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ママと一緒に学生運動

保護者活動家「たかちん=しろちゃん」の実像とその仲間たちについて 

A-n-I/37

1  はじめに

 コロナ禍の「対面授業再開運動」。全ての発端となった「#大学生の日常も大事だ」Twitterデモの黒幕である「張角」はその後の保護者活動家たちによる大学関係者へのSNSでの暴言や攻撃について申し訳なさや心苦しさを度々表明しています(レポートA-n-I/32)。


大学の教授の方々は当時そのオンライン授業、現場で働いた方々が結構恨み節があるっていうのを今回の運動で。今回の運動とその派生であるっていうのはわかりますし。そういう人たちが結果を見たらどうなるんだろうって、ちょっと申し訳なさはありますよね。保護者からそれこそ攻撃された人とか。


運動が完全に意図していたメディアへの掲載や初期の政治家陳情以降の「保護者」応援団の出現や大学教員アカウントへの個別攻撃は計画者の意図することではなく、その点に関しては心苦しさがある。


 「黒幕」でさえ心苦しくなる過激な攻撃を行なっていた保護者活動家の中心にいたのが「たかちん=しろちゃん」です。この母親活動家は自分の考えに合わなければ例え学生であろうと非難し、その存在を抹殺するかのような極端な攻撃を加えました(レポートA-n-I/24)。

 彼女は、反自粛・反大学を信条とする学生政治団体「大学生対面授業再開プロジェクト」の支援者であり、他の保護者活動家とともに「保護者班」を学生たちとは関係なしに名乗り、総理大臣へ同団体のアンケートを届け、与党公明党議員や文科省への陳情を実現させています。

Stable Diffusionを一部利用して作成したイメージ画像です

 私たちの手元に1枚の写真 があります。これは公明党議員への陳情に行った際の集合写真です。中心にいるのは同団体のリーダー、左に浮島、その左隣に同団体のイデオローグであった大学院生のホシノがいます。リーダーの右にいる中年女性が「たかちん=しろちゃん」

 この写真を見たとき、私の脳裏にある言葉が思い浮かびました。


  「ママと一緒に学生運動」


 なんとも言えない情けなさとバカバカしさが溢れるこのフレーズがどうしても頭から離れませんでした。

 「ママと一緒に学生運動」の立役者である「たかちん=しろちゃん」。彼女はどういう人物でしょうか。今回は私たちが入手している情報を簡単に整理したいと思います。

2 大学生への攻撃

   この章はレポートA-n-I/32で提示したオンライン授業を希望する早稲田大学の大学生と「たかちん=しろちゃん」のSNS上でのやり取りをまとめたものです。あくまでも記録として掲載したものであり、このレポートの本筋にはそこまで絡んだ内容ではない点、何よりあまりにもバカバカしいやりとりである点から、ウェブ掲載上では省略します。興味のある方はPDF版をご覧ください。こちらが完全版になります。

3 「たかちん=しろちゃん」の実像

 さて、極めて暴力的で意味不明な「たかちん=しろちゃん」ですが、彼女の対面授業再開運動での役割は非常に大きく、その運動の実情と歴史を書き残すためには彼女に言及することは避けて通れませんでした。

 しかしながら、私たちは彼女の無制限で無軌道な暴力に身を晒すつもりはありません。私たちは自衛のためにも彼女についての情報を集めていきました。

 最終的に収集した彼女についての情報はそれほど多くはありません。せいぜい、彼女の本名、彼女のおおまかな居住地(新潟県)、息子の本名、本人及び息子の顔写真、息子の通っている大学および高校と学部や学科、コースについての情報、高校の卒業アルバムの写真・・・くらいです。

 「たかちん=しろちゃん」については、彼女がメインで用いていたアカウントはすでに削除されており、SNS上から姿を消したように思われました。しかし、実際は違っていました。

SNS上での保護者活動家の激しい非難・暴力的言質の結果、多くの大学関係者から彼ら彼女らは反感を買い、複数の関係者から監視の対象とされているようです。このような「ウォッチャー」は「たかちん=しろちゃん」の独特の文体・思考、行動パターン、そしてプロフィールを分析し、疑いのあるアカウントが登場するとリストアップし共有することをしてきたようです。

