This and that...

(日々の雑感です)

【theme: 言語学】 29 May 2024

論文や本をあれこれ読んでいます。ある論文で 2009年の Interphases 内の論文が言及されていたのを機に、同じ本の自分の論文を見てみた、、、こんなことを書いていたっけ??大筋以外は、記憶にない。しばらくたって読むと、また問題が見つかったり、最近見ている他の現象との関連で見直したりできるのは、まあ良い。あと、キプロスに行ってから、もう15年もたったんだなあ。

【theme: 大学など】 29 March 2024

2023年度が終わろうとしています。2024年度は、心身の充電&挑戦の一年としたい・してやる!


※写真(上)は公園の春。桜はまだほとんど咲いていませんでしたが、足元には春。

 写真(下)は?年ぶりに行ったTDL。志村けん風カントリーベアーは健在でした。


【theme:  大学、言語(学)】25 December 

Merry Christmas🎄🌟やっとひといきです。以下、少し真面目で長めの話です。


 2019年、購読している新聞で予備校講師による「語学学習の価値はなくならない」と題する投稿を見つけた。「英語の自動翻訳サービスが普及し、英語を学ぶ価値があるのかとの意見を聞く」と始まり「英語学習は思考力を鍛える上で良い」と続き、「これからもAIにまねのできない語学力が身に付くよう、生徒たちを指導していきたい」と結ばれていた。大いに共感した。今も共感する。

  AIの進歩は様々な面で大学に影響を与えている。私はReadingのような全学的な英語科目も担当しているが、特にここ数年で、外国語の文章作成や翻訳にAIを利用する学生が増えてきたと感じる。さらに今年はChatGPT等の生成AIが急速に社会に普及し、学期末の成績評価を前に一定の方針を示すなどの対応に迫られた。またAIの進歩によって外国語を使う職業がコンピュータに置き換わり、それゆえ従来の就職先を失う「外国語系学科」はその意義を問われ始めているかもしれない。

 否、外国語系学科の価値はなくならない。大学における学業の目的は就職がすべてではない。大学は、学生が学問を修め、自らを自由にし、その能力をいかに社会に役立てるかを探る場である。ChatGPTは人間に近い自然で流ちょうな応答を可能にすると言われている。噓をつくこともあるらしい。身近になったAIが提供するのは脅威ではなく、「AIに置き換えることのできない人間の本質はどこにあるのか」、「AIと人間はどう共存していくか」といった問いである。ChatGPTはシェイクスピアっぽい戯曲は書けるであろうが、人の心を揺さぶるようなオリジナル作品は産み出せないであろう。少なくとも現時点ではChatGPTと人間の言語能力は根本的に異なる。(※どこがどういうふうに?ということについては、例えば去る11月の第41回日本英語学会シンポジウム『深層学習時代の言語研究』などにも詳しい。)

 科学的な言語学研究においては、研究方策上「言語能力」と「言語運用」を区別する(Chomsky 1965など)。一般的な語学学習は、主に言語運用スキル向上を目的としており、その達成度は検定試験で測定される。特に英会話能力の向上のためには、専用アプリを使ってAIと英会話の実践練習をすることが有用であろう。生身の人間を相手とする時の「間違えては恥ずかしい」といったことを気にする必要がないのはAI相手ならではだ。

 一方人間の言語能力はフンボルトの言う「有限の手段を無限に利用する」創造性を有する。チョムスキーは、人間の言語の本質は「再帰性」にあると考えた。「わたしたちが句の中に句を入れ込んで話す能力を発達させたのは、思考の中に思考を入れ込んで考える能力をもっていたからにほかならない。そしてそれこそが理性の力である。理性は理性について推論することができるのだから。」(ピンカー(橘訳)『人はどこまで合理的か・下』, 2022, pp.122-123.)外国語学習は、母語を客観的に捉える視点を提供し、人間の言語の本質を浮き彫りにする。そのような知的興奮を味わえる外国語系学科にとって、AIは脅威とはならない。


... 「てことで」これからも、外国語を大いに学び、積極的に海外に出て学んでください... 「と」!!(※「てことで~と」は今年の我が家の流行表現大賞です。)

東京女子大学・国際英語学科のオフィスの皆さんがインスタグラムを始めてくれて、学生の留学先の風景も見られます: https://www.instagram.com/twcu_english/

大学も、進化し続けます☞: english.twcu.ac.jp/weboc/1.html


【theme: 世の中】 7 September

暑い夏でしたが、漸く朝晩秋めいてきました。この9~12月はいろいろなことが予定されていて、すでに心身の「心」は折れそうなのですが、「身」のほうは何とかしようと:

入場制限がなくなった地元プールへ通うことを再開した!

利用制限がなくなったキャンパスのジムの利用を再開した!

最初だけで息切れしないよう、、、頑張ります。



【theme: 大学】1 May 

今年度のGWはオンデマンド授業となっています。静かなキャンパスも好き。学生たちが学ぶ場所はキャンパスだけではない。これで、いい。

※写真(左)は東青梅のつつじ、(右)は今日の善福寺公園。

【theme: 読書】 16 March 

大学は(なんとなく)春休み、3/8は国際女性デー、卒業と旅立ちの季節、などなどあり、新聞書評欄や地元図書館で目に留まった以下の本を読む:『上司の「いじり」が許せない』『Invisible women (存在しない女たちー男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く)』『東大女子という生き方』。日本でそしてこの世界で、何が起きているのか、そして女性がいかに生きてゆくか。


※写真(左)は公園の春、(右)は学位授与式にいただきました。

【theme: 言語学と家族団らんと】1 March 2023

2022年夏、「ポケモン言語学」が話題となり、日経新聞などでもとりあげられていました。提唱者は音声学者で、例えば「ポケモンの名前は、進化後に重く、強くなると濁音が増える。」といった観察をし、分析をしています。 

昨年クリスマスに、これまでただ集めるだけであった「ポケモンカード」のゲームのルールを知った我が家の boy(6歳)は、ポケモン熱がやみません。私はまだ勉強中ですが、これが細かくて、実によくできていています。一度の対戦でずいぶん体力を消耗します。また、私がビギナーズラックで勝ったりするもんだから、boyのプライドを傷つけないようにするのも気を遣い、神経も消耗。さらには、余計な教育心も働き、ポケモンの名前を使って英単語を教え込もうともするもんだから、boyに言わせると、「お母さんはすぐ英語の話して、キモイ」のだそうです。しかし、「ダークライ」とか「フライゴン」とか、ホントスゴイヨ。

※写真はミュウ。この目力!

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