教育シンポジウム in逗子

教育のミライを語ろう
〜コミュニティ・スクールの可能性〜

■共催:逗子市 PTA連絡協議会、市民有志「みんなでコミュニティ・スクールを考える会」
■後援:逗子市教育委員会

変化の激しい社会の動向に対し、学校と保護者・地域住民がお互いの情報や課題を共有し、「これからの時代を生きる子供たちのために」という共通の目標・ビジョンを持って、同じベクトルで地域と一体となって日々の教育活動を進めていく必要があります。 社会総掛かりで子どもたちの多様な学びを実現する上で、これからの公立学校は「地域とともにある学校」への転換が求められています。


その仕組みである、学校を中心とした地域ネットワークが形成されるコミュニティ・スクールを実現することで、以下のようなメリットが考えられています。


コミュニティ・スクールを導入している自治体数 は 1,041自治体(57.4%)、全国の公立学校におけるコミュニティ・スクールの数は11,856校(導入率33.3%)【令和3年5月文科省調査】です。

近隣では、葉山町の南郷中学校が令和3年度から導入が始まっており、逗子市でもこれから導入について具体的な検討が始まる予定です。


このたび、子どもや学校の抱える課題の解決や、これからの時代を生きる逗子の子どもたちの豊かな成長を逗子の大人たちが総がかりで支えるため、学校・保護者・地域住民が共に学ぶ教育シンポジウムを開催します。

逗子にゆかりのある教育専門家お二人と、八王子のコミュニティ・スクール運営に携わられている方、パネルトークゲストに逗子市長と教育長をお迎えし、中身のある持続可能なコミュニティ・スクールについて考えます。


*「地域とともにある学校づくり」について文科省が発信しているの動画や解説をこのページの最後に載せていますので、ぜひご覧ください。

■日時:2023年4月23日(日)18:30〜20:30(18:20開場)

■会場:逗子文化プラザ さざなみホール (後日、録画視聴あり)

参加費無料

定員80名 

*当日参加できない方は、録画視聴にお申し込みいただけます。

*申し込みは先着順とし、定員を超えた場合は録画視聴参加とさせていただきます。(メールでご連絡いたします)

*会場参加は、逗子市内在住、または逗子市内教育関係者優先とさせていただきます。(該当しない方は録画視聴でお申し込みいただき、「空きがあった場合に会場参加希望」と主催者への質問欄にお書きください。会場参加の可否を22日までにメールでお知らせいたします)

●プログラム●

18:20 開場

18:30〜 開会のあいさつ


【基調講演①】星山麻木 教授

「多様性を理解した大人が支える地域全体での子育て」

【事例発表】金山滋美 氏・三浦佐知子 氏

「八王子でのコミュニティ・スクールの実践」

【基調講演②】妹尾昌俊 氏

「地域とともにある学校づくり―なぜ必要か、どうしていくか」


20:00 

【パネルトーク】「コミュニティ・スクール導入による学校教育の可能性」


20:30 閉会のあいさつ

登壇者

星山麻木:逗子市教育委員、明星大学教育学部教授、一般社団法人星と虹色の子どもたち会長

妹尾昌俊:教育研究家、一般社団法人ライフ&ワーク代表理事.、学校業務改善アドバイザー、逗子市在住

金山滋美:八王子市立松木中学校運営協議会会長・地域学校協働活動推進員、八王子市学校運営協議会情報連絡会代表

三浦佐知子:八王子市柏木小学校運営協議委員、地域学校協働活動推進員(柏木小学校コーディネーター)


●パネルトークゲスト●

桐ヶ谷覚:逗子市長 

大河内誠:逗子市教育長

【基調講演① 講演者紹介】

星山麻木(ほしやま・あさぎ) 

明星大学教育学部教育学科教授。保健学博士。
(一社)星と虹色なこどもたち代表
(一社)こども家族早期発達支援学会会長 他。
NHK「すくすく子育て」「ハートネットTV」出演