 順次公開しているレポートの反響・効果の1つとして、「ウォッチャー」からの情報提供がありました。2022年、このウォッチャーの1人から「たかちん=しろちゃん」に関して重要な情報がもたらされました。

ウォッチャー曰く「たかちん=しろちゃん」は別アカウント(@momijiexpress)として2022年現在もTwitter上で活動しているというのです(以下、アカウントX。現在は削除済み)。

アカウントXについて「鍵垢」(非公開アカウント)でしたが、そのアカウントへの返信を検索すると、当該アカウント運営者が「たかちん=しろちゃん」の居住地である新潟県に住んでいること、かつての対面授業再開運動の仲間、そして、「大学生対面授業再開プロジェクト」のウェブ担当をしていた母親(以下、N氏)と連絡をとっていることが判明しました。これらの点からアカウントXが「たかちん=しろちゃん」である可能性はかなり高いだろうと思われました。

このアカウントへの返信は同アカウント名では2023年1月15日のものが最後ですがアカウント名を@hankakusaitoに変えてその後も仲間とのやりとりを続けていました。ちなみに私たちが「たかちん=しろちゃん」に言及したレポートA-n-I/21が1月7日に公開されているので、その反響を受けてアカウント名を変更したのかもしれません。

私たちの調査で、アカウントXと連絡をとっていた(後述する)大学教授のアカウントから、アカウントXがSNS「Instagram」でもアカウントを開設していることが判明します。Instagramのアカウントは一時的に公開されていたため、さまざまな情報を入手できました。その中でアカウントXの所有者が、新潟県新潟市在住であること、東京に住んでいる大学生の一人息子がいることが判明、さらにInstagramのアカウントにリンクされていた楽天系列のSNSアカウントのユーザーネームに私たちが把握している「たかちん=しろちゃん」が含まれていたことから、ツイッタアカウントXと当該Instagramアカウントは「たかちん=しろちゃん」であることが確定的になりました。

私たちはしばらくInstagramの投稿を監視していました。現在は非公開アカウントとなりましたが、一連の投稿から「たかちん=しろちゃん」に関しては、


パートタイム事務職員として新潟市内で勤務していること(一時期、「たかちん=しろちゃん」はTwitterのプロフィールで大学に勤めているかのような表記をしていましたがどうやら虚偽のようです)

比較的裕福な生活をしていること

根治の不可能な難病に幼少期から苦しめられていたこと

・それもあってか子供1人だけしか産めなかったことに自責の念を抱いていること

・その一人息子を溺愛していること


が理解できました。

 「たかちん=しろちゃん」については以前のレポートA-n-I/21で報告の通り、公明党国会議員への陳情など、その手際の良さから政治運動経験が疑われました。そのため、新潟の政界関係者に「たかちん=しろちゃん」の本名と経緯を伝え、当該人物について新潟の政治・運動界隈で聞かないか尋ねました。該当する人物があれば報告するとのことでしたがその後、音沙汰はありませんでした。どうやら彼女が地域の政治・運動界隈で有名人であったということはないようです。Instagramの投稿からも日常生活で政治的な運動にのめり込んでいる様子はありませんでした。

 彼女の過去の投稿を見てみても、公明党議員への陳情は「知り合い経由」で行われたものであり(大方、創価学会員でしょう。「たかちん=しろちゃん」が同学会員であるという根拠はSNSの投稿からは判然としませんでした)、彼女が持っていた政治的コネクションの成果というわけでもなさそうです。

 少なくとも私たちの調査では「たかちん=しろちゃん」が現実世界で政治活動家として運動に身を投じているという事実は確認できません。彼女については、幼少期からの難病を持ちながら、息子を思いやる1人の中年女性という印象しかありませんでした。

4 「たかちん=しろちゃん」の「お友達」

 「たかちん=しろちゃん」がアカウントを新しくして以降、彼女は従来の対面授業再開運動からは距離を取りつつも、数名のかつての同志、そして、難病患者としてのコミュニケーションをとっているようでした。

 以前からのつながりの中で、特徴的なアカウントがありました。

1つは彼女と同じように「大学生対面授業再開プロジェクト」をサポートしていたN氏。N氏は以前にも触れたように、とても有名なベンチャー企業で勤めたのち、現在は個人でネットメディアを運営している人物で、「大学生対面授業再開プロジェクト」のウェブ担当をしていた「大学生の母親」です。ただし、彼女のウェブメディアは更新頻度が落ち、やや雑記ブログのようになっています。

