電気回路理論アンケート結果

Post date: Feb 4, 2017 10:04:33 AM

2016年度 電気回路理論アンケート結果 主にEEIC 2~3年生向け。長文です。

2017/1/24の電気回路理論第一の試験、お疲れ様でした。この授業は私にとって4回目で、だんだん形が固まってきました。毎年テストの難易度は同じに揃えていますが、毎年平均点が上昇している感があり(今年の集計はまだです)、「電気系の必修授業として回路の基本知識を身につけてもらう」という役割を果たせるようになってきていると思っています。

毎年、試験時にアンケート回答をお願いしています。ありがたいことに回答率は4割程度と比較的高く、毎年、参考にしながら授業の改善を試みています。

今年は、アンケート回答とそれに対する私の考えを皆さんと共有してみたいと思います。論点は大きく分けて、「1. 当日の演習課題提出について」「2. 授業内容について」「3. 黒板の使い方について」の3つです。

1. 当日の演習課題提出について

今年度からの試みとして、授業時間の最後に演習課題を解いてもらうとともに、その場で提出してもらいました。105分 x 2コマの授業でヘトヘトになっているところで、最後の30分で問題を解くのは大変かも、、と思いながらではあります。結果は以下の表の通り。

「よかった」が28人と受講者数の20%を占めています。一方、勇気を振り絞って「きつい」旨を答えてくれたのが2人。きついと思いながらもアンケートに回答しなかった人も相当数いることが予想されますが、この結果を踏まえ、来年も、演習課題を解くスタイルを継続したいと思います。

当日提出に対して追加点をつけない方が良い、という意見も多くありました。一方で、当日提出の方が学習効果は高い(レポートBOXに提出された課題は平均点が低い)ため、追加点方式も維持したいと思います。レポートBOXに提出したとしても、全問正解であれば課題点は満点になるよう集計しています。

なお、以下のような意見もありました。いずれも来年度の講義に向けて検討します。

編入生の課題を本郷に送ってしまった件はこちらの不手際によるものです。申し訳ありませんでした。

2. 講義内容について

まず結果を以下の表に示します。

この授業ではラプラス変換の説明に丸1日以上を使っています。電気系において、ラプラス変換やフーリエ変換は単なる微分方程式を解く手段ではなく、物理現象を理解したり回路を設計したりするための極めて重要度の高い概念だからです。因果律の話は個人的に大好きです。とはいえ数学演習と重複しているよね?というのも事実なので、少しずつ調整していきたいと思います。その他、貴重なコメントありがとうございます。検討します。試験に出す内容が少ない、追加の演習問題を配ってほしい等、皆さんの勉学意欲に圧倒されます。ただしラプラス変換表を持ち込むのはこの授業の試験の趣旨に反するので残念ながら持ち込み不可です。

3. 黒板の使い方について

まずは結果は以下の表のとおりです。

授業を黒板で行うべきか、というのはジレンマです。実際、iPadで黒板の写真を撮って、それに書き込みをしている学生さんもいて、とても効率的だと思いました。一方、ノートを取ることや問題を解くことで理解が進みやすくなるのも事実で、その際に細かい数式などは別資料があったほうが良いのかもしれません。その他、貴重なコメントありがとうございます。

皆さんからのフィードバックを活用して、より良い講義にしていきたいと考えています。