制作者名:木戸結萌・齋藤文音・伊藤洸・石毛隆開・荒深裕水・チャンチョイイェン
タイトル:花色日和
展示場所:教室E05 (映画制作ゼミ)
[テーマ]
15歳〜22歳の高校生や大学生の時期は子供でもなく、まだ大人にもなりきれていない不完全な時期だと考えています。この年代は、他の年代よりも自分自身の感情や人間関係、進路や将来のことなど不安や悩みに葛藤し、さらには耐えきれずに自殺という手段をとってしまう人も多いと感じています。
この作品では、周りからの評価を気にしてしまい、自分の気持ちに迷子になってしまった主人公が、自分と異なる性格や考え方、生き方をしている女の子と出会い、関わっていくことにより、“生きる”ことに向き合い成長していく様を映す事で、「どんな生き方も間違いではないこと」や、「命の大切さ」、「人との向き合い方」などを表現したいと考え企画しました。
[概要1(あらすじ)]
気づくと海で座り込んでいる空色(そら)。なぜここにいるのか、状況も自分の気持ちも分からず思い出せない。そこにカメラが好きな明るい女の子・心花(このは)が声をかける。心花と行動を共にし様々なところに出かけて思い出を増やしていく。心花と会話することで、少しずつ自分の気持ちを整理し“生きる”ことと向き合う。ある日、心花が倒れ、空色も意識が遠のく。気づくとそこは病室で...。
[概要2(シノプシス)]
藝大受験に失敗し、浪人生活を送っている主人公の空色(そら)。プレッシャーから自分の描きたい絵がわからなくなり、焦る気持ちと不安と申し訳なさから薬の服用をするようになる。ある日、感情がうまく整理できず爆発させ、オーバードーズをしてしまい意識を失う。入院中に意識不明の中で見ていた夢でカメラが好きな明るい女の子・心花(このは)に出会い、様々なところに出かけ、思い出を増やしていく。空色が夢から覚め、目にしたのは危篤状態の心花。空色は徐々に現実を理解し、心花との夢での出来事を思い出す事で、彼女の死を受け入れ再び絵や生きることと向き合っていく成長の物語。