第1章「剣と記憶」

Lv80 失われた聖遺物

受注場所 クガネ

受注NPC ケイテン

報酬 1357G

概要 小金通りのケイテンは、冒険者を探していた人物を見かけたようだ。

ケイテン
「おや、ちょうどいいところへ来なすった。東アルデナード商会のハンコックさんが、貴方様を探しておいででしたよ。
なんでもお伝えしたいことがあるとかで。ウルダハ商館でお待ちになっていると思いますよ。さぁ、どうぞお急ぎくださいませ。」

QUEST ACCEPTED

(ケイテン「なんでも急ぎの用事があるとかで。ウルダハ商館でお待ちになっていると思いますよ。さぁ、どうぞどうぞ。)

>ウルダハ商館
>ハンコック

(カットシーン)
ハンコック
「ご足労いただきまして恐縮デス。タタルさんから、また危険な冒険に赴いたとだけ、聞いていましたが……無事に再会できたことを嬉しく思いマ〜ス!
私も、遠方より「暁」のことを案じておりマシタ。実はタタルさんの要請を受け、彼女の「助っ人」探しについても、陰ながら情報を……。
……と、おしゃべりに興じるのはまたの機会にしまショウ。解放者さん宛に、ドマのヒエン様から伝言を預かっておりマス。」
「東方連合の一角を成すボズヤ・レジスタンスから、解放者様のご助力を是非とも……という内容デス。至急、ドマへ来て欲しいということデシタ。」

何と言う?

・ボズヤってどこ?
・東方連合ってなんだっけ?

>ボズヤってどこ?
ハンコック
「かつて、ボズヤという名の小国が、イルサバード大陸南部……ダルマスカ管区の西にございまシタ。今は帝国属州のボズヤ管区としてその名を残しておりマス。
ドマのヒエン様が音頭を取る形で作った連合軍に、そのボズヤのレジスタンスも参加しており、蜂起の機会を窺っているらしいデス。」

東方連合ってなんだっけ?
ハンコック
「ドマのヒエン様が音頭を取る形でつくった抵抗組織連合デスネ。ドマ周辺諸国のレジスタンスを連合という形で組織化することで、帝国に対するひとつの軍事勢力として睨みを利かせておりマス。
イルサバード大陸南部……ダルマスカ管区の西に、ボズヤという名の小国がかつてございまして、そちらのレジスタンスも蜂起の機会を窺っている……と。」

ハンコック
「いずれにしても、まずはヒエン様にお会いするべきデスネ。ヤンサの烈士庵に、伝言を届けてくれた「ドマの密使」がいるはず。そちらを尋ねてくださいとのことでございマス。」
(カットシーン終了)

(ハンコック「ヤンサの烈士庵に、伝言を届けてくれた「ドマの密使」がいるはず。そちらを尋ねてくださいとのことでございマス。どうぞ、お気を付けて!」)

>烈士庵
>ドマの密使

ドマの密使
「解放者様、お待ちしておりました。
帝国属州南方を支配する第IV軍団に新たな動きがあったと、ボズヤ・レジスタンスからそう連絡を受けております。詳細につきましてはヒエン様より直接お聞きくださいませ。
ヒエン様ならドマ城の様子を見に行くと、そう仰せになられてお出かけになりました。裾踏橋あたりにおいでかと思われますので移動しましょう。」

>ヤンサ
>ドマの密使

ドマの密使「ヒエン様はあちらの裾踏橋においでです。」

(カットシーン)
ヒエン
「……城攻めの前にも、こうやってふたりで見たことがあったな。帝国軍が駐留する城であったが、美しい姿をしていた……。そなたも、それを覚えていよう。
紹介しよう。ボズヤ・レジスタンスのマルシャーク殿だ。」

マルシャーク
「解放者殿、はじめてお目にかかります。私の名はマルシャーク。ボズヤ・レジスタンスより参りました。
我々は、帝国より故郷を奪還し、祖国であるボズヤを復興するために活動しております。
現在はドマ国やエオルゼア諸国の庇護の元、シタデル・ボズヤを奪還すべく大規模な反抗作戦を計画中でして、東方連合を束ねるヒエン様には連絡を怠らぬようにしております。」

ヒエン
「本題に入ろう……。そのボズヤから第IV軍団の動向について受けた報告の中に、かの地の安全を脅かすやもしれぬ案件があってな。」

マルシャーク
「第IV軍団は、ドマ以西の帝国属州、すなわち、ナグサ準州、ダルマスカ管区、ボズヤ管区など、帝国の南方属州を支配する精鋭の軍団です。
第IV軍団はダルマスカに拠点を築き南方属州を支配しており、その兵力の大半をダルマスカに集中させていました。これまで彼の地では反乱が度々起きていますからね。
ところが、東方連合を警戒したためなのか詳細は不明ですが、ボズヤに駐留する兵力を増やしていることが判明致しました。しかも、三個歩兵大隊の大勢力が移動中とのこと。
我々は、帝国側の態勢が整う前に反抗作戦を開始したいと、そう考えているのですが、いかんせん、ボズヤは小国。兵力もさることながら未だ一枚岩とは言い難く……。」

ヒエン
「多民族国家のダルマスカも、各グループ同士の意見が食い違い、ひとつのレジスタンスとして組織化するのが遅れているらしい。「レンテの涙」のフラン殿も苦心しておられるそうだ。」

マルシャーク
「ヒエン様に相談したところ、ひとつの「策」を頂きました。」

ヒエン
「わしの策というよりゴウセツの策……であろうな。ドマ奪還の時を思い出してほしい。
いざ、帝国と立ち向かおうとした時、このドマとて民草の心は大いに揺れた……。帝国と刃を交えるのか、それとも帝国民として静かに暮らすのか。
ゴウセツとそなたは、このわしを迎えに来た。
……わしにはわかっていた。いつか、戦いの狼煙を上げるためにわしが必要だと。
つまりは、民草が心を寄り添わせるための「御旗」を用意すべし、熾烈な戦いに、命を失うほどの過酷な争いに心折れぬよう、民草の心をひとつにするための「御旗」が必要だと説いたのよ。」

マルシャーク
「我々はひとつの結論に至りました。女王の親衛隊……「グンヒルドの剣」を復活させることを!
第三星暦時代、小国ボズヤを統治した女王グンヒルドは、アラグ帝国の脅威に抗うため、女王の親衛隊「グンヒルドの剣」と共に戦いを繰り広げました。
彼らは各々が「神の御力」を有する武器を手にし、女王のために命を捧げたと伝えられています。たとえ命が尽きようとも、次世代の勇者がその武器を手にし戦う。
いつしか、それらの武器も、「グンヒルドの剣」と呼ばれるようになりました。これはボズヤの民なら誰もが知る伝承です……。
我々の策とは、この「古の武器」の復活!この「聖なる遺物」を復刻し、それを御旗としたいのです!民は御旗の下に集い、帝国に抗うことを誓うでしょう!
そのために、「英雄」としても名高い貴方様のご助力を是非!我々はその策のために様々な方の協力を仰いでおります。どうかボズヤの地へおいでくださいませ!」

ヒエン
「城を失っても民さえいれば国を成すことはできる。その民のため、まずは帝国を追い出さねばなるまい。……ボズヤに対する支援の強化、約束しようぞ。
とはいえ、いつまた帝国との前線に動きが出るやもわからん。東方連合の長として、わしが直接支援に赴くわけにはいかぬのだ。解放者として、彼らの話を聞いてやってはくれまいか?」

何と言う?
・任せておけ
・できることがあるなら……

※どちらを選んでも同じ
ヒエン
「ありがたい……この聖遺物の件、そなたに託した。何かあったら遠慮なく相談してくれ
。できるかぎりの支援を約束しよう。
カットシーン終了)

>ヤンサ
>マルシャーク

マルシャーク「ドマ町人地にボズヤへ移動するための飛空挺が停泊しております。そちらへ参りましょう。」

(「失われた聖遺物」終わり)

Lv80 グンヒルドの剣と「紡ぎ手」

受注場所 ヤンサ

受注NPC マルシャーク

報酬 マテリア一つ選択(信力のエクスマテリジャ、剛柔のエクスマテリジャ、戦技のエクスマテリジャ、詠唱のエクスマテリジャ)

概要 裾踏橋付近のマルシャークは、ドマ町人地に向かいたいようだ。

マルシャーク「それでは私たちもドマ町人地へ参りましょうか。船着場でお待ちしております。」

QUEST ACCEPTED

>ヤンサ
>城下船場の船頭

城下船場の船頭「ここからドマ町人地へと船を渡しているんだ。あんたも乗っていくかい?」

>ドマ町人地
>マルシャーク

マルシャーク
「ボズヤ・レジスタンスの拠点「ガンゴッシュ」行きの飛空挺です。ドマと各属州を結ぶ定期連絡船でして、以後、ガンゴッシュへおいでの際はこちらをご利用くださいませ。」

東方連合の飛空船案内人「東方連合に属する各拠点とドマを結ぶ定期連絡船です。ご利用になりますか?」

>ガンゴッシュ

(ムービー)
????
「ドマ・アラミゴの解放者殿よ。貴方様の名声はこの辺境まで届いておりますぞ。今回はボズヤまでご足労いただき深く感謝申し上げる。」

バイシャーエン
「私の名はバイシャーエン。不肖ながらこのボズヤ・レジスタンスを率いております。たいした武功を持たぬ朴念仁ですが、よろしくお願い申し上げる。」

????
「おいおい、朴念仁ってぇのはヨォ、無口で愛想のないヤツのことを意味すンだぜ!アンタほど口の回る御仁をそうは言わネェよ! ナァ!」

バイシャーエン
「おお、鍛冶師の中の鍛冶師、マイスター・ゲロルト様!これは一本取られましたな!ドマ・アラミゴの解放者殿が今、ガンゴッシュに着きましたぞ!」

>ゲロルトに会ったことがない場合
ゲロルト
「あぁン!? どこかで会ったことが?……あぁ……オメェがエオルゼアの救世主って輩か。存外、しけたツラしてンじゃねぇか……。」

