MML Light プロジェクト

Project started: 2006-06-06

Coordinator: Katsuhiro OHASHI

MML: Medical Markup Language は医療情報を異なるシステム間でやりとりするための「医療情報交換規約」で、 MedXML コンソーシアムで研究開発・普及活動が続けられてきたものです。電子カルテが普及しはじめ、そのようなものの必要性が叫ばれていますが、現実には HL7 などその他の規格も含め、なかなか現場に浸透して行きません。それは「何故だろう」と考えたとき、やはり「複雑すぎる」のです。

世の中に爆発的に普及したもの、E-mail、World Wide Web、携帯電話、どれを取っても使い方は極めてシンプルです。またその仕組も mail はヘッダーの数行、web は URL たった一行でとりあえず情報をやりとりできてしまう極めてシンプルな仕組みです。「使い方がシンプルだから普及」「構造が単純だから頑丈かつ拡張性がある」のです。そこで電子カルテを開発し現場で運用する「現場の立場」から「MML の仕様を限りなく削り落とし必要最低限のもの」が出来ないか考えてみることにしました。これが MML Light プロジェクトです。

MMLL: MML Light は文字通り MML をより軽くし使いやすく簡素化するプロジェクトです。 すでに実装されている MML を大きく変えていくことには無理があるので、 当面は MML と平行した別個の支流として考えていきます。 オブジェクト指向の考え方を取り入れ、 極力「人間にも 機械にも 通信にも 優しく」するよう 工夫していきたいと思います。

ここに大橋個人による叩き台を提案します。 内容はまだまだ完全に吟味したものではありません。 皆さんとディスカッションしながら、 使いやすいものを育てて行ければと思っています。 いずれ皆が同じ方向に流れ、 進化の果てにそれらが合流できれば幸いです。

2006.06.06 大橋 克洋