0:2:1.0
sysfs.path = /sys/devices/3530000.xhci/usb1/1-2/1-2:1.0/video4linux/video0
device.bus = usb
device.subsystem = video4linux
device.vendor.id = 056e
device.vendor.name = "Alcor\\x20Micro\\x2c\\x20Corp."
device.product.id = 701a
device.product.name = "ELECOM\ 2MP\ Webcam"
device.serial = Alcor_Micro__Corp._ELECOM_2MP_Webcam
device.capabilities = :capture:
device.api = v4l2
device.path = /dev/video0
v4l2.device.driver = uvcvideo
v4l2.device.card = "ELECOM\ 2MP\ Webcam"
v4l2.device.bus_info = usb-3530000.xhci-2
v4l2.device.version = 264588 (0x0004098c)
v4l2.device.capabilities = 2216689665 (0x84200001)
v4l2.device.device_caps = 69206017 (0x04200001)
gst-launch-1.0 v4l2src ! ...
format
YUY2、H264です。
framerate
カメラがサポートするフレームレートを指定してください。通常、カメラがサポートするフレームレートと解像度の組み合わせは決まっています。
7.5など、少数を含むフレームレートは対応しておりません。
frame_width
カメラがサポートする横方向の解像度を指定してください。
frame_height
カメラがサポートする縦方向の解像度を指定してください。
共通
UDP Location
センサー連携に使用します。詳細は別紙パッケージのマニュアルを参照ください。
Disable adaptive encoder
動画エンコーダの動的な最適化を無効にします。チェック有りは画質優先、無しは速度優先になります。ネットワークが不安定な場合に、無効にするとモニタービューが安定する場合があります。
設定 - PTZ設定
カメラの画角調整画面を開きます。パン・チルト・ズーム (PTZ) 設定画面 を参照ください。
設定 - ROI設定
カメラの画面のうちAIアプリの処理対象にする領域を指定します。Region Of Interest (ROI) 設定画面 を参照ください。
設定 - WebRTC設定
WebRTC設定はモニタービューに関する設定です。
encode
モニタービューで使う映像のコーデックを選択します。
PC の Firefox で使用する場合は VP8, VP9 に設定してください。
iOS / Android で使用する場合は VP8 に設定してください。expire
モニタービューの映像を伝送する通信プロトコルのパラメーターの、通信確立までのタイムアウト秒数です。通常は変更の必要はありません。iceTransportPolicy
all
通常はallのままでご利用ください。no host
AI Boxをモバイルネットワークでご利用の場合はこちらをご利用ください。技術代理店の判断によりこちらを選択することがあります。(古いAIBoxでは使用できません)host only
AI BoxとクライアントPCが、同じプライベートネットワークに所属する場合は、こちらをご利用ください。技術代理店の判断によりこちらを選択することがあります。(古いAIBoxでは使用できません)PCの場合、ブラウザの設定の変更が必要な場合があります。
Chromeの例:
プライバシーとセキュリティ - サイトの設定 - すべてのサイトに保存されている権限とデータを表示 と進んでいき、検索で "console.edgematrix.com" を検索。edgematrix.com の中にある console.edgematrix.com をクリックし、カメラの設定を、許可するに変更。
relay
EDGEMATRIXサポートから指示があった場合のみ、こちらをご利用ください。
userelay
この設定は新しい AIBox では使用しません。
古い AIBox で iceTransportPolicy に all を指定した場合に TURN(relayに相当) を使うかどうかの設定です。これをfalseにするとTURN以外の方式で通信を行います。通常はtrueのままでご利用ください。
設定 - YouTube設定
カメラ画像のYouTubeへの配信の設定を行います。YouTube設定画面 を参照ください。
設定 - Sensor連携設定
カメラとセンサーの連携の設定を行います。詳細は別紙パッケージのマニュアルを参照ください。
設定 - 定期スナップショット設定
カメラ画像を定期的に静止画として保存し、メールで送信する設定を行います。定期スナップショット設定画面 を参照ください。
設定 - テロップ設定
モニタービューの画面上に重畳表示する画像を設定できます。対応しているフォーマットは色深度8bitのRGBまたはRGBAイメージタイプ(truecolor)のPNGです。座標系は、左上が0点、AIアプリの出力ビデオサイズが描画域です。
(※本機能は AIBox Advance は非対応です。)
Location
使用する画像ファイル名。右側のアップロードボタンで画像ファイルを選んでアップロードします。既に複数アップロードしてある場合はその中からも選べます。ファイル名には半角スペースを含めることはできません。v2.5以前のAIBox場合、拡張子は小文字のpngである必要があります。Offset x / y
画像の左上の表示位置。Scaled width / height
座標系上での描画サイズ。Alfa
不透明度の小数値。0が透明、1が不透明。
Locationを空にして保存すると、テロップの登録を解除し、AIBoxにアップロードされているテロップの画像ファイルを全て削除します。
カメラアクション実行制限ON/OFF
カメラアクションルールを設定してあるカメラの場合に、一時的にアクションの実行を停止したい場合は、この設定をONにしてください。この設定は手動で切り替えるまで変わりません。なお、録画アクションとsnapshotアクションはこの設定の対象外です。
プロジェクト
デバイス管理者として所持デバイス一覧から表示した場合は、デバイス管理者が所属するプロジェクトの一覧が表示されます。右端のスイッチで、カメラを該当のプロジェクトへ登録、登録解除します。
カメラが登録されているプロジェクトは右端のスイッチがプロジェクト登録済みになっています。
プロジェクトへの登録ができるのは、デバイス管理者が、該当のプロジェクトのプロジェクトオーナーまたはプロジェクトユーザーの場合です。プロジェクトビューアーの場合はスイッチが薄いグレーになり登録できません。
AIアプリ設定
○インストール
該当の AI Box にライセンスされている AIアプリケーションを選んでインストールします。
複数のリビジョンがある場合、通常は最新のリビジョンのみがリストに表示されています。アプリケーションのリストの左側の詳細表示ボタンを押して、すべてのリビジョンを確認してインストールできます。
アプリケーションの数が10個を超える場合、画面の右下のボタン "<" と ">" で表示するページを切り替えてください。
アプリケーションのリストの右側のボタン上に表示されている数値は、インストール済みの数 / インストール可能な数 を表します。
○アプリのファイル名取得
インストールされているアプリの名前を取得します。
○上書きインストール
v2.6以降対応
同一のアプリケーションをアンインストールせずに、上書きインストールします。全てのリビジョンがインストールできます。アプリケーションの設定は引き継がれます。ただし、アプリケーションのリビジョン変更により、設定の項目に変更がある場合は、その旨画面上で注意を表示します。変更がある場合に、アンインストールせずに上書きインストールができるかどうかは、アプリケーションベンダーにお問い合わせください。
上書きインストール中に一時的に画面にエラーが表示される場合がありますが、インストール完了時に消える場合は問題ありません。
v2.5以前のAIBoxでは、エラーになり上書きインストールはできません。
カメラアクションルール
AIアプリが行なった判断に応じて、任意の動作をさせる機能です。設定する内容はマニフェストの action_rules です。こちらでGUIで設定できます。詳細は アプリケーション管理 - カメラアクションルール を参照ください。
オプション設定
AIアプリ固有の設定値を指定する機能です。詳細は アプリケーション管理 - オプション設定 を参照ください。
SNMPアクションルール
AI Boxが受信するSNMPトラップに応じて、任意の動作をさせる機能です。詳細は カメラ管理 - SNMPアクションルール を参照ください。
このカメラを削除
カメラ詳細画面を削除します。事前にAIアプリをアンインストールし、全てのプロジェクトから登録解除しておく必要があります。