>ゲロルトに会ったことがある場合
ゲロルト
「イヨォ!相棒!!こんな田舎までよく来てくれたじゃネェか!テメェを待っていたぜ、コンチクショー!!」

バイシャーエン
「エオルゼアを代表する偉大な英雄おふたりがこのボズヤに……。我らの策は必ずや成し遂げられよう……。女王グンヒルドよ、感謝いたしますぞ!」

ゲロルト
「ロウェナの女狐がよぉ、こいつらと商売してるンだがな、その策とやらに鍛冶師が必要ってことでこのオレ様が、天才鍛冶師のこのゲロルト様が呼ばれたんだぜ!
……実際のところ、いつものように借金の返済に追われててよ、今回の役目がうまく完遂できりゃ借金をチャラにしてくれるって、ま、そんなとこだがな。
ただ、この話、連中には内緒にしてくれよな。ロウェナがえらくオレを高く紹介してくれたモンで、待遇がいいンだ……酒もあるし食い物もウメェしよォ。」

バイシャーエン
「解放者殿、ゲロルト様もおいでになったので、早速、我らの策の詳細をお聞きいただきましょうか。ミーシィヤさん、説明を……!」

ミーシィヤ
「第IV軍団の兵力増強の前に、私たちは解放戦争の狼煙を上げねばなりません。そのためには女王の親衛隊が用いたグンヒルドの剣が必要……。
では、グンヒルドの剣はどこに眠っているのか?残念ながら、現存するグンヒルドの剣はございません。第四霊災ですべてが失われたためです。
ですが、私たちは「失われた聖遺物」に関する資料を探しました。結果、相当量の情報を得ることができました。さらにゲロルト様の巧智、叡智により復刻は進みました。」

ゲロルト
「かなりいい線まできてるンだぜェ!いや、形や材質、重さ、長さなど9割以上はできてるンだ!だが、肝心なモンがわからねぇ!」

ミーシィヤ
「「古の武器」の魂ともいうべき銘文……女王軍ヒルドから遣わされた聖なる呪文……それが武器に刻まれていたとのことですが、それが不明でして。
同じ銘文が刻まれていたレプリカの存在までは突き止めたのですが、あいにくシタデル・ボズヤと共に……。」

マルシャーク
「……解放者殿は「シタデル・ボズヤ蒸発事変」をご存知ですか?」

何と言う?
・聞いたことがあるような、ないような……?
・知ってますよ!以前、聞いたことがあります!

聞いたことがあるような、ないような……?
マルシャーク
「そうです
か……それではご説明しましょう。我々ボズヤの民にとっては辛い過去なのですが……。

知ってますよ!以前、聞いたことがあります!
マルシャーク
「さすがですね……解放者殿はこの地の出来事も記憶しておいでのご様子。ただ、念のためにおさらいしておきましょうか。」

マルシャーク
「15年前のことです。城塞都市シタデル・ボズヤで帝国軍がひとつの実験を行いました。月の衛星ダラガブとの交信実験です……。
あの忌まわしき惑星ダラガブ……それを操るために帝国は「交信雷波塔」という巨大施設を築き、交信を試みようとしましたが失敗……。
ダラガブから想定以上の力が降り注ぎ、交信雷波塔どころか、都市全体が蒸発しました……。駐留する帝国兵はもとより住人もすべて亡くなりました……。」

ミーシィヤ
「城塞都市シタデル・ボズヤこそ、かつて第三星暦時代に女王軍ヒルドが治めた都の跡地。銘文が刻まれていたレプリカもすべて蒸発してしまったのです。」

ゲロルト
「手がかりがなくなっちまった……と思うだろうが、ここからが策とやらの本番だぜ!他の手段……で、その銘文を探し出せるんだとさ!」

バイシャーエン
「……それについては、我らがご説明するよりも、賢人殿から直接伺う方がよいかと存じます。」
(カットシーン終わり)

(ゲロルト「「策」についての説明は、あの姉ちゃんに聞いてくれ。正直、俺もイマイチ理解してねえンだ。」)

(マルシャーク「シャーレアンの賢人殿は解放者殿をお待ちでした。どうぞ、そのお力を我々にお貸しくださいませ。」)

(バイシャーエン「我らの「策」、その核を成す秘術につきましては、そちらのおいでのシャーレアンの賢人殿、ジンバのミコト殿から直接伺うのがよいかと存じます。」)

(ミーシィヤ「ミコトさんとお知り合いなのだそうですね。彼女の知識と才能には感服しております……。」)

マルシャークから聞けること

「……何か確認したいことはございますか?」

・ガレマール帝国第IV軍団について

「ノア・ヴァン・ガブラスを軍団長とする精鋭の軍団ですね。ボズヤを落としたのは前軍団長にして父である、バッシュ・ヴァン・ガブラスでした。
30年前、第IV軍団がダルマスカへ侵攻した際、病に倒れた父バッシュの名代として指揮を執り、彼の地を制圧。バッシュ亡き後、若干二歳で軍団長に就任したという男です。
そもそも第IV軍団は帝国の中でも異色
の軍団……。ガブラス親子もそうですが、兵士の大半が非ガレアン族で構成されているのが特徴です。
ガブラス親子は帝国にいち早く忠誠を誓い、版図に組み込まれたランディス共和国出身です。彼らは初代ソル帝に支え、帝国軍の一翼を担いました。
皆が皆、帝国に忠誠を誓うわけではありません。我々のように帝国に組み込まれたことを厭う者が大半です。ですが、第IV軍団の結束はかなり強い……。
第IV軍団の兵士たちは帝国に
忠誠を誓うというよりも、ガブラス親子に忠義を尽くすといった方が正しいかもしれません。親子への忠誠心は並大抵のものではありませんでしたから……。
さらに第IV軍団が特殊なのは、魔導兵器がその編成の中心ではないという点です。つまり、第IV軍団は魔導兵器に頼らない戦いをします……。
我々、東方諸国やエオルゼアの民と同じように、兵士の中には魔法を使う者もいれば、精霊を召喚する者もいます。それどころか魔獣すら使役する部隊もいるのです。
我々が掴んだ情報によると、移動中の歩兵大隊を率いるのは、老練な戦略家であり、単独でも千人の兵に匹敵すると恐れられる、獣王ライアン・サス・ヘルソスです……。
魔獣使いとしてその名を知られる獣王ライアンは、かつて百人
長としてボズヤ侵攻に参加したこともあり、我らにとって宿敵といったところでしょうか……。

・ノア・ヴァン・ガブラスについて

「「漆黒の稲妻」と怖れられるガレマール帝国第IV軍団の長です。前軍団長にしてノアの実父、バッシュ・ヴァン・ガブラスは、初代ソル帝と共に各地を転戦した猛将として知られています。
その出自は帝国に滅ぼされた小国ランディス共和国の騎士です。帝国軍編入後、めきめきと頭角を現し、ついには軍団長の座を手に入れた武人だったと聞きます。
非ガレアン族のバッシュが軍団長に就くのは極めて異例で、如何にソル帝の信頼が厚いかを物語っていますね。実際、バッシュはその生涯を通してソル帝に忠義を尽くしました。
30年前、第IV軍団がダルマスカへ侵攻した際、バッシュは病に倒れましたが、当時、十八歳の息子のノアが、その指揮を引き継ぎ、見事、ラバナスタを陥落させたのです。
2年後、息を引き取ったバッシュに代わり、弱冠二十歳のノアが第IV軍団長の座に就任します。
難敵として知られたダルマスカ王国を落としたその功績を、大いに評価しての地位の付与と言われていますが、初代ソル帝の後押しがあったからとも伝えられています。
大半を異民族で構成された第IV軍団をまとめるその統率力は、父バッシュがそうであったようにノアも引き継がれており、第IV軍団の結束力は他軍団より勝るとも言われています。
一方、ヴァリス帝からは疎まれていたようでして、この数年間は反乱の鎮圧などのために各地を転戦しておりました。中央に近づかせたくないという帝の思惑だったのでしょうか。
たしかにガブラス親子は帝国に忠義を尽くしながらも、どこか別の目的を持った上でそうしているような雰囲気が……いえ、確証があるわけではないのですがそんな気がしたもので。」

・カストルム・ラクスリトレについて

「廃墟と化したシタデル・ボズヤのすぐ北にある帝国の拠点です。もともとは帝国の侵攻に備えて建設されたアラムート城塞でして、帝国がこの地を治めるために蒸発事変後、新たに築かれたのです。
最初の目標はこのカストルム・ラクスリトレになります。この城塞はボズヤに打ち込まれた帝国の楔そのもの……奪還しない限り、ボズヤ解放は夢のまた夢でしょう。
最初に述べたように、旧アラムート城塞は、帝国の侵攻に備えて我々ボズヤ人が建設した城塞です。周囲を切り立った崖に囲まれた難攻不落の要塞……のはずでした。
半西紀ほど前の帝国の侵攻に対し必死の抵抗を試みましたが、魔導兵器の猛攻に耐えることはできず遂には陥落……多くのボズヤ人の命が奪われたと伝えられています。
現在、カストルム・ラクスリトレを預かるのは、ガブラスの副官であるメネニウス・レム・ラナトゥスです。
ラナトゥス家はガレアン族の中でも歴史ある旧家だそうですが、初代ソル帝に逆らったためその地位を失い家名を汚します。
そんなラナトゥス家を拾ったのが前軍団長のバッシュ。ラナトゥス家も二代にわたりガブラス親子に仕えており、現在のノア・ヴァン・ガブラス軍団長の信頼も厚いとか。
現在、ダルマスカから三個歩兵大隊の大勢力が移動中でして、その移動が完了した後では城塞
攻略は極めて困難になります。我々はなんとしてでもその前に作戦を開始し奪還せねば……。」

