2022年度授業関連

 2022S1ターム 木曜2時限目

 開発の人類学 入門 (大学院・学部後期合併授業)

 科目名 (応用人類学Ⅰa、専門日本語(7)a、開発と文化A、研究技法トレーニングⅡ-A、生存とライフスキルⅠ、多文化共生・統合人間学演習Ⅰ)

 文化人類学は植民地主義と伝統文化の消失を導きかねない社会開発の現象に対し早くから警告を発し、批判もしてきた。一方、20世紀の中盤を超えたあたりで、徐々により良い社会開発の在り方を探るためにこの学問の知見が応用・活用されるようにもなった。その取り組みは開発実践に相対的なものの見方と、住民参加型の姿勢とノウハウをもたらした。20世紀終盤には、開発を脱構築して現象そのものを批判的に見つめる視点が登場する。今世紀初めには、開発現象を、より現場目線から見つめ直して取り組むための考察と実践を導く。本授業では主として社会開発と文化人類学とのこれまでの関わり合いを開発の人類学ととらえ、この領域でどのような議論が展開されてきたかを考察する。さらに余力があれば最新の研究に関しても考察を広げてゆく。

 2022S2ターム 木曜2時限目

 開発の人類学 入門 (講読・演習編) (大学院・学部後期合併授業)

 科目名 (応用人類学Ib、開発と文化B、生存とライフスキルⅠ、多文化共生・統合人間学演習Ⅰ)

 本授業では、S1ターム開講の「入門ゼミ」の講義内容を踏まえ、関連する民族誌や研究論文の講読を行っていく。

 2022Sセメスター 集中講座

 福島県に関わるフィールドリサーチ

 科目名 (人間の安全保障実験実習Ⅰ

 この講座は、2011年3月11日に発生した東日本大震災による原発事故を機に被災地となった福島県の現状についてフィールドリサーチを伴った現地調査型の実践講座である。毎年7月の最終週に実施される相馬野馬追行事に合わせ、「福島まなび旅」を行う予定であるが、それを含めた講座となる。現在、現地調査の可能性を含めて検討中だが、5月の連休後に集中講座の日程などについて詳細を確定しお知らせする。

 2022Aセメスター 火曜2時限目

 文化人類学入門

 科目名 (文化人類学Ⅰ)

 本講座は文化人類学に関心のある学生向けに、同学問の特色、史的経緯から現代の展開そして残されている課題や今後の可能性に至るまでを、基礎的な説明を中心に講義を行ってゆく。どちらかというと初学者向けの内容となるが、既に関心があり、自己学習をしている者にとってもコースワーク(毎回のリフレクションペーパー等)を通してさらに理解を深められるような工夫もしていきたい。