第3回バイオ系研究者キャリアフェアを開催しました!
第3回バイオ系研究者キャリアフェアを開催しました!
昨年の第2回に引き続き、今年もバイオ系研究者キャリアフェアを開催いたしました。
平日にもかかわらず現地・オンライン合わせて約100名と、過去最多となる非常に多くの方々にご参加いただきました。本イベントは、普段は多忙でキャリアと向き合う時間が限られている博士課程学生に向けて、博士課程後のキャリアパスに真摯に向き合う機会を本イベントで提供いたしました。
第一部では、創薬に携わる様々な企業より4名のご登壇者を迎え、ハイブリッド形式でパネルディスカッションを行いました。中外製薬株式会社の清水祐一郎氏、株式会社RACTHERAの小寺知輝氏、株式会社iXgeneの水野篤志氏、富士フイルム株式会社の村口太一氏にパネリストとしてご登壇いただき、製薬業界における創薬への携わり方や、キャリアの軸の見つけ方など、聴衆から寄せられた多くの質問にご回答いただきました。
第二部では、現地参加者限定の交流会を開催しました。第一部では質問できなかった事を登壇者に直接伺う姿が多数見受けられました。また、同様の悩みを持つ参加者同士での交流も活発に行われ、イベント終了後も議論が続くなど非常に盛況のうちに終了いたしました。
参加者アンケートでは、約90%の方に「参加目的を達成できた」と回答いただきました。一方、「他の登壇者の方とも話してみたい」「もっと多くの質問に答えてほしい」という声も寄せられました。これらの声を踏まえ、より多くのバイオ系学生の明るい未来が拓けるようなイベントを今後も継続的に企画・実施してまいります。
本イベントは多くの方々からご支援いただき、開催に至りました。ご多忙の中ご登壇いただきました皆様をはじめ、関係者の皆様に心より御礼申し上げます。
【主催・共催団体紹介】
<Nucleate Japan様>
Nucleateは、バイオテクノロジー分野の学生主導の非営利組織で、次世代のバイオテックリーダーの育成を目指しています。日本支部では、北海道大学、筑波大学、東京大学などの学生が参加し、革新的なバイオ企業の設立を支援しています。
https://nucleate.org/locations/japan/
<tayo様>
株式会社tayoは、研究者向け求人情報プラットフォーム「tayo」の運営・開発を中心に、人材領域や産学連携、アウトリーチなど研究業界のさまざまな課題に挑む社会課題解決型のスタートアップ企業です。研究者の多様なキャリアを支援し、学術×広告×ITで科学立国日本の再興を目指しています。
<LINK-J様>
LINK-Jは、ライフサイエンス領域でのオープンイノベーションの促進とエコシステムの構築を目的として設立された一般社団法人です。東京・日本橋エリアを拠点に、産官学連携による新産業創造を支援しています。
【キャリアフェア運営役員一覧】
・企画リーダー:笠原和
・企画副リーダー:吉田匠
・アドバイザー:嶋貫悠、上田汐莉
・その他(参加登録HP・ポスター作成など):山本翔吾、小林空雅、河野基巧
・イベント報告HP作成:堀田真彦
・当日スタッフ:島田俊作、小畑凛果、島袋航弥
【当日お答えできなかった質問4選】(回答者は匿名とさせていただきます)
時間の都合で当日に拾えなかった質問から4つを選抜し、登壇者の方々にお答えいただきました。
①キャリアの選択や決断において大事にしていることは何ですか?
”自分自身が成長できるかどうかを大事にしています。楽な方を選んでもやりがいを感じられず,飽きてしまう性格なのもあるかもしれません。”
”アカデミア時代は、自分自身がワクワクするような研究なのか、を大切にしておりました。今、過去の私に声をかけるとしたら、「長期的なゴールを立て、それを見据えて意味を持ったキャリアの選択をすることが大切」と伝えると思います。ただ、やはり研究に対する強い好奇心は大切にしてほしいな、と思います。”
”自分がこの分野で仕事を成し遂げたいと思うかどうかです。”
②博士号、修士号の価値は今後も保証されると考えますか?
”保証されると思います。修士課程や博士課程で身につく論理的思考力や,わかりやすく説明する力,専門分野についての知識などは非常に価値のあるものだと思います。”
”少子化に加え、大学院(特に博士)に行く人財が減少傾向であるため、より博士・修士人財(特に博士)の希少性は増すのではないか、と予想します。深い専門性に加え一つのトピックについてとことん追求する上での様々な経験を世の中が求めてくると思いますし、ご自身の人生にも必ず生きると思います。ただ、博士号・修士号にとらわれすぎず、自らの価値がどこにあるのかを考えてほしいです。大学院での経験は、その価値に必ずや結び付くものと思います。”
”保障はされないと思います。自分が何が得意で経験値として持っているかどうかだと思います。”
③今後4、5年以内でAI活用を見据え、研究職の新卒採用を絞る動きは現実的にありえるのでしょうか?
”AIに置き換えられるから採用人数を絞るという意図でしょうか?そういう意味では答えはNoではないでしょうか。AIに全てを任せるようになってもファクトチェックは必要ですし,実際に実験をしてフィードバックを与えるという意味では人の手がまだ必要です。少なくとも4,5年ではそれら全てをAIができるようになるとは思いません。”
”月並みな解答かもしれませんが... AIができることはAIにやらせればよいと思います。AIにはできない、自分にしかできないことは何かについて考え、そういったスキルを身に着け、それらをアピールすればチャンスは開けてくるのではないでしょうか。”
”弊社の採用戦略について私は知りません。”
④日々研究を頑張ってはいるのですが、やればやるほどわからないことだらけで、自分の専門にも自信があまり持てません。皆さんはいつ、どのようにそういった時期を乗り越えられましたか?
”私はいまだに乗り越えられたとは思っていません。1を知れば10の分からないことが出てくるとはよく言われますが,その通りだと思います。バイオの分野は進歩も早いですし,知識のインプットはとても追いつけません。私自身も知らないことだらけですが,日々学び続ける意識で仕事に取り組んでいます。”
”そこが研究の面白さだと気づく時がひょっとしたら来るのかな、と思います。そのためには、あきらめずに本質的な課題に正面から向き合い続けるしかないと思います。ただ、うまくいかなかったり、もやもやすることも当然あると思います。そんな時は、周りの先生や先輩方を捕まえて相談してみてください。何か考え方や起こすべき行動についてヒントが得られるかもしれません。”
”全く乗り越えてません。毎日わからないことにぶつかって日々葛藤しています。特に生物学は広く、深いので一生わかったといえる日は来ないと思ってます。ただ、なんとか実験を組み立てていく自信は持てるんではないでしょうか?”