・マルシャークについて

「バイシャーエン様の下で連絡係などを務めております。まだ若輩者ではございますが、ボズヤ解放のため、この身と命を捧げ、堅忍不抜の精神で奮進していく所存です!
過去ですか……?私も親と兄弟をシタデル・ボズヤ蒸発事変で亡くしました……。
帝国軍の一員として従軍していたため、私は難を逃れましたが。
……ボズヤでは帝国による虐殺だと声高に叫ぶ者もおりますが、ガレアン族も多数死にましたし、その中には友人もおりました。やはり帝国としてもあれは意図せぬ事故だったのでしょう。
私は属州民として生まれ帝国の教育を受けてきたこともあり、心の底から帝国を憎むことができないのかもしれません。いえ、帝国は敵です、ですが個人としての彼らは敵なのかどうか。
すみません、今言ったこと……バイシャーエン様や他のレジスタンスには内緒でお願いします。臆病風に吹かれたと陰口を叩かれたくないので……。」

バイシャーエンから聞けること

「ところで、何かお聞きになりたいことはございますか?」

・ボズヤとレジスタンスについて

「イルサバード大陸南東部に位置するこのボズヤは現在、ボズヤ管区としてガレマール帝国の支配を受けております。
ボズヤの歴史は古く、そのルーツは第三星暦時代まで遡ります。少数民族のロスガル族は、古代アラグ帝国の支配から逃れようと、この僻地でひっそりと暮らしていたといいます。
当時、そのロスガル族を率いていたのが女王グンヒルド。小国ボズヤを統治していました。
当時のボズヤは第四霊災で滅びますが、生き残ったロスガル族により都市国家ボズヤは再建され、辺境の小国として第六星暦時代まで生き残ることができました。
ですが、半西紀前、ガレマール帝国がこの地に侵攻を開始。ロスガル族は果敢に立ち向かいましたが、所詮は辺境の弱小国。破竹の勢いで勝ち進む帝国軍に為す術もなく……。
私もですが、ボズヤ人の大半は帝国の支配下で生まれ育ちました。独立国家であったことを知るものはけっして多くありません。ですが、帝国を恨み、その支配から逃れようとする者は多い……。
アラミゴとドマの解放を機に、我らは帝国市民としての地位と仕事を棄て、地下に潜りました。このボズヤ管区の解放を目指すレジスタンスを結成するためです。
現在、4グループの寄り合いではありますが、現状、私がリーダーとして各グループを取りまとめております。これもすべてドマのヒエン殿のおかげです。
この地に駐留する第IV軍団はボズヤの支配を盤石にしようと、三個歩兵大隊の大勢力を移動させています。その前に戦いの狼煙を上げ、反抗作戦に打って出るつもりです。」

・ガンゴッシュについて

「ボズヤ・レジスタンス、最前線の拠点です。旧シタデル・ボズヤの南東に位置しており、反抗作戦はこの拠点を足がかりに開始する予定です。
周囲を湿地帯に囲まれており、それ故に、年中を通して霧が発生しています。我らの姿を消してくれるというわけですね。
また、魔法により結界をこの辺り一帯に張っているため、たとえ帝国軍の斥候が近づいたとしても、肉眼でこのガンゴッシュを発見するのは難しいでしょうね。
この近辺の海岸には、こういった洞窟が無数にあるのですが、ご覧のとおり、軍事施設としての改装が進み、今では多くの兵たちが暮らす拠点となりました。
東方連合やエオルゼア同盟のバックアップのおかげで、食料や武器など多くの物資を備蓄することができました。あとはグンヒルドの剣」の再編成さえ叶えば……。」

・シタデル・ボズヤ蒸発事変について

「20年程前でしょうか、帝国がその版図を広げようとしていた時、蛮族を……いわゆる蛮神を喚び下ろす獣人たちを滅ぼすために、ある計劃を立案し、進めておりました。
古代魔法メテオにちなんで命名された「メテオ計劃」……その名の通り、天より星を招き大地を砕かんとする、新たな魔導兵器の開発計劃です……。
筆頭機工師であったミド・ナン・ガーロンドを総責任者に据え、帝国内の全研究機関を総動員し、研究開発が進められたと聞きます。
目指すのは古代アラグ帝国の技術の応用……月の惑星「ダラガブ」が人工装置であることを突き止めた彼らは、それを魔導兵器の開発に応用しようと考えました。
惑星「ダラガブ」をコントロールするため、帝国はシタデル・ボズヤに巨大な交信雷波塔を築きました。そして、その起動実験であの惨事が……虐殺が起きたのです……。
その晩、突如、シタデル・ボズヤは大爆発を起こします。それは火薬や魔法によるものではなく。超高熱の熱線が降り注いだようでした……。
一瞬でシタデル・ボズヤは炎上し「蒸発」しました……。数万の住民と駐留していた帝国兵と共に……私の妻子も街と共にその命を失ったのです……。
原因の詳細は不明です。ですが、起動実験があの惨事を招いたことは間違いない……。……この事件により「メテオ計劃」は中止、凍結となりました。
これが15年前、シタデル。ボズヤに起きた蒸発事変の全容です。残念ながら、その後、ネール・ヴァン・ダーナスにより、計劃が再始動され、第七霊災が引き起こされることになります。
「メテオ計劃」さえなければ……あんな馬鹿げた実験さえ行われなければ、今でも私の妻子は……シタデル・ボズヤの市民は生きていたはずなのに……残念です。」

・バイシャーエンについて

「シタデル・ボズヤ出身のロスガル族です。生まれてすぐにガレマール帝国の侵攻を受け、物心がついた時には帝国市民として生活していました。
亡くなった父と同じ医師になるため勉強をし、幸か不幸か、その才を認められ帝都の医学総院にて博士号を修得致しました。卒業後は軍医として従軍し各地を転戦しました……。
帝国の名誉市民として様々な権利を得ることができ、妻と出会い、子を得た後はそれなりの生活を許されておりました。ですが、ボズヤ解放を忘れたことは一時もありませんでした。
ナグサ準州の反乱鎮圧のため第IV軍団と共にこの地を離れた時、あの忌まわしいシタデル・ボズヤ蒸発事変が発生しました。……私は妻子が死んだことも知らずに数ヶ月も戦地におりました。
反乱鎮圧後、初めて蒸発事変のことを知り、あわてて帰国……。ですが、懐かしいシタデル・ボズヤは姿形もなく、ただのガラスが溶けたかのような荒れ地となっておりました。
軍の帰還命令を無視してこの地に留まり、妻子の姿を探しました。懸命に……懸命に探しました……ですが……死体はおろか、その最期を知る者を発見することすらできず……。
脱走兵として帝国軍に捕らわれ牢に入れられた時、他兵士から交信雷波塔の起動実験失敗が原因だと聞かされました。もちろん、失敗した原因を帝国軍も掴んでいないようでしたが。
軍事裁判にかけられたものの、無罪釈放となりました。……名誉市民としての権利を剥奪されましたが。拡大する戦線を踏まえ、軍医の損失を惜しんだのでしょうね。
私は再び帝国軍の軍医として従軍することになりました。ですが、すぐに志を同じにする仲間と共に脱走。地下に潜伏するレジスタンスに参加しました。
あれから十数年……気がつけば最古参の幹部のひとりとなり、グループのひとつを指揮する立場となりました。ですが、私の願いはただひとつ、それはボズヤの解放です……。」

ミーシィヤから聞けること

「……何かお役に立てることはございますか?」

・女王グンヒルドについて

「第三星暦時代、シタデル・ボズヤを統治した女王です。この小国は女王を戴くことで一族の結束を促し、古代アラグ帝国から独立を維持し続けてきたとされています。
グンヒルドは個人の名ではなく女王が受け継ぐ称号を意味します。女王は「星読み」を得意としたと伝わることから、シャーマン的な立場として統治をしたのかもしれません。
一方、アラグ帝国など周辺の敵との戦いでは、女王自らが兵を率いて戦陣を駆け抜けたとも伝わるため、ただ、庇護されるだけの女王ではなかったようですね。
古代の小国ボズヤは第四霊災で滅亡しました。ですが、奇跡的に霊災を生き延びた者がそれなりにいたようで、彼らは新たなボズヤを築いたと伝わっております。」

・グンヒルドの剣について

「女王直属の親衛隊のことです。女王の命令のみに従う忠義の勇士たちで、各々が剣術や槍術、魔術に精通した生粋の戦士だったとか。
「神の御力」を封じた聖なる武器を所持し、女王のために命を捧げたと伝えられています。たとえ命が尽きようとも、次世代の勇士がその武器を手にして戦う。
いつしか、それらの武器も、「グンヒルドの剣」と呼ばれるようになりました。これはボズヤの民なら誰もが知る伝承です……。
それ故に、我々はこの「古の武器」を復刻し、新たな「グンヒルドの剣」を編成したいのです。ボズヤの民は必ずや我々と共に行動を起こすでしょう!」

