巷で注目されている規格外農産物。お困りの農家さんを助けたいと、調査すると「規格外農産物への勘違い」がありました。この発見を知ってほしい、知ってもらうことが真のSDGsだ。そんな想いから『規格内・規格外農産物が混在する「畑の今」を届けるサービス』はじめたいと思います。 

■ コボレナのきっかけ 

「畑のフードロス」を解決したい

はじめまして、株式会社アノニギワイの山岡と申します。私は、2021年に株式会社アノニギワイという会社を創りました。社会課題の解決が目的であればメンバーのリソースを使って、各人が自由に事業をしていいというちょっと変わった会社です。

私にも、解決したい社会課題があります。それが「畑のフードロス」です。

農産物を食卓に届けるために、重要な役割を果たしているのが農協。ここで取引できる農産物には基準があります。〇〇グラム以上、〇〇センチメートル以上などとても細かなもので、この基準に満たないものを「規格外」といったりします。規格外は、基準を満たさないだけで食べることができます。生産者さんによっては近所に配ったり、直販するなどして活用しているそうです。しかし、規格外の中には、活用しきれずそのまま捨てられてしまうものもあるのです。廃棄されてしまう規格外農産物の問題、それが畑のフードロスです。

規格外農作物の活用は歓迎される...という勘違い

畑のフードロスを解決するビジネスを創る。加工や直販チャネルなどを作り販売する。そのために私は、さまざまな農家さんとお話をしました。「きっと農家さんは困っているはずだ」「歓迎されるはずだ」との想いがありました。

しかし、実際に話を聞いて、多くの勘違いに気づかされることになります。

■私の勘違い①「規格外農作物はたくさんあり、処理に困っている」

生産者が作りたいのは「規格に沿った農作物」です。そのために「規格外のものができないよう」努力されています。つまり出ないに越したことはない。ですから困っているとき(規格外がたくさんあるとき)というのは、うまくいかなかった一部のタイミングです。「毎月○kgぐらい出るうち、何%を買い取らせて」といったビジネスは成立しません。

■私の勘違い②「規格外も味は変わらない」

先ほど、規格外も食べられるといいました。食べることはできます。ただしおいしいとは限りません。形や姿に変化があれば味も変わります。毛並みがよくでっぷりとした牛と毛がボロボロでやせ細った牛では味が違うはずです。それは農作物にもいうことができます。

■私の勘違い③「活用は、すべての生産者に望まれている」

規格外の農作物が活用されると生産者は利益を得られる。また、フードロスという問題も解決する。そのように考えていました。しかし、規格外を販売することは市場に新たな供給をすることと変わりません。場合によっては値崩れや過剰供給による離農のリスクさえある。一般の市場に売ってしまうとかえって迷惑をかけてしまう可能性があること。そのことに気づかされました。

皆、勘違いをしているのではないか?

気づきを得た時に思ったことがあります。それは「みんな同じ勘違いをしていないだろうか?」ということです。

畑のフードロスへの勘違い。そのことをみんなにわかってもらえる商材をつくることができれば、きっと農業も社会も良くなるはず。今、SDGsが話題となり、畑のフードロスにも大きな関心が集まっています。きっかけはSDGsでもいい。そこから畑のフードロスの真実を知り、ともに問題解決に取り組める真のSDGsを実現したい。それがこのプロジェクトのきっかけです。

■ 始めたいサービス 

私が実現したいのは『規格内・規格外農産物が混在する「畑の今」を届けるサービス』です。
例えば今年は出来がよく収穫された農産物がすべて規格内であれば、100%規格内農産物のみを送ります。逆に長雨などの影響により、半分は規格外となってしまった時には、規格外農産物を50%入れて出荷します。箱の中身を見ることによって畑の今が想像できる。そんなサービスを作りたいと思っています。このサービスを「コボレナ」と名付けることにしました。

■なぜ規格内・規格外を一緒にするのか?

農家の子供になったつもりで聞いてください。地方から東京に出て毎年、実家から畑の野菜が送られてくる。「あぁ今年の野菜は出来がいいな」「今年のはあんまりよくないな」。多分そういった目利きが勝手に身につくはずです。もっというと夏の気温や降雨日数など原因も思いつくようになるかもしれません。商品を受け取るお客様にそういった目利きになってほしいのです。「今年は畑のフードロスが多そうだから買ってあげよう」とか「今年は豊作そうだから野菜をたくさん食べてあげよう」というように考えられれば、この問題は解決するはずだと思っています。

■ 今後のスケジュール 

ープロジェクト自体の実施スケジュール

6月上旬 HP開設
6月下旬 ECサイトでの販売開始
6月下旬 マルシェ等でのイベント販売開始

■ 最期に 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

フードロスやSDGsに対して何かしようと思っても、何から始めていいのかわからない方もたくさんいらっしゃるかと思います。農家さんが作ったおいしい野菜をそのままおいしく頂く。もしかすると、そんなシンプルで当たり前のことが一番の解決策なのかもしれません。

農家さんのために何かしたい。美味しい野菜を未来に残したいと思ってる方、ぜひ応援いただけたら嬉しいです。ご支援のほどよろしくお願いします!