注意:カメラを削除するとAI Box内に保存してあるそのカメラで録画した動画は全て削除されます。
接続終了
画面上に ×接続終了 と表示された場合、Edge AI Box の監視が停止しています。詳細は デバイス詳細画面 - 接続終了 を参照ください。
モニタービュー
カメラの映像を表示する画面です。
右上の S / M / L のアイコンで映像の表示サイズを変更できます。
映像上で右クリックでメニューを表示し、「全てのコントロールを表示」にチェックを付けると、全画面表示にするアイコンが表示されます。(ブラウザによって表現や操作が異なる場合があります)
マウス入力モードON
AIアプリが対応している場合に、映像上でのマウスのクリックをAIアプリに送信する機能を有効にします。
ワイパーのON/OFF
AIBoxとカメラが対応している場合に、カメラ画像の下にワイパーのON/OFFを指示するボタンが表示されます。ワイパーは通常、一定時間(カメラにより異なる)経過後に停止しますが、OFFを指示してからモニタービューを閉じることを推奨します。
ワンショット動作のONVIFコマンドを持つカメラの場合はONボタンのみが表示されます。
ワンショット動作のコマンドを持たないカメラの場合はON/OFF両方のボタンが表示され、ONで間欠動作を開始、OFFで停止します。ただし、通常、間欠動作はOFFを押さなくとも数分で自動停止します。
録画ビュー
AIBoxのバージョンが2.6.11-1以降の場合
録画ビューを開くと、初期状態では当日が選択された状態となります。左上の日付をクリックしてカレンダーを開くと、録画が存在する日付が選択できます。
ビデオの上に一時間毎のタイムスロットで区切られたバーがあり、タイムスロット内での、常時録画数、アクション録画数、各アクションの実行数、のアイコンが表示されます。なお、snapshotアクションは対象外です。
各アクションの実行数は、アクション実行のカウントに1秒のインターバルがあり、1秒以内に複数回実行されたアクションは1回としてカウントされるため、実際より少ない値になります。
これらの各アイコンをクリックすると、該当する録画がそれぞれリスト表示されます。
常時録画、アクション録画
リストされるのは録画した時間がタイムスロット内のもの。アクション録画の場合、イベントが連続して発生すると、録画の方は録画アクションのmax_duration_in_secondsを超えない限り一つの録画として継続されますので、録画アクション数とそれをクリックしてリストされる録画の数は一致しない場合があります。各アクション
リストされるのはアクション実行のタイミングを含む常時録画。通常、一つの録画の間に複数回のアクションが発生するため、リストされる録画の数は、各アクションの実行数より少なくなります。また、現時刻のタイムスロットが切り替わった直後は、新しいタイムスロットでの最初の録画が完了するまで、アクション数の表示が保留となります。表示開始まで1ファイル当たりの録画時間に加えて数分かかることがあります。
リストから各ファイルを再生して確認できます。
録画映像の保存・削除ボタンを押すと、ファイルを選択するためのチェックボックスが現れます。
AIBoxのバージョンが2.6.11-1より前の場合
録画ビューを開くと、最初に 録画映像の検索設定 ダイアログが開きます。ここで希望の日時範囲と対象の録画を設定して検索します。
検索すると、見つかった録画のリストと、再生確認をする検索結果画面が表示されます。この画面では、各ファイルを再生して確認できます。
録画映像の保存・削除ボタンを押すと、ファイルを選択するためのチェックボックスが現れます。
保存
チェックを付け、保存ボタンを押すと、録画ファイル保存のダイアログが開きます。
○所持デバイス一覧 から来た場合
メールアドレスの入力欄をクリックすると、デバイス管理者のメールアドレスが選択できます。任意のメールアドレスも指定できます。改行キーで一つのアドレスの入力を完了し、複数のアドレスを追加できます。
○プロジェクト設定 から来た場合
メールアドレスの入力欄をクリックすると、該当のプロジェクトの、プロジェクトオーナー、プロジェクトユーザー、通知アドレスが選択できます。複数選択可能です。別のアドレスを入力することもできます。
保存ボタンを押すと、数分後、指定したアドレスにダウンロードの方法の記載されたメールが届きます。
録画の再生をしている場合は、その間メールは送られません。録画ビューを閉じた後に準備をしメールが送信されます。
届いたメールのリンクをクリックすると、ファイルのリストの画面が開きます。
この画面でダウンロードします。
削除
チェックを付け、削除ボタンを押すと、録画ファイルを削除します。
全削除
リストに表示されている録画ファイルを全て削除します。リストに無いものは削除されません。
録画設定画面
ストレージ容量制限による削除
録画はこの画面での設定とは無関係に、Edge AI Boxのストレージの残り容量によって古い方から削除されます。
AI Box Light、AI Box Standard - 容量の69%に達した時。
AI Box Standard Mk2、AI Box Advance - 容量の95%に達した時。
この容量制限による動作が、この画面の設定より優先されます。
各設定
常時録画する
常時録画する場合はチェックを付けてください。
1ファイルあたりの録画時間
この時間録画すると、録画先を新しいファイルに変えます。
ファイルの最大数
0以上の値。この値を超えると、古いものから下記の処理がされます。
削除される。
録画ファイルの上限設定をする にチェックをつけている場合は、その 上限時の動作 に従う。
ビットレート
Bits per seconds です。大きな値ほど録画画質は良くなりますが、データサイズが大きくなります。
録画ファイルの上限設定をする
アクションルールによる録画を含む、全ての録画ファイル数の上限を設定し、AWS S3 にアップロードまたは削除する場合、チェックを付けてください。
ファイルの総最大数
0 にすると、録画時間完了後、1分以内に上限時の動作をします。1以上の場合は 10分間隔です。
上限時の動作
古いファイルから削除
古いファイルから S3 へアップロード
アクションルールによる録画について
録画ファイルの上限設定の「ファイルの総最大数」から常時録画の「ファイルの最大数」を引いた数が、アクションルールによる録画ファイルの最大数となります。
常時録画が設定されていない場合は、以前に録画した常時録画ファイルが残っていればそれらと、アクションルールによる録画ファイルの全ての中から、「ファイルの総最大数」を超えたものが古い順から処理されます。
ファイルの最大数とファイルの総最大数の設定による動作の違い
常時録画する にチェックあり
録画ファイルの上限設定 にチェックあり
常時録画数: 最大数が上限 (削除 / S3)
アクション録画数: 総最大数 - 最大数 が上限 (削除 / S3)
録画ファイルの上限設定 にチェックなし
常時録画数: 最大数が上限 (削除)
アクション録画数: ストレージ容量制限に従う (削除)
常時録画する にチェックなし
録画ファイルの上限設定 にチェックあり
以前に録画した常時録画とアクション録画を合わせて、総最大数が上限 (削除 / S3)
録画ファイルの上限設定 にチェックなし
以前に録画した常時録画とアクション録画を合わせて、ストレージ容量制限に従う (削除)
S3設定
以下は S3 へアップロード を選択時に必要な設定です。
アクセスキー
AWSアクセスキー。最小限の書き込みのみの権限の IAM ユーザを使うことを推奨します。
シークレットキー
AWSシークレットキー
リージョン
AWS S3 のリージョン
バケット名
AWS S3 のバケット名
プレフィックス
AWS S3 のバケット内での prefix (folder) です。
<device_id>/<stream_id>/<rec_type>/<year>/<month>/<day>/<hour> のように指定できます。詳細は画面上の説明を参照ください。
常時録画の推奨ビットレートについて
常時録画で設定するビットレートは、M.2 SSDのI/O性能と書き換え寿命の両方の観点から、1週間超(8日以上)の保存期間が確保できる設定を推奨しています。これは、デフォルトの128GBのディスクの場合、ビットレートは1Mbps相当となります。これよりも大きなビットレートを使用したい場合は、256GBまたは512GBのディスクを利用するとことで、それぞれ2Mbps/4Mbps相当まで引き上げることが可能です。
もし、この推奨ビットレートよりも大きな値を設定した場合は、I/O関連の不具合が発生したり、通常よりも早くディスクが壊れるなど、致命的な問題が発生しやすくなりますので、ご注意ください。
パン・チルト・ズーム(PTZ)設定画面
PTZ設定をカメラ画像を見ながらできます。
PTZ設定を変更する際に、プリセットが保存されていない場合は、まずプリセットの保存が必要です。変更する前の位置に戻せるようにするためです。保存せずにPTZ 操作を行おうとするとエラーとなり操作できません。
PTZ設定を行うには、事前にONVIF設定が必要です。
