われわれは、遷移金属錯体の反応化学研究をベースとして、高度な反応性と選択性を実現する分子触媒を開発してきました。特に、金属近傍でプロトン授受が可能な配位子が司る円滑な水素移動を活用した酸化・還元系や、穏和な条件で強力な還元能力を示す水素化触媒系を報告しています。また、高密度状態の超臨界二酸化炭素を反応媒体とする化学合成や、反応性官能基が集積したポリマーを反応場とする触媒設計にも取り組んでいます。こうしたユニークな反応場において二酸化炭素から有用物質への高効率変換を実現し、炭素資源の有効利用や反応廃棄物の削減といったグリーンケミストリーの理念に則った次世代プロセスへの展開を図っています。

1992.3 早稲田大学 理工学部 応用化学科　卒業
1997.3 早稲田大学 大学院理工学研究科 応用化学専攻　博士課程修了（指導教官：山本明夫教授）

1996.4 日本学術振興会特別研究員
1998.2 科学技術振興事業団戦略的基礎研究推進事業CREST研究員（東京工業大学 碇屋研究室）
2001.12 科学技術振興事業団さきがけ研究21研究者
2005.4 東京工業大学特別研究員
2006.10 東京工業大学科学研究費教育研究支援員
2009.10 東京工業大学 大学院理工学研究科 応用化学専攻 助教
2016.4 東京工業大学 物質理工学院 応用化学系応用化学コース 助教

CAP.F301 応用化学実験第三（1Q）有機化学実験
CAP.F304 応用化学実験第四（3Q-4Q）有機化学実験

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