研究内容

当研究室では小動物をモデルとした組織再生に関する研究を目指しています

 本研究室では2023年~2025年度は以下の研究テーマ(3次元組織作製を目指した研究)に取り組んでいきたいと考えています。その後、実験結果を考慮して色々な方向性に展開していきたいと考えています。小さな研究内容をコツコツと積み重ねていき、論文化していくことが当面の目標です。

①難治性創傷患者の治療を目的としたヒト人工羊膜の開発

 赤ちゃんを包みこむ羊膜は古くから火傷や傷を治す効果があり、被覆材として期待されていたが、羊膜を構成する細胞(羊膜由来上皮細胞と間葉系細胞)を生かしたまま凍結保存することが難しいことが課題としてあります。加えて糖尿病を患った場合には、創傷治癒機転が働かない為、より多くの羊膜由来細胞が創傷治癒を促進するのに必要になることが予想されます。そこで本研究では人工的に羊膜を作製して創傷治癒材として応用する研究に取り組んでいます。

②組織の微細構造を再構築して創薬に利用する

 肝臓や心臓は機能する為に複雑かつ微細な構造をしています。この複雑かつ微細な構造を再現することが出来れば、人工的に組織を再構築出来ると考えられています。様々な研究グループによって取り組まれています。本研究では「細胞と細胞外基質の相互作用」と「組織の微細構造」に着目し、組織特異的な微細構造を持った細胞組織体の作製を目指して取り組んでいきたいと考えています。まずは肝臓の研究に取り組み、軌道に乗ったら心臓の研究を展開したいと考えております。

共同研究募集中

 本研究室では共同研究を募集しております。「材料を開発したけど、細胞を用いて検討したい!」、「細胞を3次元培養してみたいけどやり方が分からない!」など他分野からの相談も可能ですので、お気軽に荒井までご連絡下さい(他分野の方との共同研究は新しいことの発見が期待出来ますの大歓迎です)。

連絡先:kenarai[at]akita-pu.ac.jp ※[at]は@に置き換えてください