歴史の中の開発と文化

講義の目標、概要

本講座では、「開発」を主権国家における同時代的な経済・社会面での開発という意味にとどめずに、人間の歴史が始まって以来、人間が自然や環境に働きかけながら、福利増進を目指してきた広い意味での開発ととらえながら考察をしていく。歴史の中において、開発と文化の問題群はどのように変遷してきたのか、先行研究を参照しつつ、議論をしていく。

近代植民地政策が実施された以降の世界を中心に、国・地域を超えて共通するテーマを人類学的観点から取り扱ってゆく。

授業日程 (4月26日 ほぼ決定)

1. イントロダクション 授業計画の設定 (4月5日) 関谷雄一

2. 開発と歴史 概論 (4月19日) 味志優

川田 1997 の中で、とりわけ山内昌之、石井洋二郎、大石高志、柴田元幸の各氏の論考を取り上げる。

3. 植民地主義と開発 Ⅰ (4月26日) 山本友亮

矢内原&若林 2001 の第2章を中心に。

4. 植民地主義と開発 Ⅱ (5月10日) 游乃蕙

陳伯楨 2015の翻訳版はこのページの下部にアップします。

5. 植民地主義と文化 (5月17日) 滝玲名

真島一郎 2011 の中の2章は、このページの下部にアップします。

6. 開発と先住民、国家 Ⅰ (5月24日) 関谷雄一

岸上伸啓 2009 第1章を中心に。プレゼンデータは下部に掲示中。

7. 都市&地域&環境と開発 Ⅰ (5月30日) 須田英太郎

村松&山下 編 2016、J. ジェイコブズ 2014(2010) を中心に。ジェイコブズは一部コピーを下部に掲示中。

8. 開発と先住民、国家 Ⅰ (6月7日) 李伃婷

Simpson 2014 の Chapter 1,2,6。テキストコピーはフォルダに収めてあります。

9. 開発と思想、精神、教育 Ⅰ (6月14日) 北野彩

長津 一史 & 加藤 剛 2010 の序・1・4、佐藤寛 2005 10章。佐藤寛 2005は該当部分のコピーを下部に掲示中です。

10. 開発と思想、精神、教育 Ⅱ (6月21日) 林稜

内藤 直樹 & 山北 輝裕 2014 の1,2,9,11章を中心に。

11. 開発と先住民、国家 Ⅱ (6月28日) 近藤晴香

丸山淳子 2010『変化を生きぬくブッシュマン―開発政策と先住民運動のはざまで―』世界思想社

12. 都市&地域&環境と開発 Ⅱ (7月5日) 宮崎彩

1)Chapters 6, 8, 9, 10 of Rodwell, D. (2007) Conservation and Sustainability in Historic Cities. Oxford: Blackwell Publishing.

2)Van Oers, R. and Pereira, A.R. (2012). Historic cities as model of sustainability, Journal of Cultural Heritage Management and Sustainable Development, 2(1), 4-14.

3)Bendix, R., Eggert, A., and Peselmann, A. (2012). Heritage Regimes and the State. Gottingen: Universitatsverlag Gottingen.

New! 3)はフォルダーにアップしました。授業の後ではありますが、適宜ご参照ください。

13. 教育と開発 (7月12日) 馬越悠

アーリング,エリザベス・J.、 サージェント,フィリップ 2015『英語と開発:グローバル化時代と教育』の1、2、5、8章を中心に。

New! 関連章を文献フォルダにアップ。ダウンロードてください。

参考資料『節英のすすめ』

New! 下欄にアップしております。

文献クラウドフォルダ(リンクをコピペして、ダウンロード先に移ってください。先日授業でお伝えした「PW」が必要です。関谷宛お問い合わせください。)

講座用テキスト

https://davw.ecc.u-tokyo.ac.jp/public/OnKAAALJQgJAvLcBgcpi6R3wIEvil9JMNi9TY5Sacq6q