・レジスタンス・ウェポンについて

「様々な古文書から「グンヒルドの剣」たちが所持していた武器、すなわち「古の武器」の形状やその性能について、ゲロルトさんのご協力もあり、その大半が判明しています。
我々はこの復刻した「古の武器」を新たな名で呼ぶことにします。さすがに親衛隊と武器、どちらも「グンヒルドの剣」と呼んでは、無駄な混乱を引き起こしますからね。
いろいろな名称候補が挙がったのですが、ゲロルトさんから「レジスタンス・ウェポン」でよいのではとそうアドバイスを受けまして、それに決まりました。
あ……そうそう、これまたゲロルトさんからの助言なのですが、「古の武器」を手にした「グンヒルドの剣」たちは、対峙する的に応じて武器に細かく手を加えていたそうです。
つまり、この武器に完成という文字はなく、常に成長し続ける武器なんだとか。完成する時は戦いが終わった時なのかもしれませんね。」

・ミーシィヤについて

「このレジスタンスに参加したのは2年前のことです。それまでは……普通にボズヤ人として暮らしていました。そうです……帝国属州の民として暮らしていたんです。
なにしろボズヤが帝国属州となったのは半西紀ほど前のこと。私の両親ですら独立国家だった頃をあまり覚えていません。いわんや私には、帝国市民であることが普通だったのです……。
属州民の暮らしはけっして楽なものではありませんでしたが、幸いにも特待生として奨学金の給付を受けることができ、最高学府にて民俗学や史前学などを修めました。
ですが、やはり属州として虐げられる祖国を斟酌するに、このままではいけないと考えるようになりまして……こうしてレジスタンスに身を投じたわけです。
今回、「古の武器」を復刻し「グンヒルドの剣」を再結成する、これは私の発案でしてバイシャーエン様に具申した次第……。浅学とはいえ、私の知識と見聞が役立つのであれば幸いです。」

レジスタンスの整備兵「敵の装備なども回収、分析をして、味方側の武具に技術転用できないかと考えておるのです。なんとか実現させようと、苦心しておりますよ。」

レジスタンスの鑑定係「かつて女王に使える衛士が用いていた、特殊なシャードが、現存していることが判明しました。これを戦場で活用できないか調べているのですよ。」

ロストボックス:箱の中身は空っぽのようだ……。どうやら、現在は利用できないらしい。

>ガンゴッシュ
>ミコト

(カットシーン始まり)
ミコト
「お久しぶりです。冒険者さん。お力を借りずになんとかできればよかったのですが……。」

何と言う?
・えっと、キミは誰だっけ……?
・劇場艇の聖石の一件では世話になったね。

>えっと、キミは誰だっけ……?
ミコト
「ふえええ……?私って、そんなに印象が薄い……ですか?ミコト……ですよ?劇場艇でご一緒しましたよね……?」

(プレイヤー・「閃く」エモートをする)

劇場挺の聖石の一件では世話になったね。
ミコト
「いえいえ、いえいえ……たいしてお力になることもできず……。貴方様(貴女様)がいなかったらラムザくんもアルマちゃんも……」

(プレイヤー・「なだめる」エモートをする)

バイシャーエン
「「グンヒルドの剣」の復刻のために東方連合経由で暁の血盟に、エーテル学に詳しいシャーレアンの賢人をご紹介いただき、ミコト様がおいでくださった……というわけでございます。」

ミコト
「私とゲロルトさんだけでなんとかなると、当初は考えていたのですが、想定が甘すぎました。貴方様(貴女様)にご足労いただくことになったのは私のせいです。」

ミーシィヤ
「……この地には、かつて「紡ぎ手」と呼ばれた巫士がおりました。その者たちは、特別なクリスタルを使い、心の病を患った病人の、その心の中に入り治療を施したそうです。
正確には、心というより、病の原因となった「記憶」、こちらを取り除いたり、他の何かに置換することで、心の病を治した……ということです。」

マルシャーク
「にわかには信じていただけないでしょうが、我々は聖遺物の探索中に、この紡ぎ手の存在を知り、「記憶探索の秘術」は実在したと確証を得ております……。
紡ぎ手が用いた特殊なクリスタル……「覗覚石(しかくせき)」を発見し、その入手に成功しました。ですが、肝心の術式が不明でして、賢人殿のご協力を仰いだと。」

ゲロルト
「で、どうなンだよ、姉ちゃん!なんかわかったのかい?」

ミコト
「は、はい……解析の結果、この「覗覚石」は、人工的に合成されたクリスタルであることが判明しました。おそらく古代ボズヤ民が作ったものでしょうね。
外部からの刺激……マルシャークさんの仰る秘術で、蓄えられたシェイラブラ波に近いエーテルが、対象者の特定周波であるNRレイデール振動を……あ!
え〜と、生命体のエーテルをざっくりと分類すると、「肉体に宿る生命力」「個人を識別する魂」「経験を司る記憶」この3つで構成されると考えられています。
例えば、生命力だけだと生きる屍、すなわちゾンビーとなり、魂だけだとゴーストになるとイメージしてください。過去の記憶を持つ幽霊の類いは、魂+記憶という組み合わせです。」

ゲロルト
「なるほど!そいつはわかりやすいな!」

ミコト
「「覗覚石」を用いることで対象の心の中に……いえ、記憶の中に入り、探索することができる……必要な情報を取り出すことができるってことなんです!」

ゲロルト
「だけどよ!なんつーか、鮮明な記憶とあやふやな記憶ってあるじゃねーか。特に古い記憶ほどテキトーっつーか、覚えていないっていうか。」

ミコト
「そうですね。ただ、記憶とは「認識した情報」と「無意識に記録された情報」、このふたつに分類することができます。
何かを思い出そうとして思い出せるものが「認識した記憶」、能動的に思い出すことはできないが無意識に保存された情報が、「無意識の記憶」ということになります。
例えば、目の前の人物の容姿を覚えようとした際、その容姿は「認識した記憶」として保存されます。ただ、よほど記憶力の良い人でなければ細部を覚えるのは難しい。
ところが、視界に入ったその人物の細部や周辺情報は、「無意識の記憶」として保管されているのです。それは視覚情報だけではなく味や匂い、熱さも覚えているのです。
論より証拠……ですよね。ちょっと試してみましょうか!」

何と言う?
・紡ぎ手がいないよね……?
・術式を解明できてるの?

※どちらを選んでも同じ

ミコト
あ ……すみません、説明不足でしたね。それについては解決済みです。そもそも、このお話をいただいた時に予想してました。記憶を探索する……それは他者の過去を探ること……。……貴方様(貴女様)にも経験がございますよね?
そうです、紡ぎ手が持つ異能の力とは「過去視」のこと。古の王国ボズヤでは「過去視」を持つ者が巫士の職に就き、「記憶探索」を行なっていたと考えられます。
今だから話しますが、私も「超える力」を持っているのです。ですが、それは「過去視」の能力ではないので、この「覗覚石」を使いこなすことができないのです。」

ゲロルト
「今回、テメェを呼んだ理由がそれさ。」

ミコト
「ここまでは「覗覚石」を調べた結果による推論です。次は実証ですね!
さぁ、ゲロルトさん、被験者になってください!」

ミコト
「「過去視」が発動するときの感覚を、強くイメージしてください。ゲロルトさんは……そうですね、なんでもよいので、何か過去のビジョンを心に描いてください。」

ゲロルト
「……そんなこと言われると、思い出したくないことを考えちまいそうだぜ!」

ミコト
「いいから、黙って考えて!」

(ゲロルトの記憶の中)

ミコト
「私もご一緒しているのは、どうやら私の「超える力」が影響しているようですね。これは予想外でした。」

ロウェナ
「腕がいいのは認めるけど、あまりにお金の管理がずさんすぎるわ。稼いだお金をすぐ浪費する癖、やめなさいな。まぁ、無理なのはわかっているけどね。」

ゲロルト
「男ってモンはなぁ、宵越しの金は持たねぇンだヨ!たとえ無駄遣いだとわかっていても浪費する、それが男の浪漫なんだよ!」

ロウェナ
「ホント、呆れる、あまりに非合法的、非効率的ね。その腕があれば、あのゴッドベルト・マンダヴィル氏のように、莫大な財を築き、砂蠍衆のメンバーにだってなれそうなのに。」

ゲロルト
「ケッ、やかましいわい!あんなスッポンポンのオッサンになりたかねぇよ!」

ゲロルト
「……意外と会話を覚えてるモンなんだな。」

ミコト
「「無意識に記憶された情報」が思いの外、正確ということですね。このとおり、周囲の風景も記憶されていますからね。一字一句同じなのかどうかともかく、ほぼ合ってると思いますよ!」

ゲロルト
「え? 姉ちゃん、聞いてたの……?」

ロウェナ
「言えば言うほど、その反対へ進もうとする……あなたは昔っからそういう人よね。若い頃は、そんなあなたに憧れたこともあったっけ。」

ゲロルト
「よせやい……そんな昔の話なんて今更……。フッ……たしかに昔っから変わらねぇな、オレ……。いい歳したオッサンになっても相変わらずこのざまだ。
おっと、オレはオッサンだが、ロウェナ、おめぇは相変わらず若い頃と変わらねぇよ。相変わらず美人だぜ……!」

ゲロルト
「お、おい、ちょっと待て!!こんな会話してねぇよ!してねぇよな!?」

ミコト
「記憶というものは必ずしも「真実」とは限らないんですよ。例えば、あまりに辛すぎる記憶の場合、なかったことにする、思い出せなくなることもあります。
また、時とともに記憶は風化します。その時、楽しかった思い出はより楽しく、辛かった出来事はより悲しくなったりするものです。
特に、意識して記憶しようとした記憶ほど変化します。人間って案外、都合の良いように記憶を改竄しちゃうんです。真実により近いのはやはり「無意識の情報」ですね。」

