登壇者について
第1回
尾上 弘晃 先生(慶應義塾大学 准教授)
マイクロナノスケールの微細加工技術(マイクロマシン・MEMS/NEMS)を基盤技術として,機能性分子素子,ハイドロゲルなどの高分子材料,また細胞や組織に代表される生体材料など,様々なスケールの素材を幅広く統合するものづくり・システムの専門家。
ERATO竹内バイオ融合プロジェクト研究総括補佐時に細胞ファイバ技術を開発した。2014年より慶應義塾大学理工学部専任講師、2016年より同・准教授。(株)セルファイバの取締役も兼任。
株式会社セルファイバ
代表取締役 安達亜希
修士(学術)
東京大学生産技術研究所 竹内昌治研究室にて修士号取得。民間企業で4年半勤務後、JST(科学技術振興機構)ERATO竹内バイオ融合プロジェクト 研究推進主任に着任。同プロジェクトの成果をもとに、2015年4月、株式会社セルファイバを設立し、代表取締役に就任した。2018年に第1子を出産、2019年4月より復職し、現在に至る。
代表取締役社長 柳沢佑
博士(工学)
東京大学工学系研究科化学生命工学専攻 相田研究室にて学位取得。副テーマとして国内大手製薬企業との共同研究においてドラッグデリバリーシステムに用いる天然多糖ゲルの開発に従事した。2018年2月に株式会社セルファイバ入社。2019年10月に代表取締役社長就任。
会社プロフィール
Q. どんな世界を目指している?
オルガノイドや組織を工業的に製造できる世界。細胞治療のコストの大幅削減、動物試験を代替する創薬ツールの安価な提供を可能にする。
Q. どのように実現する?
細胞をゲルチューブに封入する技術を用いて、細胞(塊)の大量製造ソリューションを提供する。目的に応じた細胞(塊)を取得するため、ハイドロゲル、細胞外マトリクス、培地成分、撹拌方法を最適化する。
Q. 研究開発・製品開発はどんな感じ?
だいたい以下のような流れ。
顧客インタビューで課題を見つける
自社技術で課題解決ができるか検証する
顧客に売り込んで技術評価をしてもらう
個別の要求に合わせるための共同研究をはじめる
Q. 仕事はワクワクする?
さまざまな分野の専門家が集まっており、それぞれのバックグラウンドからの知恵を出し合って複雑な問題が解決できたときの達成感は他に代えがたい。
スタートアップならではのスピード感で事業が進み、自分の仕事が実用化に直結していくことが実感できる。
誰もが知る大企業の幹部とのコネクションができる。
Q. チーム構成は?
常勤8名。このうち役員3名、研究員3名、ラボマネージャー1名、総務1名。男性5名、女性3名。
非常勤・出向研究員3名。
Q. 会社の自慢は?
組織工学、材料化学、MEMSなど多様な人材のチームである。
非常勤メンバーとして医師、弁理士、MBA取得者などが集まっている。
身体的・精神的・社会的にできる限り良好な状態で仕事ができること(well-being)を重視している。
第2回
長森 英二 先生(大阪工業大学 准教授)
2001年名古屋大学大学院工学研究科後期課程修了 博士(工学)
阪大でのポスドクを経て、2002年(株)豊田中央研究所 研究員に着任
2007年より、同社先端研究センター長森グループを主宰
2011年より、大阪大学工学部紀ノ岡研 講師に着任
2016年より現職(大阪工業大学工学部生命工学科で生物プロセス工学研究室を主宰)
株式会社ナレッジパレット
代表取締役Co-CEO 團野宏樹
博士(学術)
東京大学大学院総合文化研究科にて博士号取得後、理化学研究所にて、細胞集団のシステム的理解を目指し、ウェット(実験)とドライ(データ解析)の融合領域での研究に従事。高精度かつハイスループットな1細胞トランスクリプトーム解析技術Quartz-Seq2の開発中心メンバー。国内バイオベンチャーR&D部門ヘッドを経て、2018年に当社を共同創業。
Q. どんな世界を目指している?
患者さんが、病気を根本から治す医療を受ける機会に十分に恵まれる世界
Q. どのように実現する?
全遺伝子発現プロファイリングによって、再生医療の品質管理と製造の高度化を行う
Q. 仕事はワクワクする?
もちろんです!
