根拠なき非難と発信:「尾木直樹」の場合

1 はじめに

 2020年夏、Twitterデモ「#大学生の日常も大事だ」の成功を受け、各種メディアで「大学生は不当なオンライン授業を強要されている」という論調が出てきました。(以下、強調は蒲生による)

 私がこの流れを決定的に感じたのは2020年8月22日放送のフジテレビのお昼のワイドショー「グッディ」の特集を見てでした。この番組、特にこの論調が顕著に出たのは法政大学名誉教授で教育評論家の「尾木ママ」こと、尾木直樹の猛烈な大学批判でした。私の記憶では「大学教員は研究がしたいから楽なオンライン授業を学生に強制してるんだ」というもので、流石に唖然としました。

 以後、グッディの当該放送についてネット上を探していたのですがなかなか見つからず、あの尾木の発言が記憶違いではないかとも思っていました。

  今回、SNSを調査するとあの放送、発言についての投稿が発見できました。以下、Twitter(X)において2024年3月10日、「until:2020-08-22 #グッディ 尾木」で検索した結果のうち、番組感想と思しきものをピックアップします。

・大学のオンラインに#文科省が言及してるけど、そもそも小中高が異常‼️大学は感染リスク高すぎるし、正常な判断だと思う。いろんな考えがあるから、行きたい人だけ行けるならいいけど、今日の #グッディ 尾木ママ 安藤さん余計なこと言わないで欲しい‼️ #文科省に殺される #オンライン授業 #登校選択制 午後3:33 · 2020年8月21日


グッディが日々ひどいものになっているな。今度は大学いびり。大学の先生いじめ。/自分たちは大学の運営や教員に関わったことがない人たちが言いたい放題で、かつこのご時世など誰も経験していないのに…/(尾木先生は法政の名誉教授なそうでまだ良いが…) #グッディ 午後3:14 · 2020年8月21日


尾木さんは極論しか言わない/安藤さんは学校現場批判しかしない/コメンテーターは私情を語りだす等何を言いたいか分からん/なにこの番組… #グッディ 午後3:09 · 2020年8月21日


尾木ママ「高齢の教授が多いからオンラインはやりにくい」/尚更大学生との対面授業なんてリスク満載じゃないかw/教授のコロナリスクは関係ないんか?  #グッディ  午後3:08 · 2020年8月21日


#グッディ尾木ママ。オンライン授業を、良くすることが解決にはならないです。/学生は学校に行きたいのです。/根本的に間違っています。 午後3:08 · 2020年8月21日


尾木ママは全体的に子供サイドの意見しかない人 #グッディ 午後3:08 · 2020年8月21日


#グッディ 尾木ママ何言ってんの?/今、【大学は研究機関なので、先生方は研究に集中できてラッキーと思ってる方もいる】っつった?/知ったかしてんじゃねーよ/みんなシンドイにきまってんだろ 午後3:05 · 2020年8月21日


大学が悪いと決めつけてかかる構成は最低だな/尾木さんも大学教授の立場なのに大学批判かよ/1つの講義にあれだけ集まるんだから教室で講義できる訳無いだろうが/小中高は再開してるのに大学は何でだよって文句言ってるけど大学と小中高の人口率考えてみろよ #グッディ   午後3:05 · 2020年8月21日


尾木もさ。甘えるな学生!ってよう言わんのか? #グッディ 午後3:03 · 2020年8月21日


 SNSに残る感想については否定的な意見が多いです。その中に「大学は研究機関なので、先生方は研究に集中できてラッキーと思ってる方もいる」という投稿もあり、私の記憶と概ね一致しています。

 尾木に関しては2020年12月に文科省が公表した大学の調査結果について、

 教育評論家の尾木直樹さんは「苦しんでいる学生たちの声を大学が把握するようになったのは良かった。ただ、オンライン授業を評価する学生の割合は、大学の認識ほど高くないのではないか。学長がメッセージを発信するなど、学生との信頼関係を何よりも大切にしていく姿勢が必要だ」と話した。


