研究会の趣旨
準結晶は、原子の並びが、周期的ではない「特異な規則」をなす固体です。この規則性は、結晶やアモルファスとは全く異なり、そのため第3の固体と呼ばれています。準結晶は、1983年に初めて発見され、結晶やアモルファスに比べ研究の歴史も浅いため、まだまだ多くの未知の性質が秘められていると考えられています。
本研究会は、1992年にスタートして以来、準結晶の多くの新しい性質を明らかにしてきました。2021年からは、準結晶研究に多大な功績を残された蔡安邦先生の御名前を冠した賞を用意して、若手研究者や学生の研究を奨励しています。
さらに近年は、これまで準結晶研究に関わってこなかった分野外の研究者も多く参加されています。まだ準結晶の研究を始められていない方や固体物性を専門としておられない方でも、少しでもご関心があれば、ぜひ気軽にご参加頂ければと思います。
蔡安邦賞
蔡安邦先生は、1987年から東北大学において準結晶の研究に携わられて、世界初の安定な準結晶の発見や多くの研究者の輩出など、準結晶分野で多大な功績を残されました。また、本研究会にも立ち上げ時から世話人として関わられて、日本の準結晶研究の発展および裾野の拡大に偉大な貢献をなされました。
蔡先生のご逝去を受けて、その功績を永く語り継いでいくために、本研究会では、2021年より御名前を冠した賞を用意しまして、準結晶分野で目立った研究を行っている若手研究者と学生を奨励することといたしました。
蔡安邦賞の詳細とこれまでの受賞者に関しては、こちらをご覧ください。
お問い合わせ
事務局:workshop.quasicrystals [at] gmail.com
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