ゲッティンゲンは人口わずか12万人ほどの小さな町ですが、古くから数々の著名な数学者・物理学者を輩出してきたヨーロッパ有数の学術都市として知られています。
ゲッティンゲン大学は現在までにドイツ最多となる45人のノーベル賞受賞者を輩出しており、第二次大戦中はイギリス-ドイツ間でケンブリッジとゲッティンゲンは互いに爆撃しないという紳士協定を結んでいたそうです。
市内には有名な科学者のモニュメントやお墓、かつて住んでいた家などが数多くあり、それらの建物には右のようなパネルが貼られています。目立たないので、注意深く観察していないと見逃すかもしれません。
また、ゲッティンゲン大学の数学科と物理学科には、かつてこの地で為された多くの学術的貢献に関する展示室があり、平日には一般公開されています。
[1]. カール・フリードリッヒ・ガウス : もはや説明不要。人類史上No1の天才。
[2]. カール・フリードリッヒ・ガウス : ガウスの2番目の家。
[3]. ベルンハルト・リーマン : リーマン積分・リーマン予想・リーマン幾何学など。ガウスの弟子。
[4]. ダフィット・ヒルベルト : ヒルベルト空間など。
[5]. リヒャルト・クーラント : 個人的にはCFL条件で大変お世話になっている。ヒルベルトの弟子。
[6]. ペーター・グスタフ・ディリクレ : 偏微分方程式のディリクレ条件など。
[7]. ヘルマン・ミンコフスキー : ミンコフスキー時空など。
[8]. ヴィルヘルム・ヴェーバー : 磁束の単位Wbなど。ガウスとのモニュメントが多数。
[9]. ロベルト・フォン・マイヤー : 熱力学のマイヤーの関係式など。
[10]. 高木 貞治 : 解析概論。ヒルベルトを訪ねていた。
[11]. エトムント・ランダウ : ランダウの記号。ランダウ=リフシッツのランダウではない。
[12]. カール・ジーゲル : ジーゲル円板など。
[13]. ファルカシュ・ボヤイ : 息子ヤーノシュとともに非ユークリッド幾何学など。
[1]. カール・フリードリッヒ・ガウス : ゲッティンゲンでの最も有名な観光名所。
[2]. マックス・プランク : プランク定数など。
[3]. カール・シュヴァルツシルト : 重力場方程式シュヴァルツシルト半径など。
[4]. ダフィット・ヒルベルト : ヒルベルト空間など。
[5]. ヴィルヘルム・ヴィーバー : 磁束の単位Wbなど。ガウスとのモニュメントが多数。
[6]. マックス・ボルン : ボルン近似・ボルンの規則など。
[7]. ペーター・グスタフ・ディリクレ : 偏微分方程式のディリクレ条件など。
[8]. ヴェルナー・ハイゼンベルグ : 不確定性原理など
[9]. フェリックス・クライン : クラインの壷など。
[10]. カール・ジーゲル : ジーゲル円板など。
[11]. オットー・ハーン : 原子核分裂の発見。
[12]. アルフレッド・クレプシュ : クレプシュ=ゴルダン係数など。
[13]. ヴァルター・ネルンスト : ネルンストの式。
[14]. マックス・フォン・ラウエ : X線回析の発見。
[15]. フリードリッヒ・ヴェーラー : 有機化合物(尿素)の合成。
[1]. ガウスとヴェーバーの記念像 : 立ってるのがガウス。座ってるのがヴィーバー。
[2]. ヴェーラーの銅像 : 地面には初めて合成された有機物である尿素の化学式が。
[3]. ガウス=ヴェーバー電通機 : 世界で初めて電磁式通信が行われた場所。