カメラアクションルールを設定してあるカメラの場合に、PTZ設定が変わっている状態ではアクションを動作させたくない場合は、PTZ設定を変える前に、画面左上の「この画面を閉じるまでカメラアクションの実行を制限する」を有効にしてください。なお、カメラ詳細画面で、カメラアクション実行制限ON を設定してある場合は、操作できません。なお、録画アクションとsnapshotアクションはこの設定の対象外です。
Region Of Interest (ROI) 設定画面
カメラ詳細画面の、設定-ROI設定 で開きます。
AIアプリが処理対象とする映像の領域を指定します。
左上を原点として top, left, bottom, right の座標を指定します。上下左右の数値をドラッグすることで変更できます。
この画面での設定はストリームのマニフェストに反映されます。
ROIを設定すると、ROI設定画面を開くメニュー項目が、「ROIクリア」に変わります。ROIの設定を再度行う場合や、ROIを無くして映像の領域を全領域に戻すには、このROIクリアを選択してください。
なお、ROIを無くして映像の領域を全領域に戻すのは、マニフェスト編集で roi を top, left, bottom, right を全て 0 にして保存することでも、引き続き実施できます。
(※AIBox Advance には次の制限があります。カメラの解像度とAIアプリの入力解像度が一致する場合、ROIを設定すると、モニタービューが映らない、常時録画が保存されない、という現象が起きます。)
YouTube設定画面
概要
ここでは、カメラの映像をYouTubeでライブ配信するための設定を行うことができます。ライブ配信は、YouTubeヘルプの「ライブ配信を始める」に従って設定されますが、ここに明記されているように、「1. ライブ配信を有効にする」ことができるYouTubeのアカウントを所有し、配信されるカメラの映像が「配信可能な内容」であることが前提となりますので、必ず確認してください。なお、EDGEMATRIXサービスで配信する方法は、「2. 配信方法を選択する」のエンコーダになります。
YouTubeでライブ配信を行う前に、いくつかの専門用語とその概念を理解しておく必要がありますので、それらについて先に説明します。ここでは、配信または配信オブジェクト(以降、一般的な用語としての配信との違いを明確にするため配信オブジェクト)とストリームまはたストリームオブジェクト(以降一般的な用語としてのストリームとの違いを明確にするためストリームオブジェクト)について理解する必要があります。配信オブジェクトは、YouTube上のURLを持った、エンドユーザーが視聴できるコンテンツのことを意味します。例えばライブ配信で言うと、配信前の状態で近日配信となっているもの、配信中でライブとなっているもの、また配信が完了しており録画されていたために動画で閲覧可能なもの、があります。ストリームオブジェクトは、実際のストリーミングを表しているもので、ストリームキーで区別され、配信オブジェクトに関連づけられます。ストリームキーが同じ場合、ストリームオブジェクトは同じものを指していますので、同一ストリームキーを2箇所以上で使用しないようにしてください。
先ほどのライブ配信の例で言うと、近日配信の場合は待機中、ライブの場合は配信中、完了の場合はもうその配信オブジェクトには関連づけられていない状態、に、ストリームオブジェクトの状態が遷移していきます。
デバイスコンソールのYouTube Live配信には、手動配信と自動配信の2種類があります。手動配信は、YouTubeヘルプに記載されている「エンコーダでライブ配信を作成する」相当を実現するものです。自動配信は、主に通信障害によるエラーからの復旧と、曜日別のスケジュール配信を自動化するもので、手動配信に伴う作業の効率化と死活監視の機能を持たせたものになります。これらは、カメラ詳細画面の設定にあるYouTube設定(下図参照)で設定することができますが、ここでは、これらについて詳しく説明します。なお、手動配信は無料で利用できますが、自動配信は有料となり、ライセンスの購入が必要になりますので、担当営業までお問い合わせください。
手動配信
デバイスコンソールで手動配信を設定する前に、準備が完了している必要があります。この準備は「エンコーダーでライブ配信を作成する」場合、共通のものですので、このYouTubeヘルプに従って順番に確認していきます。
まず、「1. ライブ配信を有効にする」ことが必要ですので、まだ有効になっていない場合は、有効にしてください。有効になるまでに”最大24時間かかることがあります”とあるように、すぐには有効になりませんので、今有効にした場合は、明日、この準備を再開することをおすすすめします。
次に、「2. エンコーダをインストールする」とありますが、EDGEMATRIXサービス用のサービスボックスは、YouTube Live連携に必要なエンコーダはすでにインストール済みですので、ここでは特に作業は不要です。
つづいて、「3. ハードウェアを接続する」ですが、物理的なカメラとサービスボックスの接続はもちろん、デバイスコンソール上でカメラを作成しておく必要があります。ここで、念のため接続確認をする場合は、開始ボタンを押してカメラを開始し、エッジビューを使ってカメラの映像が見れることを確認してください。
さて、これで準備は完了です。ライブ配信の実施となる「4. エンコーダを接続してライブ配信を開始する」へと進みましょう。「今すぐライブ配信を開始する」と「ライブ配信をスケジュールする」の2種類ありますが、配信オブジェクトの開始時刻を現在に設定するか、未来に設定するかの違いだけですので、ここでは前者を例に説明します。手順としては、以下の通りです。
ライブ配信する解像度・フレームレート・ビットレートを設定する
1が安定配信可能か試験する
手動配信を実施する
まず、「ライブ配信する解像度・フレームレート・ビットレートを設定する」ですが、YouTubeのライブ配信では、YouTubeの推奨に従うことが強く求められています。これは、YouTubeヘルプの「ライブ エンコーダの設定、ビットレート、解像度を選択する」に詳しく説明されています。ここで注意してほしいのは、解像度に対して推奨ビットレートが定義されていることです。したがって、まずは安定通信可能なビットレートを見極め、それに合う解像度に設定する必要があります。配信に関するヒントの「ネットワークに関するヒント」には、一般的なガイドラインとして、アップロード可能帯域の20%程度が推奨されています。例えばLTEの場合は、数Mbpsが一般的に安定送信可能なビットレートですから、この20%相当ということで、500kbps程度、つまり480p以下の解像度にすることが一般的です。こうしておけば、エッジビューで映像を確認したいときにも、アップロード帯域に余裕を持たせていることにもなります。ここからは、EDGEMATRIX山梨研究所による「今日の甲斐駒ヶ岳」のライブ配信を事例に、一般的な設定として以下の設定で進めます。
ビットレート:500000
解像度:480p
フレームレート:10
では、これでライブ配信する設定値が決まりましたから、実際に以下の順番に設定します。
フレームレート:物理的なカメラのウェブ画面にアクセスして対象ストリームのフレームレートを設定
解像度:アプリなしの場合とありの場合で設定方法が異なる
アプリなしの場合(RTSP入力解像度が出力解像度)
物理的なカメラのウェブ画面にアクセスして対象ストリームの解像度を設定
アプリありの場合(アプリの出力解像度inputのwidth/heightが出力解像度)
アプリのオプション設定でinputのwidth、inputのheightを設定(下図「オプション設定による出力解像度の設定」参照)
ビットレート:YouTube設定画面
1と2を設定したら、3に進みますが、ここからはいよいよ、「今すぐライブ配信を開始する」の手順に従って進めていきます。
オプション設定による出力解像度の設定(Simple Recorderの場合)
カメラの詳細画面の設定からYouTube設定を選択し、YouTube設定ダイアログを表示させてください。ダイアログの右上のYouTubeのロゴをクリックして、YouTube Studioを開きます。これで、「今すぐライブ配信を開始する」の「まず、ライブ配信を作成します」の1が完了しましたので、手順に従って、ライブ配信を作成してください。ライブ配信の作成が完了すると、以下のようなストリーミングの待機画面になり、これで、配信オブジェクトが作成されたことになります。
あとは、ストリームオブジェクトを作成して、配信オブジェクトに関連づけると、ライブ配信を開始できますが、これが、「次に、ストリームをエンコーダに接続してライブ配信を開始します。」に相当します。EDGEMATRIXサービスの場合は、先ほど開いたYouTube設定ダイアログで、下図「YouTube設定の手動設定例」のように設定します。ストリームURLとストリームキーは、ライブ配信画面からコピーし、ビットレートは検証したビットレートの値、ifameintervalにはフレームレートの2倍の数字を入力してください。
YouTube設定の手動設定例
設定を保存するとカメラは停止した状態になりますが、カメラを開始すると、実際にストリーミングが開始され、配信が始まります。カメラを開始したら、下図のようにYouTube Studioの待機画面にカメラの映像が映し出され、ライブ配信が開始されるのを確認してください。この時、ストリームの状態が「非常に良好」または「良い」状態が継続することも併せて確認します。なお、下図「YouTube Studioでのライブ配信警告」の通り以下のような警告が発生しますが、これらは問題ありません。
