京都大学大学院教育学研究科准教授。日米のカリキュラム研究、授業研究の蓄積に学びながら、学校で育成すべき資質・能力の中身をどう構造化・モデル化し、それらを実質的に実現しうるカリキュラム、授業、評価、教師教育をトータルにどうデザインしていけばよいのかを考えている。
日本教育学会理事、日本教育方法学会常任理事、日本カリキュラム学会理事、文部科学省「児童生徒の学習評価に関するワーキンググループ」委員、「今後の教育課程、学習指導及び学習評価等の在り方に関する有識者検討会」委員など。
著書多数。近年の主な著書は『授業づくりの深め方』(単著、ミネルヴァ書房書房、2020年)『中学校・高等学校授業が変わる 学習評価深化論』(単著、図書文化社、2023年)『教育「変革」の時代の羅針盤』単著、教育出版、2024年)などがある。
和光中学・高等学校は、自分と互いの個性を尊重し合いながら、自由と自治の精神を大切にしている学校です。授業では生徒一人ひとりが問いや関心を持ち、表現し合い、主体的に学び合える場になることを目指しています。自治的活動では自分たちのことは自分たちで決め、それを実行することを基本にしています。
今年度の和光教研は「授業づくりの深め方」をテーマに開催します。講師は、全国の教育現場に足を運ぶフィールドワーカーであり、理論をつむぐ研究者・実践家である石井英真さんです。『教育「変革」の時代の羅針盤』で石井さんはこう述べています。
「新たな学びの実現というのも、ちゃんと目の前の子ども達に誠実に向き合いさえしていれば、これでいいのだろうか、こういう形もありうるのではないかと、むしろさまざまな考え方の間で揺れ動いたり、いろいろ議論しながら試したりしているうちに、気が付くと実質的に現実が動いているということもあるでしょう。(中略)
他方で、各業界からの諸要求は拡大し、学習指導要領自体がいろいろと無難にバランスを取るようになり、ある程度議論済みのものが現場へと周知徹底されるという構図の中で、自信を失いがちで委縮した現在の学校現場においては、再度それを議論の余地のあるものとしてつかみなおす余力も姿勢も失われてしまっています」(同書 あとがきP230)
余力も姿勢も、生徒たちに向き合い、揺れ動き、議論し試してみる実践も、手放したくはありません。ひとりよがりでも、ひとりで困るわけでもなく授業研究の方法を学び、授業が生徒たちの成長を支え続けるものであるように皆さんと考えたいです。教研のテーマ「授業づくりの深め方」は石井さんのご著書から許可を得て拝借しました。午前中の授業公開・検討会では、生徒たちの様子をじっくりと観察して、まずは丁寧に授業の事実を振り返ることから検討を始めたいと思っています。ご参加を心よりお待ち申し上げます。
和光中高研究委員会
1組 理科 岩石と火山
2組 技術科 木材加工(テープカッター)角度を意識した鋸挽きの技術と技能
3組 数学科 360度の謎、数学との関係
4組 体育科 コツコツ克つコツ! 関わり合いの中でお互いの持ち味を活かしていく頭脳派スポーツ~フラッグフットボール~
授業検討会 10:55~11:40
昼食・休憩
校長挨拶
中高の研究活動説明
各授業検討会の報告
講演 13:30~15:30
石井英真(いしい てるまさ)氏
「でんか」小田急線鶴川駅前
和光教研にお集まりいただいたせっかくの機会です。もう少し皆さまと学内の有志とで、お話がしたい! ということで会費制で懇親会を持ちます。石井英真さんも参加予定です。 参加を希望される方はフォ―ムにてお知らせください。会費は4,500円です。お店で集金します。キャンセルは前日11/23(日)21時までにお知らせください。
お申込み:9月1日(月)~11月20日(木)締切後は当日受付にてお申し込みください。
参加対象:教職員(現職・退職)、教育関係者、大学生に限定させていただきます。
参加費:500円(大学生無料)
昼食:ご持参いただくか、事前にフォームにてお申し込みください(税込1,000円)。学校最寄りにコンビニエンスストアもあります。
交通機関:*休日ダイヤ 小田急線「鶴川駅」下車 バス3番のりば「鶴川団地行」団地折り返し場下車/京王相模原線「若葉台駅」下車 バス「鶴川駅行」和光学園下車