Q. チーム構成は?
研究系メンバー5名(うち2名はアカデミアと兼任)、ビジネス系メンバー3名
第3回
加藤 竜司 先生(名古屋大学 准教授)
2004年 名古屋大学大学院工学研究科 博士後期課程修了 博士(工学)
2004年 名古屋大学医学部 助手
2006年 名古屋大学大学院工学研究科 助手
2012年~現在 名古屋大学大学院創薬科学研究科基盤創薬学専攻 細胞分子情報学分野 独立准教授
2014年~現在 ISO/TC276 WG4「細胞製造の標準化」Project Leader
シンクサイト株式会社
執行役員 杉本 慶樹
University of California, Los Angeles (UCLA) 生化学 学士、名古屋大学医学部 博士
東京大学医学部呼吸器内科で肺がんとエピジェネティクスとの関係について研究後、大塚製薬株式会社に入社し、がん領域における創薬研究に従事。主に血液がん創薬研究や、バイオテック企業とのアライアンスを担当。2018年にシンクサイト株式会社へ入社し、現在は執行役員として研究企画等を担当。
Q. どんな世界を目指している?
細胞分析分離技術を用いた、有効性・安全性の高い治療や、正確・迅速な検査診断の実現
Q. どのように実現する?
機械学習、光学、マイクロ流体などの先端技術を融合した新規細胞分析分離技術の開発
Q. チーム構成は?
バイオロジー、機械学習、ハードウェア(光学、流体など)の異分野の研究者/エンジニアが在籍(現在16名)しています。アカデミア出身者はもちろんですが、大手製薬企業やメーカー出身の人材も多いです。
Q. 会社の自慢は?
異分野の先端技術について学ぶ機会が多くあります。新たな発見をそのままビジネスに繋げ、社会実装していけるダイナミックな環境です。
第4回
竹内 昌治 先生(東京大学 教授)
2000年 東京大学大学院工学系研究科 機械情報工学専攻 博士課程修了
2001年 東京大学生産技術研究所講師
2003年 同助教授
2014年 同教授
2019年~現在 同大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻教授
この間、
2004-2005年 ハーバード大学化学科客員研究員
2008-2018年 同大学生産技術研究所バイオナノ融合プロセス連携医研究センター センター長
2010-2017年 JST-ERATO竹内バイオ融合プロジェクト研究総括
2017-2019年 同大学生産技術研究所統合バイオメディカルシステム国際研究センター センター長などを歴任。
専門はバイオハイブリッドデバイス、ナノバイオテクノロジー、マイクロ流体デバイス、MEMS、ボトムアップ組織工学
HiLung株式会社
取締役 山本佑樹
呼吸器内科専門医・日本再生医療学会再生医療認定医
2006年横浜市立大学医学部医学科卒業。
2012年より京都大学呼吸器内科にて、iPS細胞を用いた肺再生研究を開始し、呼吸器上皮細胞の分化誘導方法開発に携わった。
2018年11月より京都大学大学院医学研究科呼吸器疾患創薬講座特定助教。京都大学インキュベーションプログラムおよびJST-STARTプログラムの代表責任者として、技術シーズの事業化を主導。
2020年7月HiLung株式会社を共同創業し、2020年10月より、同社取締役に就任。
Q. どんな世界を目指している?
老若男女が深呼吸できる世界
Q. どのように実現する?
肺の再生・再構築
Q. チーム構成は?
呼吸器疾患の臨床医・研究者と製薬やコンサル企業経験者からなる専門家集団
Q. 会社の自慢は?
まとまりが良い
HiLung社のWebサイトは鋭意作成中です! お楽しみに。