彼女は自社のウェブサイトに一時、「大学生対面授業再開プロジェクト」のサイトを置き、テストを行なっていたようです。アカウントXでは他にも匿名の母親活動家と雑談をしていた痕跡がありますが、このN氏は顕名でSNSを行い、「大学生対面授業再開プロジェクト」の保護者メンバーとして「たかちん=しろちゃん」と以前からかなり密接な関係が疑われる人物です。彼女は「たかちん=しろちゃん」について、プライベートを含め、かなりのことを知っている可能性があるでしょう。

 もう1つ、アカウントXと親しく交流する大学教員を名乗る2つのアカウント。これらアカウントはSNS上で「対面授業再開」を訴える投稿を複数していたものです。ともに「たかちん=しろちゃん」の新アカウントでも連絡を取り、うち1人はInstagramでも相互フォローするなど、かなり密接な関係性であり、彼女の参加していた保護者グループとも近しいのではないかと疑われます。

 大学教員アカウントについては、1つは匿名であるもののアカウントを検索すると「高知大学」の教授がヒットし、もう1つのアカウントは「広島修道大学」の教授がほとんど顕名で運営しています。

 N氏、そして、高知大学教授、広島修道大学教授と「たかちん=しろちゃん」のやりとりはいかにも楽しそうなもので、「お友達」といったものでした。

 私は、2023年4月12日に、N氏には彼女が運営するウェブサイトのLINEアカウントから、高知大学教授、広島修道大学教授にはメールアドレスから以下の質問を行いました。

(N氏へのメッセージ:14:27)Nさま 初めまして、教育学を研究しております蒲生諒太と申しますコロナ禍における大学をめぐる様々な事象を調査しております その中で「大学生対面授業再開プロジェクト」という団体について関係者から証言を得てレポートにまとめました(URL略) 調査の中で複数の関係者からNさんが同団体をサポートしていたこと、Twitterのアカウントから同団体と連絡をしていたこと、Nさんが経営されている「******」のサーバーなども活用されていたことなど、確認できております Nさんは最近まで「たかちん=しろちゃん」と連絡を取られていたようで、「保護者班」の中でも中核に近い存在だと理解しております 同団体については複数の学生メンバーの証言から反自粛・反大学の組織体であることは判明しております 近日、同団体を支えた保護者活動家について報告書を刊行する予定です それに関連してNさんに保護者グループの実態についてお尋ねしたいことがいくつかあるのですがよろしいでしょうか Zoomでのインタビュー、ないしはLINE等の書面でのやり取り、ご負担にならないかたちでお願いできればと思います ご協力時にはNさんの身元等は一切明らかにならないようにいたします。また、証人保護もさせていただきますのでご安心くださいませ 金曜中までにご返事いただけますと幸いです よろしくお願いいたします
(高知大学教授へのメッセージ:14時10分送信)****先生 初めまして、立命館大学で教育学を研究しております、蒲生諒太と申します現在、「コロナ禍の大学」をめぐる社会運動について調査しておりますその一環としてSNSでの対面授業再開運動を調べております その中で大学教員と思しきアカウントで、同運動を検討する上で重要なものを見つけました検索しますと****先生のお名前が出てきました 不躾で恐縮ですが****(@****)というアカウントは****先生のものでお間違いないでしょうか また、その場合、数ヶ月前まで新潟県在住の活動家「たかちん=しろちゃん」の別名義アカウント「@momijiexpress」と交流されていましたが彼女との関係性および彼女がコアになっていた保護者グループとの関係について教えていただきたいのですがよろしいでしょうか ひとまず、アカウントの確認が主になりますがよろしくお願いいたします
(広島修道大学教授へのメール:14時14分送信)***先生 初めまして、立命館大学で教育学を研究しております、蒲生諒太と申します現在、「コロナ禍の大学」をめぐる社会運動について調査しておりますその一環としてSNSでの対面授業再開運動を調べております その中で重要な人物とし新潟県在住の活動家「たかちん=しろちゃん」が上がってきました複数の証言および状況証拠から彼女が@momijiexpressというアカウントを持っていたことが判明しました ***先生は数ヶ月前までこのアカウントと交流されていましたが、彼女および彼女がコアになっていた保護者グループとの関係について教えていただきたいのですがよろしいでしょうか よろしくお願いいたします 蒲生

