第15回・世の光応援団が芝浦工業大学で開催されました。今回は2人の星光OBに登壇いただきました。

第一セッションでは『「自動車会社」が「モビリティカンパニー」に変わるということ』をテーマに、株式会社国際経済研究所の主席研究員の宮代陽之氏(23期)にお話しいただきました。

~~

MaaS(Mobility as a service)というキーワードが世間でも話題になり様々なメディアでも扱われているが、当研究所では移動のみでなく地理・商業・消費・決済等を含めたすべてを統合する都市主導のワンストップの枠組みでとらえて研究している。

MaaSはフィンランド発祥の概念であるが、日本と海外の交通事情の違いもあり万国共通のモデルは存在しない。各国毎にMaaS展開の方法は変える必要がある。

高齢者に代表される移動弱者の例では、自宅から300メートル程度のバス停ですら、自力で利用できない人々も存在し、サポートする家族の負担を含めて社会的な課題として顕在化している。

~~

質疑では「自動車メーカは自動車を造らなくなるのか?」という問いに対しては、今までのようなセダンは少なくなるかもしれないが、新しいタイプの車を作ることになるだろうという予想が示されました。

講演中様々なデータ・資料が引用され、聴衆がみな「移動の未来」を垣間見たような貴重なセッションでした。