ゲロルト
「え? え? は、ハァ???これも記憶の風化だってぇのか?いやいや、ガンゴッシュに来たのは先週の話だぜ??」

ミコト
「そうですね、風化というより妄想ですね。会話の途中から小言を聞くのが嫌になって現実逃避したんですね。だから、「意識した記憶」の後半にその妄想が記録されていると!」

(現実に戻る)

ゲロルト
「……悪い、気分がよくないんで部屋に戻るわ。あとは……姉ちゃんに任せた……。」

ミコト
「「過去視」は過去に起きた出来事をそのまま視るのですが、「記憶探索」での追体験は、必ずしも真実とは限りません。その点が「過去視」と「記憶探索」の違いと考えてください。」

バイシャーエン
「……さて、紡ぎ手の業を再現できたとして残る問題はひとつ。「銘文に刻まれたレプリカ」を見た者をどうするかという点です。なにしろシタデル・ボズヤの住民は皆亡くなってしまいました。」

マルシャーク
「「レプリカの目撃者」を探し出し、被験者とする……これが最大の難関ですね。
当時、シタデル・ボズヤは厳戒令が敷かれており、その出入りは厳しく管理されていました。街を知る者は、街と共に亡くなったと考えるのが正しい……。
唯一、可能性としてあり得るのは、帝国兵です。任務などで蒸発事変の直前に街を離れた帝国兵がいるかも。ただ、いたとしてもどうやって協力を得ればよいのか……。」

ミコト
「あ………………!」

(ミコト未来視発動)

シド
「やめろ! おやめくださいッ、ヴァリス殿下!」

(ミコト未来視終了)

ミコト
「……どうやら、ご覧になったようですね。あれが私の……「超える力」です……未来に起きる出来事を視る……「未来視」です……
「覗覚石」のパワーによるものなのか……私が記憶探索に同行できたように、今度は貴方様(貴女様)が私の「未来視」にご一緒したと……」

バイシャーエン
「大丈夫ですか……いったい何があったのです?」

バイシャーエン
「シド……?もしや、それなる者はシド・ガーロンドでは?「メテオ計劃」の総責任者ミド・ナン・ガーロンドの子息の……。」

マルシャーク
「そういえば、以前、ユウギリ様から聞いたことがあります。エオルゼア同盟やドマ国は、ガーロンド・アイアンワークス社の支援を度々受けていると。
もしやとは思いましたが、そのアイアンワークス社はガレマール帝国の技術者シド・ガーロンドの組織では……?」

バイシャーエン
「生きていたのですね……。」

マルシャーク
「バイシャーエン様、ならば、シド殿をここにお呼びすれば……おそらく、シド殿は消失直前まで街においでだったはず!ならば、我々が求めている「レプリカの目撃者」の可能性が!!」

バイシャーエン
「なんという……これが私に課せられた宿命か……いや、これが業というものか……!」

マルシャーク
「バイシャーエン様、大義のためでございます!!」

バイシャーエン
「わかっている……わかっていますとも……。」

(バイシャーエン、目を瞑り天を仰ぐ)

バイシャーエン
解放者殿、シド・ガーロンド殿をここにお連れくださいませんか!おそらく、シド殿の記憶には「レプリカ」があるはず。どうか、どうか、ここにお連れくださいませ!!

(バイシャーエン、解放者へ跪いて手を広げ乞うような姿勢をとる)

(カットシーン終わり)

(マルシャーク「解放者様はシド・ガーロンド様と旧知の仲と伺っております。シド様はたいへんお忙しいお方と聞きますが、協力をしていただけるようお計らいくださいませ。」)

(ミーシィヤ「シド・ガーロンド……様ですか。筆頭機工師ミド・ナン・ガーロンドの御子息にして、帝国を裏切った男……いえ、私たちには大切な協力者様ですね。」)

(ミコト「「紡ぎ手の秘術」は「過去視」の能力があってこそ行えます。あとは、被験者が指定の記憶にアクセスし易いような配慮が、なによりも心の壁、ガードがあっては上手くいきません。
冒険者さんにならシドさんは自分の記憶を……いえ、自分自身を委ねることができると思います。薬や魔法に勝るものが信頼関係だと私は信じます。)

(ゲロルト「……アアン? 俺になンか用かよ!?「記憶探索」に必要なモンがわかったンなら、さっさと行きやがれ!」)

>ガンゴッシュ
>バイシャーエン

バイシャーエン
「おそらく、シド殿にとってこのボズヤは忌まわしき土地のはず。ですが、帝国に抗うお心が同じであるならば我らの策に、必ずや協力いただけるはずと考えます。
どうか、シド殿をこの地にお連れくださいませ。まずは、ラールガーズリー
にてその所在の確認を!」

ミコトから聞けること

ミコト「……はい! 何かご用はございますか?」

・「紡ぎ手」について

ミコト
「第四星暦時代、「紡ぎ手」と呼ばれる巫士たちが、特別なクリスタル「覗覚石」を使い、心の病を患った病人のその心の中に入り治療を施したそうです。
その頃、周辺諸国だけでなくボズヤでも部族同士の争いが頻発し、さらには干ばつや水害などの自然災害も多発するという、ボズヤ民にとっては苦難の時代だったそうです。
そんな状況下で、心にトラウマを持った患者も多くなり、そうした病人を救うために「紡ぎ手」が現れました。おそらく「紡ぎ手」は「過去視」の力を持つ者だったと思います。
彼らは患者の記憶エーテルに触れることで、心の病の原因であるトラウマを取り除いたり、別の何かに置き換えることで心の苦しみから解放したのです。
今の時代、記憶エーテルに手を加えることは、倫理的に問題があるとシャーレアンでは指摘を受けるでしょうね。私も探ることは許されても、改竄を行うべきではないと考えます。」

・「覗覚石」について

「解析の結果、人工的に合成されたクリスタルだと判明しています。この地にしか存在していた事実がないため、古代ボズヤ民が……おそらく最初の「紡ぎ手」が作ったのだと推測します。
ただ、興味深いことに、この「覗覚石」と呼ばれるクリスタル、古代アラグ帝国の技術が応用された……そんな形跡があるのです。だとしたら納得できます……。
こういっては失礼ですが、過去の文献などを調査しても、古代ボズヤ民に「覗覚石」を合成するような技術があったとは、到底考えられないからです……。
ここからは憶測ですが、第四霊災を生き延びた古代アラグ人、その中に「過去視」の力を持つ者がいた……その人が……古代アラグ帝国が引き起こした第四霊災に罪の意識を感じた……。
その贖罪のために多民族救済を掲げてこの地にたどり着き、初代の「紡ぎ手」となった……というのはどうでしょう?「覗覚石」を合成したのはその本人、もしくは近しい人でしょう。
もし、そうならロマンチックだなぁと……あ、すみません! ただの妄想です!忘れてください……。」

・「記憶」について

ミコト
「生命体のエーテルをざっくりと分類すると、「肉体に宿る生命力」「個人を識別する魂」「経験を司る記憶」、この3つで構成されていると考えられています。
例えば、生命力だけだと生きる屍、すなわちソンビーとなり、魂だけだとゴーストになるとイメージしてください。過去の記憶を持つ幽霊の類は、魂+記憶という組み合わせです。
「覗覚石」を用いることで対象者の特定に記憶エーテルを抽出、そこに「紡ぎ手」がアクセスすることで探索を……必要な情報を取り出すことができるのが今回の秘術です。
ただ、「記憶」とは必ずしも真実を正確に記憶していません。時間経過と共に記憶は風化、劣化するものですし、そもそも最初の過程で間違った事実を記録する場合もあります。
そこで重要なのが「無意識に記録された情報」です。そもそも記憶とは「認識した情報」と「無意識に記録された情報」、このふたつに分類することができます。
何かを思い出そうとして思い出せるものが「認識した記憶」、能動的に思い出すことはできないが無意識に保存された情報が、「無意識の記憶」ということになります。
例えば、目の前の人物の容姿を覚えようとした際、その容姿は「認識した記憶」として保存されます。ただ、よほど記憶力の良い人でなければ細部を覚えるのは難しい。
ところが、視界に入ったその人物の細部や周辺情報は、「無意識の記憶」として保管されているのです。それは視覚情報だけでなく味や匂い、熱さも覚えているのです。
表層意識、すなわち「認識した情報」の方がよほど嘘が多い。意図せず誤認された情報、意識的に改竄した情報、事実を無視して願望が記憶として保存された情報……。
「無意識に記録された情報」が重要と言った意味を、ご理解いただけたでしょうか。つまり、無意識にこそ「真実」が眠っている……ということです!」

・「未来視」について

ミコト
「「超える力」の一種と考えられています……。その人が経験した過去を追体験するのが「過去視」だとすると、これから起きる未来を追体験するのが「未来視」です。
予知夢や占いなどによる予言と同じように思えますが、それらは未来を知ることで回避することができるかもしれません。ですが、「未来視」は「確定された未来」というのが重要です。
必ず起きる……けっして避けようのない未来、確実に起きる今より先の時間軸に存在する出来事……。それが「未来視」なのです。
ルイゾワ様やウリエンジェさんが研究していた預言詩、「メザヤの預言」の著者も、この力を有していた可能性が指摘されているんですよ。
……滅多に発動しないんですよ、この「未来視」は。発動したところで、決定的に何か重要な情報を含んだ未来……例えば私たちの命に直結するような未来を視せてはくれません。
もっとも、その方が気楽なんですけどね……。破滅的な世界を予言するかのような未来を視せられても、避けようがないんですから、正直、困るだけですよ……。
……破滅的な未来ではありませんでしたが、過去にそれがもとで喧嘩したこともありました。口にした私が悪いんですけど……あんな想い、二度としたくない。
……あ、忘れてください、今の話。と、とにかく、私の「未来視」はあまり役に立たないんです。何かを期待させたのでしたらごめんなさいです……。」