 と東京新聞でコメントしています(東京新聞「尾木ママ『学生と大学で認識の差』対面授業に踏み切れない大学に学生は…文科省調査2020年12月23日 19時11分)。

 尾木の「オンライン授業を評価する学生の割合は、大学の認識ほど高くないのではないか」という発言ですが、根拠はありません。むしろ、この3ヶ月後、文科省は大学生のオンライン授業への「満足」の声は「不満」よりも圧倒的に少ないことを調査で明らかにしています。


速報「新型コロナウイルス感染症の影響による学生等の学生生活に関する調査」結果公表について


 尾木の認識の方が実態とズレていたわけです。

 尾木の情報発信の場は主にブログです。大手メディアにも登場し日々、かなりのブログ読者を抱えるであろう尾木が「コロナ禍の大学」をめぐって適切な情報発信を行なっていたのか。今回は主に尾木のブログをもとに、彼の「コロナ禍の大学」をめぐる情報発信について検証していきます。

2 ブログ分析結果

(1)該当記事一覧

 2023年3月6日に尾木直樹(尾木ママ)オフィシャルブログ「オギ♡ブロ」(アメーバブログ)の検索機能を用いて「大学 オンライン授業」で調査しました。以下の記事がヒットしました。

大学の休校には授業料減免をーー(2020-04-24 22:46:19)

9月以降もオンライン授業の大学に疑問!?(2020-07-13 12:44:42)

大学の役割は「研究」一本じゃありません(2020-07-13 21:41:03)

大学はキャンパスを開きゼミ、実験・実習開始せよ(2020-07-19 23:00:23)

置き去りにされる大学!?(2020-08-04 21:31:25)

やっとTVが取り上げてくれた大学生の窮状(2020-08-21 16:33:50)

大学は国民の疑問に応えるべきではないでしょうか⁇(2020-09-05 12:19:35)

偏差値や点数を目標に「勉強」してると、、(2020-10-28 08:22:59)

オンラインに頼る大学は心配!!(2020-12-27 16:27:37)

“地域格差”に関する皆さんのご意見をお聞かせください!(2021-01-13 13:02:46)

学費は通信制大学並みにし、返金すべき!?(2021-03-09 20:56:26)

半数近くの大学が定員割れーをどうみるか!?(2021-09-29 07:51:29)

自分1人で抱え込まない!!愚痴友をつくろう!(2021-09-30 23:24:17)

 

 これらの投稿のうち、根拠や論理が不明瞭なものを以下の4つに分類して整理します。

(2)4つの疑問

①研究のためにオンライン授業を強制したのか?

2020年7月13日のブログ記事「大学の役割は『研究』一本じゃありません」において、

「研究の邪魔になるし授業にはエネルギー使うからオンライン授業で後期も続ける」なんて考え

・大学教育のなんたるかを履き違えた暴論

・教授職の役割を自己中に理解している

・こんな考えじゃオンライン授業をやるなら授業料は四分の一以下に下げるのがスジ

・すべてをオンライン化するなら日本の学生は海外の名門大学などをオンラインで学びますよ。自滅するのは日本のオンライン大学ではないでしょうか?

大学人は安易なオンライン化を見直す方が身の為だと尾木ママは確信しています

 

とあります。

「研究の邪魔になるし授業にはエネルギー使うからオンライン授業で後期も続ける」という考えをコロナ禍の大学教員が持っていたという根拠はありません

2020年11月には「教員の83・4%が遠隔授業によって授業準備の時間が増え、課題の採点なども7割近くが増加したとしている。授業対応のために研究時間が減ったという教員は67・6%に上った」という大学教育学会の調査結果が報道されているように、大学教員の多くがオンライン授業への対応のため忙殺されていたことを大学関係者なら身近に感じていたでしょう。

 彼は何を根拠にこのような認識を示唆したのでしょうか。

また、2020年9月5日の記事「大学は国民の疑問に応えるべきではないでしょうか⁇」において、

重要な【教育機関】であり

社会貢献も大切な義務ではないでしょうか?

