CADによるイメージ図。
楕円体のハウジングの中に、これまで使用していた巻貝の空洞部を縮小して入れ込んだ。
まっとうな大きさのハウジングに収めるため、巻貝部の容積はVer.3.5の6割程度になった。
CADデータ上では巻貝部以外の楕円体は中実であり、
そのままだと重量過多となるため、造形前のスライスソフトで中空化した。
光造形による製作。
ハウジング一体となったことで、2回の造形で部品ができる、はずであったが、
造形中に内部応力でパーツが割れてしまう事態が発生した。
原因はレジンの劣化が推定されるが確定していない。
とりあえず修正すれば使える部品を今回は使用した。
写真左側のねじを受ける柱の欠損と、右側のヒビを修復した。
完成したVer.3Bが以下。
中空化する際の肉厚を3mmで設定したため、まあまあ重い。
今回も代理でオルカくんにつけてもらっている。
修復したヒビは思ったより目立たないため良しとする。
巻貝ヘッドホンシリーズ。
さて、これらのヘッドホンには音に違いがあるのだろうか。
ということで測定系をでっち上げた。
壁に耳あり!ショージくん2号である。
シリコン耳の中に測定用マイクロフォンの先端を挿入できるようにしてある。
これを用いて、ヘッドホンのLチャンネルにスイープ音を出力させ、
マイクで録音したデータをグラフ化したものが以下となる。
ショージくん2号の前にも、お試しでそのへんにあったマイクを使用して測定しており、
それと比較すると、おおむね一致するが、細かいところは変化がある。
測定系の変化が結果に影響するようだと、世にある、
「機種ごとの測定結果データベースをもとにイコライザを調整する」
という方式、結局細かいところは合わないのではないかとは思った。
周波数特性上は、アンバランス接続もバランス接続も差はほとんどなく、
音量がバランス接続のほうが大きくなっている
ということもわかる。
音量が上がったことによって音質が向上したようにも聞こえてしまうため、
聴き比べをする際はかなり慎重にしないとならないと思われる。
600-2000Hzの細かいゲインの変化は改造したヘッドホンすべてに現れており、
巻貝部の影響と推定している。
ヘッドホンごとの差でいうと、やはり元機種の差が出ている。
オーディオテクニカのATH-A55(無改造)とその後継機種を改造したVer.2.75のカーブはよく似ている。
そのほかのヘッドホンのベースはJVC HA-RZ710であり、これらのグループの特性もよく似ている、と思う。
(思う、というのは、全部改造してしまって改造前の特性が取れないから)
これらの特徴はどこから来るのだろうか。発音部であるドライバ?