県産材を使った木材加工実習 技術【7年】
本年度、細い板(写真上側)は吉野産のヒノキの無垢材。比較のために、大きな板(下側)はヒノキの集成材(産地不明)を使います。
集成材は、無節でフィンガージョイントが「こば」面になるなど、良質の集成材を使っていますが、吉野産の木目の細かさは特出しています。
吉野林業の特徴は、密集して植林することで、きめ細かな木目になり、一般的な板より丈夫な木材を作ります。その分、手間と時間がかかり、単価も高くなります。
物作りは、技術革新や産業や雇用や地域社会にも密接にかかわります。
木材の学習を通して、社会(地理や歴史)の内容もからめて、横断的に「深く学ぶ」ことを心がけています。
実習の冒頭に、先日おこなわれた「奈良の木づかいフェスタ2019」でもらった資料を提示し、奈良の林業や地域経済の事も横断的に学びました。
下市町と黒滝村などの資料を提示しました。
黒滝の資料に、杉の板を圧縮して家具に使う事例が紹介されていました。そこで、合板ではなくヒノキの単板を圧縮して作られた卓球のラケットを見本に提示しました。
左側は、奈良市が小学校で取り組んでいるビッグデータを活用した『学力向上システム「学びなら」』の特集記事。右側は、市内の鶴舞小学校で今年度、土曜日に何度も行われている「プログラミング教室」のHPの記事。
技術革新は止まらないので、変化の兆しになりそうな新しい取組も短時間ですがふれました。
登録日: 2019年11月1日 / 更新日: 2019年11月1日