研究室にこもっていては

社会の動きから乖離するばかりですー

 

とありますが、コロナ禍の大学教員が研究室にこもって教育機関としての責務を果たしていないと尾木が判断した根拠は示されていません

2021年3月9日の記事「学費は通信制大学並みにし、返金すべき!?」では「もちろん大学人も学生のこと考え悩んでる方もおられます」としつつも、「でもご自分の研究に忙しくて小中高の学校や先生に比べたら/ずいぶん手抜きではないでしょうか?」としています。

コロナ禍の大学教員がそのようなスタンスであったと判断した根拠は明示されていません

「大学人も学生のこと考え悩んでる方もおられます」と一部例外の存在を認めつつ「ずいぶん手抜きではないでしょうか?」と一般的な呼びかけを行うレトリックは、大学教員全体に対する非難を示唆します。

 

②オンライン授業への評価に根拠はあるのか

尾木は2020年7月19日の記事「大学はキャンパスを開きゼミ、実験・実習開始せよ」で「日本の大学/いつまでオンライン講義に隠れているつもりでしょうかしら/とにかく/評判がよくない」としています。

コロナ禍の大学が感染防止のためにオンライン授業を実施することが「オンライン講義に隠れている」とはどういうことで、「評判がよくない」と判断した根拠が何か不明です

また、尾木は2020年12月27日の記事「オンラインに頼る大学は心配!!」で、「大学のアンケートでは約6割もがオンラインに満足・理解しているといいます/オンライン頼みになる大学は危険極まりないといえます/何故なら対面授業が充実していない可能性も高いからです/キャンパスライフに教育力が弱い可能性も大だからですーー」としています。

この部分について、論理展開が不明瞭であり、意味がよくわかりませんでした。また、冒頭に示した通り、2021年発表の文科省の調査でこの割合が妥当であることは判明しています。

さらに、同記事で「前期はほとんど教育効果半減していました」とあります。彼は教育の専門家ですから根拠なく、このような断定を行うのはあり得ません。しかし、そのように判断した根拠は示されていませんでした。

続けて、尾木は2021年9月29日の記事「半数近くの大学が定員割れーをどうみるか!?」で、「全国の46%の大学、つまり半数近くの大学が定員割れ」という事実に対して、「コロナ禍の中、オンライン授業ばかりで大学への魅力、人気が落ちてる?のも遠からず当たっているように思います」としています。ここで彼がいう定員割れをする大学が5割近いこととオンライン授業との因果関係は不明瞭です。

 

③大学が学生の声を聞かないという根拠はあるのか?

尾木は2020年8月4日の記事「置き去りにされる大学!?」で大学に対して「もちろんそうでない大学もあるでしょう」としつつ「学生の声を聴いていないのではないでしょうか?」としています。そのように考えるに至った根拠は不明です(彼の一部の例外を提示する手法は根拠なく特定のグループ全体に言及するときのレトリックでしかありません)。

「研究だけしている場合じゃありません」としていますが、コロナ禍、大学が学生の声を聞かずに研究ばかりしているという根拠は何なのでしょうか

コロナ禍、全国の各大学では各種アンケートを実施し、学生の状況把握に努めてきました。この成果について文科省は対面比率の低い大学に対する調査の一環で、報告・説明を求められた大学もありました。

この点、尾木は既に示している東京新聞の記事で「苦しんでいる学生たちの声を大学が把握するようになったのは良かった」とコメントしています。

このコメントですがおかしいです。すでに各大学ではアンケート調査等が行われているから文科省はこのような調査ができたのです。尾木は基本的な事実関係を理解していないように思えます。

 

④ 大学の教職員、そして学生に感染リスクを負わせる根拠はあったのか?

