Neuro2022 サテライト企画

数理科学者と解く神経科学のオープンプロブレム@沖縄

会場:Double Tree by Hilton 那覇首里城

2022年 7月3日~7月6日(課題発表会は6月9日に実施

数理科学との連携により神経科学未解決問題の解決を目指す

本ワークショップは、神経科学を発展させるため、数理科学とのコラボレーションを促し、新たなデータ解析手法や計算論的モデルを構築することを目標とします。近年、神経科学の実験手法は目覚ましい発展を遂げており、得られるデータの高次元化や、マルチドメイン化が加速しています。これらのデータ特性を活用すれば、神経系の情報構造についてより深い理解が得られるだけでなく、BMI (Brain Machine Interface) などの応用技術にも革新をもたらすことが期待されます。これを促進するために、神経科学諸分野における課題やデータを数理科学の専門家と共有し、協働の場をつくることが本ワークショップの狙いです。

開催概要

2022.5.1 ()

事前説明会

2022.5.20 (金)17:30-18:30オンライン

企画の趣旨説明を行います(終了)

参加受付終了

2022.5.31 ()





審査結果をemailにて通知します

本会議Part1

課題発表会

2022.6.9(木)17:00-19:00オンライン
課題発表をいたします*審査通過者のみ参加可能
2022.7.3(日)-7.6(水)ハイブリッド開催(沖縄/オンライン)
出題者と審査通過者で問題解決に挑みます

インキュベーション期間 

本合宿まで質問・議論を行い、

問題理解を深化

事前説明会動画

Q & A

Q:数理以外のバックグラウンドの人の参加は望ましくないでしょうか?


特にバックグラウンドについての参加制限はございません。数理的に困っている問題がメインのため、問題に興味がある方、一緒に考えていただける方で、数学的な部分で貢献していただける方を募集しております。

Q:何か不明点があった場合の問合せ先は?

⇒村松(muramatsu_moemi@araya.org)、清水(shimizu_mayumi@araya.orgあてに)両名宛にメールでご連絡いただければと思います。また、随時ホームページで情報を更新いたします。

Q:4名の出題者のどのかたに割り振られるかはどのように決まりますか。

⇒特に決める予定はございません。自由に行き来していただければと思います。オンサイトの会場では出題者ごとにテーブルをご用意しております。全てのテーブルに参加していただいても一つのテーブルで議論を深めていただいても問題ございません。休憩もご自由にお取りください。コーヒーとお茶菓子をご用意しております。

Q:6月9日時点で希望する部屋に入るのですか?

⇒自由に部屋を行き来していただいて大丈夫です。

Q:論文化はそれぞれの出題者で独立に4本の出版を目指しているのですか。

⇒問題が解決されれば1本の論文になりますが、議論の中で単純に4本の論文になる可能性もありますし、2つが一つに融合する可能性もあります、また複数の論文になる問題も含まれている可能性もあります。解決した問題ごとに論文になると考えていただければと思います。基本的に問題の共有と議論を目指し、出題者はそれぞれ問題を解決し究極的に論文をめざしておりますが、必ずしも論文にしなければならないということではございません。

Q:今回の説明スライド、事前説明会動画はどこかで閲覧できますか

⇒ホームページに掲載予定です。

Q:参加登録では宿泊分を事前に支払いをして参加費として領収書がでますか、もしくは個別で現地で支払いでしょうか。

⇒宿泊費は個別で現地フロントにてご精算ください。ホテルのお部屋はオーガナイザー側にて手配しております。また、期間中に懇親会を予定しております。こちらの参加費は会場にて現金にてお支払いください。主に懇親会のお食事代として頂戴いたします。こちらの詳細は参加申し込みをいただいた方に別途ご案内いたします。

Q:神経科学の知識はどの程度必要でしょうか。

⇒必要ありません。こちらでご説明させていただきます。


出題者

栁澤 琢史

大阪大学

先端共創学研究所

教授

_________________大阪大学大学院医学系研究科を修了し、医学博士を取得。大阪大学大学院医学系研究科脳神経外科特任研究員を経て、2012年より大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻神経機能診断学助教。2016年より大阪大学国際医工情報センター臨床神経医工学寄附研究部門講師。2018年より現職。これまで、皮質脳波(ECoG)信号や脳磁図(MEG)信号の神経生理学的評価、それらを用いたブレイン・マシン・インターフェース(BMI)の開発、開発したBMIの臨床応用に豊富な経験を持つ。幻肢痛を制御するために、幻肢の手の動きに関連する感覚運動野の皮質可塑性を誘導する新しいBMI訓練を開発した。

