気になった僕はそのコンサルタントのFacebookアカウントをチェックしてみた。
以前は熱心に発信していたのに、ある日を境にパタリと止まっている。
最終更新は今から約半年前。
それまではほぼ毎日のように投稿しているので、これはどう考えてもおかしい。
彼(ここでは山田さんとしておく)とはほぼ同じ時期に起業し、ともにコンサルタントとして活動していたこともあり、比較的親しい間柄だった。
(何かあったのではないか...?)
心配になった僕はメッセンジャーで山田さんにDMを送った。
しかし、数時間経っても彼からの返信はない。
(事故などに巻き込まれていなければいいが...)
それからしばらくしてパソコンで作業をしていると、Facebookのポップアップ通知が画面に表示された。
そこには「山田」の文字が。
返事が来たことに安堵しながらも、彼のことが気がかりだった僕は、パソコン作業の手を止めてメッセンジャーを開く。
そこに書かれていたのは驚愕の内容だった...。
「俺、コンサル辞めたんだ...」
山田さんは半年前にコンサルタントを廃業し、今はとある会社の派遣社員として働いているらしい。
毎日必死にSNS投稿をし続けてきたがまったく商品が売れず、生活資金のための貯金も尽きて完全に心が折れてしまったのだ。
「雇われの身はいいぞ。毎月の収入の心配をしなくていいから」
山田さんのメッセージにはそう綴られていた。
「(稼ぐことのできなかった奴が負け惜しみを言うな)」と内心では思いながらも、心のどこかでは彼のことをうらやましく思っている自分がいた。
なぜなら今の僕自身もまったく商品が売れず、心が折れそうになる寸前だったからだ。
僕は「お互いに頑張りましょう!」とメッセージを送り、彼とのやりとりを締めくくった。
それからしばらくの間、僕は茫然として放心状態だった。
数時間前まで彼のことを心配していた自分がバカみたいだ。
「辞めたなら連絡ぐらいしろっての」と怒りを感じながらも、それができなかった彼の気持ちもよくわかる。
彼がセミナーをしているとおぼしきヘッダー画像(たぶん違うが)、リンゴマークのノートパソコンにカメラ目線で決め顔のプロフィール写真。
自己紹介欄には「SNSマーケティングコンサルタント」という肩書。
Webマーケティングなんてロクにやったことないくせに、「SNSマーケティングコンサルタント」を名乗っているのだから笑わせる。
彼の最後の発信は、腕組みをしてドヤ顔の自撮り写真とともに「初心者が最短で成果を出す方法」という内容の記事が投稿されていた。
はたから見れば「うまくいっている人」に思えなくもない。
実際そう思った人も多かったようで、その投稿にはたくさんの「いいね」や「コメント」がついていた。
ドヤ顔の写真が何とも痛々しい...。
「自分が集客できてないくせに何がSNSマーケティングコンサルタントだよ」
僕は悪態をついた。
そうでもしないと気持ちの整理ができなかったからだ。
また、面談ドタキャンされた...
コンサルタントを辞めて会社員になった山田さんのことを小馬鹿にしていた僕だったが、人に対して偉そうなことを言えるほど実はうまくいっていなかった。
今日も無料個別面談のアポが入っていたのだが、待てど暮らせど参加者は現れない。
ドタキャンされたのだ。
不参加の連絡もよこさないのはどうかと思うが、ドタキャンするような冷やかし客を集客した自分にも責任があるのだ。
そもそも集客のやり方がまったくわからない。
何をどうすれば集客がうまくいくのか皆目見当がつかないのだ。
毎日せっせとFacebookに投稿し続けるが、いいねやコメントをつけてくれるのはかつての起業塾の仲間たちばかり。
要するに「見込み客になりえない人たち」ばかり。
そんな人たちが反応したところで1円の売上にもならないのだ。
「全然楽しくない」
毎日情報発信をするのが苦痛になってきた僕は、発信をサボるようになった。
情報発信をしていても1ミリも楽しくない。
それにははっきりとした理由がある。
僕は「スピリチュアル専門集客コンサルタント」という肩書で活動をしていた。
決してスピリチュアルに造詣が深いわけではなく、単純に「儲かるから」という理由だけで起業塾の主催者に(テキトーに)決められたポジションなのだ。
起業塾からすれば、僕は数ある参加者の一人なのだから成果が出ようが出まいがどうでもいいのだろう。
代わりはいくらでもいるのだから。
ちなみに僕は、スピリチュアルにはまったく興味がない。
そのため「スピリチュアル専門」を名乗っておきながら、スピリチュアルにまつわることはほとんど発信できていない状態だった。
こんな状態でうまくいくわけないのは薄々わかっていた。
セールスするのが怖い...