尾木は2020年7月13日の記事「9月以降もオンライン授業の大学に疑問!?」で「感染予防に万全を尽くしてキャンパスをオープンにする努力すべきだと思います」としています。

オンライン授業の場合、登下校や教室での対人接触がないため、大学由来の感染のリスクはゼロです。一方、感染予防を尽くしても全国の大学生が対面授業を行えば、感染リスクは生じます。

尾木はすでに大学を退職していますが、現場にいない人が現場の人間の生命と健康を危険に晒すように促すにはそれなりの根拠が必要でしょう。それは何なのか、全く明示されていません

3 さいごに:沈黙する尾木

 上記内容について尾木に確認するため、2024年3月6日に彼の公式ウェブサイトから質問を送りました。上記レポートとほとんど同じですが巻末に掲載しておきます。

 質問では「お忙しいとは存じますが、3月11日(月曜)までにお返事をいただけますと幸いです」としましたが、期日までに回答はありませんでした。尾木は自分の発信について、その根拠と明瞭な論理を提示することはできなかったわけです。

 ブログのプロフィール欄、職業には「教育評論家・法政大学名誉教授」と大学名及び名誉教授の称号を掲げています。

コロナ禍という緊急時に根拠なくて特定の職業に従事する人々に対して非難の声をあげ続け、世論誘導を行おうとした尾木。彼が「名誉教授」であることが日本の大学のある側面を示しているように感じます。

 

