雑誌 ひとひら について


私は、普段から考え事をします。言葉を使って思考するのです。他方で、いかなる思考も働かせないまま、ただ感情をじっと受け止めていることもあります。日々のこうした営みは日記に書かれることもなく続き、そして多くの場合流れていきます。流れていくのに、私の生というものはそんな営みが積み重なったものでしかないのです。


ところで、ひとひらは漢字で「一片」と書きます。ひとひらという名前には、みんなの「一片」を集めた雑誌にしようという思いを込めました。先に述べた通り、私の「一片」は、私の生を構成するささやかでいてかけがえのない要素と言えるでしょう。もしそれぞれの人にそんな「一片」があって、それらを共有することが出来たら!と。


皆様にもそう思って楽しんでいただけたら幸いです。