この電車は、京浜東北・根岸線にたくさんいた103系電車という旧型車を置き換えるために設計、製造されました。
そのモットーは、「重量半分」「価格半分」「寿命半分」で、寿命半分という点には本当に驚きます…。実際に、最初に離脱した209系はわずか12年で廃車、解体になっています。同路線の先輩である103系は、引退した後、京葉線で新たな人生を歩み、全車が撤退したのは最初の209系の廃車のわずか2年前。いかに短い人生だったかがわかります。量半分という点では、軽量化に成功したためか、従来車(103系)の半分のエネルギーで走行することが可能になり、省エネにも貢献しました。
209系の技術は今でも受け継がれ、東海道線などを走るE231系や、現在根岸線を走る209系の後輩E233系も子孫といっていいと思います。
さて、209系の概要はこの辺にして、車両の解説に移りましょう。
209系にはたくさんの仲間たちがいます。0番台、500番台、950番台、1000番台、3500番台…。さらに帯の色も違います。ここでは、色に関係なく車両の「仕様」で区別していきます。
▲根岸線を走っていた電車と同じ103系。今でも関西の奈良線で走っている。この写真も奈良線。
▲省エネをアピールするステッカー。
写真があまりないのですが…。画像で分けてみました。サイズ大きいかもしれないのでご注意ください。(準備中です。)