「現在のサンプルレートは0です。」「音声ストリームは現在のビットレート(0)が推奨値より低くなっています」
無音で配信しているため
「ストリームの現在のビットレート(x Kbps)が推奨値より低くなっています。」
YouTubeのライブ配信は可変ビットレートですが、この例のように自然を映した映像の場合、映像の動きが少ない時、ビットレートは一般的なビットレートよりも低くなります
「動画の解像度を確認してください。現在の解像度(856x480)は最適ではありません。」
アプリありの場合、オプション設定にあるinputのwidth/heightによって、出力解像度を設定しますが、ハードウェアアクセラレーションを使用した高速解像度変更のため、ピクセル単位で多少の誤差が発生することがあります
その他、YouTubeでのライブ配信で表示される各種エラーメッセージについては、YouTubeヘルプの「ライブ配信のエラーメッセージ」を参照してください。
YouTube Studioでのライブ配信警告
ライブ配信をしばらく実施して問題なければ、ひとまず安定配信可能なことが確認できます。ライブ配信を完了させるには、カメラを停止させてストリーミングを終了させてから、YouTube Studioで「ライブ配信を終了」ボタンを押して完了させます。
これで、いつでも手動配信を実施する準備は整いました。上記の通り、「今すぐライブ配信を開始する」の手順に従って、手動配信を開始することが可能です。手動配信を完了させるには、試験時と同様に、カメラを停止させてから、YouTube Studioで「ライブ配信を終了」ボタンを押して完了させてください。
自動配信
手動配信で説明した通り、YouTubeでのライブ配信自体は、手動配信で実現可能ですが、以下のような課題がある場合があります。
通信状況が一時的に悪化し、気づかないうちにライブ配信が切断されていた
防災目的のために現場の状況を広く一般に伝えるためライブ配信を行いたいが、YouTube Studioでライブ配信の管理に手間を避けない(ライブ配信の開始や完了、状態の監視と障害時の復旧など)
手動配信で実施する場合、担当者任せになってしまうが、片手間でやっている以上、どうしてもミスが出てしまう
このような場合に、あらかじめ検証した設定で、作成された週間配信スケジュールに従って、ライブ配信の開始と完了、状態の監視と障害時の復旧などを自動で実施するのが、この自動配信です。
自動配信は、以下の手順で実施します。
自動配信で使用する検証済みの手動配信コンテンツを用意する
YouTube設定で自動配信設定を行う
自動配信を実施する
「検証済みの手動配信コンテンツ」を用意する方法は、自動配信したい設定で手動配信を実施、検証し、成功を確認してから完了させるだけです。この、成功した手動配信の設定を利用して、自動配信を行います。なお、自動配信では、YouTubeのガイドラインに従って適切に分類できるよう、タイトルに日付が自動的に追加されます。
「検証済みの手動配信コンテンツ」が用意できたら、このコンテンツのidをコピーしておきます。YouTubeのコンテンツのidは、そのコンテンツの短縮URLの"youtu.be/"の次に続く部分で、配信オブジェクトのidを表しています。YouTube設定で自動配信を設定する場合に必要ですので、このidをコピーしてください。下図は、YouTube Studioで、コンテンツの詳細画面を開いて、idを確認する方法を示しています。なお、この詳細画面でいくつかの設定は変更可能ですが、変更した場合は、それ以降作成されるライブ配信の配信オブジェクトに反映されます。
では、YouTube設定で自動配信を設定するため、YouTube設定を開いてください。Automation enabledにチェックし、下図を参考に、必要な項目を入力してください。全ての項目を設定したら、保存します。
Source broadcast ID:「検証済みの手動配信コンテンツ」のid
Recovery action on error
restart
ライブ配信でエラーが検出されたら、ライブ配信を再開させるために、カメラを再起動します。通信状態が悪い状態が継続中の場合などは、カメラを再起動してもライブ配信が復旧しないことがあります。ライブ配信が一時的に欠損しても利用可能になり次第再開したい場合に選択してください。
stop
ライブ配信でエラーが検出されたら、カメラを停止し、ライブ配信を完了させます。もし、通信状態が悪い状態が継続中の場合は、すぐにライブ配信が完了できないことがあります。ライブ配信が欠損するよりは、完了させたい場合に選択してください。
曜日別配信スケジュールのfromとto
from:ライブ配信開始時刻(例:06:00、午前6時)
to:ライブ配信終了時刻(例:18:00、午後6時)
保存ボタンを押した後、Automation enabledがチェックされていなかった状態からチェックした状態に変更した場合は、自動配信設定に基づくYouTubeへのライブ配信操作をEDGEMATRIXサービスが実施する承認プロセスが走りますので、自動配信を可能にするには、以下の手順に従って承認手続きを行なってください。
1)デバイス認証のためのコードをコピーしてから、表示されたリンクをクリックしてデバイス認証ページへ行く
2)開いたデバイス認証ページでコピーしたデバイス認証コードを入力する
3)自動配信を利用したいチャンネルを持つGoogleアカウントを選択し、「EMI YouTube Automation」に操作を許可します(必ず実際にライブ配信するチャンネルのアカウントを選択すること)
4)承認手続きが完了しました
5)完了後、通常2、3分で承認プロセスが完了し、警告が画面から削除されます。もし、引き続きデバイス認証要求の警告が表示される場合、YouTube側での承認が認められていないか、操作を代行するためのトークン発行が失敗したことを意味しています。通常、しばらく時間をおくと許可されますので、1時間程度待ってから、再度1から実行してください。
YouTube設定で自動設定保存後、承認プロセスに関する警告が削除されたら、カメラを開始してください。カメラを停止中の場合は、意図的な停止中とみなされ、自動配信は開始されません。同様に、停止操作を行うことで、自動配信を停止することが可能です。もし、カメラを開始した時刻が配信時間帯に該当する場合は、その時刻からライブ配信が開始されます。
自動配信を実行中は、自動配信で使用しているストリームキーを使用した配信オブジェクトは自動管理されている一つのみとなります。もし他の配信オブジェクトが存在した場合は、自動的に完了、削除されます。
また、一度設定した曜日の配信スケジュールを削除したい場合ですが、下図のようにfromを空にして保存すると、削除することができます。
なお、DVRを有効にする場合、以下のようなYouTubeの制約がありますので、ご注意ください。
ライブ配信完了後のコンテンツを視聴者が再生(巻き戻し)できるのは、直近の最大12時間
ライブ配信完了後の動画コンテンツが非公開になることがある(コミュニティからの報告や自動解析による)
YouTubeの「スパム、欺瞞行為、詐欺に関するポリシー」の動画スパムに「品質や視聴体験が考慮されず、コンピュータから投稿される自動生成コンテンツ。」という項目があり、自動生成されたコンテンツはこれに該当
このため、自動配信では、DVRが有効で公開設定が公開のライブ配信の場合、ライブ配信完了後、自動的に公開設定を非公開に変更します。
また、12時間を超えるライブ配信記録は、非公開コンテンツであっても、「このライブストリームの記録は、ご覧いただけません。」と表示され、閲覧できなくなることがあります。そのため、1日のライブ配信が12時間を超えるスケジュール設定の場合は、自動的に正午を境に午前と午後に分割し、一つのライブ配信が12時間を超えないようにしています。この時、AMまたはPMの接尾語をタイトルに追加することで、どちらかを識別できるようにしています。
YouTubeライブ配信の状態確認
手動配信、自動配信どちらの場合でも、YouTubeのライブ配信状態を確認するには、デバイス詳細画面からステータス表示を展開し、下図の部分を参照してください。
YouTubeライブ配信状態表示(rtmp_automation)
YouTubeライブ配信自動配信の死活監視について
YouTubeライブ配信を自動配信で実施している場合、Recovery action on errorの設定値による死活監視の違いについて説明します。いずれの場合も、ストリームのエラーとして、デバイスイベントの通知で、エラー発生時にメールで連絡を受け取ることが可能です。
restart
カメラは開始と停止を繰り返し、エラー発生の場合は、カメラ詳細画面にエラーが表示される
エラーが死活監視のタイミングにかかる場合にストリームエラーとして通知される
stop
カメラは停止で、ストリームエラー状態となり、カメラ詳細画面にエラーが表示される
エラーをリセットするには、YouTube設定画面を開き、保存ボタンを押す(何も変更しなくても良い)
デバイスの再起動、定期リスタートの場合には、自動的にエラーは解消するが、カメラは停止状態のため、その後の配信は実施されない
エラーがリセットされるまでストリームエラー状態が継続する
よくある質問
バックアップ配信はできますか?
