新幹線ネットワークは我が国の重要な社会基盤であり,都市間の高速・大量輸送機関としての役割を担っています。その最大の魅力は,いち早く目的地に到達できる点にありますが,この魅力をさらに向上させるべく,車両,架線,軌道,信号などのさまざまな技術分野において,高速化を実現させるための技術開発が進められています。高速化において,特に重要なファクターとなるのが,静かなパンタグラフの実現です。日本では世界的に見ても非常に厳しい環境基準が定められていることから,新幹線通過時の沿線騒音を可能な限り小さくすることが極めて重要になります。沿線騒音のなかでも,風切り音(以下,空力音)は列車速度の6乗~8乗に比例して高速走行時に著しく増加する傾向があり,新幹線の騒音の大部分を占めています。また,高速化を行う際にはいかに空力音を増やさずに速度を上げられるかが重要となります。新幹線車両の空力音源のなかでも,パンタグラフは台車部とならんで主要な空力音源となっていることから,パンタグラフの空力音を低減することは非常に重要です。ここでは,パンタグラフの空力音を低減し,静かなパンタグラフを実現するための研究成果をご紹介します。
新幹線ネットワークは我が国の重要な社会基盤であり,都市間の高速・大量輸送機関としての役割を担っています。その最大の魅力は,いち早く目的地に到達できる点にありますが,この魅力をさらに向上させるべく,車両,架線,軌道,信号などのさまざまな技術分野において,高速化を実現させるための技術開発が進められています。高速化において,特に重要なファクターとなるのが,静かなパンタグラフの実現です。日本では世界的に見ても非常に厳しい環境基準が定められていることから,新幹線通過時の沿線騒音を可能な限り小さくすることが極めて重要になります。沿線騒音のなかでも,風切り音(以下,空力音)は列車速度の6乗~8乗に比例して高速走行時に著しく増加する傾向があり,新幹線の騒音の大部分を占めています。また,高速化を行う際にはいかに空力音を増やさずに速度を上げられるかが重要となります。新幹線車両の空力音源のなかでも,パンタグラフは台車部とならんで主要な空力音源となっていることから,パンタグラフの空力音を低減することは非常に重要です。ここでは,パンタグラフの空力音を低減し,静かなパンタグラフを実現するための研究成果をご紹介します。