初日の午後には、環境の未来について深く考えるトークセッションを開催します。
このセッションでは、山口で活躍する環境再生医と、自然食品や環境活動に取り組むナビゲーターが、それぞれの視点から未来に向けたメッセージを届けます。
トークセッションテーマ
『山口で活躍中の環境再生医に聞く最新リアルトーク』
松村憲吾さん × 白木美和さん
スピーカー: 松村憲吾さんプロフィール
私が環境再生に取り組むきっかけとなったのは、インドのガンジス川での経験でした。上流でゴミを無造作に捨てる光景を目の当たりにし、環境破壊の深刻さを強く感じ、地球の浄化に貢献しようと決意したのです。
さらに、先祖が鋳造した鉄釜が 200 年近く使い続けられていることや、地元の国宝である 800 年前に鋳造された鉄塔が今でも存在していることを知り、長寿命の素材としての鉄に深い感銘を受けました。
これらの経験から、鋳物を用いた持続可能なインフラ整備が、自然に優しく、長寿命化社会に貢献できると 確信しています。
現在、鋳田籠工法を活用したウナギの棲める川づくりやブルーカーボン藻場づくりを推進し、山から海 への水循環の再生に取り組んでいます。鋳田籠工法とは、鋳物で作られた鉄製の籠を川底や海底に設置 し、自然素材とともに多様な生物の生息空間を創り出す工法です。この工法は耐久性に優れ、激甚災害にも耐えうるため、持続可能な環境保全と再生に貢献しています。特に、河川や海での活動では、漁協の 方々と連携し、地域の生態系保全に取り組んでいます。また、金属のリサイクルを実感できる鋳物体験や、海底湧水の採水による水循環の「見える化」を通じて、 人々が自然環境に関心を持つよう働きかけています。
今後は、小中学校での環境学習の出前授業にも力 を入れ、次世代に環境意識を広めることを目指しています。地域の自然や歴史を生かした技術を通じて、 持続可能な社会の実現に貢献していきたいと考えています。
ナビゲーター: 白木美和さんプロフィール
白木美和さんは、元山口朝日放送(YAB)のアナウンサーです。
アナウンサー時代には、番組コーナー「ママになるゾ」で、自身の妊娠・出産をテーマに取材放送を行いました。出産後は、新聞のコラムや幼稚園の園報などの執筆活動に加え、自然食品の普及や環境・食に関する活動にも取り組んでいます。
主婦3人で「すろーふーどらいふ山口ネット・和(のどか)」を立ち上げ、機関紙を通じて環境や食に関する情報を発信中。また、里山に暮らす人々の生活に触れ合い、交流を深める「スロースマイルプロジェクト」や、幼児・小学生を対象とした「楽童くらぶ」も企画しています。
さらに、麹で作ったお味噌や酵素ジュース、松葉サイダー、押し花など、自然に根ざした教室も開催。地域のつながりを大切にした、多岐にわたる活動を続けています。
トークセッション後は、参加者全員で自由に議論ができるクロストークの時間を設けています。
ナビゲーターの白木さんを中心に、ゲストスピーカーとともに環境について語り合う場です。ぜひ、あなたの意見や疑問もシェアしてください。
映画『杜人』上映(101分)
休憩(15分)
トークセッション(30分)
クロストーク『2025年の環境設計図』(30〜60分)