序盤こそそこそこうまくいっていた僕だったが、ここ数か月の成約率は0%だった。
起業塾で教わった台本通りセールスをしてもまったく売れないのだ。
「台本通り話すだけで売れる」なんて触れ込みだったのに、全然売れないのはどういうことだ。
ここまで売れない状態が続くと自信がなくなってくる。
断られることが連続で続いてくるうち、セールスをするのが怖くなってきた。
拒絶というものは人間にとって大きな恐怖なのだ。
断られるのが怖くなった僕は、個別面談をやることを避けるようになった。
もっと簡単に稼げる方法はないかとアフィリエイトなどもやってみたが、2週間も続かなかった。
売上はゼロなので毎月赤字。
今は貯金を切り崩していて生活しているが、このままでは廃業するのは時間の問題だ。
ある日、高校時代のクラスメイトからLINEに連絡があった。
普段連絡を取るような相手だったので「何だろう?」と思って見てみると、同窓会の出欠確認の連絡だった。
「悪い。その日は仕事があるから行けないわ」
僕はそう返事をした。
もちろん仕事などない。
僕は地元でも有数の進学校の出身で、同級生には医者や弁護士、大手商社勤務など超一流のエリートがたくさんいる。
僕は「コンサルタント」とだけ名乗っていたので、同級生たちは僕がマッ〇ンゼーかなんかに勤めていると思っている。
同窓会なんか行っても劣等感を感じるだけ。
なんたって「スピリチュアル専門集客コンサルタント(しかも自分が集客できてない)」なのだから。
もし本当のことがバレたら、同級生たちに鼻で笑われるに違いない。
売ることしか頭にないコンサルタント
困り果てた僕は、別の集客コンサルタントの無料個別相談に参加することにした。
「きっと有益なアドバイスがもらえるに違いない」と期待に胸を膨らませていた。
これでようやく活路が見いだせるはず。
追い込まれていた僕は藁にもすがる思いだった。
しかし、僕の期待を裏切るかのように、その集客コンサルタントはひたすら質問攻めでまったくアドバイスをくれない。
「質問攻めばかりでアドバイスをしない」というのは、業界における一種のセオリーだ。
アドバイスをしすぎると相手が満足してしまい、「一人でやってみます」と言われて商品が売れないからである。
個別「相談」でありながら、アドバイスをすることはご法度なのだ。
それはわかっているが、あまりにも質問攻めしかしないので腹が立ってきた。
その質問の内容も僕が起業塾で習ったテンプレートとほぼ同じ。
「こいつ、売ることしか頭にないんだな」
相手はセールスを仕掛けてきたが、もちろん僕は買わなかった。
「こんな自分の金儲けしか考えていない奴にサポート受けたくない」と思ったからだ。
そのとき、僕はあることに気が付いた。
「自分もあのコンサルと同じことを見込み客に対してやっていたのではないか?」
テンプレート通りに質問することばかり考えて、相手の気持ちに寄り添うことなど一切意識していなかった。
きっと相手はそんな僕の姿に失望したに違いない。
ひょっとしたら僕に対して、「お金儲けしか頭にないコンサルタント」と思っていたかもしれない。
「売れないのはそういう姿勢に問題があったのではないか?」
僕はそう考えるようになった。
95%の個人コンサルタントが
稼げずに消えていく理由
翌日僕は、稼げないコンサルタントの共通点について考えてみた。
まずはいったん冷静になって、うまくいかない原因を特定する必要があると思ったからだ。
行きつけのカフェでノートを広げ、コーヒーを1口だけ飲んだ僕は、目を閉じてしばし思考作業にふけることにした。
極限の集中状態になると、店内の騒音はまったく気にならなくなるものだ。
しばらく考えた僕は目を開き、ペンを手に取ってノートに文字をペンを走らせる。
ノートの一番上の見出しには、「95%の個人コンサルタントが稼げない理由」と大きな文字で書いた。
