プロフィール

2017年2月19日 田部文厚氏撮影 

関谷 雄一

東京大学大学院総合文化研究科教授(アフリカ地域研究・応用人類学)。1996年から1998年まで、青年海外協力隊員としてニジェール共和国にて砂漠化防止のための緑化推進及び農村開発活動に従事。帰国後、同活動における日本人とニジェール人の相互学習に見出された効果と可能性について組織学習論を用いて考察し、博士学位請求論文として執筆。2004年に東京大学より博士学位を取得。さらに、同学位論文を基に著書『やわらかな開発と組織学習』を出版した(春風社 2010)。2000年から2003年まで早稲田大学アジア太平洋研究センター助手、2003年から青山学院女子短期大学教員、2010年にはフランス地中海大学医学部生物文化・人類学研究室に留学、2011年10月より現職。また、断続的に青年海外協力隊訓練所講師として日本人ボランティアに異文化理解と適応に関する講義もしている。2012年1月以降、「人間の安全保障」の観点から、原発事故後の福島の人々の暮らしや問題点に関して取材調査活動を継続し、2016年にいったん終了し『震災復興の公共人類学‐福島原発事故被災者と津波被災者との協働』[高倉浩樹と共編](東京大学出版会 2019)にまとめる。