校長あいさつ

2023/06/08

ご挨拶

 

令和5年(2023年)4月の人事異動で着任しました校長の橋本です。本校には、平成16年(2004年)4月から平成24年(2012年)3月まで8年間、教諭として勤務していました。懐かしい教室・職員室、当時お世話になった保護者・地域の皆様に再会することになり、不思議な縁を感じています。

 

本校は、網走市潮見・駒場地区の宅地造成による人口増加に対応するため、昭和55年 (1980年)、網走小学校から分離し、現在地に児童数911名で開校しました。1983年(昭和58年)には、本校の教員との個人的な縁から、「天才バカボン」で有名な漫画家、赤塚不二夫氏が来校、講演され、子どもたちの目の前で、模造紙にあのキャラクターを描かれたそうです。それから26年後の平成21年(2009年)、そのときの直筆画が校内の物品庫を整理していたとき、偶然見つかりました。

 

以来、オホーツク管内有数の大規模校として名を馳せた本校ですが、昭和60年(1985年)の1165名をピークに児童数は減少に転じ、現在は最盛期の3分の1ほどの439名となっています。3年余りにわたったコロナ禍では、教育活動も大きな制限を受けましたが、その一方で、ICTの導入が一気に進むとともに、一旦立ち止まることで、本当に守るべきものは何か、他のやり方でもできるのではないかといった議論を深めた側面もありました。

 

今、教育現場は、学級数・教職員数の減少、教職員の急速な世代交代、特別な教育的配慮に対するニーズの高まり、教員の人材確保など、構造的な問題に直面しています。今まで通りのことを無理に続けていけば、やがて学校運営が行き詰まることは明らかです。時代が変わり、社会が変わり、求められる力が変わり、学校でも子どもの学び方や先生の役割が変わろうとしています。

 

「これでいいのだ」というバカボンパパの決め台詞があります。一方、本校の校歌の歌詞には「みんなでつくろう、潮見小」という一節があります。今までのやり方や世間の常識と比べ、これが正しい、これが間違っていると決め付けるのではなく、自分たちのやり方は自分たちでつくっていく、そんな本校の校風と赤塚不二夫氏の考え方には共通するものがあるように思います。

 

教育の目的は、平たく言えば、子どもに社会で通用する力を付けさせ、人と結び合って働いて食べていけるようにすることと、将来の地域を担う人を世に送り出すことです。学校は、そのための勉強や練習をする場所です。この目的達成に近づくことであれば、やり方はいろいろあってよいはずです。「取り戻す」のではなく「創り出す」をスローガンに、持続可能な学校体制への転換を目指してまいりますので、皆様のご理解・ご支援をよろしくお願い申し上げます。

 

網走市立潮見小学校長 橋本 雄一郎 

 

 

 

長らく休止していた学校ホームページを再開しました。当面は、学校から紙でお知らせしている文書(スクールカレンダー・学校のきまり・学校だより等)についてホームページでも確認できるようにし、マ・メールと併用して、情報発信と利便性の向上に努めてまいります。