林 隆介

産業技術総合研究所

主任研究員


_________________東京大学大学院工学系研究科計数工学専攻にて博士号(工学)を取得。カリフォルニア工科大学研究員、マックスプランク研究所研究員、理化学研究所研究員などを経て、現在、産業技術総合研究所主任研究員。霊長類(マカクサル)の神経活動計測とAI研究をとおして、脳における視覚情報処理の計算論的解明に取り組んでいる。脳と機械をつなぐブレイン・マシン・インタフェース開発やAI技術の認知科学研究への応用を目指している。

小松 三佐子

東京工業大学

科学技術創成研究院

特任准教授

_________________東京都立大学理学部物理学科卒業後、東京工業大学大学院総合理工学研究科にて博士号(理学)を取得。理化学研究所リサーチアソシエイト、研究員として、ニューラルネットワーク、電気生理学を用いた研究に従事。現在、東京工業大学科学技術創成研究院特任准教授。霊長類(マーモセット)の広域皮質脳波(ECoG)計測技術を開発し、脳広域の情報処理機構の解明を目指している。

大泉 匡史

東京大学

総合文化研究科 准教授


_________________東京大学理学部物理学科卒業後、東京大学大学院新領域創成科学研究科にて博士号を取得。理化学研究所、米ウィスコンシン大学、オーストラリアモナシュ大学にてポスドクを歴任。その後、株式会社アラヤにマネージャーとして在籍。2019年4月より東京大学総合文化研究科准教授。理論神経科学、特に意識の理論的な研究に従事している。

オーガナイザー

笹井 俊太朗

株式会社アラヤ

取締役 Chief Research Officer

_________________2013年に東京大学大学院教育学研究科にてPhD取得。渡米し、University of Wisconsin-Madison医学部研究員として、意識の神経メカニズムの研究に従事。意識の統合情報理論の提唱者と共に理論の構築と検証に取り組む。意識の神経基盤に対応する脳部位の特定に寄与する成果を挙げたのち、2020年11月に株式会社アラヤに入社し、2022年4月より現職。意識理論を応用した「心をつなげるBMI」の社会実装を目指し、神経科学とAIの融合領域における基礎研究と、それを応用した新たなニューロテックプロダクトの開発を進めている。

田中 一成

早稲田大学

数理科学研究所 研究院講師

_________________早稲田大学大学院基幹理工学研究科にて博士(工学)を取得。同大学基幹理工学部応用数理学科助教を経て、2018年より現職。偏微分方程式(特に反応拡散モデル)を対象とし、精度保証付き数値計算を用いた計算機援用解析の研究に従事。2021年よりJST創発的研究支援事業の支援を受け、精度保証付きニューラルネットワーク数値計算理論の確立を目指している。趣味は反応拡散モデルの研究に興味を持つきっかけとなった日本酒とボルダリング。

吉脇 理雄

大阪公立大学

数学研究所 専任研究所員

_________________大阪市立大学理学研究科にて博士(理学)を取得。大阪市立大学数学研究所専任研究所員及び特任教員、静岡大学学術研究員(CREST「ソフトマター記述言語の創造に向けた位相的データ解析理論の構築」)、理化学研究所革新知能統合研究センタートポロジカルデータ解析チーム研究員を経て、再び現職。CRESTに関わる以前は多元環の表現論という抽象代数の研究に従事していたが、CREST以後、位相的データ解析の代数的基盤研究に従事。特にマルチパラメータパーシステントホモロジー中心に研究を行っている。近年はJSPSより支援を受け、位相的時空間解析に必要である2パラメータパーシステントホモロジーのノイズ安定性の解明に携わっている。位相的データ解析に限らず数理と他分野との融合研究に興味あり、情報収集を行っている。

お問い合わせ

ご質問等ございましたら、下記両名宛にご連絡ください。

村松:muramatsu_moemi@araya.org

清水:shimizu_mayumi@araya.org


個人情報の取り扱いにつきまして


お問い合わせ、お申込み、ご応募等でいただきました個人情報につきましては、

本会議および事前説明会を遂行する目的以外では使用いたしません。