 

 N氏のLINEには既読がつきましたが返信はありませんでした。2人の大学教授からも返信はありませんでした。一方で「たかちん=しろちゃん」が当時利用していたTwitterアカウント@hankakusaitoに動きがありました。同アカウントへの返信が4月12日を境にピタッと止まったのです。現在、このアカウントは削除されています。

 私が周囲を探っていると気づきアカウントを削除した、あるいは利用を停止した。そう考えるのが自然でしょう。それを告げたのは当然ながら上記3人のうち誰か

さらに重要なことはSNSのオープンなやり取りにおいてそのことに言及したものは確認できません。N氏、そして2人の大学教授はSNSのDMあるいはメール、電話、LINE等で「たかちん=しろちゃん」に何らかの連絡を行ったということでしょう。そうであるなら余計に、彼ら彼女らの中にいる人は「たかちん=しろちゃん」と親密な関係を築いているということになるでしょう。

4 おわりに

 以上、「たかちん=しろちゃん」の判明した「人となり」、そして、SNS上での「お友達」について簡単に触れてきました。

 一部のウォッチャーは「たかちん=しろちゃん」を極めて凶暴で異常な危険人物として捉えていたようですが、私たちの調査では異なる側面が浮かび上がりました。

彼女は新潟のオフィスで働くパートの中年女性で、幼少期からの難病に苦しみ、どこか人生に引け目を感じつつ東京の息子の身を案じる比較的裕福な生活を送る、ごくありふれた母親です。彼女は特段、政治や運動と関係した人生を送っているわけでもなさそうです。

一方で彼女はすでに示したようにSNS上で暴れ回り、大学関係者へ暴言を吐き、大学生であっても自分の考えと異なるならば、容赦なく攻撃を加えます。そして、自分の考えを体現したような「大学生対面授業再開プロジェクト」の学生たちを担ぎ上げ、国会議員のもとにまで届けるというバイタリティを発揮します。

 その周囲には多くの保護者活動家がいました。IT、そしてウェブでの広告宣伝について熟知した母親や大学教授たちが「たかちん=しろちゃん」と最後の最後まで寄り添い続けます。


 この運動に関わった学生たち、そして元学生たちが当時の経緯と心境を語る一方で彼ら彼女らは何も語らずにいます。それを批判する人もいるでしょうし、しょうがないことだと容認する人もいるでしょう。

 私は、正直なところどちらでもいいと思います。本人たちの自由であり、それは尊重されるべきでしょう。重要なことはこの対比が一連の「ママと一緒に学生運動」を特徴づけるということです。

「語る学生と沈黙する大人」。ある人は、ノーリスクで運動に関わっていた大人たちが学生たちを「利用」したというでしょう。しかし実際はどうでしょうか。

「大学生対面授業再開プロジェクト」リーダーのインタビューを思い出します。

私は彼に「ママと一緒に学生運動、みたいね」と指摘しつつも、プライドのあるリーダーがこういう姿を晒す、構図を受け入れるのが不思議で「自分的にセーフだったの?」と尋ねました。

彼は言いました。


 ああ、いや、なんか。個人的にはあの・・・身も蓋もない言葉を使っちゃうと「使える人は使っていきたいな」って感じで。

 

 私は笑ってしまいました。そして、妙に胸が空く感じがしたのです。

 母親たちが運営していた「大学生対面授業再開プロジェクト」のウェブサイトでは「#大学生の日常も大事だ」の始原を武蔵野美術大学の牧野美空が投稿した例の漫画としていました。実際はその始まりは「黒幕」張角が企画したTwitterデモです。張角たちは、運動に保護者が参加すること、その威力を自覚し、保護者の参戦を願っていました保護者活動家たちは自分たちが張角たちのシナリオの上で踊っていたなど知る由もありません。

