熊延鉄道遺跡ガイドブック


熊本市の公民館等で配布されている表題のガイドブックを家内に手渡され,びっくりした(3月10日).その理由は「熊延鉄道(その後) 」のタイトルで 2015年に紹介していたことと,その日の午前のブログ閲覧実績 (Google Analytics) に「熊延鉄道」が読まれていることが分かり,内容が気になってチェックし,リンク切れなどを修正した直後であったためである(偶然の一致).

なぜ,今頃と思われる方もおられると思うので,県のメッセージをそのまま引用させてもらった.PDF版がダウンロードできるので,是非読んでみてほしい.

「熊延鉄道を探そう~熊延鉄道遺跡と沿線探検ガイドブック~」を発行しました!

ページ番号:0086774 更新日:2021年2月26日更新

 宇城地域振興局と上益城地域振興局では、このたび、かつて熊本市(南熊本駅)~美里町(砥用駅)間を運行していた「熊延鉄道(ゆうえんてつどう)」の歴史的地域資源としての伝承、及び更なる認知度向上を図り、かつての沿線地域の活性化及び交流人口の拡大、新型コロナウイルス感染症収束後の観光需要の喚起につなげることを目的として、「熊延鉄道を探そう~熊延鉄道遺跡と沿線探検ガイドブック~」を作成いたしました。 ガイドブックでは、八角トンネル(美里町)をはじめとした今もなお残る鉄道遺構の紹介や、当時を知る方々のインタビュー、かつての沿線地域の観光・グルメスポット、沿線地域を歩くフットパスコースの情報などを掲載しています。 ガイドブックは、宇城地域振興局、上益城地域振興局、管内の市町役場や観光協会、道の駅、観光案内所などで設置、配布しております。 ぜひ、このガイドブックを手に取っていただき、鉄道が走っていた当時に思いを馳せつつ、今も残る遺構や、沿線地域の魅力を探しに出かけてみてください。

「熊延鉄道を探そう~熊延鉄道遺跡と沿線探検ガイドブック~」 (PDFファイル:14.49MB)

熊本県内には,複数の廃線(参考資料)が存在するが,跡地がサイクリングロード化,あるいは公園化しているところもある.熊延鉄道の遺跡としての位置付けと沿線地域活性化の成功を期待したい.

追記

今日(2021年3月11日),東日本大震災の発災から 10 周年の節目を迎え.テレビでは追悼番組が放映されている.

東日本大震災で尊い命を失われた方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに被害を受けられた皆様に心からお見舞いを申し上げます

東日本大震災の四日後に御船町恐竜博物館を訪ねたことをブログ(震災節電中の恐竜博物館 ,2011年)に書いていた.大震災による電力不足に協力するため,節電中の館内はスポットライトのみの照明で恐竜の骨格標本等が独特の雰囲気を醸し出していた.

その中で熊延鉄道についても次のように触れていた.

3月15日、郊外のDIY店へ買い物に行った序でに、上益城郡御船町の恐竜博物館へ行ってみた。御船町は熊本市の中心から15km程度の距離に位置し、山都町の通潤橋、高千穂峽、延岡への通過町として知られている人口18000名程度の町である。1964年までは熊延鉄道(熊本と延岡を結ぶ計画線)が通っていた。後略

その6年後,また「熊延鉄道(その後)」を書いた翌年に熊本地震が起こるとは夢にも思わなかった.その後も大規模自然災害は後をたたない.人類の歴史が遺跡化しないことを祈りたい.

(2021.3.12)