水素がなぜ身体に良いと言われているのか。そして、私たちの身体はどうなっているのか。
Q. 水素とは?
宇宙で最も豊富な原子であり、全ての気体の中で最も軽く、最も小さい、無色・無臭の気体。
地球上では水(H2O)などの化合物として存在し、水や油にも溶け込む性質があります。
Q. 酸化とは?
人は呼吸によって体内に酸素を取り込み、生命活動を維持しています。取り込んだ酸素は、食べたものを燃やしてエネルギーを作り出したり、全身の細胞の新陳代謝に利用されるなどして、各器官の機能をスムーズに働かせるために使われた後、体外へ排泄されます。人は酸素が無くては生きてはいけませんが、その酸素自体は他の物質との反応性が高く、他物質と結合することにより、その物質が持つ本来の機能を発揮できなくする性質を持っています。これを〈酸化〉現象と言います。私たちの身近なものでは、鉄が錆びたり、切ったリンゴが変色したりすることも〈酸化〉現象になります。つまり、体内でも「身体が錆びる(=酸化する)』という現象が起こっているということになります。
Q. ミトコンドリアとは?
私たちのカラダは約60兆個もの細胞が集まることで出来ています。その一つ一つの細胞が呼吸をし、エネルギーを使って、身体に必要なものを作り出すなどの生命維持活動をしています。一つの細胞の中には多くの細胞小器官があり、ミトコンドリアはその一つで、1個の細胞に数百から数千存在し、平均約300~400個存在しています。このミトコンドリアは〈エネルギーの生産工場〉と呼ばれ、細胞が生命を維持するために必要なエネルギー(ATP=アデノシン三リン酸)を多く作り出しており、体内で生産されるATPの約90%をミトコンドリアが生産しています。このエネルギー(ATP)が細胞に供給されるおかげで私たちは身体を動かせています。しかし、ミトコンドリアは加齢とともに減少、活動の衰えを起こします。ミトコンドリアの減少や衰えは代謝を低下させてしまい、基礎代謝が低下すると、体温が下がり、免疫力が低下、血液の循環が悪くなり、栄養の吸収や老廃物の排出に悪影響を与えます。若いころに比べ、疲れやすくなったり、太りやすくなったりするなどの体の変化は、加齢によるミトコンドリアの減少による代謝の低下が考えられます。
Q. 活性酸素とは?
ミトコンドリアが必要なエネルギー(ATP)を生産する際に、〈活性酸素〉を生み出します。活性酸素は、免疫細胞のエネルギーとなり、体内に侵入した異物(ウィルスや細菌)に対して、殺菌作用を働かせ、体内の健康維持、生体防御の役割を担ったり、細胞内の情報伝達や遺伝子発現の調整など、重要な役割を持っている反面、普通の酸素より活性化し過ぎて暴走している酸素(高い酸化力を持った物質)であるため、他の物質を酸化させたり、正常な細胞までも傷つけてしまい、老化や病気の原因になるとされています。さらに、日常生活における喫煙・紫外線・ストレス・過度の飲酒等により受けた刺激を身体が異物として認識してしまい、体内では大量の活性酸素が発生してしまいます。
Q. ミトコンドリアと活性酸素の関係は?
ミトコンドリアから発生した活性酸素はミトコンドリア自体にもダメージを与え、ダメージを受けたミトコンドリアは質の悪いミトコンドリアとなってしまい、エネルギー(ATP)の生産量が低下します。少ないエネルギー(ATP)はまず、呼吸や体温調節などの生きるために必要な部分に優先的に使われ、遺伝子の修復や若さを保つための機能などにエネルギーが十分に回らず、機能しなくなっていきます。エネルギー(ATP)が十分に行き渡らない細胞は衰退し始め、そこから老化やガンなどの病気にも繋がっていきます。反対に質の良いミトコンドリアからは多くのエネルギー(ATP)が生産され、発生する活性酸素の量も少ないため、より効率的にエネルギー(ATP)を生産することが出来ます。そうすると、身体全体にエネルギー(ATP)が行き渡るようになり、遺伝子の修復や若さを保つ機能にもエネルギー(ATP)を使用することが出来るようになります。つまり、細胞修復やアンチエイジングには、細胞内のミトコンドリアの質と量が重要ということになります。質の良いミトコンドリアは発生させる活性酸素も少なくなりますが、それでも発生してしまう活性酸素を除去することが必要となります。
Q. 抗酸化作用とは?
体内に発生した活性酸素の働きを阻止する作用であり、体内の酸化を抑制することが出来る働きのこと。また、活性酸素によって被害を受けた細胞を修復する働きもあります。活性酸素が細胞を酸化させるより先に抗酸化物質自身と結合し、酸化することで、細胞が傷つくことを防ぎます。「身体が錆びる(=酸化する)のを防ぐ」ということです。人体には抗酸化作用を持った物質を生成することが出来る機能がありますが、加齢とともに生成される量が減ってくるため、体外から抗酸化物質を摂取する必要があります。体外から摂取する抗酸化物質には主に、ビタミン・コエンザイム・ポリフェノールなどが挙げられます
Q. 全ての活性酸素が悪いのか?
活性酸素には、主に4種類(善玉活性酸素2種類・悪玉活性酸素2種類)あり、善玉活性酸素には、体内に侵入した異物(ウィルスや細菌)に対し、殺菌作用を働かせたりと、生体防御の役割があります。しかし、悪玉活性酸素は、正常な細胞を傷つけたり、他の物質と結合し、体内の酸化を促進させてしまいます。全ての活性酸素を取り除いてしまう、生体防御の機能も低下させてしまうため、悪玉活性酸素だけを体内から除去することが重要になります。
Q. なぜ、水素が優れているのか?
まず、水素には抗酸化作用があるため、体外から摂取する抗酸化物質の一つとして挙げられます。さらに水素には、体内に発生した活性酸素の内、悪玉活性酸素のみに結合するという特徴を持っており、殺菌作用を持った善玉活性酸素の働きの妨げになりません。また、他の抗酸化物質に比べ、原子が小さいので、細胞への浸透性も高く、水にも溶け込む性質から血流にも溶け込み、身体の隅々まで浸透することが出来ます。体内に取り込まれた水素は、悪玉活性酸素とのみ結合したあと、水として体外に排出され、体内には残りません。そのような点から、水素は体外から摂取する抗酸化物質としては非常に優秀であると言えます。
Q. では、私たちの身体はどうなるのか?
水素によって悪玉活性酸素のみを除去することで、細胞へのダメージが軽減され、細胞内のミトコンドリアがより活発に働き、より多くのエネルギー(ATP)を生産することが出来ます。それにより、細胞が活性化され、基礎代謝・体温の向上が図られます。体温が1℃上がるだけで、免疫力は約5~6倍に向上すると言われています。免疫力が向上することにより、体内で発生したガン細胞や外部から侵入したウィルスなどを撃退する自己防衛機能の向上を図ることが出来ます。また、エネルギー(ATP)が十分に供給されることにより、細胞の修復機能も向上し、病気や老化(アンチエイジング)対策にも繋がります。