95%という数値にしたのは、「コンサルタントとして本当にうまくいっている人は1割にも満たない」という肌感覚があったからである。
僕が出した答えは次の通りだ。
起業塾で教わったノウハウしか知らない
自分に合わないやり方を押し付けられる
儲かるジャンルという理由だけでコンセプトを決められる
情報発信の具体的なやり方がわからない(教えてくれない)
冷やかし客ばかり集めている
コンサルは参入障壁が低い
テクニックで売ろうとして信用を失う
高額払うポテンシャルがない商品
商品が1つ(バックエンド)しかない
よくよく考えてみると、僕は「起業塾から教わったノウハウ」しか知らなかった。
最初の頃こそそこそこうまくいったものの、同じノウハウが何度も通用するわけもなく、すぐに稼げなくなってしまった。
しかも、自分に合わないやり方を押し付けられているのに気が付いた。
僕はFacebookの発信は自分に合わないと思っている。
それよりもブログやYoutubeのようにしっかりと価値提供のできる資産型の媒体で集客したかった。
しかし、僕が参加していた起業塾の主催者は自分のやり方を押し付けてきたので、合わないとわかっていながらもFacebookで発信を続けていたのだった。
何事もそうだが、自分に合わないものを選択してうまくいくわけがない。
コンセプトも同じだ。
僕は別にスピリチュアルに造詣があるわけでも、情熱を持っているわけでもない。
当然行動にエネルギーが出ない。
正直この仕事を何年も続けるのかと思うとゾッとするぐらいだ。
情報発信の具体的なやり方がわからないのも大きい。
僕が参加していた起業塾の講師は、情報発信の具体的なやり方についてほとんど教えてくれなかった。
本人が広告で集客しているので、オーガニック集客のことをわからない(教えられない)のだろう。
「とりあえずプライベートなことでいいので投稿してください」
と言われたが、そんな発信で「あなたから商品を買いたいです」なんてことになるわけがない。
テキトーに情報発信をした結果、ターゲットと大きくズレた人が集まってきたり、まったく買う気のない冷やかし客を集める結果となってしまった。
コンサルは参入障壁が極めて低い。
「私はコンサルタントです」と名乗ってしまえば、誰でもカンタンにコンサルタントになれるからだ。
だからこそ、コンサルタントとして起業を目指す人が後を絶たないわけだ(僕もその一人だったのだが...)。
しかし、なるのがカンタンなだけで決して簡単に稼げるわけではない。
だからこそ、ほとんどの人が1年もたずに廃業して姿を消してしまうのだ。
僕は今まで起業塾で習ったテクニックだけで商品を売ろうとしていた。
相手に向き合うことをせず、ただスクリプト通りに質問をして商品を買わせることしか頭になかったのだ。
前回僕が受けたコンサルでそのことに気が付いた。
表面的なテクニックは見透かされる。
こちらの手の内を知っている人も少なくないからだ。
「テクニックで売ろうとしている」と相手に思われた瞬間、信用は一気に崩れ落ちる。
信用がないので商品が売れないのは当たり前だ。
コンサルタントの中には、高額で売れるポテンシャルのない商品を扱っている人もいる。
例えば、「継続コンサルタント」。
これを読んでいるあなたは、「継続」に何十万も払いたいと思うだろうか?
おそらく答えは「NO」だろう。
このような感じで、高額で売れる見込みのない商品を売っているコンサルタントは少なくない。
よくよく考えてみてわかったのだが、「商品が1つしかない」というのも稼げない原因であることがわかった。
僕の場合、バックエンドのコンサル商品しか売るものがない。
金額も高額であるため成約率も低く、売れなかった場合は売上ゼロになる。
もし他にも商品を持っていたとしたら、仮にコンサル商品が売れなかったとしても収入がゼロになることはなかったはず。
コンサルタントのメリット
そもそもなぜ僕はコンサルタントを選んだのだろう?