参考:ジャーナリスト教員「研究倫理を意図的に破ることがある」  A-n-I/39 コロナ禍の大学関係者による「発信」について

付録:送付メール

尾木直樹先生
初めまして、立命館大学で教育学を研究しております、蒲生諒太と申します。現在、「コロナ禍の大学」をテーマに政府の対応やメディア報道などを検証しております。1つのアプローチとして専門家が大学のオンライン授業についてどのように発信してきたのか検討を進めてきており、その中で尾木先生のメディアでの発言、ブログでの発信に注目をしました。
実は尾木先生のブログ等での発信について、得心がいかない部分が複数あるのです。
前提として以下・・・・
私は2020年度当時、立命館大学の高等教育センターでオンライン授業担当をしていました。立命館大学だけではなく、全国の各大学では2020年春学期から各種アンケートを実施し、学生の状況把握に努めてきました。
また、2020年11月には「教員の83・4%が遠隔授業によって授業準備の時間が増え、課題の採点なども7割近くが増加したとしている。授業対応のために研究時間が減ったという教員は67・6%に上った」という大学教育学会の調査結果が報道されているように、大学教員の多くがオンライン授業への対応のため忙殺されていたことを身近でみていました。https://web.archive.org/web/20201125105835/news.yahoo.co.jp/articles/7d69aa0307b08bf8ffbf6ae961f8e4597af0ed8e
さらに文科省が2021年春、オンライン授業の満足度を調査しましたが5割強が満足、不満は2割程度となっています。https://www.mext.go.jp/content/20210525-mxt_kouhou01-000004520_1.pdf
学生のオンライン授業への適応と満足度の高さは各大学で経験されたものだと感じます。
これら事実と尾木先生のブログでの発信に相違があるのです。
学部生の頃、尾木先生のご講演を拝聴し「教育の専門家はエビデンスを無視しがちだけど、私は違う」と宣言されていたことを記憶しており、尾木先生が根拠なく発信することはないだろうと考えたのです。
よろしければ以下の疑問にお答えたいただきたいのですがよろしいでしょうか。
1 ブログに示されたコロナ禍の大学教員についての認識に根拠はあるのでしょうか先生は2020年7月13日のブログ記事「大学の役割は「研究」一本じゃありません」において、
>>「研究の邪魔になるし授業にはエネルギー使うからオンライン授業で後期も続ける」なんて考え>>・大学教育のなんたるかを履き違えた暴論>>・教授職の役割を自己中に理解している>>・こんな考えじゃオンライン授業をやるなら授業料は四分の一以下に下げるのがスジ>>・すべてをオンライン化するなら日本の学生は海外の名門大学などをオンラインで学びますよ。自滅するのは日本のオンライン大学ではないでしょうか?>>大学人は安易なオンライン化を見直す方が身の為だと尾木ママは確信しています
と書いています。「研究の邪魔になるし授業にはエネルギー使うからオンライン授業で後期も続ける」という考えをコロナ禍の大学教員が持っていたという根拠を教えてください。
また、2020年9月5日の記事「大学は国民の疑問に応えるべきではないでしょうか⁇」において、
>>重要な【教育機関】であり>>社会貢献も大切な義務ではないでしょうか?>>研究室にこもっていては>>社会の動きから乖離するばかりですー
とありますが、コロナ禍の大学教員が研究室にこもって教育機関としての責務を果たしていないと先生が判断した根拠を教えてください。2021年3月9日の記事「学費は通信制大学並みにし、返金すべき!?」では「もちろん大学人も学生のこと考え悩んでる方もおられます」としつつも、「でもご自分の研究に忙しくて小中高の学校や先生に比べたら/ずいぶん手抜きではないでしょうか?」と書かれていますが、コロナ禍の大学教員がそのようなスタンスであったと判断した根拠を教えてください。
2 大学のオンライン授業への評価についての根拠はあるのでしょうか先生は2020年7月19日の記事「大学はキャンパスを開きゼミ、実験・実習開始せよ」で「日本の大学/いつまでオンライン講義に隠れているつもりでしょうかしら/とにかく/評判がよくない」としていますが、コロナ禍の大学が感染防止のためにオンライン授業を実施することが「オンライン講義に隠れている」とはどういうことで、「評判がよくない」と判断した根拠は何でしょうか。
また、先生は2020年12月27日の記事「オンラインに頼る大学は心配!!」で、「大学のアンケートでは約6割もがオンラインに満足・理解しているといいます/オンライン頼みになる大学は危険極まりないといえます/何故なら対面授業が充実していない可能性も高いからです/キャンパスライフに教育力が弱い可能性も大だからですーー」としています。
この部分について、論理展開が不明瞭であり、意味がよくわかりませんでした。この記述の意図を教えていただけると幸いです。
さらに、同記事で「前期はほとんど教育効果半減していました」とありますが、そのように判断した根拠は何でしょうか。
続けて、先生が2021年9月29日の記事「半数近くの大学が定員割れーをどうみるか!?」で、「全国の46%の大学、つまり半数近くの大学が定員割れ」という事実に対して、「コロナ禍の中、オンライン授業ばかりで大学への魅力、人気が落ちてる?のも遠からず当たっているように思います」としていますが、定員割れをする大学が5割近いこととオンライン授業との因果関係が不明瞭です。詳細を教えていただけますでしょうか。
3 コロナ禍、大学が学生の声を聞かないという根拠はあるのでしょうか先生は2020年8月4日の記事「置き去りにされる大学!?」で大学に対して「もちろんそうでない大学もあるでしょう」としすつ「学生の声を聴いていないのではないでしょうか?」としています。そのように考えるに至った根拠は何でしょうか。「研究だけしている場合じゃありません」としていますが、コロナ禍、大学が学生の声を聞かずに研究ばかりしているという根拠は何でしょうか。
また、先生は2020年12月23日の東京新聞において文科省の2020年度後期調査について「苦しんでいる学生たちの声を大学が把握するようになったのは良かった。ただ、オンライン授業を評価する学生の割合は、大学の認識ほど高くないのではないか。学長がメッセージを発信するなど、学生との信頼関係を何よりも大切にしていく姿勢が必要だ」と話されたと記載があります。
このコメントですが、文科省の調査によって「大学が学生の声を把握するようになった」と理解できますが、そのような事実は確認されたのでしょうか。また、「オンライン授業を評価する学生の割合は、大学の認識ほど高くないのではないか」とする根拠は何でしょうか。

4 大学の教職員、そして学生に感染リスクを負わせる根拠はあったのでしょうか先生は2020年7月13日の記事「9月以降もオンライン授業の大学に疑問!?」で「感染予防に万全を尽くしてキャンパスをオープンにする努力すべきだと思います」としています。
オンライン授業の場合、登下校や教室での対人接触がないため、大学由来の感染のリスクはゼロです。
一方、感染予防を尽くしても全国の大学生が対面授業を行えば、感染リスクは生じます。
先生はすでに大学を退職されているかと思いますが、現場にいない人が現場の人間の生命と健康を危険に晒すように促すにはそれなりの根拠が必要かと思います。ご教示願います。
いただきました回答は私が検証レポートを公開しているWebサイトにてそのまま、掲載いたします。
お忙しいとは存じますが、3月11日(月曜)までにお返事をいただけますと幸いです。
蒲生

公開日:2024年3月15

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