電子カルテ NOA
「電子カルテ買っちゃったけど、ここの部分が使いにくくてしようがない」 という声は多々あるはず。 そんな時は「ネットから拾ってきた周辺ツールで、 そこだけすげ替えてしまえば良い」 という世界を作りたいと思います。そして 「基本部分」「周辺ツール」は、有償・無償いろいろあってよいと思っています。これがプロジェクトを起こした原点です。
NOA はオープン・ソースとして公開します。「Download」からソースをダウンロードし、どなたでも「無償で利用できる電子カルテ」です。ご意見などお寄せ頂けると嬉しいです。
電子カルテ開発にあたり考えたこと
1985年「診療録を電子化しよう」と考えた時、当時まだ世の中に存在しなかった「電子カルテ」はどんなものとして実現すべきか「無から有を生ずる」まさに「産みの苦しみ」で数年苦しみました。そして最初に到達したコンセプトは
紙のカルテで出来たことは全て出来なくてはならない
紙のカルテより使い難くてはならない
紙のカルテに出来ないことが出来なくてはならない
もし、これを満たすものが出来れば、はじめて電子カルテのメリットがあるということです。現在世の中に存在する電子カルテで、この3つを完全に満たすものがどれだけあるでしょうか。私はこれをクリアするのに5年以上かかりました。これを個人的に「大橋の3条件」と呼んでいます。
電子カルテ NOA のめざすもの
Neat Online Assistant : ネットワーク越しに診療を助けてくれる手際の良いアシスタント、その特徴は次のようなもの
1. 最も長い歴史と運用実績 (Since 1985) をもつ電子カルテ
2. Lisp 言語で書かれた初代から Web アプリへと年々進化
3. 日常診療の現場で使われながら開発が続けられている
4. どの診療科にも限定せずカスタマイズできる
5. プラグインにより特定の診療科への機能拡張も容易
NOA world
1985年以来、大橋克洋が電子カルテ開発で蓄積してきたノウハウのすべてを公開します。これからは「基盤となる電子カルテ・ベース」の上に「周辺ツール」を皆でシェアすることにより、「皆がハッピー」で「快適な世界」を構築しようというものです。多くの人々が色々なツール類や環境を追加することにより、電子カルテ の柔軟性や利用範囲はどんどん広がってゆくはずです。
クラウド型電子カルテ
NOA は SaaS (Software as a Service) 型の Web アプリケーションです。Web サーバで動いているので、MacOSX, Linux, Windows などのマシーンから Web ブラウザで使うことができます。セキュリティー上の問題から院内 LAN で使うことを想定していますが、ユーザ側で回線のセキュリティーを確保できるなら、院外から使うことも問題ありません。
NOA プロジェクトのお約束
NOA プロジェクトは「性善説」に基づくオープン・ソースのプロジェクトです。 貴方はこれを自由に使えますが「プロジェクトへ何かを返す義務 」があります。「技術で返す」「情報で返す」「汗で返す」「身体で返す」「お金で返す」色々あります。とりあえず何もなければ「感想・意見」や「悪いなあ、いつか何か お返ししなければ」と思うことも返すうちの一つです。ソースの改良や機能追加などに参加いただければ凄く嬉しいですが、そこまでの技術をもたないでも、気のついた点の報告や、マニュアルの断片など書いて頂けるととても助かります。「Give and Take」「仕事は楽しく」「遊び心で」「人生を楽しむ」がこの世界の合い言葉。
NOA や、そのソース、ドキュメントなどは あくまでオープンなものです。ただし NOA ユーザへの支援や、高機能の周辺ツールなどの有償販売など、NOA をハブとしたビジネス展開は OK です。また利用者の方には、自力でやる分には費用はかかりませんが、何かをやってもらうには、どこかで それ相当の費用がかかっていることをご理解ください。
開発者へのメール
このソフトウエアは開発者から無償提供されるもの。開発者にとって唯一の喜びは、ユーザの方からのレスポンス。質問・要望・使用レポート・バグレポート・クレームなど何でもあり。これだけが次への開発意欲を与えてくれます。
「臨床の現場で役に立っている」との声は最も開発者を鼓舞してくれるもの。ご利用の方はレポート是非ください(メールアドレスは、左メニューの最下段にあります)。
著作権について
NOA プロジェクトで公開するソースは、すべて NOA プロジェクトが著作権を有し GPL(GNU General Public License )に準ずるものとします。個人等がカスタマイズしたりして使うのは自由ですが、あくまでも自己責任で行ってください。ここに公開したソースやサンプルデータ、ドキュメントなどに基づく如何なる問題についても当方では責任を持ちません。
NOA Project は2017年をもって終了しましたが、公開されたソースなどは自己責任で自由に使用または参考にすることができます。
NOA project