 私たちの調査から一連の対面授業再開運動が「反自粛反大学」の過激な思想を持つ運動であり、それに参加した学生たちからも「黒歴史」と呼ばれるものであることが判明しています(A-n-I/20)。また、文科省も大学生の多数はオンライン授業に満足していたことを認めA-n-I/04)、保護者たちが喧伝した「大学はウソをついている」という2020年後期の大学調査も文科省の調査方法の不手際であることが指摘されており(A-n-I/10)、2021年春の感染拡大において、大学生の対面授業への不安の声が上がる中、保護者は文科省に「対面授業を開始せよ」という声を届け続け、文科省もそれを追認し続けた、学生の不安の声を無視し続けたこともわかっています(A-n-I/19)。また、SNS上で大学批判を行なった保護者の大半が「2020年のアメリカ大統領選挙は不正選挙だ」などという陰謀論と親和性が高いことも判明しています(「コロナ禍を振り返って」調査)。

 これら事実は、保護者活動家、そしてその追随者である大学教員たちを英雄視する歴史物語を退け、大方、彼ら彼女らが想像していたものとは全く違う経路に彼ら彼女らが向かわされていたことを明らかにするでしょう。

 そしてその終着には「自分たちの行なったことを黒歴史と言いながらも雄弁に語る学生と、コソコソと逃げ回る大人たち」の対比が生まれます。そんな大人たちは永遠に「ウォッチャー」に監視される運命にいます。

 これは彼ら彼女らが望んでいたことだったでしょうか。1人の子供思いの母親とその仲間たちの学生のための運動はいつの間にか、くすんだ後ろ暗い何かになってしまいました。


「ママと一緒に学生運動」本当に利用されたのは学生だったのでしょうか。

お願い・2021年4月19日に「文部科学省に届いた『苦情・要望』についての調査」のレポートをアップロードして以降、SNS上で私への誹謗中傷を含む投稿が、複数回、複数アカウントによってなされました。・その中から悪質なものに関して、不法行為としての名誉毀損が成立しており私に対して大きな損害が発生していることが考えられましたので刑事・民事の両面から法的措置を取るため、発信者情報開示の仮処分申請を東京地裁に行いました。債権者面接及びTwitter社代理人を交えた双方審尋が行われ、2021年6月9日、仮処分命令が発令いたしました。・これに伴い2021年6月17日、Twitter社より当該アカウントのIPアドレスが開示され、プロバイダへの消去禁止仮処分及び発信者情報開示請求訴訟を提起するため、サイバーアーツ法律事務所 田中一哉弁護士に対して委任契約を結びました。・今後はプロバイダとの間での発信者情報開示訴訟となり、契約者の情報が開示されて以降、刑事告訴及び民事訴訟を準備いたします。
・ただし、情報開示訴訟となりますと費用的時間的コストがさらにかかり、損害賠償請求の金額もより高額になってまいります。・不法行為の事実関係を争うかどうかは別にしても、誹謗中傷をされた方も債務が膨大になる危険が高まります。
・以上のことより、私への誹謗中傷に御心お当たりのある方は早急に代理人、サイバーアーツ法律事務所 田中一哉弁護士(連絡先ウェブサイト)にお申し出いただきますようお願い申し上げます・双方で事実関係を確認できましたら、示談も含めて法的措置のあり方を改めて検討いたします。
SNS投稿の引用方法について *以下、TwitterについてはXと読み替えます・公開中のレポートについてSNSの投稿を引用する際、以下の基準で行います。・Twitterの場合は埋め込み機能を用いての引用を認めています。(参考:Twitterサービス利用規約・ただし、レポートはPDF形式が基本のため、この機能を用いることができません。・Twitter社はTwitterフェアユースポリシーを公表していますがこれは米国内でのルールあり,我が国においては著作権法の権利制限規定で公正な慣行による引用(32条)が認められています
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・このことからTwitterの投稿引用に関しては、公正な慣行に合致する方法であれば著作者に無断での引用が可能だと考えられます。・論文等で引用を行うための「公正な慣行」=「一般的な慣行」ではURLの記載は必要だと思われます。(参考)editage 「ソーシャルメディアからの情報を学術論文に引用する方法」・ただし、今回の調査については、大学生のアカウント等、未成年のものが対象となる可能性が考えられ、また、内容も論争的なものを含むことから、(場合によりますが)不必要にアカウントを人目に晒すことは本意ではありません。
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2024年229日  公開

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