もともとの理由は「儲かりそうだったから」という不純な動機だった。
しかし、儲かるビジネスは他にあるにも関わらずコンサルを選んだのは、心の奥底で「世の中の人々に貢献して感謝される仕事をしたい」と思っていたからに違いない。
アフィリエイトやFXなどにも手を出してみたが、面白くないしやりがいを感じなかったのですぐに挫折した。
「コンサルタントという仕事は自分の天職である」
そう信じてきたからこそ、この仕事だけは辞めることなく続けることができたのだと思う。
僕はコンサルタントというビジネスの持つ期待できるメリットについて考えてみた。
実績(成果)を作りやすい
商品を作らなくてもよい
オフラインでも売れる
圧倒的高単価で売れる
感謝される・やりがいを感じられる
初心者でも売りやすい
即金性がある
これらのメリットが思い浮かんだ。
まず「実績(成果)が作りやすい」というところだが、例えばコンテンツ商品の場合、相手がコンテンツを視聴または実践しなければ何の結果も得られない。
要するに「成果を出させるのが難しい」ということ。
クライアントの成果=自分の実績である。
しかし、コンサルの場合はマンツーマンで直接サポートができるので、そういったことは起きにくい。
「商品を作らなくてもよい」というのも大きなメリットといえる。
例えば、コンテンツ商品の場合、商品を売りたければコンテンツを作る必要がある。
ものにもよるだろうが、数か月~半年ぐらいかかる人も少なくない。
となると、販売できる状態になるまでにかなりの時間を要することとなる。
しかし、コンサルタントの場合は、そういった事前の商品準備はほぼ必要ない。
カリキュラムを「考える」だけで売り物ができるからだ。
「考える」だけなので、早ければ今すぐにでも売ることができるのだ。
「オフラインで売れる」というのも大きい。
例えば、アフィリエイトやコンテンツ販売の場合、オンラインでしか売ることができないからだ。
オフラインなら信頼構築にかかる時間も短くて済むし、直接会ってセールスができるので商品も売れやすい。
しかし、何と言っても最大のメリットは「圧倒的高単価で売れやすい」ということだ。
コンサル商品の場合、30~50万円ぐらいが大体の相場。
しかも原価はほぼゼロなので「売上=利益」ということになる。
仮に価格が50万円だとした場合、月に2個販売するだけで月収100万ということになる。
もし1個しか売れなかったとしても月収50万円だ。
個人が月収100万突破を目指せる、おそらく最も再現性の高いビジネスであると思う。
僕がFXやアフィリエイトに挫折したのは、「やりがいを感じられなかった」というのが大きい。
稼ぐということに対しての喜びは感じられるかもしれないが、「誰かの役に立っている」という感覚はまったくなく、感謝されるということももちろんなかった。
「せっかく起業するのだから喜ばれる仕事がしたい」
それが僕のモチベーションの一つでもあった。
コンサルタントはクライアントから「ありがとう」と直接言ってもらえる仕事。
状況によっては、相手の人生が大きく変わることだってあるぐらいのインパクトがある。
今まで諦めずに続けることができたのは、この「やりがい」によるところが大きい。
意外に思うかもしれないが、コンサル商品は初心者でも売りやすい。
なぜなら、直接相手とコミュニケーションを取りながらセールスができるからだ。
つまり、「相手が欲しがっているものがピンポイントでわかる」ということ。
ネット上のセールスレターだけで不特定多数に商品を売るよりも、圧倒的にカンタンなのは言うまでもないだろう。
いきなり数十万とかで売るのは難しかったとしても、数万円ぐらいの価格であれば初心者でも高い成約率を叩き出すことは難しくないだろう。
「即金性がある」というのもありがたい。
ほとんどのビジネスはマネタイズするまでに時間がかかる。
しかし、コンサルタントの場合、最速で即日キャッシュを手にすることも不可能ではないのだ。
例えば、明日知り合いに会ってセールスして商品が売れれば、明日にでもマネタイズすることは理論上可能なのである。
起業塾のお客様の声などで「たった〇か月で売上〇万円」という実績をよく目にするのは、こういった事情があるからだ。
早ければ数か月もかからないだろう。
