2019年6月16日(日)15時開演。14時30分開場
バイオリン奏者の白石茉奈とピアニストのマルティン・カルリーチェクのコラボレーションによって2008年に設立されて以来、デュオ・ヴェンタパーネは国際的な音楽シーンで非常にアクティブに活動して、その結果高い評価を得て来ている。デュオ・ヴェンタパーネは2017年にOCCAデビューして、カロルシマノフスキーのミステリアスな世界を音で描いてくれました。今年のコンサート・テーマ「音楽は国境を超えて:チェコと日本」。
マルティン・カルリーチェク博士はチェコ共和国で生まれ育ち、同じく日本で生まれ育った白石茉奈さんと出会うまで、二人ともそれぞれ独自の人生の道を歩み、恋に落ちて家族を作ることにしました。他のアンサンブルとは異なり、デュオ・ヴェンタパーネはこのように最初から個人的なキャリアパスに「越境」の要素を持っていたのです。つまり、マルティンと茉奈は音楽経験の中にカナダを舞台としてクロスボーダーのチャレンジをしていたのです。どのように単純に考えても、彼らの音楽が国境を越えた性格を持っていないと考えることはあり得ないでしょう。
今回のリサイタルは「音楽は国境を越えて:チェコと日本」。これはどういうことを意味するのでしょうか?私には推測をすることしかできません。そして、彼らのコンサートの日に初めて私が本当に「音楽は国境を越えて:チェコと日本」の意味を理解するのでしょう。彼らの音楽は彼らのメッセージをより全体的な文脈で届けてくれるでしょう。
OCCA事務局代表 荻原 哲
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デュオ・ヴェンタパーネ
白石茉奈 (ヴァイオリン)
マルティン・カルリーチェク (ピアノ)
2008年から活動をはじめ、IBLA Grand Prizeにおいてスメタナ賞及びバルトーク賞を授賞、カーネギーホールなどアメリカ各地にて行われたツアーに出演した。ナミ・レコードよりリリースされたデュオのCD「チェコと日本の名曲から」はレコード芸術の優秀録音に選ばれ「ヴァイオリンが透明感と浸透的サウンドを聴かせながら、自然かつしなやかな音で収められている・・・なかなか出会えない録音」などと評されるなど、各誌に取り上げられ高い評価を得た。
プログラム
伊福部昭 (1914-2006):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
レオシュ・ヤナーチェク(1854-1928):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
----------- 休憩 / Intermission ----------
三善晃(1933-2013):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
ボフスラフ・マルティヌー(1890-1959):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第1番
白石茉奈
大分県出身。桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学音楽学部、研究科在学中は江藤俊哉、徳永二男の各氏に師事。その後、マギル大学にてジョナサン・クロウ、マーク・フューアーの下、修士課程を修了、モントリオール大学にてロロンス・カヤレイの下、D.E.P.A. (Diplôme d'études professionnelles approfondies)を取得した。
「五嶋みどり20周年記念コンサート」において、五嶋みどり氏らと共演を果たす。また、ジャズピアニスト小曽根真とジャズクラリネット奏者パキート・デリベラをソリストに全国ツアーが行われた「Mozart Meets Jazz」、別府アルゲリッチ音楽祭において大分県出身若手演奏家コンサート、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン、シュチェケン室内楽フェスティバル、モントリオール・ジャズ・フェスティバルなどに出演するなど、各地にて演奏活動を行っている。また、アンジェル・デュボー&ラ・ピエタのメンバーとしても、数多くのレコーディング、ツアーに参加している。
デュオ・ヴェンタパーネとしての活動を2008年からはじめる。現在、室内楽、オーケストラの演奏会の傍ら、後進の指導にも力を注いる。2015年にはカナダにてウェストマウント室内楽ワークショップを設立、ディレクターを務めている。
マルティン・カルリーチェク
カルリーチェクの演奏は「感動的、豊かな音色と繊細さを併せ持ち、様式的にも考え抜かれた、色彩豊かで精確、生き生きしていて、そして常に創造的である。」などと表現された。チェコ、ドイツ、カナダ、アメリカ、日本各地で演奏会、マスタークラス、レクチャーを定期的に行っている。
スメタナ、マルティヌー、プロコフィエフ、リストのピアノ作品、A.Y.スヴォボダによる全ピアノ曲とチェロとピアノのための曲のCDをリリースしている。また、CD「ヤナーチェクリサイタル」は、各誌でも取り上げられ「作曲家の心の裡がデリケートになぞられ、精妙な感情表出は聴く者に深い共鳴を与える。精密なタッチで彩られてゆく豊かな音色も魅力だ。(ショパン)」、「新しい時代のスタンダードとなりうるアルバムだ。(レコード芸術)」などと好評を博した。
デュオ・ヴェンタパーネ、トリオ・ヴァルドスティンのメンバーであるカルリーチェクは、室内楽奏者としても精力的に活動している。また、チェコにおいて音楽フェスティバル「カルリーチェク・セクエンツァ」を設立、ディレクターを務めている。
これまでに、スメタナ国際ピアノコンクール、南ボヘミア国際ピアノコンクール、プラハ・ウィーン・ブダペスト夏期国際アカデミーコンクールにおいて第1位を獲得するなど、数多くの国際コンクールにて入賞を果たしている。また現代音楽賞、リスト賞、スメタナ賞、バルトーク賞、ヤナーチェク賞及びマルティヌー賞をソロ、および室内楽の国際コンクールにて受賞している。
現在、演奏活動のかたわらマギル大学にてピアノ講師及び室内楽講師として、また、ウェストマウント・ワークショップの共同設立者として後進の指導にあたっている。