はい。手動配信では可能ですが、自動配信ではサポートしていません。
手動配信の手順に従い、配信オブジェクトを作成します。カメラを2つ用意したら、ストリームURL、バックアップストリームURL、それぞれに対応するストリームオブジェクトを作成します(1つのカメラはストリームURL、もう一つのカメラはバックアップストリームURL)。開始時刻に合わせて、2つのカメラを開始し、ライブ配信を開始してください。
チャットの管理はできますか?
いいえ。デバイスコンソールではチャットの管理はサポートされておりませんので、YouTube Studioで行ってください。
「エンコーダでライブ配信を作成する」の手順でエンコーダをインストールしたいのですが、どのようにしたらよいでしょうか?
EDGEMATRIXのサービスボックスには、YouTubeのライブ配信に必要なエンコーダはインストール済みですので、お客さまによるインストール作業は不要です。
音声も配信したいのですが、カメラでマイクを有効にすれば良いでしょうか?
いいえ。EDGEMATRIXサービスでのYouTubeのライブ配信では、音声は無音で配信されますので、カメラでマイクを有効にしても、音声は配信されません。
YouTubeのライブ配信で利用可能なH.264のレベルは最大いくつでしょうか?
EDGEMATRIXサービスボックスはLevel 5.1までをサポートしています。
360度カメラの映像は配信できますか?
いいえ。360度カメラはサポートされていません。
自動配信の場合、ライブ配信したいチャンネルなど、ライブ配信の詳細は指定できますか?
はい。特定のチャンネルに手動配信した検証済みのコンテンツの設定をコピーしてライブ配信を行いますので、コピー元のコンテンツで詳細を設定してください。
自動配信で承認したGoogleアカウントのYouTubeへのアクセス権を削除したいのですが、どうしたらよいでしょうか?
Googleアカウントの「データとプライバシー」へ行き、「ご利用のアプリ、サービスのデータ」にある「アカウントにアクセスできるサードパーティ製アプリ」を開くと、「アカウントにアクセスできるサードパーティアプリ」に「EMI YouTube automation」があるので、クリックして「アクセス権を削除」してください(もし表示されない場合はアクセス権はありません)
自動配信の場合に、配信オブジェクトを完了したいのですが、どのようにしたらよいですか?
自動配信中に、以下のような操作でカメラが停止された場合、配信オブジェクトが完了されます。
カメラの停止ボタンを押してカメラが停止された場合
各種カメラ設定(マニフェスト)を更新または削除してカメラが停止された場合
HDMI設定変更によりカメラが停止された場合
kioskログインステータスの変更によりカメラが停止された場合
Recovery action on errorがstopの場合に、何らかのエラーにより、カメラが停止された場合
いずれの場合も、カメラを開始すると、新規の配信オブジェクトが作成され、ライブ配信が開始します。
自動配信の場合に、配信オブジェクトが完了されずに継続されるのは、どのような場合ですか?
自動配信中に、以下のような操作が実行された場合は、配信オブジェクトは完了されずに継続します。
デバイスがシャットダウンされた場合(完了操作ができない)
デバイスがリブートされている間
定期リスタートによりデバイスエージェントが再起動される場合
アップデートによりデバイスエージェントが再起動される場合
アプリありの場合で、アプリの自動回復により、カメラが再起動される場合
Recovery action on errorがrestartの場合で、回復操作のために、カメラが再起動される場合
ライブ配信中のコンテンツのリンクはどこで知ることができますか?
デバイスコンソール上には表示されておりませんので、YouTube Studioへ行き、コンテンツの詳細から確認してください。
ライブ配信中のコンテンツのライブ管理画面へのリンクはありますか?
いいえ。ライブ配信中のコンテンツのライブ管理画面へのリンクはデバイスコンソール上には用意されていませんが、YouTube設定画面右上にある、YouTubeロゴをクリックすると、YouTube Studioが開きますので、そこからライブ管理画面へ行くことは可能です。
ライブ配信を限定公開にしたいのですが、どこで設定したらよいでしょうか?
YouTube Studioのライブ配信設定で設定してください。
ライブ配信中に解像度やfpsの設定を変更することはできますか?
いいえ。配信オブジェクトを一度作成したら、解像度とfpsは変更しないでください。変更する場合は、一旦配信オブジェクトを完了させ、解像度とfpsを変更し、それから新しい配信オブジェクトを作成の上、ライブ配信を実施してください。
DVRを有効にした場合、12時間を超える配信はできませんか?
いいえ。12時間というのは、ライブ配信完了後のコンテンツの再生可能な最大時間です。なお、ライブ配信中に巻き戻し可能な時間などの詳細は、YouTubeヘルプの「ライブ配信でDVRを有効にする」を参照してください。
24時間配信したいのですが、どのように設定したらよいでしょうか?
fromを00:00、toを24:00に設定してください。
自動配信でライブ配信を実施中に、通信状況が悪い状態が継続した場合は、自動的に完了してしまいますか?
自動配信の場合は、自動終了をオフにして、明示的に完了操作を行わない限りは完了されないようにしていますが、エラー時に完了されるかどうかは、Recovery action on errorの設定によります。通信状況を含む各種エラー時にも完了させたくない場合は、restartを選択してください。この挙動は、YouTubeのライブ配信のエンコーダのガイドラインともなっており、この場合可能な限りリトライし続けて、ライブ配信を終了させないようにします。
YouTube設定項目一覧
Enabled
マニュアル配信を行います。
チェックすると、カメラの開始に合わせ配信します。下記 Automation enabled を有効にする場合は、この項目は無視されます。
一度「ライブ配信を終了」した場合は、再度エンコーダ配信を作成してからカメラを開始する必要があります。
URL
Youtubeへの配信先の rtmp:// から始まる URL。
Stream key
上記URLへアクセスするのに使用します。
bitrate
ビットレート
iframeinterval
FPS (Frames Per Seconds) の倍の値を設定します。詳細は YouTube の下記文書を参照ください。
https://support.google.com/youtube/answer/3006768
Automation enabled
配信のオートメーションを行います。
指定されたスケジュールで配信の開始と停止をコントロールする機能を有効にします。また、配信が何らかの理由で停止しても自動再開ができます。
この機能は別途オプションライセンスが必要です。ご使用を希望の場合は、サポートまでご相談ください。
ライセンスをお求めいただいた後に、有効にして保存すると、暫く後に、デバイスの認証のページへ移動するようダイアログが表示されます。記載されている指示に従ってください。
Source broadcast ID
オートメーションを行うのに必要となります。
YouTube の動画リンクの終わりの / (スラッシュ) の右側の文字列を指定します。
下記のようなYouTubeの配信設定のページや配信自体のURLの、cXzepjc7qMc の部分です。
https://studio.youtube.com/video/cXzetyu7qMc/livestreaming
https://youtu.be/cXzetyu7qMc
この文字列を取得する際は、下記のように実施してください。
一度YouTube配信を実行し、「ライブ配信を終了」する。
YouTube Studio の「コンテンツ - ライブ配信のタブ」に終了した配信が出て来るので、その詳細を表示する。
この終了済みの配信の、動画リンクまたは、表示しているページのURLから、Source broadcast ID を得る。
Recovery action on error
エラー発生時の復帰方法を指定します。
restart - カメラをリスタートし配信の再開を試みます。
stop - カメラと配信を停止します。
from
ライブ配信の開始時間です。
to
ライブ配信を終了する時間です。
定期スナップショット設定画面
カメラ画像を定期的に静止画として保存し、メールやLINEで送信する設定を行います。
なお、定期リスタートと定期スナップショットのタイミングが重なる場合があり、スナップショットが送られない場合があります。
Format
保存に使用する画像フォーマットを JPEG / PNG から選びます。
Email
Email送信を有効にします。
LINE
LINE送信を有効にします。
Period unit
送信間隔の指定に使う単位を hour / minute から選びます。
Period
送信間隔です。
hour の場合
1~24を指定できます。
(例) 6を指定 -> 6:00 / 12:00 / 18:00 / 24:00 にメールが送信されます。
(例) 23を指定 -> 23:00 にメールが送信されます。
minute の場合
1~59を指定できます。
(例) 20を指定 -> 毎時20 / 40 / 60分にメールが送信されます。
(例) 50を指定 -> 毎時50分にメールが送信されます。
その他の Email と LINE の設定項目は、カメラアクションルールのメール通知とLINE通知の設定項目と同じ意味です。
Email
SMTP host / SMTP port / SMTP user (カメラアクションルールの sender) / SMTP password / Eメールアドレス (カメラアクションルールの recipients) / Subject / TextLINE
Token Id / Message / Sticker Id / Sticker Package Id