コンサルタントというビジネスは本当に夢があると思った。
「買ってもらう」から
「売ってあげる」になる方法
相変わらず僕は売れない状況が続いていた。
この状況をなんとか打破せねばと模索しているとき、Amazonで1冊の本が目に留まった。
その本のタイトルは「高単価商品が売れるオンラインマーケティングの教科書」。
副題には、『「買ってもらう」から「売ってあげる」コンサルタントになるWeb集客の極意』と書かれている。
著者はアポロという人物。
他にもかなりの数の電子書籍を出版しており、コンテンツ販売やWebマーケティングに強いという印象を受けた。
タイトルに惹かれた僕はその本をすぐに購入した。
著者がどんな人物なのか気になった僕は、まず最初に著者プロフィールを確認することにした。
アポロ
Bluepoint Info Marketing- Founder
・コンテンツクリエイター
・ポッドキャスター
・オンライン起業コンサルタント
カナダ・バンクーバー在住
ベトナム、シンガポール、カナダの3カ国に在住歴を持ち、海外在住歴は10年以上。
Kindle(電子書籍)、Audible(オーディオブック)、Udemy(オンライン講座)などコンテンツ販売を行うかたわら、個人向けにオンラインで起業するサポートをしている。
コンテンツマーケティングをベースとしたファン化集客が得意。
著者は最初からコンサルタントとして起業したわけではなく、最初はデジタルコンテンツを販売するビジネスで起業したらしい。
そこからコンサルタントとしての活動をはじめ、3か月で420万円の売上、約1年半で20名以上のクライアント獲得に成功。
経歴としては僕よりも浅いのに、すでに僕よりもたくさんのクライアントを獲得している。
しかもオンラインのみで、だ。
「いったいどうやって?」
著者は自身のことに対してこのように綴っていた。
「僕はセールスが得意ではありません。
というかむしろ下手です」
それを見た瞬間、僕は「嘘つけ」と思った。
セールスが下手なのにそんなに売れるわけがないと思ったからだ。
しかし、読み進めていくうちにそのカラクリがわかってきた。
「すでにコンサルを買う気になっている濃い見込み客を集客する」
それを実現できるのがコンテンツマーケティングということらしい。
確かに言われてみればそうかもしれない。
相手のほうから「コンサルしてください」と言ってくるような状況を作れば、「いいですよ」と言うだけで商品は売れる。
これができれば「セールスが下手くそでも売れる」というのも納得できる。
思えば僕は今まで買う気のない人ばかりを集客していたような気がする。
そもそも「コンサルを欲しがっている人なんてほとんどいない」ということに気が付いていなかった。
興味のない人にセールスをすれば、「売り込まれた」という印象を持たれてしまう。
ビジネスにおいて最も重要な信頼を失うことになりかねないのだ。
僕は今まで「買ってください」というスタンスでセールスをしていた。
つまり、相手から見た僕はセールスマンとして映ることになる。
セールスマンに対して良い印象を持っている人は少ない。
売り手VS買い手という構図になった時点で、相手の警戒心は一気に強くなる。
そうではなくて相手の悩みを解決する人、すなわち医者になる必要があるのだ。
医者は「買ってください」なんて言わない。
むしろ患者(見込み客)のほうから、「お願いだから助けてください」と懇願される。
当然売り込みなんかする必要はない。
だから「売り込みゼロでも売れる」というわけなのだ。
そのやり方を知りたいと思った僕は即座にアポロ氏のメルマガに登録し、彼が販売している「オンラインコンサルタント養成講座」という講座に申し込んだ。
そのセールスレターには彼自身が「売り込まずに売る」を実現した事例が紹介されていたからだ。
以下がその内容である。
本講座の概要
本講座は全6部構成となっており、2週間に1度コンテンツが配信されます。
かなりのボリュームとなるため、無理のないペースで学べるように2週間ごとの配信で設定しています。
(動画本数:90本 合計時間:約10.5時間)
カリキュラムは次のとおり。
第1章:概論・マインドセット
第2章:ポジショニング
第3章:商品作成
第4章:セールス(前編・後編)