・ミコトについて

ミコト
「ふえええ……? わ、私のことですか?え……へんな意味じゃない??そ、そんな、誤解していませんよ! ホントに!
えっと、飛び級でシャーレアン魔法大学に入学した後、エーテル学の研究成果により賢人位を取得しました。普段は同大学にて非常勤講師を務めております。
亡き……賢人ムーンブリダさんは、大学時代の先輩です。エーテルエクストラクター開発のお手伝いもしたことがあります。同じ研究室で色々と世話を焼いてくれた姉のような方でした……。
あ……私には姉がいるんです。一卵性双生児なので年齢も見た目も一緒ですが。ただ、彼女は賢人位の取得後、行方がわからなくなって……。
私よりも遥かに成績はよかったんですけど、シャーレアンの体制……というか、哲学者議会のやり方に極度の不満を抱いていましたね。
……子供の頃から姉と親しく会話した記憶は多くありません。それを知ってか、ムーンブリダ先輩は私を可愛がってくれました。今でも先輩が亡くなったなんて……信じられないんです……。
今でも夢にムーンブリダ先輩が現れるんですよ。私の記憶にインプットされた情報だけで構成された先輩ですけど、以前のように笑顔で励ましてくれたり慰めてくれたり……。
「覗覚石」を使えば、記憶エーテルに封じられた先輩と、再び会って、親しく会話できるんでしょうか……。でも、それは記憶の中の先輩であって本人じゃないんですけれどね。」

>ラールガーズリーチ
>ガーロンド社の事務員

(カットシーン始まり)

ガーロンド社の事務員
「お疲れ様ッス〜、噂のエオルゼアの救世主
様ッスね!ガーロンド社に入ったばかりの新人事務員ッス〜!今日は何の用ッスか?

「シド会長ッスか〜。なんか超忙しいって、お局が……あっ!ジェシーさんが言ってたッス〜。」

ジェシー
「……誰が、お局ですって??」

ガーロンド社の事務員
「ジェーシーの姉御、お疲れ様ッス〜〜。何かの聞き間違いだと思うッス〜〜!……こちらの英雄さんが会長に用事だとかなんとか。」

ジェシー
「なんとかって何よ!?もう、最近の新人は……。」

「……あら、どうも……!」

「会長なら「青龍壁」のメンテナンスのために出張に出たところよ。でも、あなたの用件は最優先でって指示されてるから、連絡を入れてみるわ……ちょっと待っててね。」

ガーロンド社の事務員
「やっぱアレッスか……英雄ってタイヘンッスよね?気苦労多そうだし、辛くても虚勢張らないといけないし。こうやってパシリもさせられるし……。」

「スンマセン、スンマセン!アタシ、失礼ですよね! 上から目線っぽかったらゴメンッス!いや……これでも緊張してるッス!
じ、実は、英雄さんのファンなんス! 以前から憧れてました!こんなところでお逢いできるなんて光栄ッス!よ、よかったら、握手してもらってもイイッスか?」

ジェシー
「こらっ、リリヤ!!あんた、何やってんの!!さっき頼んだ仕事は終わったの?」

ガーロンド社の事務員
「あ、ヤバッ!!ちょっと失礼するッス!ま、また、お逢い……できたらいいな……ッス!」

ジェシー
「会長は直接、ドマ町人地へ向かうそうよ。船着場のボズヤ行き連絡艇前で落ち合いましょうって。それでいいかしら?
……余計なことだと思うけど、会長にとってシタデル・ボズヤ蒸発事変なんて、思い出したくもないことのはず……。
事故とはいえ、十数万の帝国兵とボズヤ市民が亡くなった……。人によっては、帝国による虐殺だ……とも考えているわ。ボズヤ・レジスタンスにとってはまさにようでしょうね。
会長のお父様が亡くなった場所でもあるけど、そもそも、メテオ計劃の総責任者は彼のお父様だし、その暴走を止められなかった責任を強く感じているのよ。
会長は未だにそれを悔やんでいる……どうして止められなかったのか、どうして事故を防げなかったのか、すべては自分に責任があると……。
もちろん、会長に責任なんてない、そんなの皆わかってる。でも、会長には後悔しかない……トラウマなのよ。それだけはわかってあげて……。」

(カットシーン終わり)

ガーロンド社の事務員
「ジェシーの姐御も忙しいお方ッスね〜。人使いが荒いけど、あれで案外気配り奉行だし。自分、こう見えても姐御のこと、尊敬しているンス!
おっと、引き留めちゃまずいッスね!ドマ町人地へ向かってください。シド会長がお待ちッス!」

(「グンヒルドの剣と「紡ぎ手」」終わり)

Lv80 シタデル・ボズヤ蒸発事変

受注場所 ラールガーズリーチ

受注NPC ガーロンド社の事務員

報酬 3734G

概要 ラールガーズリーチにいるガーロンド社の事務員は、冒険者にシドと落ち合う場所を伝えたいようだ。

ガーロンド社の事務員
「ドマ町人地へ向かってください。船着場のボズヤ行き連絡艇前で落ち合いましょうって話ッス。イケメンのシド会長がお待ちのはずッスよ!」

>ドマ町人地
>東方連合の飛空船案内人

(カットシーン始まり)
東方連合の飛空船案内人
「ガーロンド社のシド会長ですか?町を見て回ると、お出かけになりましたよ。……あ、いや、
丁度、お戻りになりましたね。

シド
「この町はいいな、活気に満ちあふれている……。民は皆、明日へ向かって精一杯生きようとしている……。これが平和ってヤツなんだな。」

「わかっている……わかっているさ。俺にはやらなきゃいけない仕事……果たさなきゃいけない責任なんだと思う。
さっきまでヒエンとドマの復興について話をしていたんだ。ガーロンド・アイアンワークス社としても、できる限りの支援をするつもりだと、あらためて約束した……。
だが、ガレアン族の俺が何故そこまでするのかを問われてな……もちろん、すでに帝国市民としての身分を棄てた人間だ。反帝国側の立場でその脅威に立ち向かうのは当然だと考えている。
とはいえ、罪悪感がないと言えば嘘になる……。亡命するまでの間、機工師として腕を振るってきたからな。それに、祖国を正したいという気持ちもある……。
やはり、亡命帝国人といえども、自分の根っこを棄てることはできんというわけさ……。」

何と言う?
・ヒエンはなんて答えた?
・やはり、シタデル・ボズヤ蒸発事変を気にしている?

ヒエンはなんて答えた?
シド
おそらく今回の……ボズヤの件で気を遣ってくれたのだろう。俺が抱える心の闇を見抜き、その上で再確認させたのさ……俺が何故、おまえたちと共に帝国と戦うのかをね。」

やはり、シタデル・ボズヤ蒸発事変を気にしている?
シド
「……忘れたことなんて一度もないさ。記憶を失っていた時は別だが、少なくとも、俺が帝国を離れたのはあの一件が契機だからな。」

シド
「「メテオ計劃」に問題があったのは間違いないが、それでも父を、ミド・ナン・ガーロンドを説得できていたなら、あんな事故を起こさずに済んだはず……。
あのとき……奴に邪魔されなければ……奴を退けるだけの力があったなら、ああはならなかった……すべては俺の力不足が原因だ……。」

(「励ます」エモートをする)

シド
「ああ、ヒエンにも同じことを言われたよ。ボズヤ・レジスタンスは近々、大規模な反攻作戦を計画している。だが第IV軍団は強敵だ……。
だからこそ、ボズヤには各国の支援が必要であり、ドマも全力を挙げてその一翼を担う決意だと、そして、俺の協力もまた必然なのだ……とね。
……言われるまでもない。罪を償えるとは思わないし、過去にケリをつけたいわけでもない。今ただ、ひとりの「反逆者」として俺なりの戦いをするだけだ。
ボズヤへ向かおう。俺にできることがあるならば、是非とも協力させてくれ。」
(カットシーン終わり)

(ゲロルト「機工師シドってのは、優れた職人であるだけでなく、ワイルドさを兼ね備えた、渋い男なンだろう?……ま、どっちも俺の圧勝だろうがな!」)

(マルシャーク「記憶探索の秘術が本当に存在するとは……。「覗覚石」の分析で秘術を再現するとは、さすがシャーレアンの賢人様といったところでしょうか。」)

(バイシャーエン「記憶世界において精神に深刻なダメージを受けると、それが肉体にも反映されるとか……。ご武運をお祈り致します!」)

(ミーシィヤ「記憶探索の秘術……私はなんのお手伝いもできませんが、女王の銘文の手がかりを手に入れ、無事にお戻りになることを祈りますね……。」)

>ガンゴッシュ
>ミコト

記憶探索に挑む準備はできましたか?
・はい
・いいえ

(カットシーン始まり)
ミコト
「それでは、早速ですけど、始めたいと思います。シタデル・ボズヤでの生活を思い出してみてください。難しく考えず、こんなところがあったなという程度で結構ですので。」

シド
「ああ……わかった……。努力をしてみるさ……。」
(カットシーン終わり)

シドの記憶探索「シタデル・ボズヤ蒸発事変」

シド「ここは……蒸発前のシタデル・ボズヤ……!だが、地面も建物も異常すぎる……どういうことなんだ!?」

ミコト「記憶の再現が不完全ですね……。よほど思い出したくない記憶なんでしょうか……。」

シド「……ともかく交信雷波塔へ向かおう。北にある「プリンシピア」という区画にあったはずだ……。」
「遠方に軍の拠点が出現したぞ……。そうか、俺が強く意識したものが現れるのか……!」

(POP)ミコト「あの施設がプリンシピア…?」

シド「どういうことだ……。道が分断されているぞ?」

ミコト「記憶の再現が甘いのかもしれません。当時のことを尋ねて、強く思い出してもらいましょう。」

シド「くっ……俺は本能的に恐れているのか……?あの時の出来事を思い出すのを……。」

シドに何を聞く?
・ボズヤ市街の景観について
・帝国軍の動向について

>ボズヤ市街の景観について
シド「そうだな……こんな風に青い石畳が続いていて……軍事施設の周辺以外は、伝統的な街並みが続いていたはずだ。」

>帝国軍の動向について
シド「帝国軍か……重要な実験を控えていたからな。兵たちもピリピリしていたのを覚えている……。」

「話しているうちに、思い出してきだぞ……。そうだ、この先で俺は見たんだ。」

シドの記憶が鮮明になったことで、進路が開かれた……!

