細胞内はタンパク質や核酸など多種多様な生体分子が様々な機能を発揮することで生命活動が維持されています。生体分子の中には、いくつかが集まって複合体をつくり、さらにそれらの複合体が集まって超分子クラスターをつくることで、全体として機能を発揮するものがあります。 このような超分子クラスターの振舞と機能を調べるために、現在では細胞実験や生化学研究、電子顕微鏡による観察に加え『分子動力学シミュレーション』が重要なツールとなりつつあります。
そこで生体分子クラスターのシミュレーション研究を推進させるための情報共有の場としてワークショップを企画しました。分子クラスターの形成においては残基間の正確な相互作用を知ることが重要であり、そのために全原子シミュレーションが有効です。一方、超分子クラスターにはそのサイズが大きくて形成に時間がかかるため、全原子シミュレーションでは形成プロセスを十分に追うことが難しく、分子の構造を簡単化したモデルを扱う粗視化分子動力学シミュレーションが有用となる場合があります。今回のワークショップでは、この二つの手法をどのようにつないでどのように信頼性の高い生体分子シミュレーションを行うか、粗視化分子動力学研究をリードされている講師の方々をお招きして議論します。また参加者の中からショートプレゼンを募集します。この議論が超分子クラスター研究の新しい発展へつながることを期待してます。
このワークショップは「科研費 学術変革領域(A)クラスター細胞学」のサポートのもとに行われます。
坂上貴洋(青山学院大学)
高田彰二(京都大学)
山本詠士 (慶應義塾大学 )
浴本亨 (横浜市立大学)
2024年8月6日(火) 13時~17時
横浜市立大学 みなとみらいサテライトキャンパス(横浜ランドマークタワー7 階 )
https://www.yokohama-cu.ac.jp/access/satellite_campusmap.html
フォームによる申し込み (7月22日締切 → 締め切りました)
立川正志(横浜市立大学)
境祐二(横浜市立大学)
立川正志(横浜市立大学) tachikawa.mas.bq[a]yokohama-cu.ac.jp