Email の Subject と Text、LINE の Message には、カメラアクションルールのメール通知と同じ置き換え文字列を使用できます ( {event_string} を除く)。カメラアクションルールのメール通知の説明を参照ください。
画像サイズ参考例
注意)圧縮率は画像の内容によって異なります
jpeg
1920x1080
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SNMPアクションルール
SNMPアクションルールは、AI Boxが受信するSNMPトラップに応じて、任意の動作をさせる機能です。
SNMPアクションルールを使うと、例えばセンサー入力に応じて通知を受けたりすることができます*。(* センサー信号をSNMPトラップに変換するインターフェースコンバーターをご用意いただく必要があります。)
SNMPアクションルールは、照合するSNMPトラップの設定 (SNMP input) と、アクションの設定 (Action) から構成されます。
SNMP input
oid : 受信するSNMPトラップのオブジェクト識別子。1.3.6.1.4.1.*****.1 のようなdot oid形式で指定します。(必須)
sender IP address : トラップ送信元のIPアドレス。指定のない場合は照合に用いません。(任意)
var bind keyとvar bind valueは1組のペア。指定のない場合は照合に用いません。(任意)
var bind keyはdot oid形式で指定します。
var bind valueは数値あるいは文字列で指定します。文字列で指定したい場合は入力右脇のボックスにチェックを入れます。
Action
アプリケーション管理のアクションルールで利用できるアクションの内、録画 (record) と Snapshot (snapshot) 以外の全てのアクションが利用できます。(各アクションの設定については「アプリケーション管理」を参照ください。)
SNMPアクションルールは複数設定できます。同一の内容の SNMP input と複数の異なるアクションの設定もできます。
SNMPアクションの実行はカメラが実行中の時のみ有効となります。カメラを停止するとSNMPアクションも無効になります。
SNMPトラップの仕様:
トラップはSNMP v2形式に対応。
トラップ受信ポートは162、コミュニティーは"public"で固定。
各アクションへ渡されるevent引数は、トラップに含まれる全てのvar_bind_key/var_bind_valueペアをjson文字列にしたもの。var_bind_keyとvar_bind_valueの中でオブジェクト識別子に該当するものはdot oid形式となりますが、先頭の数字は以下のルートノード文字列に置き換えられます。
0 : "ccitt"
1 : "iso"
2 : "joint-iso-ccitt"
アプリケーション管理
カメラアクションルール
(カメラアクションルールはカメラ詳細画面にあります)
カメラアクションルールは、AIアプリが行なった判断に応じて、任意の動作をさせる機能です。以下の種類があります。
録画 (record)
アップロード (upload)
メール通知 (email)
LINE通知 (line)
SNMP (snmp)
HTTPS (https)
PLAY (play)
静止画表示 (imagefreeze)
UDP (udp)
Snapshot (snapshot)
MQTT (mqtt) *スマートビルディング専用アクション
Relay (relay)*施設防犯パッケージ専用アクション
VACAN (vacan) *混雑案内パッケージ専用アクション
VACAN LPR (vacan_lpr) *混雑案内パッケージ専用アクション
VACAN インアウトカウント(vacan_inout_count) *混雑案内パッケージ専用アクション
どの種類が使えるかは、AIアプリによって異なる場合があります。
上記各種類について、イベントが発生したと判定する際の、AND条件とOR条件を設定できます。条件は、
people = 10
のように、キー、演算子(=, !=, <, <=, >, >=)、値、の組みで1セットです。
キーとして何が使えるか、そしてその意味は、AIアプリによって異なります。
録画
action_name : recordイベントが発生した時に、イベントの発生前後の動画を記録します。
パラメータ
max_duration_in_seconds を duration_in_seconds より大きい値にする必要があります。
duration_in_seconds:録画する最低時間(秒)
録画最低時間を秒で入力してください。
ただし入力した半分の時間(秒)を検知前から録画を開始します。20と入力した場合検知した10秒前から録画を開始し20秒後録画を停止します。その際アクションが継続している場合引き続き録画を行います。
この設定は20秒以上を推奨します。
例:20
max_duration_in_seconds:1ファイルの最大録画時間(秒)
1ファイルの最大録画時間を秒で入力してください。
アクションが継続している場合duration_in_secondsで設定した時間を無視し継続して録画を行いますが、Max_duration_in_secondsで設定した時間に到達した場合録画は一旦打ち切られ再度新しいファイルで録画を開始します。60と入力した場合1回あたりの録画時間は最大60秒となります。
例:40
イベント前後の録画時間を個別に設定する場合
max_duration_in_seconds を pre_duration_in_seconds と post_duration_in_seconds の合計より大きい値にする必要があります。
pre_duration_in_seconds:イベント発生前の録画する最低時間(秒)
イベント発生前の録画最低時間を秒で入力してください。AIBoxのバージョン2.6.7-2以降で使用できます。
この設定は10秒以上を推奨します。
post_duration_in_seconds:イベント発生後の録画する最低時間(秒)
イベント発生後の録画最低時間を秒で入力してください。AIBoxのバージョン2.6.7-2以降で使用できます。
アクションが継続している場合は引き続き録画を行います。
この設定は10秒以上を推奨します。
アップロード
action_name : uploadイベントが発生した時に、AWS Kinesis Firehose へ情報をアップロードします。
情報の内容はAIアプリによって異なるため、各項目(deliveryStreamName 等)については、AIアプリ購入の際各AIアプリベンダーから提供される、アップロードに必要な情報やマニュアルを参照し、各項目の設定値を入力してください。
尚独自に設定する場合はAWS Kinesis Firehoseから必要な情報を取得し設定してください。Kinesis Firehose については AWSのサイト をご参照ください。
パラメータ
deliveryStreamName:AWSデリバリーストリーム名
デリバリーストリームの名前を入力してください。
accessKey:AWSアクセスキー
AWSのアクセスキーを入力してください。最小限の書き込みのみの権限の IAM ユーザを使うことを推奨します。
secretKey:AWSシークレットキー
AWSのシークレットアクセスキーを入力してください。
enable_in_storage_queue:インストレージキューの使用の有無
伝送路の輻輳によるデータ欠損を低減する機能を有効にします。AIBoxのバージョン2.6.4-2以降で使用できます。
これは、送信前のデータをストレージを使ったFIFOキューに入れて、キューから出したものを送信が成功するまでリトライする機能です。
FIFOキューはデフォルトで700件まで送信データを保存できます。それ以上のデータが入ってくると古いものから削除されます。
通信エラー等で送信が失敗した場合、その日のデータ欠損数とキューの使用状況をカメラ詳細画面のエラーメッセージの後につけて表示します。
例:「(エラーメッセージ); Missed: 0, Queue: 9/700, Retrying...」
メール通知
action_name : emailイベントが発生した時に、指定したメールアドレスに通知メールを送るアクションです。複数の宛先設定が可能で、送信元について設定可能です。送信元のSMTP等の設定項目詳細については、各メールアドレスサーバーの設定を確認願います。
例)Gmailのメールアドレスから送信する方法
https://support.google.com/mail/answer/7126229
パラメータの subject と text には、下記の置き換え文字列を使用できます。中括弧も含めて使用します。
{device_id}
AIBoxのデバイスID。例 : A0800006{stream_id}
カメラのストリームID。例 : WV-S3531L-192-168-0-47{preset_name}
PTZのプリセット名。例 : EMIPreset0。
使用するには、PTZカメラを接続中で、PTZ設定の「プリセットに保存」を済ませている必要があります。{event_string}
イベント文字列(JSON)。
カメラアクションルールの場合、アプリ定義のイベント文字列となります。
例 : {"area_name": "polygon_watch_area_A", "since": "15:55:53", "cleard": "N/A", "parked_status_in_seconds": 295.177, "parted_cars": 2}。
SNMPアクションルールの場合、SNMP Trap Data になります。
例 : {"iso.3.6.1.2.1.1.3.0": "21:6:26:32.02", "iso.3.6.1.6.3.1.1.4.1.0": "iso.3.6.1.4.1.55412.1", "iso.3.6.1.4.1.55412.1.1": "3.140000"}
