縁の下の力持ちでありたい

誰かを支えることは、心に寄り添うこと


梶川裕理さん

大阪女学院大学2018年卒業。株式会社ヤンマービジネスサービスで、海外人事に携わる(2023年12月取材)

縁の下の力持ち

大阪女学院で中学・高校から大女学院大学に進んだ梶川さん。「とにかく引っ込み思案だったのが、大阪女学院大学で教職課程をとっていて、すごく少人数ですぐに発表の機会がまわってくるので、人前で発表することを何度も経験したことで、ずいぶん変わりました。おかげで今の仕事で会議での発言やファシリテーションもまったく抵抗がないです。女学院で何回も何回も人前に立つという経験が、本当に役に立っています。もし、規模の大きい大学に行っていたら、みんなの後ろにチョコンと隠れて、プレゼンテーションなど前に出て何かをしないといけないことは全力で断っていたと思います」

「大阪女学院大学は小さい大学だからこそ少人数で、教職課程でも、何度も繰り返し模擬授業を行うことができる。はじめは50分に収められなくても、先生や友達のアドバイスをもらって、すぐに修正して行う番が回ってくる。これを何度も繰り返すことでかなり鍛えられました。教員の仕事でなくてもどの仕事にも通じる力を培えると思います」

現在、人事サービス部で海外赴任をする社員のサポートに携わっている。赴任者の渡航に関する手続きから、海外生活で困ったこと、給与や健康面、帯同する家族のことまで幅広くサポートする。

「大学時代、茶華道部で部長をしていたんですが、部長の仕事はみんなを引っ張っていくことではなくて、部員が楽しく活動できるよう“場を整える人”だと気づきました。そこは今の仕事に通じるかもしれません」

話を聞くことを大切に

「仕事で大切にしていることは、心に寄り添うこと。人事のことでルールも大切なのですが、その人の事情や求めていることをしっかり聞く、とにかくコミュニケーションをだいじにすることを心がけています。自分は小さな力ですが、縁の下の力持ち”として、がんばっていきたいです」。

ほがらかに語る梶川さんからは「人前で話すこともニガテだった」ようすは微塵もうかがえない。「大阪女学院で本当に変わりました。“こんな自分がいたんだ”と改めて思えることがいっぱいした。大阪女学院は、今まで出会えなかった自分が生まれる大学だと思います」。

海外赴任者のサポートを担う働きの中で新たな目標も生まれている。「もっと医療やリスクマネジメントの専門知識も勉強して、会社の海外展開を間接的に支えることに貢献していきたいです」。