Yuta Murakami's Website
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所属:東北大学 金属材料研究所 金属物性論研究部門 准教授
住所: 仙台市青葉区片平2-1-1 東北大学金属材料研究所
E-mail: yuta.murakami_at_tohoku.ac.jp
リンク: Google Scholar, 野村研HP
平衡状態では電子相関によりもたらされる物性や量子相により固体物理が彩られてきました。さらに系を強い外場で駆動することで、平衡状態では思いもよらない状態の誘起や系の情報の獲得が可能になります。近年、レーザー技術の発展により、フェムト秒からアト秒に至る時間分解能の向上やテラヘルツ領域のレーザー強度の向上が目覚ましく、様々な条件での励起や観測が可能になってきました。それにより、光誘起超伝導・光誘起トポロジカル相の可能性、超伝導Higgsモードの観測、固体中の高次高調波発生などの新しい非平衡現象が次々と報告され、多体電子系と高強度光場が織りなす物性が急速に拡がっています。
このような背景のもと、村上は強相関電子系と秩序相の非平衡物性の理論研究を行なっています。国内外の理論・実験グループと協力し、実験報告されている様々な非平衡現象の解明、強い光を介した物性の観測法の確立、新規非平衡状態や非平衡現象の探索とそのメカニズムの解明を目標に研究を進めています。また、非平衡物性の研究では理論手法の開発も重要であり、この側面の研究も行っています。