第5章:集客
第6章:コンサル実務
第1章:概論・マインドセット
前半はオンラインコンサルタントの全体像についてお話しします。
マインドセットのパートでは、セールスやお金についてのメンタルブロックを外す方法なども具体的に解説します。
(動画8本、約59分)
第2章:ポジショニング
コンセプトやポジショニングの決め方について具体的に解説します。
自分軸の見つけ方や差別化のポイントなど、長期的に結果を出し続けるために重要な要素についてもお話しします。
(動画14本・約88分)
第3章:商品作成
カリキュラムの組み立て方から価格の決め方、高額で売る方法まで幅広く網羅。
断り切れないオファーを作るコツや、選ばれる存在になる秘訣についても伝授します。
(動画14本・約112分)
第4章:セールス
売上に直結する最も重要なパートです。
ボリュームが多いので前編・後編の2回に分けてお届けします。
セットトークからクロージングまでの流れがわかります。
(前編:動画12本・約77分)
(後編:動画17本・約144分)
第5章:集客
濃い見込み客を集客する秘訣を公開します。
バックエンド商品販売までの導線づくりや個別相談時のポイントについてもわかりやすく解説します。
(動画13本・約91分)
第6章:コンサル実務
クライアントに成果を出してもらうために必要なことについて解説します。
ポイントは「自走する状態を作ること」。
そのやり方を具体的に教えます。
(動画7本・約50分)
✅相手から「コンサルしてください」と頼まれる仕組みの作り方
僕は3回連続で相手から「コンサルしてください」と頼まれたことがあります。
この状態を作ればセールス不要なのに商品が売れるでしょう。
✅ドタキャン率0%。冷やかし撃退法とは?
僕は今まで個別相談をドタキャンされたことが1度もありません。
それは冷やかし客が来ないような仕掛けをしているからです。その方法を特別に公開。
✅コンサルとは○○ビジネスである
コンサルタントと聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、コンサルタントは単なる○○ビジネスです。
これが理解できるようになるとメンタルブロックが外れます。
✅○○でコンサル商品を売ってはいけない理由
コンサル初心者の人によくありがちなミスが、「○○でコンサルを販売している」というもの。
この売り方をしてもまず売れないだけでなく「金額が高い」という印象まで持たれるリスクがあります。
✅濃い見込み客が集客できる穴場プラットフォームを暴露!
高単価商品を購入してくれる質の高い見込み客が集客できる媒体があります。
しかし、日本人のほとんどはそのプラットフォームを使っていません。
✅なぜ台本通りにセールスしても売れないのか?
「台本通り話すだけで商品が売れる」という手法を見かけることがありますが、当然そんなことはありません。
むしろ台本通り話すことによって売れにくくなる場合があるのです。その理由を詳しく解説します。
✅売れないコンサルタントに共通する致命的な間違いとは?
多くのコンサルタントはセールスに対して大きな誤解をしています。
その誤解のために信用を落としてますます売れない状態を作ってしまうのです。
✅なぜFacebookで集客すべきでないのか?
起業塾でFacebook集客を習ってもFacebookで集客してはいけません。
その理由は売れないからです。なぜ売れないのかを徹底解説します。
✅稼ぎたければLINEをやめなさい。
LINEでリスト取りをしている人は多いですが、LINEは高額商品販売には不向きです。
コンサルを売りたいのであればLINEではなくメルマガを使ってください。その理由をお伝えします。
✅「教えすぎはNG」は間違い。その理由とは?
「教えすぎると売れない」というのがコンサル業界の常識。
しかし、僕はこの考え方は必ずしも正しくないと思います。僕自身が教えまくっても売れてるからです。
✅集客よりも先にセールスを学ぶべき理由とは?
多くの人が一番最初に集客から始めてしまうのですが、これはおすすめできません。
まず最初に学ぶべきことは集客よりもセールスです。
✅99%のコンサルタントが知らないブーメランマーケティングとは?