パラメータ
host:SMTP host アドレス
SMTPサーバのアドレスを入力してください。
例:smtp.mail.〇〇〇〇.co.jp
port:SMTP port 番号
SMTPサーバのポート番号を入力してください。
※通常であれば465か587の設定値が多いです。
例:465
sender:SMTPログイン用 送信者アドレス
送信元になるメールアドレスを記載してください。
例:〇〇〇〇@edgematrix.com
password:SMTP ログインパスワード
senderで記載したメールアドレスで使用しているパスワードを入力してください。
例:password
recipients:宛先のメールアドレス
通知メールを受け取るメールアドレスを記載してください。複数のメールアドレスの指定が可能です。
例:〇〇〇〇1@edgematrix.com 〇〇〇〇2@edgematrix.com
subject:メールの題名
メールの題名にしたい文字を入力してください。
例:テスト
text:メール本文
メール本文を入力してください。
例:テストメールです。
interval:最短の送信間隔の秒数
0 にするとイベント全てについてメールを送りますが、多量となる可能性がありますのでご注意ください。
add_direct_link:モニタービューを開くリンク
1にすると、メールの本文に、対象のカメラのモニタービューを開くリンクを追加します。0にすると追加しません。
snapshot:スナップショットの有無
同時に撮る
送信時にその時のカメラ画像の静止画を添付して送ります。
Snapshotアクションで撮ったものを添付
送信時にSnapshotアクションで過去60秒以内に撮ったものを添付して送ります。
画像が見つからない場合はアクションを実行せず何も送りません。この場合カメラ詳細画面に "Failed to find a snapshot since 60 seconds ago till now" の文を含むメッセージを表示します。
format:スナップショットのフォーマット
スナップショットを同時に撮る場合のフォーマットを JPEG / PNG から選びます。
float_interval:インターバル
スナップショットの最小の撮影間隔を指定します。AIBoxのバージョン2.6.6-1以降で使用できます。
この値は少数で指定可能です。システムのI/O負荷上昇を抑え、且つ、添付漏れを防ぐための推奨値は1秒です。
snapshotを「同時に撮る」に設定しているときは、添付する新規のsnapshotを最大1秒待ってから送信します。
LINE通知
action_name : lineイベントを LINE Notify で通知します。通知の内容はAIアプリによって異なります。LINE Notify については、LINE Corporation のサイト をご参照ください。もし設定方法がご不明な場合は、担当の代理店までご連絡ください。
パラメータの message には、メール通知と同じ置き換え文字列を使用できます。メール通知の説明を参照ください。
パラメータ
token_id:トークンID
取得したトークンIDを入力してください。
message:本文
LINEに送るメッセージ本文を入力してください。
例:LINEテストトークです。
stickerId:スティッカーID
stickerPackageId:スティッカーパッケージID
LINEに送るスタンプIDの設定をそれぞれ入力してください。
stickerIdとstickerPackageIdについては下記URLを参照してください。
https://developers.line.biz/ja/docs/messaging-api/sticker-list/
尚、値が大きすぎると送れない可能性があります。
interval:最短の送信間隔の秒数
0 にするとイベント全てについて通知しますが、多量となる可能性がありますのでご注意ください。
snapshot:スナップショットの有無
同時に撮る
送信時にその時のカメラ画像の静止画を添付して送ります。
Snapshotアクションで撮ったものを添付
送信時にSnapshotアクションで過去60秒以内に撮ったものを添付して送ります。
画像が見つからない場合はアクションを実行せず何も送りません。この場合カメラ詳細画面に "Failed to find a snapshot since 60 seconds ago till now" の文を含むメッセージを表示します。
format:スナップショットのフォーマット
スナップショットを同時に撮る場合のフォーマットを JPEG / PNG から選びます。
float_interval:インターバル
スナップショットの最小の撮影間隔を指定します。AIBoxのバージョン2.6.6-1以降で使用できます。
この値は少数で指定可能です。システムのI/O負荷上昇を抑え、且つ、添付漏れを防ぐための推奨値は1秒です。
snapshotを「同時に撮る」で設定しているときは、添付する新規のsnapshotを最大1秒待ってから送信します。
SNMP
action_name : snmpイベント発生時に、指定したSNMP対応機器にSNMPトラップ(TRAP)を送信します。オブジェクトIDやバリアブルバイディング等の設定が可能です。機器の指定方法はIPアドレスとポートになります。またSNMP機器側にも設定が必要な場合があります。
パラメータ
oid:SNMP trap の oid
オブジェクトIDを入力してください。EDGEMATRIXのPENナンバーは55412ですので、EDGEMATRIXのIDは「1.3.6.1.4.1.55412」となり、以下は任意の構造を設定することが可能です。特定のSNMP Trapが用意されている機器の設定値については、機器のマニュアルや設定内容を確認してください。
例:1.3.6.1.4.1.55412.1
ipaddress:送り先のIPアドレス
受信機器側のIPアドレスを入力してください。
例:192.0.168.100
port:送り先のポート番号
受信機器側のポート番号を入力してください。通常であれば162になります。
例:162
var_bind_key:バリアブルバインディングキー(variable binding key)
設定値については機器のマニュアルや設定内容を確認してください。
例:1.3.6.1.4.1.55412.1.1
var_bind_value:バリアブルバインディング値(variable binding value)
設定値については機器のマニュアルや設定内容を確認してください。
例:1
community:TARP側のコミュニティ名
TRAPのコミュニティ名を入力してください。
設定値については機器のマニュアルや設定内容を確認してください。
※GETないし受信コミュニティはデフォルト値ではpublicに設定されています。
例:public
interval:最短の送信間隔の秒数
0 にするとイベント全てについて送りますが、多量となる可能性がありますのでご注意ください。
HTTPS
action_name : httpsアプリ内の値をユーザー名(ID)とパスワードで認証(Basic認証)し指定のサイトにアップロードします。
アプリケーションが生成する JSON 形式のデータを送信します。送信データの内容はAIアプリによって異なるので各AIアプリのマニュアルを確認してください。url, user, passwordについては各AIアプリのベンダーに確認をお願いします。
送信方法はスナップショットの有無によって異なります。
スナップショット無しの場合
Content-Type: application/json
Request Body: JSON
スナップショット有りの場合
multipart/form-data で送信します。仕様の詳細については RFC7578 をご参照ください。
JSONの part
Content-Disposition: form-data; name="event"
Content-Type: application/json
スナップショットの part
Content-Disposition: form-data; name="snapshot"; filename="NAMEOFFILE";
Content-Type: image/jpeg あるいは image/png
NAMEOFFILE は送信時に決定します。
パラメータ
url:HTTPSサーバーURL
HTTPSサーバのURLを入力してください。
例:https://www.○○○○○.com
user:Basic認証のユーザ名
HTTPS認証時のユーザー名(ID)を入力してください。
例:admin
password:Basic認証のパスワード
HTTPS認証時のパスワードを入力してください。
例:password
User-Agent:HTTPリクエストヘッダ User-Agent
HTTPリクエスト時に送るリクエストヘッダのUser-Agentの内容を指定します。空にしておくとデフォルトとなります。
interval:最短の送信間隔の秒数
0 にするとイベント全てについて送信しますが、多量となる可能性がありますのでご注意ください。
snapshot:スナップショットの有無
同時に撮る
送信時にその時のカメラ画像の静止画を添付して送ります。
Snapshotアクションで撮ったものを添付
送信時にSnapshotアクションで過去60秒以内に撮ったものを添付して送ります。
画像が見つからない場合はアクションを実行せず何も送りません。この場合カメラ詳細画面に "Failed to find a snapshot since 60 seconds ago till now" の文を含むメッセージを表示します。
format:スナップショットのフォーマット
スナップショットを同時に撮る場合のフォーマットを JPEG / PNG から選びます。
user_defined_headers:ユーザ定義のHTTPヘッダ