ミコト「道が繋がりましたね……!この調子です、このあっま思い出しましょう!」

シド「ああ、わかった……努力しよう。……北に見えるのが、目的地の「プリンシピア」だ!」

交信雷波塔管制室に向かえ

シド「建造物の屋上を見てくれ……。あの尖塔が「交信雷波塔」だ……!」

(POP)ミコト「あれが交信雷波塔…蒸発事変の元凶ですか…」

シド「また道が途絶えている……。俺の心の弱さが、思い出すことを拒絶しているのか?」

「すまない、自分でも思い出そうとしているんだが……何か記憶を刺激するような物がないか、探してみてくれないか?」

ミコト「なるほど……当時を思い出させる手がかりですね。(プレイヤー名)さん、周囲を探してみましょう!」

(POP)ミコト「あちらを探してみますね!」

魔導アーマーの残骸:破壊された魔導アーマーの残骸がある。激しい戦闘が行われたのだろうか?

使い込まれた武具:使い込まれた剣と盾がある。ガレマール帝国の装備ではないようだ。誰が使ったものだろうか?

(POP)ミコト「あの武具…手がかりになりませんか?」

(POP)ミコト「見つけた手がかりをシドさんに伝えましょう!」

シド「使い込まれた武具と、魔導アーマーの残骸があったと?そうか、あの時、俺は……!」

ミコト「上手くいきましたね!さあ、先に進みましょう。」

(POP)シド「やはりそうだ…あの日の俺は…!」

(POP)帝国兵「蛮族どもに情け容赦は無用だぞ!」
(POP)帝国兵「反乱分子を見つけ出すんだ…!」

ミコト「なんだか、警戒が厳しいですね……。物々しい雰囲気になってきました……。」

シド「当時、ボズヤ市街には戒厳令が敷かれていたんだ。実験に反対するレジスタンスがいたからな……。」
「あの日は……ボズヤはまさに混乱していた……実験を中止させようとレジスタンスが侵入して……」

(POP)レジスタンス「祖国を取り戻すのだ!」
(POP)レジスタンス「帝国を打倒せよ!」
(POP)レジスタンス「うおおお!」
(POP)帝国兵「反乱分子どもめ!」
(POP)帝国兵「これが魔導兵器の力だ!」
(POP)帝国兵「蛮族どもが…!」
(POP)帝国兵「攻撃するッ!」
(POP)帝国兵「散れッ!」
(POP)一般市民「た、助けて…」
(POP)一般市民「ヒィ…!」

シド「……提案がある。再生された記憶に干渉できるか、試してみないか?」

ミコト「確かに、検証しておくべきかもしれませんね。……では、あの帝国兵たちを排除してみましょう。」
「倒しても、元の状態に巻き戻ってしまいましたね。」

シド「記憶への干渉は、想像異常に難しいようだな。よし、検証は切り上げて、先に進もう。」

(POP)帝国兵「国家反逆罪の疑いで収容所に送られたいのか!」
(POP)一般市民「わ、私は違う…!ご、誤解ですぅ!」

(POP)帝国兵「止まれ!命令に従わないなら…!」
(POP)一般市民「ひ、ひぇぇ〜」

シド「正面見えるのが「プリンシピア」……交信雷波塔の管制室は、この中にあったはずだ。」

(POP)シド「うおおおッ!?」
(POP)ミコト「きゃああっ!」

シド「な、なんだ!?こんなバケモノたちは、見たことがないぞ!」

ミコト「こ、これは……おそらく、記憶を思い出させまいと、シドさんのトラウマが生み出した障害です!」
「記憶の再生による帝国兵と違い、これを倒さない限り先へは進めません……!」

アンチボディを倒せ

(POP)アンチボディ「キエロ…キエロ…」「シネ…シネ…」

ミコト「クッ……なんて数なのかしら……!?拒絶反応による攻撃にも注意してください!」
「トラウマが生み出した障害は、ちゃんと倒せるみたいですね。これがわかっただけでも収穫です。」

シド「想定外のバケモノに驚いたが、目的地は近い……。気を取り直して行こう。」

ミコト「ここが「プリンシピア」区間……?この中に、交信雷波塔の管制室が……。」

「こんなところにバハムートが!? いるはずがないッ!シドさん、しっかり……しっかりしてください!」

シド「俺の恐れが、いるはずのないバハムートを、呼びおろしたとでも……!?」

ミコト「こうなったら戦うしかありません!障害を排除して、シドさんの記憶を正しましょう!」

シド「か、体が……動かない……!?」

ミコト「シドさんの精神状態が不安定になっているようです。この幻影が原因なら、早く倒さないと……!」
「用心してくださいッ!バハムートの様子が妙です!」
「気をつけてください、周囲に複数のバハムートが!なんて強烈なとらうまなんでしょう……!?」
「もうひと息です……!シドさんのトラウマを打ち破りましょう!」

シド「……助かった、もう大丈夫だ。情けない姿を見せてしまったな……。」

ミコト「トラウマの象徴である幻影を打ち破ったことで、シドさんの記憶もより真実へ修復されたようですね……。」

「あれはシドさん? わ、若いですね……!当時の記憶が再現されているのでしょうか……。」

(POP)シド「あの時も…俺は…この通路を…親父と…」

若きシド「父上、ただちに実験の中断を……!ここに危険性を示すデータがあります!」

ミド「黙れ、黙れ、黙れ……!そんなもの見る価値もないわ……!」

若きシド「なぜ、なぜなんです……!父上とて、おわかりになっているはずでしょう?」

シド「誰よりもデータを重視していた親父がなぜ……。これじゃ、まるで……。」

ミコト「若き日のシドさんが、何か書類を落としたようです。確認してみましょう。」

落とされた書類:若き日のシドが記した、月の惑星「ダラガブ」の観測データのようだ。几帳面な文字で、難解な数式と数字が羅列されている。
シドの推論によると「ダラガブ」は、太陽エネルギーを集積し、波長を変えて送る昨日を有している可能性が高いようだ。
受信設備が不十分な状態で「ダラガブ」を起動すれば、数千年に亘って蓄積されてきた膨大なエナルギーが降り注ぎ、重大事故が発生するであろう、と結論付けている。

ミコト「危険性を示すデータが、こんなにいっぱい……。」

シド「親父を止めようと、必死に書いたんだ。だが、聞き入れちゃくれなかった……。」

ミコト「私の推測が正しければおそらく……「影響」をすでに……と、とにかく、管制室に入りましょう。」

「見てください!あれが失われた「古の武器のレプリカ」!」

(カットシーン始まり)

ソル・ゾス・ガルヴァス
「なにをしに来た、シド・ガーロンド?雌羊がごとき軟弱な精神の技術者よ!この崇高なる「メテオ計劃」を止められるとでも思うてか?」

シド
「いや……違う……落ち着け、落ち着くんだ、シド………………ここに、ソル帝がいたはずはない………………。

(シド撃たれる)

シド
「やめろ! おやめくださいッヴァリス殿下!」

ミコト
「撃たれたのは今のシドさんじゃないッ!過去のシドさんですッ!」

ヴァリス
「何故立ち上がる、シドよ?この街が業火に包まれ灰塵と化すのは貴様のせいだ……!ボズヤを塵と灰の死都にした男と呼ばれるがいい……!」

「貴様は敗北者だ、シド……!それは未来永劫変わらぬ事実ぞ……!これから先も永遠に……!」

「我が剣の前に立ち塞がる者よ、我が威光にひれ伏すが良いッ……!」

「なんと脆弱な……その程度の胆力で我が道を阻もうと? 笑止ッ!!」

ミコト
「あなたは挫けたりしない!あなたの強さを見せて!実証してくださいッ!」

「これがシドさんのトラウマが生んだ偽の記憶なら……それを書き換えることだって、きっとできるはずッ!」

なにを想起する?
心強い仲間を想起する……!
援軍の出現を想起する……!

(サンクレッド、ヤ・シュトラ、ウリエンジェ、アルフィノ、アリゼー、リーンが召喚される)

シド
「ああ、それがおまえの強さ……仲間とともに、信じるもののために戦う勇気……それがおまえの…………ッ!!」

ヴァリス・イェー・ガルヴァスを倒せ

ヴァリス・イェー・ガルヴァス「メテオ計劃を中断させようとなどと……大将軍たる我が許すものか!」

「ガンバスタードの力、試してみるか……!」

ヤ・シュトラ「斬撃の軌道を読んで、距離を取るのよ……!」

ヴァリス・イェー・ガルヴァス「少しはやるようだが……この攻撃ならばどうだ?