99%のコンサルタントが知らないブーメランマーケティングについて解説します。
なぜ知らないかというと、この言葉は僕が作った造語だからです。
✅個別相談でコンサルが売れなくても損しない裏ワザ
仮に個別相談でコンサル商品が売れなかったとしても損しない方法があります。
この方法を実践すれば商品が売れなくても時間を無駄にすることはありません。
以上が本編コンテンツの概要である。
小手先のテクニックを教えるのではなく、長期的にオンラインコンサルタントとして活躍するために必要な要素が組み込まれているのが良いと思った。
正直これだけのボリュームを消化するのはかなり大変だが、それだけ学ぶべきことが多いということだろう。
講師のアポロ氏はカナダ在住であるため、基本的にすべての収入はオンラインのみで稼いでいるとのこと。
Webマーケティングに強いのは、オフラインで収入を得るのが難しくオンラインで稼ぐ力を身につけざるを得なかったからだろう。
情熱のあることを仕事にする
この講座のポジショニングのパートで、「好きなことを仕事にする」という箇所がある。
好きなことというのはやっていて苦にならない。
苦にならないので自分はあっさりとできるが、普通の人たちはそれをやるのにとても苦労する。
「儲かるから」という理由でやりたくもないことを仕事にしても長続きしない。
それを言われたとき、僕はハッとした。
確かに言われてみればそうだ、と思ったからだ。
思えばスティーブ・ジョブズも「情熱のあることを仕事にしなさい」と言っていたのを思い出した。
ジョブズだけでなく、他の成功者たちも同じことを言っている。
苦痛を感じるのはそれが自分に合っていないから。
そんな状態で成果を出すのはほぼ不可能に近いといってもいいだろう。
僕はこの日を境に「スピリチュアル専門集客コンサルタント」として活動するのをやめた。
3大特典
そういえば言うのを忘れていたが、この講座には特典が3つついてくる。
その3つの特典を紹介しよう。
①Udemy講座
「オンラインコンサル必携ツール」
オンラインコンサルタントにとって必須となるツールの使い方を解説した約5時間の動画講義です。スケジュール・チャット・ビデオ通話・支払などに使えるツールを多数紹介。
②成約率が上がる魔法の質問シート
セールスが苦手でも大丈夫。見込み客の欲求を刺激し、思わず商品がほしくさせる門外不出の魔法の質問集をプレゼント。悪用厳禁です。
③個別チャットサポート
個別サポートなので、自分にピンポイントなアドバイスをもらえます。初心者でも安心。利用回数は無制限なので気軽にご利用ください。
(チャットワークを利用します)
こんな人は受講をご遠慮ください
この講座を受講してみて感じたのは、この講座はすべての人におすすめできるわけではないということ。
次にあげるような人たちは購入を控えることを推奨する。
行動に移さない人
自分だけ儲かればいいという人
自分の頭で考えられない人
どんなに学んでも実践しなければ何の成果も出ない。
コンサルタントはハードルが高く感じる人も多いようで、実際にコンサルタントとして活動をスタートする人は少ない印象がある。
本編のマインドセットの箇所で「メンタルブロックを外す方法」が出てくるのはそのためだ。
「自分だけ儲かればいい」という人にもおすすめできない。
これは講師も言っていることだが、そういう人がいると不幸になる人が増えてしまうからだ。
コンサルタントに対する社会的イメージも低下する。
「自分の頭で考えられない人」にもおすすめしない。
例えば、起業塾で習ったノウハウを思考停止状態で実践するだけの人。
指示待ち体質で自発的に行動しない人などがそれにあたる。
ビジネス(コンサル)は生き物なので絶対的な正解が存在することはない。
「○○すれば売れる」なんてことはありえないのだ。
自分にとっての正解は自分で実践しながら見つけていくしかないのである。
価格はいくらなの?
