ディプロマ・ポリシー(Diploma Policy、以下、DP)とは、本学の教育理念に基づき、どのような力を身に付けた者に卒業を認定し、学位を授与するのかを定める基本的な方針です。本学の養成する人材像を実現するため、以下の能力を身につけ、所定の単位を修得した学生に卒業を認定し、学位を授与します。
社会の基盤にある数理・情報技術とそれがもたらす影響力を理解する力。
デジタルツールを用いて情報収集、表現、コミュニケーションする力。
社会や世界を形作ってきた学問分野の蓄積を適切に咀嚼し、世界を深く理解し、主体的な見解を紡ぎ出す力。
文理に偏らない多様なものの考え方を手がかりに、課題を分析し、解決する力。
カリキュラムポリシー(Curriculum Policy、以下、CP)とは、DP達成のために、どのような教育課程を編成し、どのような教育内容・方法を実施するのかを定める基本的な方針です。
「導入科目」は通信制大学である本学における学びの全体像と学修を進めるための方法を教える科目と、本学が扱うあらゆる学問領域における学修の出発点となる科目を必修科目として配置する。
「基礎科目」は「導入科目」に続いて、本学における多様な領域での学びを深め、専門性をもった学問領域への基礎体力を養う。「基盤リテラシー」、「多言語情報理解」、「世界理解」から初期の段階で学ぶべき科目を選択必修として定め、「展開科目」における主体的な選択を行うための科目を配置する。
「展開科目」は「基盤リテラシー」、「多言語情報理解」、「世界理解」からの主体的な科目選択により、専門性を持った各領域を横断的・反復的に学び深めることで、ディプロマ・ポリシーの素地を養成するための科目を配置する。本学の学問領域を構成する「数理」「情報」「文化・思想」「社会・ネットワーク」「経済・マーケット」「デジタル産業」や社会との接続に関する科目について学びを深めるために「展開科目(考究)」を配置する。
「展開科目」における「基盤リテラシー」は「数理」「情報」領域から構成され、現在や未来の社会において基盤となる考え方や知識・技能を修得する「数理」領域と、情報技術に触れることでその社会への影響力について理解する「情報」領域からの科目を配置する。
「展開科目」における「多言語情報理解」は、「基盤リテラシー」「世界理解」の各領域を学生が主体的に選択し、反復的に学修するための軸として、複数の学問領域に関してそれぞれの学びのプロセスをデジタルツールを活用して進めることを目的とする。様々な領域の多言語情報をデジタルツールを用いて収集・翻訳・分析、表現、コミュニケーションする力を涵養し、自身の関心に応じて幅広い領域を学修するコンピテンシーを身につける科目を配置する。
「展開科目」における「世界理解」は「文化・思想」「社会・ネットワーク」「経済・マーケット」「デジタル産業」領域で構成され、幅広く捉えどころのないものを理解する能力を養う「文化・思想」領域と経済や市場のダイナミズムとを結びつけて社会を理解する視点を持つための「経済・マーケット」領域、そして社会をどのように分析し、解釈し、そこで生きていくかを考える能力を身につける「社会・ネットワーク」領域の科目を配置する。また、戦後の日本において国際的な競争力を持った産業について学び考察することで、社会課題の具体的解決について想像力を育むための授業として「デジタル産業」領域の科目を配置する。
「展開科目」における「社会接続」は、文理や学問体系に捉われず、学生が自身のキャリアや社会との接続に関する意識を高め、実務者から実用的な思考法やスキルを学ぶ科目であり、本学での横断的な学びを促進するガイドラインともなる科目を配置する。
「卒業プロジェクト科目」はCP1からCP3にかけて学んだ知識・スキルを統合し、本学が目指す学位に相応しい実践力を身につけるための必修科目である「プロジェクト実践」を配置する。
アドミッション・ポリシー(Admission Policy、以下、AP)とは、入学者に求める資質や意欲などを定める基本的な方針です。本学は、高等学校を卒業した者と同等以上の学力を有し、本学で学ぶために必要な基礎的なデジタルスキルを備え、学ぶ意欲と卒業する意思のある者であれば、一定の条件のもと広く入学を受け入れます。また、必修授業を履修するために必要な基礎学力が不足している場合でも、アドバイザーによる補習授業やオンデマンド教材を提供することで、大学での学びをサポートします。
高等学校を卒業した者と同等以上の学力。
基礎的デジタルスキル。
新しい学びや活動に挑戦しようとする姿勢。
社会貢献意欲。