送信時に付加するユーザ定義のHTTPヘッダと値を設定できます。
enable_in_storage_queue:インストレージキューの使用の有無
伝送路の輻輳によるデータ欠損を低減する機能を有効にします。AIBoxのバージョン2.6.4-2以降で使用できます。
これは、送信前のデータをストレージを使ったFIFOキューに入れて、キューから出したものを送信が成功するまでリトライする機能です。
FIFOキューはデフォルトで700件まで送信データを保存できます。それ以上のデータが入ってくると古いものから削除されます。
HTTPSアクションのスナップショットオプションを有効にしている場合は、画像データもFIFOキューに一時保存されます。
通信エラー等で送信が失敗した場合、その日のデータ欠損数とキューの使用状況をカメラ詳細画面のエラーメッセージの後につけて表示します。
例:「(エラーメッセージ); Missed: 0, Queue: 9/700, Retrying...」
float_interval:インターバル
スナップショットの最小の撮影間隔を指定します。AIBoxのバージョン2.6.6-1以降で使用できます。
この値は少数で指定可能です。システムのI/O負荷上昇を抑え、且つ、添付漏れを防ぐための推奨値は1秒です。
snapshotを「同時に撮る」で設定しているときは、添付する新規のsnapshotを最大1秒待ってから送信します。
PLAY
action_name : playイベント発生時に指定のRTSPストリームをHDMI出力で再生します(HDMI設定をONにする必要があります)。再生が終了すると自動で終了します。終了がないRTSPストリーム、例えばカメラのRTSPストリームを指定した場合は、カメラを停止するまでアクションが終了しないのでご注意ください。動画のエンコード方法によっては再生できない場合があります。
パラメータ
uri:RTSP URL
再生する動画のURIを入力してください。
例:rtsp://wowzaec2demo.streamlock.net/vod/mp4:BigBuckBunny_115k.mp4
静止画表示
action_name : imagefreezeイベント発生時に指定の静止画をHDMI出力で表示します(HDMI設定をONにする必要があります)。画像のエンコード方法によっては表示できない場合があります。空のuriを設定すると非表示にすることができます。
パラメータ
uri:画像ファイルのURL
再生する画像のURIを入力してください。AIボックス内のファイルはfile:///home/kiosk/Downloads/sample.jpegのように指定できます。
例)file:///home/kiosk/Downloads/sample.jpeg
UDP
action_name : udpイベント発生時に、指定したUDP対応機器にUDPデータを送信します。送信方法はUTF-8でエンコードし送信します。機器の指定方法はIPアドレスとポートになります。
パラメータ
address:送り先のIPアドレス
受け取り側の機器のIPアドレスを入力してください。
例:192.168.0.150
port:送り先のポート番号
受信機器側のポート番号を入力してください。
例:5000
userdata:UDPデータ
送信する値を入力してください。入力した値はUTF-8 でエンコードして送信します。
例:100
Snapshot
action_name : snapshotイベント発生時に、カメラ映像を静止画として保存します。この Snapshotアクションで保存した画像を、メール通知、LINE、HTTPS の各アクションで送信するよう、それらのアクションに設定できます。メール通知などのイベント発生時に、それより過去60秒以内に撮影した静止画を、メール通知などのアクションで送信したい場合に使用します。
パラメータ
format:スナップショットのフォーマット
静止画のフォーマットを JPEG / PNG から選びます。
float_interval:インターバル
アクションの最小の発生間隔を指定します。AIBoxのバージョン2.6.6-1以降で使用できます。
この値は小数で指定可能です。システムのI/O負荷上昇を抑え、且つ、他のアクションによる添付漏れを防ぐための推奨値は1秒以上60秒以下です。
HTTPS、Email、LINEなど他のアクションが「Snapshotアクションで撮ったものを添付」を設定しているときは、過去60秒以内に撮られたものを添付し、新規のsnapshotを待たずに送信します。
オプション設定
(オプション設定はカメラ詳細画面にあります)
オプションは、AIアプリ固有の設定値を指定する機能です。キーと値の組みで1セットです。
値は、数値、文字列、リスト、の場合があります。
キーの名前が polygon 又は line で始まる場合、マウス操作で設定するための専用のGUIを開くことができます。マウスで各頂点を移動して位置を指定します。また、クリックして選択した頂点の位置を、キーボードのカーソルキーを使用して微調整できます。
HDMI出力の使い方
Edge AI Box のHDMIポートにディスプレイを接続することで、モニタービューと同じ映像をより大画面で見ることができます。また、PLAYアクションで指定したストリーミング映像もHDMI出力となります。
Edge AI Box 本体の準備
Edge AI Box のHDMIポートにディスプレイを接続し、USBポートにキーボードとマウスを接続します。
接続したディスプレイとキーボードにより、kioskアカウントにログインします。パスワードは納品時にお知らせいたします。ログイン以外特に何もする必要はありません。
注意:
AIアプリ開始後に、kioskアカウントからログアウトすると、AIアプリが停止します。
AIアプリの動作時に、HDMI出力を使用できるかどうかは、AIアプリによって異なります。詳細はアプリベンダにお問い合わせください。
kioskアカウントにログインし、Webブラウザなど、Linuxアプリケーションを実行した場合は、必ず全て終了して運用してください。Linuxアプリケーションを立ち上げたままにすると、予期しない動作不良を引き起こす原因となります。
HDMI出力を使用しない場合は、kiosk アカウントからログアウトしておいてください。AIアプリが対応していない場合、ログインしたままにすると、予期しない動作不良を引き起こす原因となります。HDMIケーブルを抜くだけでは、kiosk アカウントからログアウトはされませんのでご注意ください。
モニタービューのHDMI出力
注意:HDMI設定を変更するときは、その Edge AI Box の全カメラのアプリが一度停止します。設定変更後、個別に再開してください。
○デバイス設定
ウェブブラウザで Edge AI Device Console を開き、デバイス詳細画面を開きます。
kioskアカウントにログインした後、20秒経つのを待ちます。
「HDMI出力設定」ボタンを押します。
「HDMI出力を有効にする」にチェックを入れ「保存」ボタンを押します(下図参照)。(HDMIをOFFにしたいときはチェックを外します。)
数秒待って「HDMI出力を有効にしました」と画面左下にメッセージが出るのを確認します。この時全カメラのアプリが停止します。
HDMI出力設定は Edge AI Box をリブートしても保存されます。
HDMIポートにディスプレイを接続し、kioskアカウントにログインしていないと、HDMI出力設定は有効化できません(下図参照)。
○カメラ設定
HDMI出力をしたいカメラの「カメラ詳細」画面を開きます。
モニタービューと同じものをHDMI出力したい場合は、「開始」ボタンを押した後、「HDMI出力する」にチェックを入れてから「開始」を押します(下図参照)。
しばらくすると接続したディスプレイ上に、モニタービューと同じ映像が再生されます。
PLAYアクションのHDMI出力
Edge AI Box 本体の準備以外に必要な設定はありません。アクションについては「アプリケーション管理」 > 「カメラアクションルール」 > 「PLAY」 の項をご参照ください。
アカウント管理
画面右上の ユーザIDをクリックし、アカウントを選ぶと、アカウント管理画面に移動します。
パスワード変更
パスワードの変更ができます。
Email
Emailの変更ができます。
認証方法
ログイン認証の方法の変更ができます。より安全な Password and Email の使用を推奨します。
Password only
ログイン状態は1時間で終了します。
Password and Email
ログイン状態は24時間で終了します。
外部IDの登録
今ログインしているデバイスコンソールのアカウントに、外部IDを登録すると、それらのIDでログインできるようになります。
登録するには、画面上にある下記の表記のリンクをクリックしてください。
ドコモ ビジネスdアカウントでデバイスコンソールを利用できるようにする
Googleアカウントでデバイスコンソールを利用できるようにする
必要に応じて外部IDの画面で外部IDとパスワードの入力をした後、「この外部IDでデバイスコンソールにログインできるようしますか?」と尋ねる画面に移動します。ここで、登録するIDを表す説明を入力してください。
登録が完了すると、画面上に下記のように登録した外部IDが入力した説明とともに表示されます。
登録済み ドコモ ビジネスdアカウント:
削除 iPhone8
登録済み Google アカウント:
削除 会社
外部IDでのログイン
登録した外部IDでログインするには、ログイン画面で、下部にある希望の外部IDの種類のボタンを押してください。必要に応じて外部IDの画面で、外部IDとパスワードの入力をした後、デバイスコンソールにログインできます。この場合、ログイン画面上部のデバイスコンソールのユーザーIDとパスワードの入力欄は使用しません。
外部IDの削除
登録した外部IDをデバイスコンソールから削除するには、上記例にある、外部IDの説明の左の「削除」ボタンを押してください。