おっと、大事なことをお伝えするのを忘れていた。
「いったい金額はいくらなのか?」
おそらくこれを読んでいるあなたも疑問に感じていることだろう。
僕は今までこういった講座をいくつか受講してきたが、このクラスのボリュームだと10~20万円ぐらいで販売しているものが多い。
あなたもひょっとしたらそれぐらいの価格を想像しているかもしれない。
僕も初めてこの商品を見たときは、それぐらの金額だと予想していた。
それでは購入価格を発表する。
価格:49800円
この金額を見てどう思っただろうか?
僕は「約1年半で1000万円以上売り上げたノウハウがわずか49800円で手に入るのはおトク」だと思った。
ちなみに分割払い(2回・3回、5回、10回)にも対応している。
人生を変えるビジネス
コンサルタントは人生を変えるビジネスだと僕は考えている。
コンサルを提供することによってクライアントの収入が数倍~数十倍に増えることもあるからだ。
収入がそれだけ増えればまったく別の人生になると言って差し支えないだろう。
そして、コンサルタントによって僕たち自身の人生も変わる。
高単価商品を売ることで収入が劇的に増えることも見込めるし、クライアントから感謝されることでやりがいや自分の存在意義を感じることができるからだ。
常に勉強が必要な仕事ではあるが、その分自分も成長することができる。
確かに大変なこともたくさんあるし、決してカンタンとはいえない。
でもこれほど達成感や充実感を感じられる仕事はなかなかないように思う。
Epilogue
今僕はハワイのビーチで海を眺めながらこの文章を書いている。
オンラインコンサルタントとして稼げるようになったおかげで、場所に縛られることなく収入を得ることができるようになった。
稼げていない頃は、雨の日にあちこち駆けずり回って個別相談をしていたこともあったが、今は自宅から一歩も出ることなくサラリーマンの何倍もの収入を得ることができるようになった。
オフラインが中心だったころは商圏に限界があったが、オンライン主体に切り替えてからは商圏に縛られることなく、ビジネスを展開できるようになったのもありがたい。
まだまだ数は少ないが、弟子たちがコンサルタントして活躍している姿を見るのがなによりの喜びだ。
コンサルタントとしての活躍がきっかけで、講演や出版の依頼ももらえるようになった。
おかげさまで同窓会にも胸を張って出席できるようになった。
エリート同級生たちに対して劣等感の固まりだった僕が、今では彼らから羨望のまなざしで見られるようになったのだった。
山田さんのFacebookはあの日から時が止まったまま。
しばらくはお互いに連絡を取り合っていたのだが、その頻度は徐々に下がっていき、いつのまにかフェードアウト状態になってしまっていた。
風のうわさで聞いた話だが、山田さんの会社はその後業績不振で倒産してしまったらしい。
現在彼の消息を知るものはいない。
「安定収入はいいぞ」と言っていた山田さんだったが、この不景気で他者に自分の収入を依存するのはリスクだということが、身にしみて感じている。
あのときもし「会社員に戻る」という決断をしていたら、今の自分はどうなっていたかわからない。
たった1つの選択によって、人生は180度違ったものになることだってあるのだ。
そして、その違いは小さな一歩から始まる。
あなたはどうだろうか?
一度きりの人生、精一杯やりきらないときっと後悔すると思わないだろうか?
人間は「できなかった」ことではなく「やらなかった」ことに後悔をするのだ。
「必ずできる」
この言葉を胸に刻み、諦めることなく進み続ければ、きっとその先には栄光が待っているに違いない。
これを僕からあなたへ贈る言葉として、この手紙を締めくくりたいと思う。
-End-
(この物語はフィクションです)
よくある質問
Q:返金保証はありますか?
返金を付けるとコミットが弱くなり行動しない人が増えるので、返金保証はお付けしておりません。
Q:チャットサポートは3か月間ですか?
講座は3か月で終了しますが、チャットサポートは追加料金なしで延長可能です。
Q:コンサルタントではなくコーチでも大丈夫ですか?
コーチの方であっても共通する部分がほとんどなので、「まったく参考にならない」といったことはないかと思います。
Q:まったく未経験の初心者でも大丈夫でしょうか?
問題ありません。
ポジショニングのパートがあったり、個別サポートを付けているのはゼロイチの人でも成果を出せるようにするためです。