2016

2016年度の記録

第42回2017年1月10日(火曜日)17:00-18:30@名古屋大学工学部IB電子情報館中棟IB014教室

学生発表会

    • 佐々木研:9名

    • 外山研:5名

    • 松原G:3名

    • 佐藤・松崎研:10名

参加者:49名

第41回 11月29日(火曜日) 17:00-18:30@名古屋大学工学部IB電子情報館中棟IB014教室

制限オーサリングと機械翻訳

宮田 玲(東京大学大学院教育学研究科)

原文の言語表現をコントロールすることで機械翻訳を実用的に活用する手法として、制限言語(Controlled Language)や前編集(Pre-edit)の研究が進められてきた。しかし、これまでの研究はセンテンスレベルの議論にとどまりがちであり、言語構造に加えて文書内の言語形式の慣例にも違いがある日英などの言語間のさらなる翻訳改善のためには、より「上位」の文書構成要素に目を向ける必要がある。本講演では、「文書構造」という概念を導入した上で、文書を構成するテキストの機能的位置づけや伝達目標を明示的に考慮しながら、機械翻訳をより高度に活用するための枠組みを紹介する。また現在開発中である自治体文書を対象とした制限オーサリングシステムのデモも行う。

参加者:34名

第40回 2016年10月25日(火)17:00-18:30 @名古屋大学工学部電子情報館中棟IB014教室

左隅型解析に基づく非局所的依存関係の同定

加藤芳秀(名古屋大学情報連携統括本部情報戦略室)

非局所的依存関係は,構成素の移動やゼロ代名詞の照応関係などの統語的な現象を表現する.非局所的依存関係の同定は,自然言語処理における重要なタスクの一つである. 本発表では,我々が提案した左隅型解析に基づく非局所的依存関係同定手法を紹介する. 非局所的依存関係の同定において,構文木のノード間の関係であるc統御が重要な役割を果たすが,左隅型解析によりこの関係を容易に捉えることができる. 本手法では,c統御を用いた規則により非局所的依存関係を同定する.

参加者:34名

特別講義 2016年6月29日(水) 13:00-14:30 + 14:45-16:15 @IB電子情報館中棟IB013教室

ディープラーニングによる自然言語処理

坪井祐太先生(日本IBM)

本講義では多層ニューラルネットワークに基づく自然言語処理技術を俯瞰する。

前半ではディープラーニング(深層学習)の一般的な内容を解説し、後半で自然言語処理での応用例や実装上の注意点などを紹介する。

第39回 2016年6月1日(水)17:00-18:30 @名古屋大学工学部IB電子情報館中棟IB014教室

自動要約のいまとこれから

西川仁@東工大

機械による文章の自動的な要約が構想されてからおよそ60年が経過した.自動要約器の構成方式はほぼ確立されたと見てよい.大規模な言語資源と計算資源の投下,要素技術の高度化により,早晩,特定の領域においては高度な自動要約が広く一般に利用されることになるだろうが,一方で,様々な形態の,様々な性質を備えた文章を,読み手に合わせて柔軟に扱うことは,当面,難しそうである.本講演では,自動要約の基本的な概念をまず説明し,現在の自動要約器の実現方式について解説するとともに,今後の研究開発の方向性,また現在の自動要約が直面している課題についても述べる.

参加者:40名

第38回 2016年4月26日(火)17:00-18:30 @名古屋大学工学部電子情報館中棟IB014教室

構文情報を利用したニューラルネットワークによる自然言語処理

橋本 和真、江里口 瑛子@東京大学

自然言語処理において単語のembeddingやニューラルネットワークに基づく文の意味表現の有用性が様々なタスクで示されている. 本発表では, まずその概要について簡単にまとめ, 構文情報を利用する立場として「句のembeddingの学習」と「ニューラルネット機械翻訳」に関して実際の研究を紹介する.

参加者:42名