アルフィノ「斬撃の方向に注意するんだ!」

ヴァリス・イェー・ガルヴァス「さかしい連中だ……ならば……!」

「この一撃で始末してくれよう……!」

>タンクの場合
サンクレッド「なんて圧力だ……!(プレイヤー名)、いっしょに受け止めるぞ!」

>それ以外の場合
サンクレッド「この攻撃、俺が受け止める……!撥ね退けるのに、力を貸してくれ!」

ウリエンジェ「お守りします……!」

ヴァリス・イェー・ガルヴァス「ガンバスタード、出力最大……消し飛ぶがよい!

ヤ・シュトラ「今のうちに、全力で押し返すわよ!」

リーン「私たちが力を合わせれば、これくらい!」

アリゼー「こんなところで、負けるわけにはいかないんだからッ!」

(POP)サンクレッド「うおおおッ!」

>サンクレッドが一人で耐えてる場合
アルフィノ「サンクレッド、耐えてくれッ……!」

>2人で耐えてる場合
ウリエンジェ「我らが盾が耐えているうちに早く……!」

リーン「私の中のミンフィリア……どうか力を……!」

ヴァリス・イェー・ガルヴァス「耐え抜くとは、驚いた……。ならば、全力で戦い抜くのみよ!」

「ガンシールド、エネルギー充填を開始する……!」

ウリエンジェ「この大気の震えは……衝撃に備えてください!」

ヴァリス・イェー・ガルヴァス「震え、怯え、頭を垂れよ……!」

「グッ……メテオ計劃、停滞させてなるものか……!おおおおおおッ!」

「ガレマール帝国が敗れるというのか……!?」

シド
「違う……ヴァリス殿下でもない……ここにいたわけがない……!この計劃は魔導院が主導していたはず……だ……!」

ミコト
「記憶の改竄……いえ、過誤記憶……ですね。シドさんは意図的に自分に嘘をついたわけではなく、辛さのあまり、記憶にフィルターがかかってしまった……。」

シド
「違う……ヴァリス殿下じゃない……!貴様は……誰だ……?」

「ああ……そうだ、そうだった……俺を撃ったのは……容赦なく弾を放ったのは親父だ……そうか……俺は親父に撃たれたのか……!」

ミコト
「シドさん、見てください!ミドさんの眼を!」

「推測となりますが、交信雷波塔の存在に気づいたバハムートは、その雷波塔を逆に使い、ミドさんを点パードにしたのでは?
ひとたびテンパード化してしまうとそれを戻すことは不可能です。シドさんがどんなに制止しようとしても、テンパードとなった人の耳には届かない……。
それどころかシタデル・ボズヤの蒸発事変は…………

シド
「実験の失敗ではなく……バハムートが故意に街を……?」

「なんてことだ…………

(シドの記憶探索終わり)

(カットシーン始まり)
シド
「あんた……バハムートのテンパードになっちまってたのか……あの当時……テンパードすら知らなかったもんな……俺もあんたも……知っていたらもっと…………」

ゲロルト
「ありがとな!アンタのおかげで「グンヒルドの剣」を復刻できるぜ!」

バイシャーエン
「シド殿、ボズヤ・レジスタンスを代表して、深く礼を申し上げます……ありがとうございました。」

シド
「こんな俺でも……少しでも役に立てたのなら嬉しく思うよ。」

バイシャーエン
「……あの時、何があったのか、誰のせいであんな悲惨な事件が起きたのか、どうして私の妻子は死ななければならなかったのか……
帝国と貴殿のお父上を怨まなかったといえば嘘になります。いえ、今でも、あの蒸発事変のことを考えると、帝国に対する怒りと怨警で心が闇に包まれます……。
ですが、貴殿は自分の祖国を敵に回し戦っておられる……。持てる力すべてを注ぎ、帝国に抗う者のひとりとして、解放者殿と共に、いえ、我々と共に戦っておいでです。
にもかかわらず我々は、貴殿がガレアン族というだけで、拭いようのない嫌悪感と憎悪を感じてしまいます。深い感謝と同時にふつふつと毒念が湧くのを感じるのです。
どうか、お許しくださいませ、シド殿よ……。己の未熟さを恥じるのみでございます。」

シド
「人の感情は理屈じゃない……帝国に家族を奪われたバイシャーエン殿は帝国を……俺たちガレアン族を憎む正当な理由がある。
たとえ帝国に勝利したあとであっても、晴れたりはしないだろう。真実を知ってもなお、まだ何かできたのではないか、俺はこうして生きていていいのかと問いかけてしまう自分がいる。
だが、今は打倒帝国を掲げ、自由のために共に戦おう。罪滅ぼしのためだろうが、なんだろうが、どうだっていい……今はただ、ただ一歩ずつ前進するのみだ。」

バイシャーエン
「人間とは……どうしてこうも矛盾する生き物なのか。おとぎ話の中の住人のように、心に汚れなく、過去に囚われず、目的のためだけに生きて行けたらどんなによいことか……。」

シド
「バイシャーエン殿はとても人間くさい男だな……。だが、俺も案外、人間くさい男なんだよ。」

(笑うバイシャーエン)

シド
「「覗覚石」のパワーが感じられないのは本当なのか?」

ミコト
「……どうやら記憶探索には特定のエーテルが必要なようです。神降ろしにエーテルが必要なように、記憶探索には「覗覚石」というクリスタルが必要。
聖石のように、チャージ可能なパワーならよいのですが、そこまでのメカニズムをまだ解析できていないので……。」

シド
「……この「覗覚石」と記憶探索があれば、例えば、捕虜にした帝国兵が秘匿している情報を探り出す……そんなことも可能な気がしていたんだが、そう簡単にはいかんな。
いずれにしても、その「覗覚石」の解析は任せよう。君の専門分野だしな。俺たちに何か手伝えることがあったら遠慮なく言ってくれ。」

ミコト
「ありがとうございます、シドさん。」

シド
「それじゃ、俺は一足先に戻るよ。仕事を山積みにしててな。」

ミコト
「シドさん、あ、あの……
あの…………
……あまり思い詰めないでくださいね。私でよければ……いつでも……えと、話を……聞きますから……

シド
「ああ、すまないな。エーテル学の専門家が必要な時は、声をかけさせてもらうよ。」

(シド去る)

ミコト
「あ、じゃ、じゃあ、私は「覗覚石」の解析を…………!」

(カットシーン終わり)

(ミーシィヤ「「古の武器」復刻の次は「グンヒルドの剣」の再結成……まだ戦いに身を投じることに二の足を踏むボズヤ人に対して、その背を押し、勇気を与えることになればよいのですが……。」)

(バイシャーエン「解放者殿のご協力に深く感謝申し上げます。グンヒルドの剣の復刻を足がかりに、我らレジスタンスの結束を固め、戦いの狼煙としましょう。
第IV軍団への反攻作戦開始の暁には、是非とも解放者殿もご参加くださいませ!貴方様(貴女様)のご助力さえあれば必ずや悲願達成も叶うはず!」)

(ゲロルト「こいつが、ガンゴッシュでの俺の手先だ!名前は、え〜っと……聞いた気もするが、まあ、細かいことは気にするなって!」)

(ズラタン「私は整備兵でして、鍛治の技術にも通じていることから、ゲロルト殿の助手を命じられたのですが……どうにも、彼に名前を覚えていただけないのですよ。
……ゲロルト殿の物覚えが悪いのではなく、根本的に、私に興味がないのだと思われます。」)

(異邦の劇作家「おやおや〜、お使いのエキスパ……い、いや、解放者くん、ご無沙汰、ご無沙汰!イヴァリース探索ではジェノミスを含めホント世話になったね!
ここがガンゴッシュ……ボズヤ・レジスタンスの拠点なんだねぇ!無地鼓座には内緒だけど、戯曲のネタに困っていてね……。ここなら新たな刺激を得られるんじゃないかと、来たってわけさ。
何か、面白い冒険譚でもあったら、是非とも聞かせて欲しいな。キミを主役にした戯曲にしてあげるからさ!頼んだよ!!」)

マルシャーク
「解放者殿のおかげで、無事に「グンヒルドの剣」の復刻が叶いそうです。後ほど、ゲロルト殿のもとへ向かってくださいませ。
我々は来る反攻作戦のために、更なる準備を進めます。その時は是非、解放者殿も参画を願います!!その日までしばしお待ちくださいませ!!」

QUEST COMPLETE!

一方ダルマスカ管区バルナイン━━

メネニウス・レム・ラナトゥス
「閣下……ガンゴッシュに潜入させている密偵より、レジスタンスめが「グンヒルドの剣」の復刻に成功した……との報告にございます。」

ノア・ヴァン・ガブラス
「そうか……ならば、その先の聖遺物……「聖剣セイブ・ザ・クイーン」を手に入れるのもすぐだな。
では、ボズヤ管区については貴公に任せよう。分遣隊長として彼の地へ行き、計画どおりに事を進めよ。奴らの蜂起を待ち、その上で……」

メネニウス・レム・ラナトゥス
「御意。」

ノア・ヴァン・ガブラス
「……哀しいかな。
我が忠誠を誓ったガレマール帝国は終焉を迎えようとしている。ならば、我は彼の地に新たな「王国楽土」を築くとしよう。
そのために我は、彼の地を平定するためには何でも利用する……たとえ、それが我ら帝国が忌み嫌う「蛮神」であったとしてもだ。」

セイブ・ザ・クイーン
第1章「剣と記憶」 完

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