チャイルドアーツアカデミーでは、
共食の文化を大事にしていて、一緒に
ご飯を食べるのはもちろんですが、
協力してご飯を作り、食べ物のありがたみ、
食事を作ることの楽しさを共有します。
今回は、地元山梨の食材をメインに
ちゃんこを作りました。
野菜によって下ごしらえの仕方が違うので、
切り方を工夫しました。
肉団子作りは挽肉に調味料を
混ぜて作りました。
トロトロな状態で成形するのは
難しかったですが、見た目の美しさや
食べやすさにも気を配りながら作りました。
こうして力を合わせて出来上がった
ちゃんこは、とても美味しく、
思い出に残る味になりました。
また、ふとまにの里で栽培している
ぶどうの収穫体験も行いました。
実際に自分の手でぶどうを収穫し、
その場で食べるという経験は特別なものです。
甘さや香りだけでなく、粒の感触や、
種があることさえも「自然からの恵み」
であることを教えてくれます。
子どもたちは五感をフルに使いながら、
ぶどうの命をいただくという体験が
出来ました。
収穫体験から調理まで一連の流れを
体験することで、「食育」の真意を
少しでも実感してもらえたら嬉しく思います。
チャイルドアーツアカデミーでは、
日本の文化や伝統を、体験を通して
学んでいくプログラムを行なっています。
稲刈りの前に、初穂刈りという神事を
執り行いました。
斉藤宮司が初めに刈り取った稲は、
新嘗祭で献饌する大切なものです。
刈り取った稲を束ねる所作には、「結び」や
「統合」という意味が込められています。
こうした動作ひとつひとつに日本の稲作文化
が宿っており、子どもたちもその雰囲気を
肌で感じ取っていたように思います。
お米はただ「食べる」だけの存在ではなく、
脱穀した後の藁は、しめ縄や草履、リース
など工芸品にもなります。
畑に敷けば草を抑え、水を保ち、
土にすき込めば堆肥としても活かせます。
そして最終的には自然に還っていきます。
循環し、暮らしを支える大切な存在です。
それは日本の文化でもあります。
こうした体験を通じて、日本の文化や
自然の恵みを肌で感じてもらえたと思います。
普段の学校生活や日常ではなかなか
得られない経験ですが、自然の中で
体を動かし、人と協力し、そして収穫した
ものをいただく。
そうした一連の体験はコミュニケーションを
育む場でもあります。初めて出会った人とも
友達になれたり、気持ちを共有する事が
出来ます。
普段の学校生活では出せない自分を
開放する場になったと思います。
人と自然、人と人とのつながり
を深めてくれます。
自然や食べ物への感謝を思い返す
きっかけになれば幸いです。
自然の恵みで我々の生活は成り立っていると
いうことを少しでも感じてもらえたら意義は
あるかなと思います。
農・食・自然を通じて、日本の文化を学び、
生きる力を養う一日になりました。
稲架(はさ)掛けした稲穂は、
後日、脱穀(だっこく)しました。
※脱穀とは、稲穂の粒(もみ)を
茎から取り離す事です。
脱穀したもみは、もみすりと精米を
経て白米になります。
お米は11月23日に行われる新嘗祭
(にいなめさい)にて、初穂刈りで
刈った稲穂と共に献饌(けんせん)
されます。
新嘗祭(にいなめさい)が終わったら
美味しくお米をいただきましょう。
稲刈りに参加された方には、
後日、お米をお渡しいたします。
ふとまにの里では、季節の歳時記に
合わせてワークショップを
行っております。
次回は2026年1月に開催を
予定しております。
ご興味ある方は是非ご参加ください。
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