スマートコンセント

家電製品のWi-Fi接続によるON-OFF

インターネット関連の機器のうち,ブロードバンドルーター,アクセスポイント,ネットワークカメラ等を24時間運転していると,フリーズしてしまうことがある.それを避けるために1日に一度 AC電源を切り再起動するようにしている.面倒くさいので,機械的タイマーを使って深夜に電源を切って再起動するようにしていたが,昼間にフリーズした場合はマニュアルで電源の切/入をおこなう必要がある.外出先から自宅のネットワークカメラの映像を見ようと思っても,フリーズしていたら帰宅するまでどうしようもない.


24時間タイマー

15分間隔のON-OFF

スマートコンセント

最近,電源アダプタにWi-Fi子機を組み込んでネットワーク経由で ON/OFF するプラグが開発され,「スマホさえあれば,どこでもいつでも専用アプリから家の電気製品をコントロール可能」という触れ込みで,WIFIスマートコンセント,スマートプラグ等の名称で比較的安価に市販されていることを知った.

家電製品とコンセントの間に挟んで、スマホの iOS/Android アプリから電源を制御できるというものである.専用のアプリは無料でスマートフォンにダウンロードすることができる.上下2段の壁コンセントに2個挿しても使用できる大きさ(例 7.5 cm X 3.8 cm X 2.5 cm ) で,内部にWi-Fi子機とAC制御機能を組み込み,1~1.8 kw(機種依存)の家電をON-OFFできるようになっている.

日本仕様

家庭内にブロードバンドルーターが設置され,スマホがあれば,簡単に Wi-Fi 接続 (2.4GHz) が可能である.


屋根裏の温度上昇を防ぐため換気扇を外出先から遠隔操作する際の概念図 壁コンセントに挿したスマートコンセントを介してファンの電源をとる.

すべての家電品が制御できるわけではない.ACコンセントに挿しても本体ボタンあるいはリモコン操作しないと動かない家電品ではオンにすることはできない.窓用換気扇,サーキュレータ,ポット,照明器具,コタツなどで,本体スイッチをオンにした状態でACコンセントを壁コンセントに挿せば稼働するものであればオンオフすることができる.外出先からでもインターネット経由でオンオフできるので,「消し忘れ対策」だけなら,スマートコンセント経由で電源をとっておればオフすることは可能である.

そんなに役に立つ製品ではないと思う人もいるかもしれないが,私にとっては便利なネットワーク周辺機器のひとつである.CATVインターネットの速度が低下した時にはルーターをリセットしているが,JCOMのモデムは電源をON-OFFする必要があり,たいへん重宝している.世の中は,IoT (Internet of Things) を意識した家電品が増えていて,家電品自体にWi-Fi接続機能が組み込まれ,スマホでリモコンできるようになってきている.スマートコンセントやスマートプラグは IoT 時代へ移行する過渡的な商品と言える.


参考資料

家電制御用にスマホ (以前のブログ)

・下図のように海外仕様の製品も売られている.ノイズや落雷の影響を避けるため,アース端子付き 3P プラグであるため,一般家庭での使用の際は,2P へ変換するアダプタ(下図右)が必要である.

海外仕様

商品外観や分解図はアマゾンのHPに掲載されている図を使用した.