逗子市教育委員。
2016年度より逗子市で毎年開催され、常に満席200名を超える市民が学んでいる連続講座「子育てサポーター育成講座(全7回)」の講師をつとめる。子どもの発達を理解し、大人が”善意の通訳者”となって手を携えて支援していくための知識と実践を伝えている。

主な著書】
『星と虹色なこどもたち 「自分に合った学び方」「自分らしい生き方」を見つけよう』
『ちがうことは強いこと ; その子らしさを大切にする子育て』
『この子は育てにくい、と思っても大丈夫

【基調講演 講演者紹介】

妹尾昌俊せのおまさとし

教育研究家、一般社団法人ライフ&ワーク代表理事

全国各地の教育現場を訪れて講演、研修、コンサルティングなどを手がけている。学校業務改善アドバイザー、中央教育審議会「学校における働き方改革特別部会」委員、スポーツ庁、文化庁において、部活動のあり方に関するガイドラインをつくる有識者会議の委員、文科省・GIGAスクール下での校務の情報化の在り方専門家会議委員なども務めた。

逗子で5人子育て中。

主な著書】
『先生を、死なせない。』、『学校をおもしろくする思考法』、『教師崩壊』、『変わる学校、変わらない学校』

「地域とともにある学校づくり」に関する参考資料

地域とともにある学校づくり推進フォーラム2022 兵庫 オープニング・ムービー

文科省「学校と地域でつくる学びの未来」ホームページより

地域と学校の連携・協働

昨今、少子高齢化や地域のつながりの減少による地域の教育力の低下や、発達障害や貧困といった福祉的な課題の増加などを背景に、学校が抱える課題が複雑化・多様化する中、学校だけではなく、社会全体で子供の育ちを支えていくことが求められています。

一方で、グローバル化、人工知能の進化などにより、変化が激しく予測困難な未来が来ることが予想されています。現在ある仕事の多くが十年後、二十年後には消滅し、子供たちの半数近くが現在存在していない職業に就くことになり、学校で教えていることが将来の社会で通用しないのではないかといった指摘がされています。

2020年からの新学習指導要領では、「よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創る」という理念を学校と社会が共有し社会と連携・協働しながら未来の創り手となるために必要な資質・能力を育む「社会に開かれた教育課程」の実現を重視し、その理念を前文に明示しています。

この理念の実現に向けては、組織的・継続的に地域と学校が連携・協働していくことが大変重要といえます。具体的な取組としては、コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)地域学校協働活動の一体的推進が重要です。

【コミュニティ・スクール】

コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)は、学校と地域住民等が力を合わせて学校の運営に取り組むことが可能となる「地域とともにある学校」への転換を図るための有効な仕組みです。コミュニティ・スクールでは、学校運営に地域の声を積極的に生かし、地域と一体となって特色ある学校づくりを進めていくことができます。

「地域とともにある学校づくり」を進める法律(地教行法第47条の5)に基づいた仕組みです。

【地域学校協働活動】

「地域学校協働活動」とは、地域の高齢者、成人、学生、保護者、PTA、NPO、民間企業、団体・機関等の幅広い地域住民等の参画を得て、地域全体で子供たちの学びや成長を支えるとともに、「学校を核とした地域づくり」を目指して、地域と学校が相互にパートナーとして連携・協働して行う様々な活動です。

子供の成長を軸として、地域と学校がパートナーとして連携・協働し、意見を出し合い学び合う中で、地域の将来を担う人材の育成を図るとともに、地域住民のつながりを深め、自立した地域社会の基盤の構築・活性化を図る「学校を核とした地域づくり」を推進し、地域の創生につながっていくことが期待されます。例えば、子供たちが地域に出て行って郷土学習を行ったり、地域住民と共に地域課題を解決したり、地域の行事に参画して共に地域づくりに関わるといった活動が挙げられます。

▶︎お問い合わせは zushipta0@gmail.com まで