講義・研究室情報
研究室 (B3・B4向け)
◆ 研究室の所属を希望される方・迷っている方へ
植田研究室では, 確率・統計, グラフ理論, 数理物理 などからテーマを選び, 勉強してもらうことになります. (この中にないものでも希望する分野があれば相談に応じます.) 参考までに, 過去の卒業研究内容はこちらで確認することができます. 研究室の所属を希望, または迷っている方は相談にきてください.
◆ 2024年度のB4学生:5名
セミナー内容:離散確率解析とBlack–Scholesの公式
使用教科書:「保険とファイナンスのための確率論」, 黒田耕嗣著
◆ 研究室での活動
週に1回または2回のセミナーを行います. セミナーでは1冊の教科書を読んでいき, まとめた内容を板書などで発表してもらう形式となります. 12月頃を目処に卒業研究課題の作成を始めてもらう予定です.
◆ 研究室所属の際の注意点
研究室所属にあたって, 理解しておいてほしい科目は, 微分積分学・線形代数学・集合位相・確率統計の基礎です. ただしこれらの科目に不安を抱えている人でも, 「もう一度学び直したい」という気持ちのある方は歓迎します.
当たり前のことですが, 「セミナーの準備をちゃんと行ってくる」,「セミナーを無断で欠席しない」ことは守ってもらいたいと思います. 逆にまじめに取り組んでくれる方であれば, 所属時の成績の良し悪しは求めません.
◆ 大学院進学を考えている方
大学院進学を希望する場合は, なるべく早めに計画を立てて, どういう研究室に行きたいかを考える必要があります. また, それと同時に研究室セミナー以外の勉強もかなり必要です.
私の研究室からだと基本的には, 確率論を専門として大学院進学を考えることになると思います. この場合, 測度論的確率論の勉強が必要です. これは研究室セミナーでは扱えない可能性が高いので, 自主的に (または別にセミナー時間を作って) 勉強する必要があります. 測度論的確率論の勉強には, 例えば次のような文献を使って進めていくとよいと思います.
(和書) 確率論, 舟木直久 (著), 朝倉書店
(洋書) Probability: Theory and Examples, Rick Durrett (著), Cambridge
可能であれば, 大学院に進学する前までに, 測度論的確率論 + α まで勉強できていると良いです. +αの部分は, 色々な選択肢がありますので, これは私や他の教員と相談して決めても良いかもしれません. どういう方向で勉強を進めていけば良いかわからない場合, 相談に来てもらって構いません.
確率・統計ゼミ (B1〜B3向け)
◆ ゼミ活動について
北海道教育大学旭川校では毎週金曜4限に確率・統計ゼミが行われています. これは所属しているB1〜B3の学生さんが主体となって, 半期ごとに (数学に関する) テーマを決めて, グループワークや発表などを行うものです. (正式な研究室メンバーであるB4の学生さんもゼミに入っていますが, 基本的にはオブザーバーという立場です.) ゼミ活動で扱うテーマ内容は柔軟に決めており, 必ずしも確率・統計に限る必要はありません.
◆ 2024年度 (前期) のゼミ内容
3グループに分かれて下記のテーマに関する勉強会・発表を行っています.
振り子の周期性とサイクロイド
最速降下曲線の導出
ド・モアブル=ラプラスの極限定理
◆ スケジュール (2024年度前期)
4月〜6月:グループごとの勉強会
7月:発表会
7月31日〜8月4日:感じる数学2024 in Asahikawa 参加予定 (旭川市科学館サイパル)