私たちの毎日は大きく変わりました

マスク着用や飛沫防止のアクリル壁は今や生活の一部となりました

環境や考え方の違いによって私たちを隔てる壁はこれからも増え続けることでしょう

私たちの細胞レベルで存在する壁

大切なものを守るために内と外を隔てる壁は必要です

しかしその壁に私たちは　絵を描き　写真を飾る事ができる

彫刻し　穴を掘り　よじ登って

遊ぶ

いずれ役割を終えた壁を　ぶち壊す自由があります

みんな同じじゃつまらないでしょう？

壁がなければはじまらない　壁があるから面白い

本展覧会はこの『壁』をテーマに文字通り巨大な壁をつくり　

絵画　写真　彫刻　造形　工芸　物販　大小さまざま　なんとも言えないものまで　

多岐にわたる自由な作品を展開します　

“創作の喜び”に壁はなく　

最前線で活躍するプロも　アマチュアも　高校生も　

老若男女　有名も無名も集まって

皆が　それぞれが

新しい壁をつくりだす

あなたもその一人

あなたは何を描きますか？

明治期に建てられた二階建ての大型日本家屋は、和洋のバランスを見事に体現した、旧日光地区に残る貴重な建造物です。古くは古物商として栄え、アインシュタインをはじめ各国の要人が日光に訪れた際には必ず立ち寄ったと記録されています。長い歴史の中で傷んだ状態でしたが、平成期に入り大規模な修復を経て美しい外観・内観をとりもどしました。今回の展示期間中にも、二階畳の大広間では見事な昇り龍天井画をご覧いただけます。